銀座のグランメゾンでも空席が目立つこの年末ですが、地方の景気は絶好調なのでありましょうか。
なんと新潟県では
139万8000円(税別)のお節が売り出されている
のであります。まずはそのサイトをご覧ください。
http://www.echigo-oono.jp/item/osechi/kiwami/
どんな店なのかとチェックしましたところ、表面的には原発再稼働に疑問を呈するあの泉田県知事が
にいがたの名工
とお墨付きを与えているお店。こんなお店が存在できるということは
新潟県には100万円以上のお節を頼める富裕層が目白押し
なのでありましょうか。
そこでどんな料理でこんな高価格をぶち上げているのかと更にチェックしましたところ
ベルーガ
アルマスキャビア(こんな名前のキャビア、知らなかった)
フォアグラ
白&黒トリュフ
マンガリッツア豚
伊勢エビ
塩ウニ、バチコ、海鼠腸、唐墨
ノドグロ
シャトー・マルゴー
などなど、成金食材が満載。
とはいっても、フォアグラは拙著「堕落のグルメ」(角川SSC新書)で述べているように単価はそれほど高くはなく高級食材とは言えませんし、ウニやバチコ、海鼠腸、唐墨、ノドグロも、最近は
居酒屋で提供される代物
であります。
よってこの成金お節の原価を稼いでいるのは
マルゴーとキャビア
ではないか。
マルゴーのヴィンテージが書かれていないので市場価格を特定出来ませんが、地方人相手なら10万以上の原価で計上できるのではないか。
キャビアも本物なら軽く10万円は突破させることが出来ます。
白トリュフだって(アルバ産限定)、大きいのを探してくれば10万は超えてしまうでしょう。
よって理論的には100万円超えのお節なんて、この手の食材やオマケを使えば簡単に創造することができるのですが、果たしてそれらをうまくマッチングするアームがこの販売会社にあるのかどうか。
最後にこの店に対する食べログの評価のURLを記して、本日のブログを終わらせていただきます。
http://tabelog.com/niigata/A1501/A150102/15009221/