最近訪問した店 短評編 2011-23

今朝の新聞(読売)では、福島第一原発の廃炉に向けた中長期的な工程表の素案が出ておりました。?

溶融した核燃料の回収にはなんと10年後から着手
肝心の原子炉の解体・撤去には数十年を要する

事故当初に友里ブログで何十年もかかると述べたことがまたまた当たってしまったようです。株やスポーツではまったく通じない予想や洞察力でありますが、こと原発事故に関してはビシビシ当たってしまう不思議。この能力がなぜ株取引で活用できないのか、なんとも不甲斐ない気持ちで一杯であります。

一発ヘタ打つと、何十年も周辺が立ち入り禁止になってしまう原発。直接だけではなく間接的な被爆も含めた被害額は天文学的であります。停止中の原発再稼働に関して

国が責任を持つ

と大見得切った経産省ですが、それならば今回の原発事故からみの事故収拾、そして補償に関しては国に責任をもってもらって

増税に頼るな

と私は言いたい。地震や津波に関しての復旧や復興を増税に頼るかどうかでさえ議論が分かれるこの問題ですが、ドライに言わせていただくと

増税に頼るというのは、国民が尻ぬぐいすることではないか

国が責任をとるというなら、その判断にたずさわってきた政治家や役人がまず私財を投げ打つべきと私は考えます。
今回の福島原発事故では国が責任をとらず国民に転嫁、しかも誰の責任も追及していない。そしていつ事故が起こるかわからない再稼働する原発に関してのみ

国が責任をとる

と言っても、なんの説得力もないと思うのですが皆さんのお考えはいかがでしょうか。

さて3店です。

プリズマ
広尾にあったペルゴラのシェフが南青山にオープンしたイタリアン。非常にわかりにくい立地でありますが、ホールの席間は余裕があり、オープンキッチンも大きい。10500円コース1本の営業であります。
料理構成は口直しのグラニテ入れてメインまで8皿ほどと多皿に近い。フレンチみたいなスフレ(イカ墨と新ジャガ)はまずまずで、若鮎のソテーや2種のパスタも悪くはなかった。1皿の量には物足りなかったですけど。メインの豚料理はサルシッチャ含め肝心の旨みがイマイチでありました。
皿出しが非常に早く、入店して1時間半くらいでメインまで終了。立地は良くないですが、同伴にも充分使える店であると考えます。
最終的な評価は秋の食材のときの再訪に委ねることにします。

天香回味
予定が1週間ずれてしまったため、この週は銀座中央通り店と銀座店の2店に行く事になってしまいました。
支店によって微妙に具の盛り(量)が違うのではないでしょうか。読者からの話では

六本木店は量が少なかった

とありましてHPなどを調べたら、銀座の2店とはコースの値付けが違っておりました。具の表記も違っておりましたから、茸類を堪能したければ、ちょっと高いですが銀座や赤坂の支店を選んだ方が良いでしょう。
掲示板では「カレー味でイマイチ」とのご感想もいただきましたが、多分出汁に入っている「クミン」の香りではないでしょうか。クミンはカレー料理だけではなく、広く(ケーキにまで)使用されているスパイスであることをご理解いただきたいと思います。
しかし週二回(しかも中2日)ではさすがに2回目の時はちょっと飽きました。でも完食しました。

祇園 K
マスコミに露出しない小さなお店。3?4年ぶりの再訪でありました。何しろ日本で一二を争う予約困難店なのでそう簡単には行けません。
昔よりかなり値上がりしておりましたが、この雰囲気だと半年先でも予約を入れたがる客が多いのでしょうか。
この店、友里出禁の「しみづ」と親しいとか。清水氏からのフィードバックのおかげでしょうか、しっかり正体がバレてしまっていたそうです。

友里征耶の週間食日記 2011-13

自民党が延長国会で再度内閣不信任案の提出を検討しているとの話しを聞きますが、本当に実行する気があるのでしょうか。
野党だけではなく与党・民主党の95%がもう

菅辞めろ

と願っていると漏れ聞いております。今回不信任案が提出されたら、可決されると考えるのが自然でありますね。
でもそうなるとあの菅さん、飛んで火に入る夏の虫とばかり

衆院解散→総選挙

に迷いなく突っ走るのではないか。ここまで粘っておきながら、不信任で潔く総辞職をとるほどまともな性格だとは思えません。
私は自民党・石破政調会長の戦闘モードが単にポーズだけだと思うのです。今、菅さんに

脱原発解散総選挙だ! 原発にイエスかノーか

と総選挙で訴えられたら、自民党は勝てないでしょう。民主党の議席減は最小限に留まるのではないか。自党に不利になるそんな自爆行為をするとは思えないのです。
逆に党利党略、そして己の保身を考えるなら、民主党議員は下手にあと2年任期を全うしてその後永遠に無職となるより、この福島原発が収束しない事故真っ盛りの時こそ

解散総選挙

をすることが、ひいては自身の議員生命の延命になると思うのです。こんなアフォなお題目で解散が出来るのは、変人の小泉さんと菅さんくらいしかいません。
被災地や国益をまったく考えずに己の生活や職を守るためには、菅さんを辞めさせるのではなく、

菅さんに解散してもらう

のが一番ではないでしょうか。
今回の民主党内ドタバタ、実は解散総選挙までのアリバイ造りではないかと思ってしまうのです。
権力を手にしたら永遠に離したくなくなるのが人間です。どんなに逃げても、あと2年で民主党は権力を手放さざるを得ない。私が民主党議員なら、座して死を待つより、菅さんを唆し悪者にしてでも解散というバクチを打つと思うのですがいかがでしょうか。

さて週間食日記です。

月曜日
夜:港区の3つ星和食
予想外に寸前で予約が入ってしまいました。久々の訪問です。
当初は1万円コース(すき焼きを頼むと1万5000円)でしたが、今の最高値コースは2万5000円となっておりました。
結論から言いますと、味が滅茶苦茶濃すぎる居酒屋料理の延長線。アメリカ人しか喜ばない思うほどの味付けで、それはCPが悪いものでありました。
最高値コースで、長時間揚げのヒレカツや〆に桜エビの天丼が出てきて、私は椅子から転げ落ちそうになりました。天丼、特に味が濃かったです。
これなら同じ創作和食でも、「かどわき」の方が遙かに美味しいのではないでしょうか。

火曜日
夜:六本木の和食
20年前くらいでしょうか、一世を風靡した元祖ワインを合わせる和食店。フォアグラ大根が特に有名です。六本木へ移転してからは初訪問。この夜は取引先の接待だったので、気楽に食べてしまって記憶があまりありません。居酒屋料理の範疇だと思いますが、コラムに取り上げるなら再訪が必要でしょう。

水曜日
夜:浅草のフレンチ
オカザワと訪問した店であります。今回はアラカルトで。オカザワに気を遣いすぎて、これまたあまり記憶に残っておりませんが、悪くはない料理でありました。

木曜日
夜:神田付近のビストロ?
結構盛況な気軽フレンチ。前菜は1000円以下、メインも2000円以下が主体で、ボリュームたっぷりの料理でありました。
ポテトが冷凍物(業務用)とか、がっかりなところもありましたが、カイノミ、鴨コンフィ、エスカルゴ、牛すね肉の赤ワイン煮など食べまくりました。「煮込み屋なりた」よりは良かったです。

金曜日
夜:神泉のフレンチ
今流行のカウンター主体、若いカップルや女性客狙いの気安いフレンチ。料理は5000円前後のコースが主体というのがこの手の店の特徴です。
前回はアラカルトだったのですが、今回はコースにしたこともあり、安く上がって食後感は悪くはなかった。
しかし自称オーナーのフレンドリーすぎる接客には驚きました。女性客へ料理を運ぶ時でしたが

さぁー行ってみよう

とか声かけちゃうんですね。そこから料理などの説明が始まります。賛否がわかれるサービスであるでしょう。

土曜日
夜:内食
昼はジムで、パーソナルのキネシストレーニング。夜は久々に内食でした。

日曜
昼:山梨の温泉宿(日帰り専門)
夜:新宿のタイ料理
サクランボ狩りへ行って昼は風呂に入りながらの旅館料理。夜は新宿駅アトレ内のタイ料理店に入りました。
内容をとやかくいうレベルではありませんでした。

ミナミマグロが食べられなくなるのか?

今週はじめでしたか、慌てた様子の読者からいただいた情報が?

オカザワが今朝のTVに出ていた!

実態は失業中と思い込んでいたその読者の驚きは半端ではなかったようですが、実は友里もその場面をオンタイムで見てしまったのです。
「やじうまテレビ!」だったでしょうか、ベストスリーのランキングもので、なんと出版業界からまったく相手にされていないJ.C.オカザワの名前が出てきた時は、私も椅子から転げ落ちそうになりました。

有名人が通いつめた店、といったベスト3ものだったか。3位は吉永小百合の麻布十番「三幸園」、2位が長嶋茂雄の「後楽園飯店」、そして1位が勝新太郎の浅草「染太郎」とジャンルはまったくバラバラ。焼肉、長嶋ラーメン(フカヒレ入り)、シュウマイ天の3つをどう比較してランキングできるのか友里にはまったく理解できませんでしたが、オカザワの元気な顔を1ヶ月ぶりに確認出来たのであります。

毎日「センベロ」(千円でベロベロに飲み食いできる)や「ニセドロ」(二千円で泥酔できる)をハシゴする食生活のわりに血色の良い顔。己の知識自慢と言いますか、

上から目線

の発言も健在でありました。
しかし僻みではありませんが、この1年以上出版業界から見放されたオカザワがどうしてTVに出られるのか。
同級生だかの縁があったNHKでも深夜に弁当もので出ていたそうですし、今や「スマイル!」で人気爆発のイタリアンのプリンチペ

なんちゃってイケメンシェフのタツヤ・カワゴエ

とも短い期間でありましたが民放で共演していたとか。
友里掲示板で取り上げられている関谷江里さんより全国的な知名度が劣るオカザワが、関谷さんの出られないTVに呼ばれる不思議。彼女とのビジュアル的な差もあるでしょうが、出版業界にはないコネを放送業界にオカザワが持っているのかもしれません。

捨てる神あればなんとやら

J.C.オカザワ、まだまだしぶとく、絶滅に至らないようです。

さて以前から危惧されていたマグロの規制問題。ある保護団体が勝手に

ミナミマグロが絶滅の危機

と発表してしまいました。なんでオカザワより先に鮪が絶滅危機なんだ!

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011070701000745.html

鯨でもよく反論があるように、本当に数が減っているのか、絶滅の危機にあるのか。無限に近い南半球を隅々調べることが出来るのか。
ミナミマグロ相手に点呼や国勢調査が出来るはずもなく、私は多いに疑問であります。

天然鰻より養殖鰻の方が美味しく感じる人が多いように、トロに関しては近海本マグロより美味しく感じる人も多いミナミマグロ(インドマグロ)。
スーパーやデパ地下、廉価の寿司屋で主役のメバチやキハダと違ってある意味高級で需要が多い人気ものであります。
外圧で規制されて食べられなくなったら大変でありますが、私は鯨のようにはならないと楽観しております。
最近の世界的なワショクブーム。欧米の高級レストランでは

ワギューやトロ

といった和の食材がメニューの中心になりつつあります。人間、とくに欧米人は自分勝手。己の好きなものはそれがたとえ危険や残酷と批判されても止めないのは

銃社会やフォアグラ

で証明済みであります。狐狩りもなかなか規制されませんでした。
鮪もしかり。今のうちに欧米人の胃袋を鮪の虜とさせることが、ミナミマグロ規制を回避する最良の手段であると考えます。