昨晩の菅総理記者会見。予想通り言質を取られない狡猾な言葉遊びに終始しており何ら新しい話はでなかった。
TVなどでは、二次補正予算案、特例公債法案、そして孫エネ、もとい、新エネ法案の成立が退陣条件と報道しておりますが、記者会見を見る限り流行語にもなった「一定のメド」について述べただけ。その「一定のメド」がついたとしても、それは
若い人に責任を引き継ぐ
と言っているだけ。一言も「退陣」とか「辞める」と言っておりません。若い人を重要閣僚に迎える、若い人を副総理に任命する、といった小手先人事で
若い人に責任を引き継ぐ準備段階
と釈明して更なる居座りを続けるのではないか。昨年9月の代表戦で菅さんに投票した議員達全員の懺悔を聞きたい思うのは友里だけではないでしょう。
さて昨日、取引先の担当者と昼食のついでに、新丸ビルのレストラン街をウォッチングしてきました。急に野菜が食べたくなり色々検索した結果、野菜ビュッフェがウリのAWキッチン(新丸ビル5F)に決めたからであります。
http://www.marunouchi.com/shinmaru/search/floor/all_view.html#tabs5f
久々の新丸ビル、まずは7階からであります。
自由ヶ丘グリル、相変わらず小学生はダメと強気の張り紙がありましたが、店内の客はまばら。意地を捨てて小学生不可の看板を下ろしたらどうか。店名の印象と違って単なる新興洋食店なんですから。
イタリアの星付き店が素早く撤退した跡は、なにやらダイニングのような店。1000円前後の中華料理みたいなものを出しているようです。前店からかなりのイメチェンでありました。
来夢来人、蕎麦屋なども厳しい状況。唯一スパニッシュイタリアン(どんな料理だか?)に外人が行列(わずか5名ほどですが)をつくっておりました。
次は6階。一番悲惨なのはサイアム ヘリテイジ 東京(タイ料理)でしょうか。その他バルバッコア以外も芳しいようには見えなかった。
そして目的の5階であります。
一番悲惨だったのはオープン当初は超行列だったレストラン大宮か。店内にほとんど客がおらず、店前で女性が必死に呼び込みをしておりました。
笹岡も大変ではないか。ぐるなびには出ていませんが、1000円チョイの丼物のような安い料理を用意しているのです。以前は最低でも数千円のコースだけだったはず。集客が苦しいのでしょう。
その他、鰻、トンカツ、寿司、天麩羅、ドイツ料理、ビストロなども厳しい。オーグードジュールは扉を閉めているので中がわかりませんが、イグレックにはなんと
1500円ほどのランチ
がありました。一応神戸の北野ホテルのメインダイニングの分店のはずなんですけどね。
お目当てのAWキッチンですが、以前のように行列はなかったですが7?8割は客が入っておりました。ほとんどが女性客であります。
ランチは2800円と3800円。12種ほどの野菜料理のビュッフェと6種から選択できるパスタに、デザートとコーヒー。3800円はそれにメイン(2種から選択)が付きます。野菜ビュッフェでお腹一杯になりますから、メイン付の3800円を頼む客なんていないのではないか。
感心したのは、1000円でワインビュッフェといって白・赤ワインが飲み放題なところです。
問題点はビュッフェを食べ終わっていないのに、オーダーして15分ほどでパスタを持ってくることです。ビュッフェを早く諦めさせる戦略と読みました。
笹岡や大宮など他店が1000円台の料理を用意していても苦戦しているのに、2800円で客が入っているAWキッチン。ランチは女性客(ベビー連れのママさんグループも居た)が主体です。安さより「野菜」をウリにしたコンセプトの勝利でありましょう。
恵比寿を引き上げた笹岡はじめ、集客に苦しんで客単価を下げた店の経営者達は、再開発ビルへの出店を後悔しているのではないでしょうか。
そしてもう一店、イメージが崩れた店が丸の内近辺にありました。
京都のイル・ギオットーネであります。
全体にコース単価を下げた感じもありますが、アラカルトもはじめてしまい(昨秋から)、何と平日には期間限定とは言え
1260円ランチ(予約不可)
まで登場させているのです。一応京都を代表する郷土色皆無の
高額なんちゃってイタリアン
なだけに、私は驚いたのです。
これまた看板シェフの笹島氏も東京出店を後悔しているのではないでしょうか。
私はデビュー当時から訴えております。
新開発ビルに高額レストランの必要性はない。社員食堂レベルで充分。デヴェロッパーの甘い誘い水に釣られて安易に出店してはいけません。