伊勢丹イタリアフェアへ行ってきました

昨日のブログで触れたTPP問題。アメリカに尻尾を振るドジョウは何としても参加を早急に決めたいようです。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111010-OYT1T00435.htm

経済の舵取りと同じで、こういうものへの参加の結果は机上の計算では予測不可能。現に利益が違う省庁間でもプラスマイナスの試算が大きく異なっております。要は

やってみなければわからない

友里は参加を反対しているのではありません。ただ、現在のTV、新聞など大マスコミが

韓国や中国の不参加について、理由を含め詳細に報道していない

のが大きな問題と考えているのです。まるで

アフォな国民は何も考えるな

と言っているようなものではありませんか。
確かにAKBのジャンケン大会に熱中するなど民度が高いとは思えない日本国民でありますが、それを良いことに時の権力側にマスコミがすり寄って良いのか。
この友里ブログは一般の方々より、飲食業界やマスコミの方がよく見ていると聞いております。

友里はそんな大マスコミである読売、朝日、サンケイなど新聞関係者の方々に言いたい。主筆や経営トップの顔色ばかり見ていないで今回は一度捨てたジャーナリズムを拾い直して国民を啓蒙してみろ、と。
韓国や中国がなぜTPP不参加を決めたのか、不参加で世界の孤児になっているのかどうか、いや損しているのかどうか、を紙面で大きく検証するのがマスコミ人の務めではないでしょうか。

たまには自称ジャーナリストとしての矜持を示せ

と私は声を大にして訴えたいのです。
己の保身が一番なのは大新聞記者も政治屋も同じ。でもそればっかりに徹していたら、日本はどんどん破綻への道を邁進していくことでしょう。私は農家の問題でTPPを語っているのではありません。

アメリカが入れ、入れ

と言っているということは、

アメリカが得するから下僕の日本は従え

と言っているのと同じ。わざわざ下僕の日本が得することを

他国(アメリカ)が勧めるはずがないではないか

とアフォでなければ考えるはずですが、

政治屋(大新聞記者)を一生やっていたい

と考えている人たちはアメリカに逆らうことは出来ないのでしょう。

さて昨日、伊勢丹新宿本店のイタリアフェア最終日に行ってきました。
連休最終日でありましたが、会場は超満員。特にジェラートとワインの売り場が人気でありました。
最終日なので売り切れも多く、フレッシュのポルチーニなどは良いものは残っておりませんでした。

ここ数年の傾向なのですが、簡易で設営されたレストランやイートインの人気が今ひとつなんですね。以前は有名店の出店に1時間待ちなど長蛇の列が出来ていたのですが、今回も現場で食べる席への行列はイートインも含めてゼロ。
割高でたいした店を誘致できていないと客側が見限ったのでしょうか。ごった返す会場を見ると巷の不景気とは無縁のように感じてしまいました。

以前はイヴェント初日のオープン時刻前に駆けつけたものでしたが、ここのところはイヴェント期間中に行ったり行かなかったり。
ここ数年、秋には本場のイタリアへ行っていることもあり、またワインを含め商品や簡易レストランに魅力を感じなくなったのがその原因であります。
大きなフレッシュポルチーニを買ったこともあったのですが、例え質が良かったとしても家で調理するとなかなか満足するものができません。結構高くつきますから、それなら

トルナヴェントなど質良い食材を用意するイタリアンへ行った方が得

と思ったからであります。昨日購入したワインもインポーターは

エノテカ

別にこのフェアでしか買えないものではありません。食材やオイルだって買おうと思えば他のルートから買えるんですね。現に日本のイタリアン料理人は同等かそれ以上のものを仕入れております。

とはいえ、ブルネッロ含めたワインを少々、アランチーニにカルツォーネ、サルシッチャ、プロシュート、冷凍ブラッドオレンジジュース、冷凍ピザなどを購入して帰宅したのであります。

さっぱりわからないTPP問題

財務省の忠実なフットマン、もといバトラーのドジョウ総理でありますが、そこからのお小遣いでは生計をたてられないと思ったのか、アメリカの下僕の副業にも手を出したようで、なんだか一般国民には訳のわからない

TPP参加

に大きく舵を切ってきました。このTPP、Trans-Pacific Partnership(環太平洋戦略的経済連携協定)の略だと知っている日本国民は何割いるのでしょうか。
民主党が主体のようですが、参加に反対な国会議員もかなりいるようです。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111009-OYT1T00224.htm

賛成派は「関税撤廃で経済成長」、反対派は「農業などが崩壊する」と、どちらもまともな理由に聞こえますが、あまり知識がなく素人の友里は以下の2点でこのTPP参加、胡散臭いと感じてしまうのです。

なぜアメリカが大きなプレッシャーをかけてくるのか
なぜ反対派が民主に偏っているのか

自国の利益、もとい自国の富裕層(特にユダヤ層)の利益しか考えていないアメリカがしゃしゃり出てくるということは、普通の頭で考えたら

アメリカだけが良い目にあうのがTPP

と思うのではないでしょうか。
また国を二分する問題なのに、政党によって賛否が偏るのも不思議。TPP参加によるメリット・デメリットが詳細に国民に提示されていないのが不満でありますが、友里は一歩踏み込んで

TPP参加によって儲かる企業(団体や産業も)と被害を受ける企業(団体や産業)を具体的に列記しろ

と私は言いたい。アメリカほどではないかもしれませんが、日本の企業も己の繁栄だけを考える自分勝手な集団。あれだけ迷惑かけ、いい加減な企業体質が暴露されても

東電擁護に徹する経団連

の存在がその証左であります。ここは、得する団体と損する団体を詳細に具体名上げて開示し、それを元に国民の負託を受け直す(総選挙)ことが必要ではないでしょうか。
日本と同じく環太平洋に位置するはずの

韓国がなぜTPP参加は不利とFTA交渉に舵を切ったのか
中国はなぜ不参加を決めたのか

の理由も日本国民には説明されておりません。日本政府や国会は、この件についての

説明責任

があるのではないでしょうか。もう埋没の一途である刑事被告人・小沢氏への説明責任要求より、日本国にとっては遙かに重要であると考えます。
読売も何とかの一つ覚えで増税とTPP参加を訴えておりますが、中国の不参加理由などの解説を見たことがありません。いや

中国が不参加を決定した

ことを知る日本国民がどのくらいいるのでしょうか。
それにしてもオバマ大統領、日本の小心なドジョウにプレシャーかけるま前に、

不参加を決めた中国になぜTPP参加のプレッシャーをかけないのか

友里は不思議であります。日本に比べて経済規模や市場が遙かに大きい中国がTPPに参加した方がアメリカにとっては遙かに得なはず。さすが

弱きをくじき、強きを助けるアメリカ

と言われる所以であります。
どう見ても頭がよさそうに見えない日本経団連会長 米倉弘昌氏は記者会見で

TPPに参加しないと日本は世界の孤児になる

と語ったそうですが、

中国も世界の孤児になるのか

と質問する骨のある記者がいないところに、日本のジャーナリズムの貧困さが見て取れます。

友里が小物だから良いのですが、アメリカ批判をした人の生命(政治的、社会的)が絶たれるのは田中角栄や小沢一郎が身をもって証明しております。大物だったら検察や国税に突っ込まれるだけに、知名度低くて助かりました。

最近訪問した店 短評編 2011-39

新書「グルメの真実」(宝島社)の最終著者校正がやっと終わりました。後は出版社の最終チェックで明日校了となります。
原稿を書き出したのが8月半ば。途中色々なことがありましたが、2ヶ月ほどかけてやっと出版することが出来ました。
書いた本人が言うのもなんですが、結構面白いのではないかと。今回の新書、最大の特徴は

実名表記

であります。「グルメの嘘」(新潮社)では俯瞰的に著すことを優先したため実名表記をしませんでしたが、今回は解禁。
ここの部分はやめておいたらという編集サイドからの提案を再度説得するなどの繰り返しのおかげで、ある放送作家と女性作家の2名を除いてみなさん実名で登場いただいております。

この2名の方、友里ブログでは常連の方。女性作家はすぐわかると思いますが、放送作家は小山薫堂さんではない方と申しておきましょう。先日週刊誌の取材を受けた時ついでに聞いたのですが、今の出版業界ではこの放送作家をネガティヴに取り上げるのは不可能だそうです。ジャニーズ以上の影響力があると聞きますから驚きであります。
それでは「グルメの真実」、よろしくお願いします。

さて3店です。

小十
1年ぶりの訪問か。煮方が独立したのでどうかなと思っていたのですが、影響はないようです。
今回は小上がりだったのですが、カウンターではわからないことを見ることが出来ました。若い衆がかなり多いんですね。3つ星和食と言うことで全国から志望者が殺到するのでしょうか。分店や大きなキャパへの移転は仕方ないのかもしれません。
「小十」自体の移転は来年になるのでしょうか。昔オストラルが入っていたカリオカビル(分店はすでにオープン済み)だそうです。

龍水楼
「絶品レストラン」の増刷祝いで訪問。今回は奮発してスッポン+1品がつくという最高値コースにはじめて挑戦。仔羊のしゃぶしゃぶにたどり着く前に結構お腹が張ってしまいました。
でも一番安いコースに仔羊の追加をバンバンした方が大食いな方には良いかもしれません。今回も薬味を全部、しかもおかわりまでしましたから、翌日のブレス、大変でした。

美かさ
当日の都内の高額天麩羅店の穴子入荷を確認してからの訪問。結論から申し上げますと、今回は小さかったですが穴子が出てきました。
刺身は相変わらずイマイチでしたが、前回(浅利 慶太夫妻と遭遇したとき)と違って、天麩羅は良く感じました。といっても連れの一人は

どうってことない普通

と言っていましたから、何ら傑出したものないのでしょう。
支払額は結構飲んで1万円ちょっと。エビが2尾、キスも前回と違って厚めになっており、マツタケや鱧(質は別にしてアイテム稼ぎ)まで出ましたから、価格的にはリーズナブルな店ではないでしょうか。
17:30スタートと使い勝手は悪いですから、宮崎台では他に連れて行く店がないという「接待」と、都心には出て行きたくないという地元の方限定の天麩羅屋であると考えます。わざわざ都心から訪問する必要はありません。