昨日、久々というか人生で数えるほどしかないのですが、新宿の街を歩く機会がありました。所用を済ませてビックカメラなどに入るため歩道を歩いたのですが、すごい人通りでありました。銀座や六本木の比ではない。
居酒屋(業界で)が唯一年々売り上げを伸ばしているほど新宿は集客力がある
と新宿にある業態(飲食店ではない)の店を出す経営者から聞いたことがあるのですが、それを肌で感じたのであります。
確かに歩道は人だらけ。しかも昨夕は今年初めてかもしれない「居酒屋」に入店したのですが、そこも18時過ぎには満席でありました。新橋で必死に客引きをしている居酒屋とはエライ違いであります。
居酒屋評価はJ.C.オカザワに譲るとして、ここまで人があふれるのは何故なのか。伊勢丹内も凄い人でありましたから、新宿全体に人が押し寄せてきているのでしょう。
あくまで友里の推測でありますが、新宿に集まる客層は新宿を起点とする電車沿線の住民なのではないか。もしくは世田谷などに住んでいる人たち。
つまり、銀座など中央区や港区に出て行くにはチト遠い人たちが新宿で立ち止まってしまうからだと考えるのです。
そしてその人たちの数の方が、銀座や六本木へ出てくる人より遙かに多い。
客単価1万円を超える都心並の請求額ながら内容はイマイチの伊勢丹内の鮨屋「魯山」。満席のカウンターに座る一見して富裕な常連たちを見るにつけ
彼らは銀座の鮨屋を知っているのだろうか
と疑問だったのですが、新宿止まりで銀座まで出て行かない人たちではないかとわかった次第であります。こう言っては怒られるかもしれませんが、銀座鮨を知らないからこそ
「鮨 魯山」の常連になっているのだと・・・
1年先まで予約が入らないという「鮨 三谷」。主人はこの「鮨 魯山」の元店長だそうですが、出店が新宿に近い四谷としたことが正解だったと友里は考えるのです。
もし他の職人と同じく銀座に出ていたら、オープン当初を支えてくれていた客がたどり着けなかった。今の盛況さもあり得ずおそらく店内は
閑古鳥
が主体になってしまったのではないか。立地は店にとって最も重要だということは、古くは早稲田の「松下」も証明しております。最近は逆の意味でヒルズなど再開発ビルへ入っている店が証明していますか。
銀座で苦戦している鮨屋は、大阪とまでは言いませんが新宿への移転を考えた方が良いのかもしれません。
さて3店です。
銀座 奈可久
個人的な接待で久々に訪問。相変わらずキャパに追いつかない客数でありました。金春通りや8丁目というという銀座で最も鮨屋にとって激戦区への移転は間違っていなかったのか。
新宿へ移転していたら事態は変わっていただろうと思いながらの2時間でありました。
ブラッスリー ジョンティ
今年2回目の訪問。驚いたことに前回の訪問時(2回目)に飲んだワインをオーナーソムリエは覚えておりました。身元バレしてしまったのか。
前回と同じくシュークルートやベッコフなどをお腹一杯堪能しました。店内は最終的には満席でした。
青空
こちらは相変わらず最初から満席。そして相変わらずの客層でありました。とはいえどんな客でも閑古鳥の襲来よりはマシでありましょう。
ツマミの種類が増えたのか、覚えきれないほどでてきました。勿論握りも堪能。一時値上がったかもと知人から聞いたことがあったのですが、そんな兆候は感じませんでした。