さよなら福家書店 銀座店

本日これからちょっと出かけてきます。来週はじめまで時差、ネット環境と異なる地域に滞在予定ですので、普段のように定時でのブログアップやメール返信、掲示板への書き込みが出来ないかもしれません。出来るかぎり日本時間に合わせるつもりでありますが、行き届かないところがありましたらご勘弁下さい。

毎日のように羽田国際空港がTVで紹介されておりますが、友里は時代に乗り遅れておりまして残念ながら成田からの出発であります。

羽田は便利だ

と言われておりますが、そんなに便利なものなのか。車での所要時間では東京からだと成田までスムーズに行けば60分。羽田だってヘタしたら30分はかかります。費用は倍半分でしょうが、便利さではそんなに大差はないのではないかと思ってしまいます。

さて昨日のブログでちょっと触れたミシュランガイド関西版。購入したのは銀座の福家書店でありました。
銀座のイタリアンへ行く用事がありまして、その時スタッフが何気に言った言葉に驚いたのです。

福家書店が閉店するようです

そこで直ぐさまミシュランの購入を兼ねて確認しに行きました。
イタリアンスタッフからの情報は確かでありまして、本日25日をもって閉店となるようです。

思えば、この福家書店銀座店に友里征耶は大変お世話になりました。デビュー本「シェフ、板長を斬る 悪口雑言集」(グラフ社)などシェフ板シリーズ(といっても2冊だけ)を大々的に取り扱っていただいたのです。かなりの部数を売っていただいたようで、デビュー本は週間ベスト3を飾ったこともありました。?

順調に「グルメバトル」(グラフ社)まで応援していただいたのですが、潮目が変わったのは「ガチミシュラン」(講談社)の時からか。
福家書店はミシュランガイドを大々的に扱う方針だったようで、その大事な商品を真っ向否定した「ガチミシュラン」は邪魔だったのではないか。いつもなら目立つ所へ置いてくれるのですが、「ガチミシュラン」は奥の目立たないところにだけの展示。

つづく「グルメの嘘」(新潮社)では、新書だというのに発売直後でありながら新書の棚に常備されていなかった。有楽町の三省堂や八重洲ブックセンターでは、新書部門やノンフィクション部門で売り上げベスト10に入っていた時期でありましたから不思議に感じたのです。

これらの友里本の扱い(不遇)はたまたまだったのかもしれませんが、そこはデビュー当時大変お世話になった書店。閉店となることを知って、何とも言えない寂しさを感じております。
一応閉店の理由は

ビルの建て直し

とされているようですが、近隣の情報では建て直しされてももう銀座へは戻ってこないとのこと。
数寄屋橋の旭屋書店、新橋の大型書店(店名失念)とここ数年で都心の大型書店閉店が続いております。
書店業界(出版業界)は慢性不況と言われて久しいだけに、ライターと言えるかどうかわかりませんが印税をもらっている身としまして、この業界の将来が心配であります。

あと数時間で自宅を出ます。今回は体調不良にならないよう、食事を含めて行動に充分注意するつもりであります。去年のようなドタバタ劇がないよう気をつけて行ってきます。

最近訪問した店 短評編 43

ようやくミシュランガイド京都・大阪・神戸版を手にしました。大手書店で購入したのですが、買うどころか手に取っている人は私の他に誰もいませんでした。
詳しくはブログで一度か二度取り上げたいと思いますが、今日は簡単に。家に帰ってまずチェックしたのが、先日のブログで取り上げた2つ星寿司屋「鮨 生粋」のページです。
大変な投資をして大改装した内装が写真に反映されているかどうかを見たかったのですが、何百万円もかけた甲斐がありました。相変わらず発色が悪い写真ですが、改装後のものが載っております。

さて6店です。

よこ田
移転後に初訪問。一応夜は2回転営業のようで18時を指定されました。主人は以前より丸くなったのではないか。昔ほどの威圧感がなくなり、トークも饒舌になっておりました。息子さんも手伝っているようで、支払い額を考えるとまずまず満足した食後感でありました。

くろさわ 麻布十番店
麻布十番のある饂飩店。オーナーがあの黒澤監督の息子のようですが、最近週刊誌で「黒澤博物館」の設立をめぐる不透明な資金運用が問題になったからか、客は少なくすぐ入れました。近くの蕎麦屋はどれも行列が出来ていたんですけど。

ベージュ トーキョー
寂しい店内。シェフが日本人に変わりましたが集客には影響がなかったようです。これだけの大箱でわずか数組ですから客は不安になってしまいます。でも少ないのは客だけではありません。売り上げが少ないからかホールスタッフも疎ら。まともなソムリエ職の人も見当たりません。
料理は前シェフの時より良くなっていると感じたのですが、コンセプト自体が根本的に間違っていますから、シェフの交替だけでは問題は解決しないでしょう。

ドン・チッチョ
オススメ本の確認で訪問。この地へ移転してから来る度に思うのが、

本当に美味しいのか

という疑問。相変わらず超満員でありますが、神宮前にあった「トンマズィーノ」の時の方が食後感ははるかに良かった。オススメ本に載せるかギリギリで判断を保留しております。

鮨 さいとう
ミシュラン3つ星ハンターとの訪問。昼、夜(2回転)とほぼ満席で予約は1ヶ月後でないと入らないようです。
かねさかグループでは最近「真魚」へ行きましたが、こちら(鮨さいとう)の方が支払い額は安く食後感は上。かねさかグループでは頭1つ抜けているでしょう。

鮨 水谷
これまた移転後の初訪問。夜は2回転営業のようですが、1週間前でも予約が入りましたから昔ほど混み合っていないと推測します。
ツマミが鮨タネ中心でありますが、タネ質、握りとこの支払い額では充分満足。週末だったからかサロン化が進んでいるように感じたのがちょっと心配ですが、オススメです。

友里征耶の週間食日記 15

未だミシュランが手元にありません。昨日も買うのを忘れておりました。
東京版で実売3万部前後(全国ですよ!)、京都・大阪版で実売10万部弱と推測される2010年版ミシュランガイド。(どのような根拠で推測したかなど詳しくは来週に)

初年度ミシュラン東京版(2008年版)の実売数が20万部以上と推測されるだけに、わずか3年で桁落ちどころか8割減。京都・大阪版の2年目(2011年版)も大きく数字を落とすことは簡単に予想できることであります。
私は初年度のミシュランフィーバーの時、いずれ普通のグルメガイドと同じように数万部に落ち着くと予想しましたが、わずか3年でその予想が当たるとは思いませんでした。
全世界100国前後でのミシュランガイドの総販売数が100万部といわれております。単純に計算すると1国でわずか1万部。ミシュランといえどもグルメガイドの実売はこんなものなんですね。

読者の方からの情報によりますと、一昨日のロオジエにナレ氏が来ていたそうです。奥のテーブルで、足を組んで斜め座りで食べていたとか。生まれつき行儀が悪いと言ってしまえばそれまでですが、彼の経歴などを見てみればさもありなん。成り上がりの放送作家と同じく、中身は食通を装う俄グルメなだけなんですね。

店評価ブログにフレンチ「オギノ」と鰻の「かぶと」をアップしております。ぜひお立ち寄り下さい。
さて週間食日記であります。

月曜日
昼:コリドー街の生パスタ屋
夜:銀座の高額割烹
先週に続いて生パスタ屋へ行ってしまいました。今回はオイルたっぷりのトリュフパスタ。でも、香りがあるかどうかは別にして、トリュフらしきものは結構入っておりました。
夜は蕎麦を出す高額割烹。とは言ってもコース主体です。接待使用で客は喜んでおりました。

火曜日
昼:麻布十番のイタリアン
夜:銀座の鮨屋
仕事で近辺まで行って、気になっていたイタリアンへ飛び込みました。シェフが替わってから初訪問のカンテサンスと同じ系列の店であります。
ランチの最低コースが2800円と驚きの高さ。ドアを開けたらスタッフがビックリした顔をしていたので客が少ないんだなと直感したのですが、なんと客はゼロでした。この不景気に麻十で3000円近い値付けでは、客が入るはずがありません。でも料理は結構良かったので、暇があったら夜にでも訪問してみるのも良いかもしれません。
夜はCPが良いと評判の高額鮨屋。しかし不景気からか以前のような盛況さは感じませんでした。四谷の満席偽装寿司屋「三谷」の情報を偶然出会った知人の連れの有名鮪仲卸社長から得ることが出来ました。

水曜日
昼:銀座の天麩羅屋
夜:神楽坂の鍋屋
取引先を連れて初訪問。急に揚げ物が食べたくなったからです。食べログで調べての訪問。最近の店なのでしょうか、若い揚げ手(主人)のようでしたが、夜にしっかり食べて評価をしてみたいと思います。
夜は会社関係者と久々のねぎま鍋。価格に見合った鍋でした。

木曜日
昼:難波の蕎麦屋
夜:神戸の寿司屋
出張で大阪へ。時間的な問題で駅近くのショッピングモールのような建屋の蕎麦屋へ入って珍しいのでカレーつけソバを頼んでしまいました。揚げた野菜もついていましたが、蓮根など固くて噛み切れない。最悪でした。
夜はミシュラン2つ星の寿司屋。ビールグラスが魚臭かった。

金曜日
昼:神戸の長田流そばめし屋
夜:鉄板焼き屋
仕事のついでに訪問したのが最近流行という長田料理。「そばめし」と言って、そばとご飯を鉄板で焼いたものが名物のようです。何とも言えない食後感。

土曜日
昼:品川のオイスターバー
夜:内食
出張の帰りに、急に思いついて駅構内のオイスターバーへ。オープン当初の混雑がウソのような落ち着いた店内でした。小さなオイスターをいくつも頼んで結構な支払いとなってしまった。

日曜日
昼:近所の蕎麦屋
夜:白金のお好み焼き屋
知り合いの家族と久々に大箱お好み焼き屋へ。以前は小さな地下店で、モデル出身の主人が自ら焼いていたのですが、大箱になってまったく見かけなくなりました。
たこ焼き、お好み焼きなど食べましたが、ワインも3000円で持ち込めてまずまず満足しました。