アルケッチャーノの冷凍パスタ

以前から友里が予想していたように、原発ビジネスの未来は暗くなってきたようです。ドイツは22年までに脱原発を完遂する決定をしたようですし、原子力大国のフランスは別にしてもう1つの大国のアメリカでも、原発の先行きが不透明になって来ました。

日経新聞の検証なしの絶賛記事は別にして、今までどこのマスコミもこの問題に触れていないと記憶しているのですが、ようやく東洋経済がこの東芝のタブーについて触れてきましたし。まずは

?東芝の米国案件が頓挫、崩れゆく原発輸出ビジネス

とそのものズバリのタイトルの記事をご覧下さい。

?http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/83e3f88cda95d3ab215d1863405af6bf/

この記事は、先日のブログで頓挫したと書いたサウステキサスプロジェクト(改良型BWR型原子炉)について主に解説しておりますが、東芝が買収したウエスティングハウス経由の案件、いわゆるAP?1000(新型PWR原子炉)の先行きに関しては詳しく触れていません。
ところが一昨日、このAP-1000に関してもネガティヴな報道がでてきたのです。

http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052101000390.html

要は米原子力規制委員会(NRC)がAP-1000に対して懸念を表し、問題が解決されるまで認可を与えないことにしたようです。
ただでさえ当初の計画より遅れ続けているこのAP-1000、この数年ではまったく見通しが立たなくなってしまったのではないでしょうか。

原発事業関連の業界のおこぼれではないですが、友里の関係会社も多少の恩恵をこの案件に期待していただけに、売り上げ予想を修正してAP?1000関係の数字はひとまず落とさなければならなくなりました。同業者や肝心の東芝が今後どのように経営判断してくるのか慎重に見守ることにします。

さて5/16のブログで触れたアルケッチャーノの奥田シェフが監修した冷凍パスタ2種を昨晩食べましたので報告させていただきます。
マッシュルームのクリームソースとアマトリチャーナの2種であります。まずは写真をご覧下さい。

マッシュルームのクリームソース

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アマトリチャーナ

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盛りつけの写真を撮るのを忘れたのですがこの冷凍パスタ、調理は至って簡単。6分ほど袋毎チンしてそのままお皿に盛ったら完成であります。簡単な作業ですので私が主に担当したのですが、食べた身内の感想は

麺の味がしない
色のわりにソースも味がない

と私がアルケッチャーノ現地で食べた料理に対して感じた印象とはからずも同じ意見でありました。
勿論私も食べましたが、本場の料理を食べているだけに

今さら驚くにことはない予想通りの食後感

でありました。百万が一美味しかったらそれこそ

椅子から転げ落ちてしまう

ことになってしまいます。

まあ一人分500円あまりですし量だけはありましたからそうは文句を言えるものではありませんが、監修とは言え奥田氏の名をつけているだけに、奥田氏の嗜好通りシンプル調理ということで「無味」に近いものを狙ったのでしょう。

アルケッチャーノの店評価は来週発売の日刊ゲンダイ「行っていい店わるい店」と来週末の店評価ブログに掲載予定ですのでお楽しみに!

最近訪問した店 短評編 2011-5?22

またまた政府(菅総理)が保身のために重臣切りに動いていたようです。
原発事故初動の遅れ、つまり海水注入謎の中断55分の原因で、その罪をなすりつけられそうになっている斑目委員長が真っ向から反論しております。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110521-OYT1T00709.htm

海水の注入で再臨界の恐れがあるなどと絶対に言っていない。
侮辱だ

とまで言下に否定。他の識者の見解が皆

再臨界の恐れなし

でありますから、政府側の発表を認めてしまっては

その後の学者生命を失う一大事

と考えたのでしょう。先日は被災地の一部が

もう当分住めない

と菅総理が言った、言わないで保身のため顧問をクビに追い込んだばかり。
佐藤尚之氏(さとなお)もそうでしたが官邸に潜り込んで嬉しさのあまり気が緩んでしまったのでしょうか、決して知名度あるとは思えない劇作家?の平田オリザ氏も先週

低濃度汚染水の海への放出はアメリカからの要請

とばらしてしまい、その後撤回に追い込まれてしまった。
良く言えば専門家、はっきり言えば世間常識に疑問のこの手の人が、原発事故に詳しいはずがありません。劇作家がアメリカ中枢とのコネを独自に持っているはずもなく、政府筋や役人から何もレクチャーがなかったら、低濃度汚染水やアメリカ絡みの話を

思いつくはずがない

ではありませんか。いくら世間知らずと言っても、何の知識もない人が勝手にデタラメを言うとは思えません。
己の失態を隠す為、次々とその罪を部下になすりつけ、結果人心を失う暴君、アホ社長は歴史が証明しております。

さて先週のブログで何回か取り上げたアルケッチャーノ。詳しくは近々の日刊ゲンダイのコラムに掲載予定でありますが、本日はそこに詳しく書けなかったことをちょっと書きます。
連れも一番印象的であったと言っていたのが、能登の岩牡蠣に振り掛かっていたパール柑でありました。とにかく凄く甘いんですね。熊本産のパール柑を客に出したからといって?

地産地消ではないではないか

なんてケチな突っ込みはいたしません。問題はこのパール柑自体であります。
私は当時食べたことがないと思っていたのですが(家で確認したら何回か食べていた)、熊本産とはいえ柑橘系でこれほど甘いものがあるのか。連れ達も

あまりに甘すぎる。パール柑ではなく「パール缶」(缶詰のシャレ)ではないか

と言っておりました。そこで検証精神旺盛な友里は帰宅後早速この熊本産のパール柑を取り寄せて食べて確認しようと思ったのです。
ネットで購入しようとしたのですが、探し当てたサイトはどれも

売り切れ
今期は終了

ばかり。以下のURLをご覧下さい。

http://www.maboroshi-fruits.com/pealcan-meisai.htm

http://calamel.jp/go/item/17185221?ref=g

出荷はいずれも3月までと書いてあるではありませんか。我々が食べたのはつい最近の5月14日。どうなっているのかと「パール柑&収穫時期」で検索して見つけたのが以下のPDFであります。

http://www.kumamoto-umakamon.com/INFO_PDF/pealkan.pdf

立派に出荷は3月までと書いているではありませんか。出荷されてから1ヶ月以上寝かせたから、あのような

凄い甘み

が出たのでしょうか。しかし一般にパール柑は

甘みと酸味が上品でさっぱりとした爽快感

と言われております。我々が食べたパール柑には酸味など感じ取れないほどの「甘み」が自己主張しておりました。
収穫時期と1ヶ月以上はずれた提供に加えてこの酸味の欠如。連れが

パール缶みたい

と言ったのは的外れではないような気もしてきました。

さて3店です。

ひろ作
新橋にある食べログで4点以上の高評価店。レビューは絶賛の嵐なのですが、細かく見てみるとほとんどが2300円のランチ評なんですね。夜は10倍以上の2万5000円のコースしかないと聞いて友里は勿論夜に訪問したのです。
結論から言いますと、味濃いめの東京和食。たいした食材を使用しないで、酒類を入れて一人当たりの支払いが3万円台後半はあまりに高すぎる、であります。総額で2万円以下でも再訪したいとは思わないレベルでありました。
私は食べログに提案したい。ランチ専門と夜専門に評価を分けたらどうか。夜よりすべてのもの(食材、調理の手間など)が劣るランチを専門とするレビュアーの評価は、そうとう割り引くか排除しないと、純粋なディナー好きの選択を誤らせることになると私は考えるのです。詳しくは近々の日刊ゲンダイで。


目黒の回転寿司。美登利寿司チェーンの1店であります。
回転寿司の集客が落ちていると聞いておりましたが、土曜の夕方でしたが50人以上の行列が出来ている繁盛店。1時間半は並んだでしょうか。着席までに疲れ果てました。
4人でたらふく食べて飲んで1万円前後。鮨とは別物と割り切れば、たまにはよいかもしれません。

ハル・ヤマシタ
結論から先に言わせていただくと、オープン当初の方がまだ良かった。コースの値は上がりましてこの日頼んだのは最高値の1万4000円前後のコース。
しかしどの皿も味が濃くて胃にもたれるもの。シェフは雲丹と卵黄が大好きなんでしょうか。生肉料理(この時期に堂々と)、鮪のカルパッチョ、そしてメインの神戸牛にも同伴しておりました。
各皿の創作度もかなりアップ。いずれもアメリカ人好みの濃い味でこれが「新和食」というものなのでしょうか。
再訪は難しいと考えます。

店評価ブログを更新しています

唐突という言葉はこの人に為にあるのでしょうか。菅総理が「サンライズ計画」なるものをぶち上げてきました。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4730363.html

簡単にいうと、屋根という屋根すべてにソーラーパネルを張ってしまえ、という政策のようです。
でもその前に、現状の「余剰電力買い取り制度」や取り入れるべき「固定価格買い取り制度」の問題を詰めなければならないと思うのですが、電力会社に遠慮しないで出来るのか疑問であります。
どういう仕組みか機械屋の友里にはよくわかりませんが、「スマートグリッド」なるものの開発も必要なようです。
いや、先日検討を始めるといった

発電・送電の分離

さえも進められるのか。もはや先進国では当たり前のこの「発送電分離」でありますが、日本特有(電力会社特有)の事情からか中電の会長は早速反対を表明しておりました。

http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210520004.html

しかしどう見ても世界は脱原発に動き出したというか、ポスト原発に舵切ってきたのではないか。ドイツは完全に脱原発になったようですが、あのアメリカもその動きが大きくなってきたと聞いております。

また鹿児島県知事は停止中の川内原発の再開を先送りする発言をしております。青森県知事選では、

計画中の原発の凍結(建設中の原発も当面凍結でしょう)

の是非を県民に問う展開になっております。
とりあえず「埋蔵電力」を吐き出せば原発の穴埋めは出来て計画停電は回避できるとの見方があります。
その間に原発の促進にかけた額と同じくらいの研究開発費を投入して洋上風力発電、太陽光発電、バイオマス発電(早急に出来るとは思えない)に力を入れれば、結構あっさり

脱原発

が出来るのではないかと私は考えるのです。
元経産相とか原発利権にしがみつく国会議員たちが、存続だけではなく新規建設まで話を戻そうと画策しているとも聞きました。そのような原発利権議員の妨害で「脱原発」が出来ないとの悲観的な見方もありますが対策はいくらでもあるはず。

利権屋には新しい利権を!

彼ら原発利権議員に

再生可能エネルギーの利権を分配

すれば、あっという間に解決するのではないか。
彼らも世間の冷たい視線を受けて原発利権にしがみつくより、堂々とクリーンエネルギーの利権をとった方が楽なはず。家族も肩身の狭い思いをしないですむでしょう。

やはり3.11で歴史は変わったのではないか。
原発事業を経営(利益)の柱にして事業転換していた会社は早急に読み違いを認め方針変更しなければ、取り返しがつかないことになると考えます。

さて店評価ブログに、最近の訪問で料理を見直した「アピシウス」と高いだけでまったく印象に残らない料理だった「ヘイフンテラス」をアップしております。
是非お立ち寄りください。

オススメ本のタイトルがまだ決められません。
副題と帯はだいたい決まってきたのですが、肝心のタイトルにこれだというものがでてきません。
迷いまくっていると当初の

絶品レストラン

の方が良いのかなと思うようにもなってきてしまっております。
ちなみにほぼこれで行きたいと思う副題と帯です。

副題
業界の異端児・友里征耶が心底リピートしたいと認めた96店


口コミサイトや店癒着の評論家・ライターにダマされたくない人 必読!