最近訪問した店 短評編 2011-44

読売ジャイアンツの「清武の乱」、同調者がでてこず讀賣自体は沈静化をはかっているようで、このままではナベツネ体制が継続してしまいそうです。
讀賣は偉そうなことを普段から言っておりますが、社内に腹の据わった人が一人もいないのか。老害一人も退治できないのか。
他社記者もナベツネの存在悪を認めているというのに、讀賣は全員が上だけ見ている

ヒラメ

みたいな会社のようで、社員に人としての誇りというものはないのでしょうか。今回のクーデター、老害ナベツネを引退させる好機だと思ったのですが、讀賣グループのあまりのヘタレさにがっかりであります。ナベツネさん、実態はただの

雇われ会長

であって、創業家でもオーナーでもない普通人。なんでそんな普通人に、長期間にわたって権力を持たせ続けるのか。

讀賣はホント前世紀の遺物

のような会社であります。
さて友里掲示板やメールで教えていただいた「ふぐ 福治」の

フグ肝食中毒?

いくら常連?から頼まれたからといって、肝を出してはいかんでしょう。客から「絶対に口外しないから出してくれ。自己責任だ。」と頼まれたとしても、食中毒らしき自覚症状がでてきたら病院で即

フグの肝を食べた

と言ってしまうからです。人間いざとなったら助かりたいですからね。「内緒」や「自己責任」なんてアテになるものではありません。

しかしフグの肝は猛毒(神経毒?)で治療法がないと聞いたことがあるのですが、当たっても口の痺れだけでとどまるのでしょうか。翌朝に退院してしまったとありますから不思議であります。
禁止されている肝を出した店が悪いのは当たり前でありますが、この連れの女性、もしかしたら痺れは思い込みだった可能性もあるのではないか。
人間、気になるとなんか架空の自覚症状を感じることがあります。ですから余計に禁止されているもの、危なそうなものは絶対に客に提供してはならないわけです。
「絶品レストラン」(鉄人社)でもオススメしていた店だけに、友里は非常に残念であります。フグの肝は噂されているほど美味しくはないとか。店、客とリスクを冒してまでチャレンジするものではありません。

本日の店訪問記、今回は直近のパリ編であります。

ランブロワジー
うーん、今回の食後感は残念の一言。ラングスティーヌのカレー風味は以前のような感激はなく、ドーバーソールの白トリュフ掛けも肝心の白トリュフのクオリティがイマイチでありました。
確か厨房は息子さんに代替わりしたと聞きましたが、この食後感の変化はその影響なのか。それとも味音痴の友里の思い込みなのか。近々に再度検証に行ってみたいです。

ドーバーソール 白トリュフ掛け

アストランス
2年ぶり、2回目の訪問。結論から言わせていただくと、?

この店は東南アジア料理店だったのか

であります。ほとんどの皿、テイストがエスニック調なんですね。元祖ソースを造らない自称フレンチ、客の目先(舌先)を変えるため色々な調味料や香辛料に嵌まっているようですす。
コースは20ユーロ(210ユーロ)、ワインペアリング付きだと40ユーロ(330ユーロ)値上がっておりましたが、出てきたワインは

門上武司さんもシャッポを脱ぐデイリーレベル

コー・デュ・ジュラやプイィ・フュメ、パプの白に加えて、最後の肉料理(鳩)にはなんと

バンンドール

最後くらいブルゴーニュを出してくれ。前回はコルトンに美味いものなしと言いますが、ブルゴーニュのグランヴァンが出てきただけに残念でありました。

ル・ブリストル
3つ星3連発の最後にようやく当たりました。3年連続

野ウサギのロワイヤル

に挑戦しましたが、まずまず美味しかったです。前夜の店と違って

ソースもたっぷり

ありました。
しかし最近のフレンチでは白トリュフを無理に使用して料理単価(結果的には客単価)を上げようとしているようですが、美味しい皿に当たったことがありません。
ブリストルでも何皿か、白トリュフを使用した料理がありました。
白トリュフはシンプルな調理に向いていると思いますから、フレンチには合わないのではないでしょうか。でもソースを造らない(造れない)フレンチなら合うかもしれません。

野ウサギのロワイヤル

友里征耶の週間食日記 2011-29

ドジョウがTPP参加表明を1日延ばしましたが、結局11日夕に参加表明をしたようです。何のために1日延期だったのか。ドジョウの考えることはよくわかりません。何も考えず、お金が貰えるからだけで松下政経塾へ入った人ですから、たいした意味はないのかもしれませんけど。
何度も書いておりますが、権力行使でTPP参加宣言しても結構。しかし結果が散々だったら

潔く責任をとって腹を切る(政界引退)

すれば良いだけのことです。今の政治屋は判断ミスをしても自ら責任とらないし、周り(マスコミも)も追求しません。このような無責任な風潮は大企業も当てはまるのはオリンパスが証明しています。
自浄作用のない政界に経済界、個人主義の行き過ぎで資本主義や民主主義が行き詰まっているのではないでしょうか。

さて店評価ブログに、食後感が悪いのに客だけは入っている「マサズ キッチン」と、料理もワインも値付けが高すぎるイタリアン「ベカッチャ」をアップしております。
ぜひお立ち寄りください。

それでは週間食日記です。

月曜日
昼:新宿のデパート内寿司屋
夜:内食
イタリアンフェアへ行ってついでに入店しました。相変わらずカウンターも満席の人気でビックリ。常連も多いんですね。普段は行かない海鮮系の寿司を食べました。

火曜日
夜:紀尾井町のホテルのダイニング
ザイテンの掲載物の取材で訪問。今回はバーでハンバーガーやブラックアンガスを食べましたが、食後感は変わらずイマイチでありました。

水曜日
夜:銀座の鮨屋
個人的な接待で久々に訪問。充実したツマミとまずまずの握りで満足。当日でも簡単に予約が取れる店でしたが、この日は満席。もしかしたら混んできたのかもしれません。

木曜日
夜:六本木の和食
こちらは数日まえでも予約が入っちゃいました。でも当日は満席でしたから、寸前に予約が集中するのでしょうか。マツタケと鰻を堪能しました。

金曜日
夜:六本木のイタリアン
料理は可もなく不可もないけど、いかんせん値付けが高すぎ。ワインも高いです。再訪はないでしょう。閑古鳥に近い状態でした。

土曜日
夜:内食

日曜日
夜:内食

こんなワインを持ち込んで自慢するな

偽のロマネ・コンティを「飲み自慢」してしまった門上武司さん。詳しくは友里ブログを読んでいただくとして、まったく懲りていないというか又ワインに関してしょうもないブログをアップしております。読者の方から教えていただいたのですが、まずは11月4日付けのブログをご覧ください。

http://www.geode.co.jp/column/kadokami/2011/11/04/post_772.html

京都のフレンチ「ドゥーズ・グー」(まったく聞いたことない店ですけど)で、コック・オー・ヴァンが一体何であるかを知りたく、煮込み用のワインまで持ち込んだとありますが、食べログでは自称「町家空間」の箱で、スタッフたちはインカム装着という

まったくのダイニング系自称フレンチ

に就任しているシェフが、コック・オー・ヴァンの何たるかを示すことが出来るのでしょうか。
シェフが食べたいスタイルで調理したコック・オー・ヴァン、写真を見ただけの判断ですが

わざわざ食べたくなる代物ではない

と友里は感じてしまいました。
また、ハジメ風のなんちゃってフレンチ料理をベタほめしているだけではなく、文脈から持ち込んだと判断されるワインを門上さんが

さすがのラインナップです

と自慢気にアップしているワインの写真を見て、友里は椅子から転げ落ちそうになったのです。

メンバーは多彩で音楽関係、アート、映像、飲食など

と自称しておりますが、店に持ち込んだワインはいわゆる

限りなくデイリーに近いワインではないか

白ワインでは有名なムルソー・シャルム(ギイ・ルロ)でも造りは

2006年(2000年代なんて若すぎてよほどのワインでない限り持ち込むレベルではない)

もの。あとのラインナップはまったくたいしたワインではありません。
ヴォギュエ、この造り手は有名ですが(友里は過大評価ドメーヌと判断しています)2007年と若すぎて希少価値なく、シャンボール・ミュジニーの1級畑ものとはいえ

畑名を明記していない寄せ集めの格落ちワイン

でありますし、ヴォーヌ・ロマネの1級畑物(造り手読めない)も2007年物。
ボルドー2本に至っては、サンテミリオンのシャトー・フィジャックのセカンドラインでして、これまたネットレベルでは

5000円もしない代物

であります。笑っちゃったのはルロワ(しかしネゴシアンもの)のワイン。ワイン名はなんと

ブルゴーニュ

という村名ワインより格落ちの

地方ワイン

ではありませんか。
これらのワインがさすがのラインナップと思って堂々と店へ持ち込んでしかもブログで自慢しているのですから、友里は驚いたのです。私の周りの感覚では

まったく自慢にならないどころか、恥ずかしくて店に持ち込めないレベルのワイン

ではありませんか。
拙著「グルメの真実」(宝島社新書)では、店にワインを持ち込む際のルールを述べております。宣伝を兼ねてちょっと引用してみますね。

1、初訪問では持ち込みを遠慮しろ
2、店にあるようなワインは持ち込むな
3、ワインの 値付けが 高過ぎる店以外は安めのワインを持ち込むな
4、ケースで送りつけるような無粋なことはするな
5、持ち込んだワイン以外に、店でもワインを頼め
6、シェフやスタッフにも振る舞え

要はワインの持ち込みは

飲み代を節約するためのものではない

ということ。レアでも高価でもなく、店にあるレベル、いやそれより格落ちかもしれないワイン(デイリーに近い)を持ち込んでいながら堂々と自慢してしまっては

関西の客はケチでせこい

と誤解されてしまうではありませんか。
真相は、多彩なメンバーという音楽関係、アート、映像、飲食の業界人だけ限定の

蛮行

であると友里は信じたいです。
しかし下戸を隠し続ける門上さん、ワインの知識や経験はおそらく皆無にちかいものだと推測します。