資生堂社長の実質更迭(業績悪化)で新生ロオジエはどうなるのか

先週から悪化してしまった花粉症、目や喉が痒い、くしゃみが連発する、といったレベルではなく、頭痛や発熱の兆候も出てきて大変であります。
この状態でレストランを訪問したらアンチから「味覚や嗅覚が低下しているくせに」と批判されそう。
でもアンチ達は昔から友里を「味音痴」と揶揄してきたのですから、マイナスの二乗で味覚は鋭くなっているかもしれません。

調子が悪くて良く眠れずに朝のTVをつけたら、なにやら坊さんが偉そうなことをほざいておりました。
女子アナ達は

いただきました

と平身低頭。しかしこれを見て友里は怒りが沸々と湧いてきたのであります。

坊さんよ、税金を払っていない身で偉そうなことをぬかすな!

大きな宗教法人なら給与制かもしれませんが、普通の神社や寺なら公私混同のドンブリ勘定になっているのではないか。
檀家から貰う法事などでのお布施(これが稼ぎ頭か?)

しっかり記帳しているのか

宗教的な収入は非課税でありますが、その非課税収入でさえ計上せず、そのまま直行でポッポへ入れている坊さんが多いのではないかと友里は考えるのであります。
檀家はお布施を経費に落とせないので領収書を要求しませんからね。
坊さんは祇園の店にも大きな影響力を持っていると聞きました。税金未払いでの遊興と食べ歩き、いい気なものであります。

友里は収入以上の税金を払えと言っているのではありません。収入から経費を引いた利益から

まともな国民(法人)並に税金を払え

と主張しているだけであります。
本当に神や仏が世の為を思っていると坊さんや神主が考えているなら、儲けから国に税金を払ってもバチが当たるはずがありません。

宗教法人完全課税

関係ないですが、TPP参加と消費税増税にセットで施行していただきたいものです。
絶対に課税されないでしょうけど。

さて昨日、資生堂の社長人事の発表がありました。

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE92A02V20130311

下方修正の連続で精神状態が不安定になったのか、いわゆるスケープゴートで若い社長だけが血祭りに上げられたのかわかりませんが、これからは工場や研究所の集約など資生堂は

緊縮政策

を取ってくることは想像するに難くない。
そこで友里が真っ先に思いついたのが、この10月に再オープン予定の

ロオジエ

であります。
本社建屋を建て直す際、赤字垂れ流しのロオジエを再開するのか、このまま閉店するのか、意見がかなり分かれたと漏れ聞きました。

レストランは箱物商売であります。客数は限界があります。
しかもバックが資生堂でありますから、「緒方」や「さヽ木」のような個人商店のように、一部の客から百万単位で不明瞭なお金を貰うようなことは出来ない。
つまり客単価を上げるにも限界があるということで、総収入も限界があるわけです。

そんな成長(収入の右肩上がり)が期待できない環境で、グランメゾンを維持するため厨房やホールのスタッフ数を客数と同じくらい雇わなければならない現実。
株と経営の天才を自負する(ウソ)この友里でも、ロオジエの黒字経営は以前のクオリティを維持するならば

限りなく不可能に近い

と考えるのであります。
緊縮政策を見越していたからか、昨夏の新シェフ選定では

予想外の小物(失礼)の就任

ボリーさんやメナールさんの時のような報酬を支払う気はないとの、資生堂の意思表示であったと今理解したのであります。
黒字転換は無理にしても赤字幅削減の為には、シェフの報酬抑制だけでは足りません。
ソムリエ含め厨房&ホールスタッフの人件費削減(給与や人員数の減)に加えて

料理の原価率の改善

に手を出してくるのではないかと友里は心配するのであります。

メナールさんのおかげで後半は料理のクオリティが落ちてしまいましたが、果たして新生ロオジエ

移転当時のボリー時代のクオリティに戻すことができるのか

今秋オープン予定のロオジエから目が離せません。

 

日本では人気の低温ロースト(世界的には衰退)に疑問を持つフレンチシェフが居た!

あの大震災から本日で2年。一過性ではなく継続的に災害を出し続けている放射能汚染は未だに福島原発で垂れ流し状態であります。
こんな状態でも

再開だけを頼りにしている無策な原発関連企業

が存在するという現実。友里は非常に残念でなりません。

TPP参加と絡めてアメリカからのシェールガスが全面輸入解禁となったら、火力発電の燃料となる天然ガスの価格は激落します。
友里が思うに原発の唯一のウリである燃料代に関しても

火力の方が原発よりCPが良くなる

のは誰でもわかることであります。
建設コスト(5000億円前後)や補修コストが火力より5~10倍もかかる原発。要のラインニングコスト(燃料代)も火力に負ければ、今は表に出せない

廃炉費用(1兆円以上か誰も想像が出来ない)

を加算したら、原発なんて造ろうとか動かそうという発想はまともな人に浮かんでくるはずがありません。

GEと東芝(提携)は1基で原発並みの発電量(100万キロワット)をもつ火力(ガスタービンと蒸気タービンを併用するコンバインドサイクル)の開発を進めております。
これが近く開発されれば、いくらGEがガスタービンでボロ儲けしたとしても、原発に比べてコンバインド発電は

土地代激減(スペースがはるかに小さくてすむ)
建設コスト激減(5000億円が数百億円に)
燃料代減
ランニングコスト激減(人件費や補修費)
使用済み燃料の処理費なし(これまたいくらかかるかわからない)
廃炉費用なし(1兆円突破)
発電量調整可能(原発は原則100%運転しかできない)

などメリットあってもデメリットは皆無に近い。
いや唯一のデメリットは

これだけ(原発関連)で飯食っている無策な企業が破綻する

だけか。
よく原発推進者は

原発をやめたら、技術が劣化して廃炉技術も育たない

なんてウソを言っておりますが、友里に言わせると

原発造る(原発を運転する)技術と廃炉技術はまったく別もの

廃炉作業は向こう100年以上継続するはず。総費用も国家予算並になるのではないか。よって廃炉作業だけで十分に飯食えると考える企業がでてくるのは当たり前。

廃炉技術だけの躍進

は十分可能であると考えます。

さて友里ツイッター(https://twitter.com/TomosatoYuya)で読者から面白い情報をいただきましたので、本日はそれをネタにさせていただきます。

友里が以前から唱えている

(日本以外で)時代遅れの低温ローストは、フレンチ唯一無二の調理法ではない

日本の飲食業界においてはタブーなこの問題提起を、公に発信しているシェフが2名いたのであります。
まずはそのブログをご覧ください。

http://ameblo.jp/le-monolith/entry-11485425709.html

「モノリス」というフレンチの存在を知らなかったのですが、そのシェフと「ベージュ 東京」(未だやっていたのか)のシェフが

低温調理全盛(日本だけだろ!)のこの時代に警鐘を鳴らしたい
ある程度火が入った方が肉の旨みも引き立つ。低温は見た目「綺麗」に見えるけど食感とか味わいが本来と違う
(以上、要約)

友里が当初から主張してきたことをこの2名のシェフも感じていたのであります。

肉汁を封じ込めるといっても、肝心の味わいがちゃうだろ
見た目も「生」みたいで気持ち悪い
繊維が破壊されるのか食感も悪い
すぐ冷める

肉汁(ジュ)が出てこないのですから、それを必要とするソースがつくれず、柑橘系や果実のピュレをソースイメージで使用するしかない低温ロースト。
現在のパリなどの有名フレンチではほとんどお目にかからなくなったのですが、

カンテサンスに嬉々として通い続ける客はその実態を知らない

のであります。
皆さんは昔瞬間的に流行った

真空調理

をご記憶でしょうか。
本来は調理環境の悪いTGV内での料理のために開発された

簡略調理(短時間でやれる)

現在では時間制限のあるアイアンシェフのキッチンスタジアムくらいしか存在しないのではないか。
低温ローストも、エルブジの「再構築料理」と同じく世界的には一過性の調理法だと思うのですが、日本だけには未だに生息し、しかも間違って賞賛されている

ガラパゴス調理

と断言しても過言ではありません。
「大は小を兼ねる」、しかし「小は大を兼ねられない」という言葉のように

低温ローストオンリーの料理人(例えばカンテサンスの岸田シェフ)は、その他の料理(ポワレや高温でのロースト、煮込み、山鴫などクセのあるジビエなど)が出来ない

という引き出しの少なさはある程度のプロなら誰でもわかること。
三賢人(見城社長、小山薫堂さん、秋元康さん)やカンテサンスの常連達は、最近のパリへ行っていないのでしょうか。

パリの星付き店からネオビストロまでちょっと数軒食べただけで(岸田シェフ信奉の根源である修業先のアストランスでも低温ローストが少なくなってきている)

低温ローストはもはや時代遅れ(ほとんど見かけないので)

と感じるはずなんですが、井の中の蛙たちには友里が何を言っても無駄なのでありましょう。

パリは遠いとしても、本場パリの有名店に勝るとも劣らないと友里が思う

香港フォーシーズンスホテルのCaprice(カプリス)

へ行けば、そのことがわかると思います。
岸田シェフには、少ない引き出しの中に引きこもらないで、この「Caprice」の料理を食べて目を覚ましていただきたい。
そこで友里はカンテサンスの超常連達に声を大にして言いたい。

岸田シェフをつまらないところへ連れ回す前に、まずはCapriceへ連れて行って目を覚まさせろ!

最後に。今週13日(水)発売の日刊ゲンダイのコラムに、この香港の「Caprice」の評価を掲載予定であります。

 

 

最近訪問した店 実名短評編 2013-10

最近何回も話題にしている金沢のご当地料理・ハントンライス。
自称生粋の京都人・柏井壽さんが京都の自称フレンチKEZAKO(実態は和洋折衷創作料理)の

フォアグラ奈良漬け巻

http://www.youtube.com/watch?v=LN-MngFRFdI&feature=youtu.be

と共に好む、奇妙奇天烈な料理であります。

ケチャップで味付けしたバターライスの上に、半熟の薄焼き卵と白身魚のフライを乗せタルタルソースをかけた、一見オープンオムライスのようなもの

 

ハントンライス

 

読んだだけで(実態はもっと凄いでしょ)ゲップが出そうになるしつこい濃い味料理でありますが、柏井さんは

インパクトがなく地味な存在で平凡な味
週に3日は食べられそう(要約)

恐るべき京都人、生粋ではないですが東京人には

インパクトある盛りつけで一度見たら忘れられない料理

このケチャップ&タルタルソースてんこ盛りの物体を平凡な味と感じる舌は

どんな構造の味蕾細胞なのか

京都人の鉄の舌には脱帽するしかありません。
とはいえ百聞は一見しかずと言います。
最近金沢へ行っていないので、友人の墓参りのついでになるべく早く訪問して、この

インパクトなく地味で平凡な味のハントンライス(あくまで柏井壽さんの談)

を経験してみたいと思います。

 

さて本日の実名店は香港の中国料理店2店であります。
まずは

天龍軒

さすがリッツ・カールトンの高層階にある店、友里の定説通り印象に残る料理はなかった。疑問が残る料理はありましたけど。

北京ダック

この北京ダック(半羽)、オーダーして10分経たずに出てきた造り置き。皮が香ばしくなく粘っこかった。

 

蛇のスープ

同伴者が食べた蛇のスープ。昨年食べた香港島の2つ星の方がはるかに印象的でありました。

翌日行ったのは

香宮

こちらはまずまず満足したのであります。
前日のド派手なダイニング調と違ってよくある「中華」の内装イメージ。
いずれも悪くなかったですが、記憶に残ったのは2皿。

 

 

こじき鶏

 

こじき鶏 2

この料理、若い頃よく行った新橋の今はなき

翠園酒家の富貴鶏

と同じではないでしょうか。

 

ガルーパ

魚の種類は「ガルーパ」。普通ピンクだスターなどがついて細分化しているはずですが、これは単なるガルーパだそうです。

今回の香港訪問、今週の日刊ゲンダイでは上記ではない2店を掲載予定です。