読者からの情報です。
「絶品レストラン」(鉄人社)で友里がオススメ店とした京料理店「あじ花」、ご主人が体調不良と聞いておりましたが、17日に亡くなられたとのことです。お店は閉店となると確認しました。
喫煙可でありましたが、小さい店ながら奇を衒わないほんわかした京料理を出していた店であるだけに非常に残念であります。
心からお悔やみ申し上げます。
さて本日は「最近訪問した店 短評編」の変則版です。つい最近訪問した店でありますが、他腹であったこともあり即実名出しちゃいます。
どこかと言いますと、以前店評価かブログで、「こんな料理で客を呼ぶのはムリーノ」と揶揄してしまったと記憶する「イル・ムリーノ」であります。
オープンしたのは六本木ヒルズが出来てしまった年末でありましたから、もう8年になりますか。今年はじめ、8周年イヴェントの1つでしょうか、2/29までの期限付きでありますが、運営会社WDI得意の
1万円引きクーポン
が送られてきたのです。
急に思い立って前日の夜に電話をしたら、あっけなく予約が入ってしまった。当夜は閑古鳥一色と予想していたのですが、最終的には満席に近かったから驚いたのであります。
食べログなどネットの評価では
塩強すぎ、味濃すぎ、ガーリック効き過ぎ
と批判的な評価が多い料理でありますが友里も、水の味がわからないアメリカ人向けの味付けを再度確認してきた次第であります。
なぜここまで日本人に合わない(本場イタリア人もビックリでしょう)調理を続けるのか。まともな味付けにしたら、まともな客が来ると思うのですが(人のこと言えませんが来ている客、ちょっと違うと感じる客層ばかり)、なぜ運営会社のWDIはこんな調理を放置したままでいるのか。それは、調理を変えようと許可を申請しても
提携先の「イル・ムリーノ」本家が許可しない
からだと漏れ聞いたことがあります。評判が良かろうが悪かろうが、客が入ろうが来なかろうが、WDIが儲かろうが損しようが、本家は
ロイヤリティーが入ってくるから関係ない
と思っているのでしょうか。
黙っていても出してくる突き出しに、前菜1つ、パスタ2種、メイン1皿を頼みましたが、とにかく味濃くて食べきるのが大変でありました。
なぜ体調(血圧とか)を気にしながら食べなければならないのか。ここまで不健康ではないかと客が思ってしまう料理をなぜ出し続けるのか。友里はWDIの真意が理解出来ません。
カプリチョーザや巨牛荘などこのWDIグループを支えている中核店は
廉価&ボリューム
をウリにしています。高額店運営のノウハウがないのか、8年経ってもホールスタッフの対応は垢抜けないというか高額店としては物足りないレベル。
いつの間にか「レインボー・ロール・スシ」も麻布十番から撤退していますから、運営する店は廉価店に絞った方が良いと考えるのは友里だけではないでしょう。
しかし世には「1万円クーポン」で釣られる人が多いのでしょうか。それとも
塩への耐性が強い
人が六本木界隈に多いのか。客単価が1万5000円はする自称イタリアンに、なぜこれだけ客が入るのか。
佐藤尚之氏を挙げるまでもなく、世にいかに大味好きが多いか、自分の健康に無頓着な人が多いかを示す貴重な店であると考えます。