先日、「薄味」と教えられた京都の和食屋へ行ってきました。昼夜同じメニューで最高値は1万円チョイ。
大阪人の食べ仲間に連れていって貰ったのですが、先付けから八寸、そしてお椀を食した段階でその食べ仲間曰く
(価格を考えると)美味しいけど薄味ではなくどちらかというと濃いめ
友里もスタートのコノワタを使った先付けを見た瞬間
この店は薄味ではない
と判断。
甘い味付けが多くほとんどの料理がかなり濃いんです。決して「はやし」より薄くない。
店主の出身店を聞いたその食べ仲間は
あの店なら薄味になるはずがない
ともゆうておりました。
そこで生粋の京都人や、余所で産まれたのに京都人として発信している京都在住人の嗜好を考えてみたのです。
その結論、自称を含め京都人の濃い味とは
塩気が強い
ということ。逆にいますと京都人は
甘みを含め旨みを無茶苦茶盛り込んでも、塩味さえ濃くなければ「薄味」に感じてしまう
のではないか。
生粋の京都人がその著書でススメているジャンク料理を見れば、その嗜好は誰でもわかると思います。その料理とは金沢のハントンライス。
http://www.sakane.net/manpuku/_special_menu/hantonrice_index.htm
見ただけでゲップがでそうなこの料理は
ケチャップで味付けしたバターライスの上に、半熟の薄焼き卵と白身魚のフライを乗せタルタルソースをかけたもの
ケチャップにタルタルソースという黄金の濃い味コンビを大量使用したこの料理、なんと
生粋の京都人である柏井壽さんのオススメ料理
であったのです。
しかしこの料理、レシピをから考えても
強い塩味を感じないもの
つまり京都人は、こんな料理でさえ
濃い味料理とは感じない
ということでありましょう。
京都と東京の2店で働いた経験がある銀座の有名店主から先日読者が聞き出したこと、それは
京都人は濃い味好きでっせ!
柏井壽さん、いや京都人の濃い味好きに関して、詳しくは今週にでも第二弾をアップします。
さて本日の実名店は甲子園のフグ店
丸安
であります。
白子には良いかもしれませんが、身として楽しむにはギリギリかもしれない2月半ばの訪問でありました。
まずは前菜。
フグ屋で煮こごり以外でこんな前菜が出てくるのは珍しいのではないか。
そして身厚の刺身であります。
関東のフグ屋と違って関西(特にこの店)では、5キロ以上の大型をほとんど寝かさずに刺身で出してくるのがお約束。(京都でそれを否定する店を知っておりますが)
確かに食感は印象的でして(非常にコリコリ感)
如何にも高額フグを食べた
と感じるものでありました。
そして関西人がお好きな「焼きフグ」、その中でも珍重される
遠江
であります。
友里はフグ屋で焼きフグがなくても困らないのですが、関西の方には必須であると聞きました。
このほか、大きな白子焼き、唐揚げ、チリ、雑炊とボリュームたっぷりで超満腹で店を後にしたのであります。