大震災や原発事故によるブログや株について

今回の大震災以降、特に食に関するブログの更新があまりされていないようです。この友里でさえ、週間食日記はじめ

ここへ行った、何食べた

と書く気になれなかったのですが、中にはまったく気にしない強い人がいるんですね。
大震災直後からまったく関係なく、バリやベトナムの旅行記などを書き続けている自他共に認める有名食ブロガー・ドラミさんにも驚きましたが、あの寿司屋でコハダを他の客の分まで食べ尽くす行儀の悪い

林真理子女史

もその大好きな寿司屋訪問をブログにアップしていたのです。
私はたまに彼女のブログをチェックしていまして、大震災後たしか2日後くらいにそのブログを読んだのです。

内容はいつもより店訪問自慢文調を抑えており、裸の女王の彼女でもそれなりの配慮をしているような感じでしたが、ネットの掲示板などで批判が集中したとのことで、お詫びして件のブログを削除したのがニュースとなっております。

ニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/5447176/

お詫びブログ
http://hayashi-mariko.kirei.biglobe.ne.jp/201103/article_36.html

批判に値するほどの内容ではないとの意見もあったようですが、本の印税、週刊誌などのエッセーによる原稿料、そしてイヴェント参加などが収入源の林女史、人気商売ですからダメージを受けては大変とすぐさま判断したのでしょう。

ある意味賢明な処置ではありますが、友里と違ってこの道で食べているプロの書き手である以上、無料のブログといえどもそれなりの覚悟をもって毎日書いているはず。商売に影響するからと言って、早々に撤退は書き手としてみっともないと私は思うのです。

読者に不快な思いをさせた

とありますが、不快と言うより大方の意見は

大震災直後に店に行ってもかまわないけど、ブログにわざわざ書くな

といったものであったと思います。
不快にさせたと言うより、そのKYさに批判が集中しただけ。彼女のKYは今に始まったことではありません。(過去の友里ブログに書きましたが、寿司屋で色々と行儀の悪いことをしているのに、その自覚がなく逆に週刊誌などで自慢していることなど)
KYで裸の女王なだけでして、お詫びとか不快とかの問題ではない。

不快になるというなら、普段のブログでの店訪問自慢の方が不快になる人は多いのではないか。(友里もよく自慢と言われます)
プロの書き手ならブログを削除せず、堂々と自身のKY擁護の論戦を張っていただきたかったと思います。

だいたい親戚一同が集まった新年会で、自分が買ってきた

聘珍樓のお節が一番人気

と自慢していた林女史。読者だけではなく親戚もかなり不快になったのではないでしょうか。

東電の株がストップ安です。原発事故当初、連日のストップ安から反転してストップ高になりまして、

素人が値頃感で手を出したのだろうけどもっと下がる

と思っておりました。
本来なら空売りを仕掛ける場面でありましたが、保証金という原資不足と、このような状況でお金を稼ぐのはなんだか気が乗らず放置してしまいました。
正直な話、今となっては保証金をやりくりしてでも売っておけばよかったかなとも思うのですが、原子力事業を主体にしてきた企業の今後は非常に苦しいのではないかと思います。企業が苦しいということは、株価も下落するということ。
今は当事者となって日立より株価が低いですが

選択と集中

で原子力事業に大きく舵切ってしまった東芝もかなりのダメージを受けるのではないかと予想します。日本だけではなく世界中で原発事業はシュリンクを続ける可能性が高いからです。

儲かって支店を出すなど多店舗展開する飲食事業を批判(クオリティが落ちて客離れする)してきた友里ですが、逆に儲けの少ない部門を切り捨て、儲けの大きいものだけに特化して良いのでしょうか。一時期大企業の経営には「選択と集中」が流行りましたが、これまた私は拙い判断だと思うのです。レストランに例えるなら

ビールの儲けが薄いから取り扱いをやめた
効率を上げるためアラカルトをやめコース1本にする
粗利の薄い料理をメニューから外し、利益率の高い料理だけに絞る

こんな感じでしょうか。粗利が薄いと言っても売り上げはあるはず。固定費の吸収には貢献しているわけです。飲食店ならまだ

ビールがないなら他の酒を頼むか
メニューにある料理を頼むか

と長期的には客離れしますが一時的には売り上げが落ちないかもしれません。でも、普通のメーカーや商社でありましたら、選択からふるい落とされた部門の売り上げがゼロになってしまうのに対し

集中した部門が必ず伸びるとは限らなない

というリスクがでるはずです。捨てた部門をカバーして余りある売り上げを得られれば良いですが、今回のように原子力がこんな状態になったら逆効果となるのは必定であります。

よくリスク分散ということが言われますが、わざわざ選択と集中をするということは、リスクも集中させてしまうと私は考えていたのです。
大震災前は、私も

原子力は絶対に必要でなくならない

と思っておりましたが、その考えはぐらついていります。というか今の状態では、この業界は非常にやばいのではないか。
原子力を主体にしている、もしくは粗利の多くを原子力関連で稼いでいて、現在あまり株価が下がっていない、もしくは下落後の値頃感で反発している企業がありましたら、要注目であります。

空売りを表だってすすめるつもりはないですが、それほどこの業界は厳しいということを示すのが本日のブログの趣旨であります。
原発に関して発言しているグルメライターもいないでしょうが、企業業績や株価に関して発信しているグルメライターも友里だけではないかと。
ただし自他共に認める株下手でありますので、どの株が空売りに適しているかと言った個別の質問にはお答えできないことをご承知おきください。

もはや打つ手なし、なのか

NHKを見ているのですが(TVはこれだけ)、外部電源を引き込んで中操に明かりがついた後、事態は進展しているようには思えません。それどころかどんどん悪化していると、日本のネット環境からはずれた地域にいる友里は感じてしまいます。

掲示板や読者からのメールで今後の見通しを聞かれ、偉そうに「明るくない」と答えていたのですが、政府内にも同じような考えの人がいたようです。
池田経産副大臣、根が正直なんでしょうか。福島第一原発事故の見通しを聞かれて参院予算委員会で

予見しうる最悪の事態を考えているが、それ以上は神のみぞ知るだ

と答えてしまったようです。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110328-OYT1T01077.htm

でも野党の反発で陳謝し取り消したとありますが、私は野党に問いたい。

本当のことを言っただけなのに、なぜ反発するんだ

世には出来ることと出来ないことがあります。出来ないことは出来ないと最初から開示することが大事。出来ないことをさも出来ると吹聴することの方が「危険」ではないか。野党は

出来ないけど出来るフリを続けてくれ

と望んでいるとしか思えません。YOMIURI ONLINEでは、

土壌(原発敷地内)からプルトニウム微量検出
東電、原発事故でフランスに支援要請

との見出しがありました。事態は収束に向かうどころか、いっそう深刻な状態になっているのではないでしょうか。
経産副大臣が「見通しは神にしかわからない」と発言してしまったくらいですから、政府、東電はもはや自力では

有効な打つ手なし

と思っていると私は考えます。アメリカだけではなくフランスにまでの支援要請。各TV局は事故当初

この事故はたいしたことない

とかTVでしたり顔して発言していた御用学者を再度視聴者の前に引っ張り出してきてもらいたい。
もし税金の一部が流れているような法人や団体に所属しているとしたら、彼らのような無能者は直ちに

クビ

にするべきと私は考えます。

読者の方から、日本では発表されていない放射性物質の汚染範囲などを記したURLを教えていただきました。語学に不調法な友里ですが、分散図で怖さだけは感じてしまいます。でもこれが真実かどうかはわかりません。
日本政府や日本の研究所には、隠蔽にはしるのではなく堂々と汚染状態を開示することが、ひいては国民の動揺を防ぐことに繋がるということを理解してもらいたいものです。

参考までにそのURLを貼り付けます。

http://www.dwd.de/bvbw/generator/DWDWWW/Content/Oeffentlichkeit/KU/KUPK/Homepage/Aktuelles/Sonderbericht__Bild5,templateId=poster,property=poster.gif

?http://www.youtube.com/watch?v=qHbQZQygrag&NR=1&feature=fvwp

http://www.zamg.ac.at/pict/aktuell/20110325_Reanalyse-I131-Period2.gif

原発事故の収束はいつ頃か

大マスコミ(御用学者も)は、外部電源が引き込まれたら事態がすぐさま好転するかのような報道を流しておりましたが、いざ電源がつながっても良いニュースが未だに飛び込んできません。事態はまだまだ予断を許さない状態ではないでしょうか。

電源があっても、動く機械(ポンプやアクチュエーター)や配管、そして熱交換器が正常でなければ冷却システムは稼働しません。文系主体であるとはいっても、電源がくればすぐさま問題が解決するかのように喜んでいた大マスコミ、検証精神なさすぎであります。

建屋が半分は吹き飛んだ水素爆発の破壊力に加え、塩水やら熱の影響で機器が正常な状態を保っている可能性は低いのではないか。
ポンプの場合、モーターだけではなく、シールなど機械部分もやられている可能性があります。また配管やバルブ、そして格納容器などが破損していたら、どうやって補修もしくは交換するのでしょうか。

だいたい使用済み燃料棒でさえ、崩壊熱とやらで何年も循環水で冷却し続けなければならないのです。使用中だった燃料棒、熔解した可能性も大であるとのことですから、これから先この現場でそれ以上に冷却を続けなければならないと私は考えるのです。

不安を煽るわけではありませんが、海水汚染やタービン建屋内の汚染水の現実から、炉心の汚水がじゃじゃ漏れも否定できません。こんな状態でどうやってクローズサイクル(閉ループ)で冷却を続けることが出来るのでしょうか。

誰が破損した箇所を溶接修理か交換修理をするのか。建屋天井が吹き飛んでしまってクレーンもないはず。どうやって重機を入れるのか。
いや誰が炉心から放射能が漏れている可能性大の厳しい現場で、そんな大がかりな補修をすること出来るというのか。

また、各タービン建屋のたまった高度汚染水、そして燃料棒が融解して放射性物質が溶け込んだ炉内の汚染水、これらを今後どう処理するのか。どうやって汚染水を集め、どこへ持って行って処理するというのか。

今の楽観的なマスコミ報道はあくまで

冷却システムは温存されていて電気だけが来ていなかった

という前提にたっているわけです。もっとも恐れていた、そして避けなければならない炉心からの放射能漏れ、これが起こっている可能性が大ということは

主機である最も頑丈な機器(圧力容器や格納容器)が破損している可能性大

ということであります。
補機の冷却システム(ポンプや配管系統、そして熱交換器)が格納容器や圧力容器より頑丈に出来ているはずがありません。大マスコミや御用学者はなぜこのような肝心な事に目を瞑っているのか私は不思議でならないのです。

冷却システムがうまくいったとしても現場で何年も冷却を続けなければなりません。冷却を続けるあの現場で誰が

使用済み燃料や熔解した燃料棒

を取り出してどこかへ運んで処理するというのか。
チェルノブイリではないですが、数ヶ月、数年でうまく押さえ込むには、鉛やコンクリートで厚く覆って封じ込めるしか方策はないと私は思ってしまうのです。

このようは展望を政府や東電が開示したがらないのはわかりますが、大マスコミや露出激しい御用学者の先生たちが、この先の展望をまったく語らないのが友里征耶には不思議でならないのであります。
世はアフォや純粋な人たちばかりではありません。今後も原子力行政を進めていこうと思っているなら、これ以上の隠し事はダメ。ディスクローズは必須であると考えます。

本日も「食」とはまったく関係ないブログになってしまいました。震災や原発事故の復旧&復興の目処がたたない現在、以前のような食関連の記事を毎日書く雰囲気になかなかなれません。
ミシュランガイド「ボンヌ・プティット・ ターブル・東京」の発売も延期になったそうです。勿論友里のオススメ本も延期は必至。本来なら脱稿の時期ですが、2割方残して止まっております。
グルメライターの一員でありますが一般人より発電に詳しい友里が、原発事故の対策で大きな疑問を抱く点についてブログ発表する我が儘をお許しください。

追伸
友里掲示板を見ますと、ようやく私が以前より主張していた

炉内に外部から海水や水を注入するのは難しい

ということに興味を示される方が出てきました。
政府や保安院、そして東電に確認してもらいたいこと。それは

炉内に注入したというなら、炉内に直結しているどの配管のどの座に外部のポンプからの配管を接続したのか

ということです。
そんな座(管を接続するところ)があるのか。あるなら普段は何でアイソレート(遮断)されているのか。弁だとしたらどんなタイプでシールは大丈夫なのか。その接続は溶接なのかフランジなのか。

溶接ならこの危機的状態の中で接続は無理。こんな危険な流体につながる配管の座をフランジで接続しているとも思えません。
注入した海水や真水は最終的にどこへ送っているのか。冷却は循環させなければ効果は期待できないはず。入れた水はかならず排出しなければならないのです。もしくは冷却して再循環を続けなければなりません。(閉ループですね)
コンデンサー(復水器)に流して貯めているというなら、そのバイパスはどのルートなのか。

彼らがまともに回答できるとは思えません。