最近訪問した店 短評編 2010-26

北米→南米と移動して本日再び北米へ戻って参りました。初めての南米訪問でしたが、こんなに移動に時間がかかるとは思わなかった。かなりバテております。しかも運賃が高いですね。当たり前かもしれませんが、アメリカ往復くらいかかってしまいました。?

予想はしておりましたがラテンで情熱のブラジル、私に言わせると男性は女性のことしか考えていないのではないか。車を運転していても、好みの女性の歩行者を見たら何か叫んでいましたし、ブラジルの会社の人との会話、仕事より女性の話の方が多いと言いますか、ほとんどを女性談義で終わってしまいました。(何しに行ったと突っ込まないで下さい。一応仕事はし終わりました)
12才くらいから男女は正式に付き合い出すと聞きましたから、ある意味サッカーより「国技」に近いと思います。

さて3店です。

未在
久々の訪問です。京都吉兆が「湯木料理」から逸脱してしまった現在、京都ではこの店が唯一の「湯木料理」を継承していると思います。
しかしミシュラン3つ星になって色々な客が増えたためか、以前にもましてわかりやすい味、つまりかなり味濃い料理の連続になっておりました。ワインを持ち込んでの客単価が3万円弱、こう書いたら怒られるかもしれませんが、湯木料理を食べるならわざわざ京都へ行かなくても良いかなと。私は京都では創作系へ行く気があまりしません。

サン・パウ
これまた久々の訪問。関西から帰った夜に慌ただしく訪問しました。
運良く本店シェフのカメルが来日していたので、いつもより料理は良かったですが、それでも印象に残るものではありませんでした。
モダンスパニッシュ、エルブジをはじめそろそろ頭打ちなのではないでしょうか。。

鮨 生粋
関西の鮨ブームに乗ったのか、夜2回転している人気の寿司屋。神戸は摂津本山の住宅街。ミシュランで星1つは確実と言われております。
ツマミと握りで9450円と明朗会計。お酒を飲んでも1万数千円と関西の自称江戸前鮨の平均的な客単価ですが、私が感じるに海鮮系ではありませんが、これが真の江戸前なのか。関西風江戸前寿司と考えます。
ミシュランにカウンターなど内装のプアさを指摘されて一念発起。今頃店を休業して、数百万円の白木のカウンターを入れるなど大改装をしているはずです。その投資額はかなりのものになるのではないか。
そのしわ寄せは普通に考えると客単価の上昇です。寿司屋では、ツマミや握りを食べるものでして、白木のカウンターを食べる所ではありません。
CPに敏感な関西の客が、果たして支払額上昇に納得するか。本当にミシュランが内装のプアさを指摘したとするなら、その結果如何によっては、罪なことをしたと批判されるかもしれません。

近々に訪問してみたいと思う店 3

もしかしたら、決勝トーナメントのパラグアイ戦にも勝ってしまうのではないか岡ちゃんジャパン。そうなると岡ちゃんが続投になってしまう可能性が更に高くなり(要請されれば1億円の年俸を断ることはないでしょう岡ちゃん)、私物化の張本人である名誉会長や無策の現会長の影響力も温存されるという、日本サッカーにとって最悪のパターンになりそうです。?

パラグアイ戦の29日は未だ帰国しておりませんが、ここは日本サッカーのためにも、ぜひともリアルタイムでTV観戦をしなければならなくなりました。友里がTV観戦しないと、岡ちゃんジャパンが勝ってしまうというジンクスが掲示板に出回っているからです。
目先の勝利(利益)を優先して体質改善できない構図は、サッカーに限らず実業界や政界も同じ。私利私欲を捨てきれない、いやまったく捨てようと思っていない人たちばかりが幹部になっているからであります。
日本は大きな「外圧」がかからないと変わることができない、自浄作用が働かない、と言うことは、相撲協会だけではなく日本の歴史を見れば誰でもわかることです。

さて近々に訪問したいと思っている3店。本日はすべて一回以上訪問済みの店であります。一回では評価できなかった店、ちょっとブレイクしてその後勘違いしていないか確認したい店、などを挙げてみました。

津やま
若女将の旦那さん(確か北海道から修業に来ていた)が板場を引き継いだと聞きました。
支払額は3万円台半ばとかなり高い店ですが、キャラ含めて若女将が友里にとって印象的で、どうしても評価が甘くなってしまう店。かなりご無沙汰なので気になっております。

ブーケ ド フランス
豚料理がウリなフレンチとして巷では評価が高い店と聞いております。一回しか訪問していないのですが、連れとの会話が弾みすぎて、料理の印象がほとんど残っておりません。
前から再訪しなければと思っていた店であります。

イカロ
当初は、料理は発展途上、もとい、イマイチかもしれないけどワインの値付けが安くてオススメとした店。
「さなメモ」や伊藤章良さんとの訪問記を見ると、さとなお氏も行っているようでして、この手の人たちが寄りついてくると概ね店の劣化が始まるのが常。
よって再確認してみたくなったわけです。

予測不可能な創作料理の数々、ALINEA(シカゴ)

あらかじめ準備していたブログ原稿の前に、岡ちゃんジャパンのデンマーク戦勝利について書かなければならないでしょう。
まずは日本の勝ちを純粋無垢に信じて応援していた方々、相手のヘボキーパーに助けられたとはいえ頑張った代表選手に岡ちゃん、おめでとうございます。

仕事先の帰りの車中、まったく理解できないラジオの実況中継を聞いていて、アテンダーからまず本田の1本が決まったと聞いて私の予想は5割方はずれる予感がしました。そして何のことはない30分頃、アナウンサーが意味不明な大声を再び発して遠藤がまたフリーキックを1本決めたことを知らされました。もうダメポ。9割方はずれを覚悟。

ようやく連れの会社へたどり着き後半はTV観戦しましたが、3?1で日本勝利となって複雑な気持ちになっていた友里。日本が決勝トーナメントに勝ち進んだので祝いをしてやると、先方からブランドであるアルゼンチン牛を出すシュラスコ屋へ案内され、やけ食いしてただいまホテルへ戻ってきました。(アルゼンチン牛は赤身でホント美味しかったです)
決して逃げてブログのアップを遅らせたのでないことをここに弁解させていただきます。?

やはり素人の予想は外れるものなのか。いや、プロのサッカーライターを自称する人たちも「0勝3敗」を予想した人がいましたから仕方がないものなのか。
そんなに簡単に勝負事の結果が当たったら、ギャンブルで一財産簡単に稼げてしまいますから、はずれても仕方ないと負け惜しみを言いたい。とはいえ、予想が完全に外れてしまった件につきましては、遺憾の意を表させていただきます。

験担ぎと言いましょうか、パラグアイ戦も日本敗戦の予想をさせていただいた方が良いようですが、パラグアイのチームをよく知りませんので、ここは日本の勝利を予想しておきましょう。結果は2?1であります。(これを最後っ屁と言うのでしょうか)

さて、ここからが用意していた原稿であります。

読者の方とあるフレンチシェフに教えて貰った、今シカゴで大人気のレストラン、ALINEA。予約困難と言われましたが、意外に5月はじめにあっさり予約が入りました。
アイデア枯渇で閉店(一時的と言っています)の「エル・ブジ」のシェフ、フェラン・アドリアが

自分を超えるシェフ

?と言ったという話を聞いて友里はすぐに飛びついたのです。30皿以上出るというのでモダンスパニッシュかと思ったのですが、食べた後の結論は

何料理かジャンルがまったくわからん

でありました。ジャンルどころか、最初の説明を聞かなかったら、私の舌では使用食材もほとんどわからない。あるものは非常にしょっぱいだけ、あるものは甘辛、そしてもう1つはハーブを多用、と味付けはだいたい3パターンくらいか。

でも、ここは「エル・ブジ」みたいに食材を微塵切り、もとい、再構築するだけではなく、「器」にも多くの仕掛けを忍ばせて客を驚かせるのです。器のデザイナーともコラボしていると聞きました。
ではどんな仕掛けだったか。本当は自慢して全部書きたいのですが、私が判断するに

料理(調理法や盛りつけ)と器が奇抜なだけの店

でありますので、この詳細を書いてしまったらイリュージョンのタネを見る前に明かしてしまうようなもの。これから訪問予定の人には興ざめになりますので、しばらく期間をおいてから詳しく述べてみたいと思います。器も都度新作するようですから、そうは短い周期でコースを変えることは不可能ではないかと考えます。
でも「極北組」の住人のように

本当は行っていないんだろう

?と言われると癪なので、一番驚いたものをちょっと。

最後のデザートはパティシエがテーブルに来て盛りつけてくれるのですが、これだけは「器」がありません。でもその「器」がないのが一番のサプライズ。
これは2種あるコースのなかで高い「ツアーコース」にしかないのでご注意下さい。
HPには、料理の写真が一部載っておりますが、肝心のこのデザートはないようです。やはり仕掛けがマル秘なのか。

http://www.alinea-restaurant.com/pages/gallery/gallery_cuis.html

純粋に料理を味わいたい人や料理に合わせてワインを選びたい人にはまったく向いていない店。恋人と二人で驚きを共有したいカップルに一番向いている店だと思います。

コース225ドル、ワインペアリング170ドル、サービス料18%ですから、客単価4万円台後半になる超高額店であります。

今回は(今回も?)、寂しく一人で訪問した友里。同じ驚くにしても、心を許しあう女性と一緒に楽しみたかったというのが本音であります。換言しますと、一人じゃもう再訪しないけど、二人でならもう一回行ってみたいということ。

最後に料理以外の感想です。
アメリカは景気が回復しているのではないか。高額店が軒並み満席でありました。
また結構ワインを飲む人が多い。「ALINEA」の1階ホールは5卓ありましたが(その1つが私の一人席でした)、全員がワインペアリングを頼んでおりまして、10数杯のグラスワインを皆飲んでおりました。

アメリカは経済に加えて「肝臓」も強いようです。