こんな経験不足&無知識な店宣伝ライターを野放しにしているから、大阪は食の不毛地と言われるんだ

京都の最盛期はお花見と紅葉の時期かと思っていたのですが、このお彼岸の時期もかなりの混雑でありました。
普段は永代供養だと「お気持ちで」となるのですが、この時期は

1件当たり5000円

と最低価格の提示があったのにはビックリ。市場価格は需要と供給のバランスで決まるとはいえ、

税金払っていない業界でこの法則を適用するのはいかがなものか

と友里はちょっと不満に感じたのであります。

 

さて一昨日に友里ツイッター(https://twitter.com/TomosatoYuya)でちょっと盛り上がった件につきまして述べます。

今や山本益博御大より飲食業界への影響力は大きくなったと思われる門上武司さん。
東京ではまだまだマスヒロさんの知名度に及ばないかもしれませんが、関西、特に大阪ではかなりの力があるのではないか。

でも以前から感じているのですが、彼は食べるものすべて(公表する食べた料理すべて)が

美味しい、素晴らしい

と言いまくっているのであります。
どんな店、どんな料理でも食べたものはすべて素晴らしいと発信する

神の舌

の持ち主。
そしてその伝統芸は配下の社員にまで徹底されているようで、ある意味門上さんより信頼度が高いと言われる社員ライター・船井香緒里女史(通称・カオリン)も食べた料理のすべてを絶賛。

でも何の検証もせず(知識もないのでしょう)、料理人の口上を垂れ流すからか、ポカも多いんですね。
まずはこの日のブログの「ターメリック」と「フォアグラコンフィ」のところをご覧ください。

http://kaorin15.exblog.jp/21075553/

ターメリック薫る胡瓜のソテー

胡瓜をなぜ沢庵みたいに黄色くするのかその意味がわかりませんが、ターメリックは「色付け」が主役割でありまして、その香りは土臭いというか、一般に期待されるものではありません。
カレーなどで使われるので、香りもあるのだと勘違いしているのでしょうが、カレーの色付けが主な仕事でありますから、ド素人でないかぎり、プロならこんな表記はしないものです。

またフォアグラコンフィのところで

塩を施した翌日、とある低温調理を施すそうで。

おそらくシェフはコンフィの作り方を話したのでしょうが

コンフィはすべて低温調理だろ

油で低温調理する以外の「とある低温調理」があるなら別ですが、カオリン、コンフィは低温以外の調理が一般的だと思っていたのでありましょう。
当初その辺りを友里ツイッターで突っ込んだところカオリン

上記の一行を削除

してしまった。そこでその削除をまた突っ込んだら、再び

現在のように一行を復活

させてきたのであります。かなりの動揺があったのだと思います。

子分が子分なら親分も検証精神や知識が皆無に近いのではないか。

http://www.geode.co.jp/column/kadokami/2013/09/13/post_1139.html#more

門上武司さん、陳麻婆豆腐のところで

本来は羊肉を使うのですが、これは牛肉です。

これはオリジナルの陳麻婆のことなのか、この創作中華の店の「本来」なのか。
本場の陳麻婆豆腐のオリジナルは

牛肉

を使っていたはず。日本では牛より安かったからか豚が一般的になっておりますけど。

陳麻婆豆腐、安い食材から気軽なものをと、お婆さんが考え出した料理でありますから、

中国では高級とされる(欧州でも)羊をオリジナルで使うはずがない

と思うのですがいかがでありましょうか。

料理人の口上をそのまま信じて垂れ流すこのようなライターやコラムニストが大きな顔して君臨しているから

関西、特に大阪の飲食業界は低レベル

と東京人に言われてしまうのだと友里は考えます。
フレンチ、イタリアン、中国料理、スペイン料理、鮨など高額店ではどれをとっても

東京とはレベルが違いすぎる

この原因は、生活のためにはどんな料理でも美味しいと発信せざるを得ないこの手にコラムニストやライターを容認しているからに他ならないと友里は考えます。

 

KADOKAWAちょくマガ、おかげさまで友里征耶だけ好評です。

http://chokumaga.com/magazine/?mid=116

 

 

 

最近訪問した店 実名短評編 2013-37

先週末から出張で関西に来ているのですが、仕事の交渉で大阪人の変(嫌なところ)をまた見てしまった。
詳しくは友里ちょくマガの「ここがヘンだよ 関西人」でちょっと触れようと思うのですが、事業用定借の契約期間内(まだスタートして数年)だというのに、担当の関連会社が儲かっていないからと

地代を負けてくれ

これが中小の会社ならまだ理解できるのですが、大阪では有名な電鉄会社(以前はプロ野球団をもっていた)であるだけに驚きでありました。

営業努力ふくめ己の努力なし(雇われ役員達の報酬をいじっていない)で他人だけ我慢しろというのですから、

アメリカ並みの自分勝手

交渉というのは、ギヴ&テイク。こちらも譲歩するからそちらも譲ってくれと言わなければ話は進むはずがないのですが、

大阪の上場会社は考えが甘すぎる

しかもこの交渉人、わずか月数十万円の値引きができないなら事業撤退もあり得るとアフォなブラフをしてきたので

撤退したいならすれば良いじゃん 止めないよ

と返したら、その電鉄マン、言葉に詰まってしまいました。

泉南在住の普通のオッサンと同じだと軽く見ていたのでしょうが、

交渉相手の性格(頭)や経験(訴訟)を調べてから脅してこい

と思わず言ってしまった。でも東京の無名な零細企業のオヤジですから、事前調査は無理だったかもしれません。
こんなつまらない値引きを要請するまえに、いや慣れない事業に乗り出しうまくいかないからと撤退をちらつかせる前に

客が皆無に近い無駄な関空特急事業(早い話がラピート)から撤退する方が先だろ

と友里は考えます。

さて本日の実名店は大阪のスパイス料理専門店だと思い込んでいた

ラヴィリンス

であります。
昼のカレーが人気なので訪問し、夜は5250円のコースオンリーとのことで期待して予約したのですが・・・

まずはスモークした手羽先。

スモーク手羽先

 

ごく普通味。
続いての登場は同じく燻製したカツオ。

燻製カツオ

 

そして3皿目がこれ。

枝豆と枝豆豆腐

 

おいおい、スパイスの料理が出てこないではないですか。
店主にそれとなく確認したところ

スパイスを全面に出していない

とのこと。友里の勝手な勘違いだったようです。
続く皿にもビックリ。

トマトと玉子の炒め物

 

街場の中華かと思ってしまった。
ただし最後の2皿はスパイス系でありました。

ネギまみれキーマ

中身が何か忘れたカレー?

ネギまみれは昼に食べた記憶がありましたが、今回はちょっとスパイスが物足りなかったか。最後のカレー?もスパイス感的には物足りなかった。

東京の「スパイスカフェ」にも言えますが、インド料理店以外でスパイス料理を求めるのがもともと無理だったのかもしれません。

KADOKAWAちょくマガ、おかげさまで友里征耶だけ好評です。

http://chokumaga.com/magazine/?mid=116

 

店評価ブログを更新しています

昨晩は友里ツイッターでちょっとやりとりのあったお店へ突入。といっても松橋さんの店ではありません。
詳しくは(と言っても飲み過ぎで記憶が乏しい)実名編でいずれ述べてみたいと思います。

さて、先日ツイッターで述べた「ロオジエ」のオープニングパーティー、その招待状なるものを入手しました。

ロオジエ パーティー招待状

10/25のオープンに先立ち、お披露目のパーティーがあるのは

10/21(月)18:00~19:00

これを見て友里、不思議に思ったんですね。
ある程度のリピーターに出していると思いますから(しかも同伴も可となったらしい)カクテルパーティー形式(早い話が立ち飲み)は当然として、時間がわずか1時間とはこれ如何に。遅れてくる人もいるでしょうに・・・
友里が推測するに、1時間単位で何回転かさせるのではないでしょうか。

そしてこのカクテルパーティー以外にも、超常連や富裕層限定の

お披露目食事会(着席形式)

も別の日に計画しているのではないでしょうか。
友里も昔経験したことがあるのですが、オペレーションの精度を上げるにはシミュレーション(客なし)だけではダメでして、実際に客(タダ飯ですが)を入れて試すことがあるんですね。

コースだけではなくアラカルト対応もするはずですから、実践形式の練習をしなくては10/25のオープンを迎えられないと思います。
新シェフは実戦から離れてかなりのブランクもあるようですし・・・

いずれにしてもフレンチ業界では今年最大の注目を浴びることは必至。(すぐ埋没するかは新シェフ次第)
メナールさんの二の舞にならないことを祈るばかりであります。
個人的にはボリーさんの昔のスペシャリテを復活してもらいたいのですが、それは新シェフには失礼な願いかもしれません。(ファロなどでも提供されますが、ちょっと違うような気がしていまして)

さて「店評価ブログ」にどこへ出しても恥ずかしくない過大評価店だと思う鳥鍋屋「鳥栄」をアップしております。
地鶏を謳っておりますが、ここまで地鶏の良さをはぎ取った鶏を出してくるとは思わなかった「鳥栄」。
ぜひお立ち寄りください。

http://tomosato.net/weblog2/?m=20130921

 

KADOKAWAちょくマガ、おかげさまで友里征耶だけ好評でありまして、購読者数650を突破しました。
他の著者陣、これをどう受け取るのか。いやまったく無策でありますから、何も感じないんでしょうね。情けない。

http://chokumaga.com/magazine/?mid=116