何で今頃1万ミリシーベルト?

昨夕、久しぶりに新橋駅近辺を通りかかり、駅前の広場に居酒屋の客引きが堂々と闊歩しているのに驚きました。
何やら店の宣伝パンフ(料理価格などが書いてあるのか?)をもって、通り過ぎるグループ(2名以上)に近寄って声を掛けているのです。歩合制(飛び込んだ客数による)だとの話しも聞きますが、新橋は東京都のはず、条例に引っかからないのでしょうか。

店前ならまだしも広場で自由に歩き回って客釣りをしているのですから、ちょっと異様な風景であります。
確認出来た彼ら(女性も多い)の声かけのワンフレーズが

飲み放題1000円ですよ

どのようなシステムなのかとある居酒屋の前の看板を見たら、条件が書いてありました。

18時前入店で2時間生ビール飲み放題

あくまで友里の推測でありますが、この自称生ビール

限りなく発泡酒に近いのではないか

と勘ぐってしまいます。とは言え、120分の間飲み放題なのですから、ビール系がお好きな方にはかなりお買い得だと思います。

さて久々に原発ネタです。
この数ヶ月、マスコミ特にTVの電力会社(特に東電)に対するスタンスがかなり変わってきました。福島原発大事故直後は、それまでの過剰な広告宣伝費に遠慮してか

東電(電力会社)擁護一辺倒

今は絶滅した感がありますが、御用学者をはべらせ、コメンテーターも東電擁護、原発擁護一色でありました。
潮目が変わったのはいつ頃でしょうか。TV朝日など、改革派の経産省現役役員(古賀さん)をちょくちょく出演させて

原子力ムラの実態を暴露

し始めたではありませんか。東電の「埋蔵電力」にもメスをいれておりました。
東電を無理に擁護する学者はいなくなり、コメンテーターの東電(電力会社)批判や原発疑問視の発言も目立ってきました。

金の切れ目が縁の切れ目

なのか。政府(正確には日本国民)の援助なくては生きていけない体になった東電、競争のない独占企業でありますから、もう

意味ない広告宣伝費

をばらまくことが出来なくなったのでしょう。そんな状況で、今頃なぜ出てくるのかと憤慨したのが

高放射線量検出、他の2か所からも・・・福島第一

という記事であります。

?http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110802-OYT1T00932.htm

昨日朝の報道では一ヶ所となっていた

10000ミリシーベルトのホットスポット

が2ヶ所に。5000ミリシーベルトのスポットも建屋内で確認。
ゴキブリに例えるのは問題かもしれませんが、このゴキブリ方程式を適用すると、「直ちに健康に影響を及ぼす線量のスポット」(10000ミリシーベルトなら1時間で確実に死亡)が

100ヶ所近く

も福島第一原発内にあることになります。これは暴論としても、純粋無垢ではないまともな皆さんは、この高濃度汚染スポットが

わずか3ヶ所のはずがない

とおわかりいただいていると考えます。
いつの間にか、使用済み燃料棒プールの補修工事までしてしまった東電。己の身を守る為の線量測定を今頃まで怠っていたとは思えません。

ほとぼりが冷めた

と判断してやっと公開してきたと私は考えます。
しかしこんな状況でも、己(身内もか)の利益の為なのでしょうか、

原発が絶対必要

と主張する首長がまだ生息しておりました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110801-OYT1T01158.htm

原発の再稼働だけではなく、3号機、4号機の増設まで必要と主張しているのですから驚きです。さらにこの敦賀市の河瀬一治市長は

日本のエネルギー確保や敦賀の経済のために増設は絶対に必要

と言い放っております。
敦賀の経済(といっても、土建はじめ一部の業者)の為には必要でしょうが、原発立地当事者である一市長に

国家のエネルギー政策を語って欲しくない

と思うのは友里だけではないでしょう。人間何事も正直が一番?

自分を含めた一部の人の利益のために原発の増設は必要

と堂々と主張すれば、友里は批判しません。

あの佐世保バーガー(六本木)が静かに閉店していた

六本木でも滅多に歩かないのが交差点から飯倉片町方面に向かって左側の歩道。瀬里奈があるサイドと言いますとおわかりいただけるでしょうか。
先日近辺の店訪問で予約時刻にかなり余裕を持って現地に着いてしまったのでこの辺りを歩いておりました。居酒屋やガールズバー?の外人客引きで真っ直ぐ歩くのも大変。そんな中、確かこの辺にバーガー屋があったなと探しまくったのですが、見つからなかったのが

佐世保バーガー

であります。
地域名を冠しておりますが、実は一私企業(ザッツエンタープライズ)の

商標登録

であることを知ったのは、一昨年の秋でありました。まずは当時の友里ブログをご覧下さい。

http://www.tomosato.net/blog/2009/10/post_889.html

単なる甘いだけのハンバーガーだったのですが、当時は若者を中心に賑わっていると感じたのに閉店してしまったのか。早速同社のHPをチェックしてみると

http://sasebo-burger.jp/stores.html

HPでは昨年リニューアルしたまま営業中になっているんですね。そこで再度この辺りを探しまくったのですが、やはりそれらしき店舗を確認出来なかったのです。
HPによりますと、関東地区にある7店舗中なんと

中野南口店と阿佐谷店の2店が昨年末から休業中

となっております。
リニューアル準備中といっても、実際のリニューアル工事なんて1ヶ月もあれば充分なはず。ではなぜ半年以上も休業を続けているのか。考えられる理由は2つ。

実はリニューアルオープンしていてHPを更新していないだけ

準備中とは名ばかりで、実際は再開の意思がない

こんなところでしょうか。
ご当地の佐世保でどれだけウケているのかわかりませんが、甘いもの好きが増えたとはいえ、東京の若者にはあまりウケなかったのかもしれません。
会社沿革でも平成23年11月の六本木店の出店以降、更新がありません。

http://sasebo-burger.jp/company/index.html

食べられなくなると食べたくなってしまうのが人情というか、友里がへそ曲がりなところ。どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら、ご教授いただければ幸いです。

もう1つ、最近ではないのですがやはり静かに閉店したのが広尾・西麻布スポットといっても飲食店としてはデッドゾーンと言われる西麻布交差点から広尾駅までの外苑西通りに面していた

WALNUTS(ウォールナッツ)

であります。「まんぷく」や「十々」を運営する株式会社テイクファイブの傘下のビストロでありましたが、いかんせん場所が悪かった。
六本木駅からも広尾駅からも遠く隣は笄公園。西麻布地区と言ってもこの本通り沿いはほとんど人の流れがないんですね、地元民以外は。

コブラヘアの経営だった「マイモン」後は未だにテナント募集中。豚しゃぶやクラブのあった建屋、そして男性ストリップで一世を風靡した建屋も、ほとんどゴーストビルと化しております。
ミシュランで星取った鮨屋も、いつのまにか客単価が1万円前後の「一本木」とかいう店名に変わりましたが、わずか1年ほどでまた店名が変わってしまいました。「たらふく」後も新テナントが入っているかどうか。

相変わらず「サムラート」も厳しいようですし、マスコミ露出が多かった「分とく山」や外人にだけウケていた「CICADA」も、長引く不景気や若手競合店の乱立、原発事故で左団扇とは言えないのではないか。
広尾商店街に昨年末にオープンしたばかりの「俺のハンバーグ山本」もあっという間に閉店。

知名度ほど集客力がないのが西麻布や広尾であると断言してしまっては、現在出店計画中の若き店主達やビル所有者達に怒られてしまうでしょうか。

やっぱり再開はしないようだ、エル・ブジ

2週間にわたった世界水泳が閉幕しました。金メダルはなかったですが、男子個人メドレーで初のメダル獲得などそれなりに話題の多かった今大会。
私は競技そのものより、100メートルで4位に惨敗した北島選手の

髪型

に注目してしまったのです。キャップをとった後のボサボサ頭、髪の毛が不自然に長くはないでしょうか。とても似合っているとは思えない、いやスポーツ選手としては似使わない(サッカーは別、ゴルフはスポーツではないと思っているので石川遼選手も別)と思われる

ロン毛

に何故しているのか。私は惨敗して指で掻き上げた北島選手の前頭部を見てその理由がわかったのです。

M字の生え際が後退している!

友里も人の禿げ具合をいうほどの髪密度ではありませんが、アスリートとしては高齢に位置する北島選手、引退後の生活は安泰でしょうが、こと髪の毛に関しては悩み続けることになるのではないでしょうか。

さてこの7月30日で、良くも悪くもレストラン業界に大きな影響を与えた「エル・ブジ」が閉店となりました。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2817214/7581275

まずは「エル・ブジ閉店」と書いた昨年の1月28日の友里ブログをご覧下さい。?

食材の再構築

とか称して、フォアグラなどを瞬間冷凍して粉末にしてしまうなど、原型だけではなく本来最も重要な食材の食感を強制的に変えてしまう自称再構築。
原型と食感を大きく変えてしまっては、食材そのものの味を楽しむことなど出来るはずがありません。再構築ではなく

食材の破壊

に至ってしまったフェラン・アドリアの暴走であります。
1回しか行っておりませんが、あの料理を黙って「エル・ブジ」以外の店で出したら(エル・ブジとの関係を前もって告げない)、食べた客の大半が

奇妙奇天烈なだけで美味しくない

と思うのではないか。
アフォな料理評論家やガイドブックが「世界一の料理」と大絶賛。予約困難さだけは本当に世界一なだけに、やっと訪れた客はあの景観にも騙される相乗効果で

世界一美味しい料理

と勘違いしてしまったと友里は考えるのです。何事も先入観に大きく左右されるのが人間です。?

世界から客が殺到し、プロやガイド本が絶賛しているから美味しいに違いない
美味しくないと言ったら、「味音痴」とバカにされてしまう

といった心理が働いていたとの結論づけは間違いなと私は断言させていただきます。
当初は2年休んで、違う形式のレストランを再開するとの報道もありましたが、この記事を読む限り

料理研究所

の開設が決まっているだけのようです。
有名になって20年あまり、賞味期限だけでなくアイデアの枯渇も深刻なようでしたから、よい潮時であったと私は考えます。

確かにフェラン・アドリア率いるエル・ブジがレスロラン業界に与えた影響は大変なものがありました。その中で私は一般客に与えた2つの大罪を最後に挙げてみたいと思います。
まずはじめは前述したように

味音痴を大量生産

してしまったことでしょうか。
あの料理(現地へ行けない人は模倣した料理)を美味しいと己の頭にすり込んでしまった客がどれほどの数になってしまったか。奇妙奇天烈な調理が美味しいと勘違いしてしまい、まともに美味しい料理が「時代遅れ」と疎んじられてしまったのです。私は

世界のレストラン(客も)は無駄な20年を費やしてしまった

と主張したい。そしてもう1つの大罪が

予約困難を煽る予約システムの開発

であります。
一般客には半年間の予約を年初の数日間でしか受けつけない。しかし常連には裏で前年に予約を受けているというものであります。この画期的な予約システムが

エル・ブジ神話

に大きく貢献したのは想像するに難くない。
現在の予約困難な店を見てみて下さい。たいてい予約受付日を

前月(前々月)の1日から

とか

2ヶ月前の同日から

に指定しております。
更にその受付日前に、常連やリピーターの予約を先に入れて競争を激化、しかも予約電話を1本に限定していますから、電話が繋がりにくいという相乗効果も手伝って

予約困難→美味しい店に違いない

となっている過大評価&過大人気の店ばかりではありませんか。

失った20年を取り返すにはまた20年かかるかもしれません。エル・ブジの功罪、私は「功」の部分が直ぐに思い浮かばないのですが、罪は非常に重かったと考えます。