ワインの持ち込みについて 3 店への配慮

相変わらず荒れ模様のスレもある友里掲示板。でもワインの持ち込み作法や名古屋人気質などを語るまともなスレもあります。
ROM専門と決めていらっしゃる方、思い切って一度書き込むと「癖」になるかもしれません。ご参加をお待ちしております。

さて本日はワインの持ち込みを許可した店への配慮について書いてみたいと思います。

1、初訪問でワインの持ち込みを打診するな

結構見かける光景です。初めての訪問で、

料理が気に入ったのでリピートしたい。しかるに今後はワインを持ち込ませてくれないか。

とネゴする人たちです。日夜ワインを持ち込める店を探している人なのでしょうが、リピートをちらつかせて優位に交渉を進める姿勢、あまり感心しません。
料理が気に入ったならまずは何回か通え。店との良好な関係を構築してからワインの持ち込み交渉をしていただきたいと私は考えます。

2、自分たちだけで飲み干すな

結構いるそうです。ソムリエやシェフに分けず、自分たちだけで飲み干してしまうグループが。
しかし何でもスタッフやシェフに振る舞えばいいというわけではありません。ケースで送れるような若いボルドーや普通のNVシャンパーニュを飲まされて恩をうられたら、店側もたまったものではありません。明日に詳しく述べますが、スタッフが喜んで飲みたがるワインを持ち込んで振る舞うべきであります。

3、店にあるワインも頼め

支払いを節約するため、飲むワインをすべて持ち込みでまかなう客も多いそうです。
しかし、店側としては数千円の持ち込み料でこれをやられたら、経営的にたまったものではありません。2本持ち込んだら2本頼むくらいの配慮が必要でしょう。
繰り返しますが、ワイン持ち込みの第一目標を「節約」にしてはいけません。

4、使用グラスを配慮せよ

10人前後の大人数でワインを何本も持ち込んで、グラスを都度取り替えさせる客も多いと聞きます。
極端な話、10本持ち込んだら100のグラスが必要になる計算です。私もたまにそのような大人数の会合を主催することがあるのですが、なるべくマグナムを選ぶとか、同じワインを2本用意するとかの配慮が必要と考えます。
1本のワインを飲みあう最大人数はせいぜい6名までと私は考えます。大勢でシェアして一口だけ飲んでも楽しくないからです。
理想は4名くらいでしょうか。2本持ち込んで1本か2本店のワインを頼む。このくらいの配慮をしていただきたい。

くれぐれも、ケースで送りつけるようなみっともない暴挙だけは避けていただきたいと考えます。

ワインの持ち込みについて 2 安いコースを頼むな!

ワインの持ち込みに関して考えるシリーズのイントロとなった昨日のブログ、久々にウケました。友里掲示板がおおいに盛り上がっております。
ただし、名古屋の自称ワイン通たちの行状を引き合いに出したからか、肝心の「ワインの持ち込み」に関する意見ではなく、名古屋人気質に関する書き込みが大半を占めております。
名古屋の方には申し訳ありませんが、他府県の人間にはある意味大変参考になり、酒宴での話のネタになる内容です。

http://tomosato.net/test/read.cgi/bbs/1280542497/l50

しかし2車線通行で、真ん中の車線をまたいで走るのが「名古屋走り」と言って、名古屋で取り入れられている走行方法とは知りませんでした。横に1台しか走れず、この名古屋ルールを知らない他府県の人の驚きは相当なものでしょう。

披露宴の引き出物、結納、持参品から小学校を出るまで新婦側の祖父母が孫の養育費の面倒をみなければならないなど、ディープな名古屋の風習が学べます。名古屋で生き抜くのは他府県出身者には大変かもしれません。名古屋に関係しそうな方はぜひご覧下さい。

今のところ名古屋関係の方からのクレームは来ておりませんが、メールを開く都度、ドキドキしております。
さて本日のブログは、ワインをレストランへ持ち込む客への店側からのクレームです。

安いコースを頼むようなケチなことはするな!

現役シェフから

安い持ち込み料でワイン代を節約している常連が、いつも安いコースしか頼まない

といった愚痴を聞いたことがあります。
普通の発想では、ワインを持ち込ませて貰ったらある種の「負い目」を感じるはずで、せめて料理は奮発して店への売り上げに貢献しようと思うのではないでしょうか。
しかるにこの常連、セコく料理代もケチって安いコースばかりだというのです。

名古屋の自称ワイン通たちのレアではない若いワインのケース送り込みも、要はワイン代を節約したいだけ。
同じワインを同じ店で飲み続けてどこが面白いのか私には理解できませんが、こういう粋でないケチな人が常連顔してレストランへ通っているという事実、一般客の立場をとる友里でありますが、この行動は賛成できません。というか批判させていただきたい。

高額店のソムリエが飲みたがらない若い1級ボルドーなんて、たとえマルゴーだろうがムートンだろうが、大量に持ち込んでみっともないと思わないのか。
料理代までケチって、影で笑われているのがわからないのか。

いつもは店経営者や料理人の行状に問題提起する友里ですが、ワインの持ち込みに関しては、名古屋を中心に客側のマナーの悪さに問題提起です。(前述の安いコースを頼まれる店は東京です)
本来、常連であればあるほど店では見栄を張るべきと考えます。ケチなところを見せつけて恥ずかしいと思わないのか。

常連顔して店に甘え続けるのは潔いとは思えません。

ワインの持ち込みについて 1 イントロ

森元首相の長男・森祐喜氏がついにやってしまいました。というかやっと捕まったと言った方が正解でしょうか、酒酔いで逮捕された(昨日釈放)そうです。
昔からその行状の悪さに定評があった森祐喜氏でありますが、さすがに日中の出来事だったので揉み消せなかったのか。しかし朝から酒酔い運転とは信じられません。真実は藪の中で、本当は酒以外で酔っていたのではないかといった噂も飛んでいるようです。

さて以前からレストラン関係者などからブログで取り上げてくれといわれていたのが表題にあるレストランへの「ワインの持ち込み問題」であります。
実は私も友里征耶としてデビューするまでは、ちょくちょくワイン会というものを主催しておりまして、ワインの持ち込みをさせてもらっておりました。

デビューしてそんな時間的な余裕がなくなってしまったことと、「持ち込み禁止」の店が増えたこともあり、最近は滅多に持ち込みをしなくなりました。所蔵ワインが減らなくなった最大の原因なのですが、つい最近久々に持ち込ませてもらったこともあり、今週はこの問題に関して述べていきたいと思います。

レストラン関係者から言われた問題点は

集客が芳しくない場合、ワインの持ち込みをオッケーしてしまいがちだが、利益的にはメリットがない
大きな顔してワインを持ち込ませろと言ってくる

というものです。1本について数千円(中には1万円近く要求する店もありますけど)の「持ち込み料」を貰うより、リストのワインを頼んでもらった方が利益的にはメリットがあるということでしょうか。ワインの持ち込みは当然と思っている傲慢な客が多いと言うことでしょうか。

ただし、営業的、経営的にはワインの持ち込み許可は避けて通れない地域もあるのではないか。
こんな事を書くと名古屋の自称ワイン通の方々から総スカンをくらうかもしれませんが、名古屋の閑古鳥のイタリアンのワイン担当者から実際聞いた話を以下に記します。?

名古屋ではワインの持ち込みを許可しないと店が成り立たない。
でも経営側が名古屋人気質を理解しなかったのでこの客入り(閑古鳥)になってしまった。
名古屋のワイン通は持ち込みを許可すると、ワインショップから直接「ケース」で送りつけてくるので保管を含め対応が大変だ。

私が椅子から転げ落ちそうになるほど驚いたのは

名古屋の自称ワイン通は、店へワインをケース単位で送りつける

という部分であります。詳しくは後日に、私案でありますがワインの持ち込みルールなるものを書くつもりですが、ケースで送ってくるということは最近売り出されたワインではないか。
プリムール販売かどうかはわかりませんが、若い1級か2級のボルドーを12本単位で送りつけるということか。ブルゴーニュだとしても2000年前後のヴィンテージワインなのではないか。
少なくとも、古酒やレアワインといった店のソムリエが経験のため飲みたがるようなワインでないことが容易に想像できます。

名古屋のワイン通全員がこんな無茶苦茶をしているとは思いませんが、一応東京では名が通った超高額イタリアンの名古屋支店のスタッフからの話だけに、地域差があるとはいえ問題ある土地柄ではないかと思ってしまいました。

本日のブログは

ワインの持ち込み

に関しての問題提起へのイントロです。出汁にしてしまった名古屋の方々全員を敵に回してしまう恐れもありますが、今週はこの問題に関して色々考えていきたいと思います。

レストランサイドの方、一般客サイドの方、そしてケースで送りつける名古屋の方々、友里掲示板ふくめご意見をいただければ幸いです。