最近訪問した店 短評編 26

1週間前と違ってかなり東国原知事の露出というか、イメージに変化がでてきたのではないでしょうか。
なぜ自民党でなければ「地方分権」が出来ないのか理論的な説明をまったくしていませんが(それを本人に直接突っ込むマスコミがないのが残念)、当の本人は自民党が大好きで次回の総選挙で自民党が下野するとはまったく思っていない、ということは明らかなようです。
いくら脳天気でも、現在の知事職を捨ててまで「負け馬」に乗るというような判断をするとは思えません。民主党とは五分五分、自分が乗れば「充分勝てる」と判断しているからでしょう。
多分、民主党からまったく評価されなかったので自民党に政治生命を懸けたのでしょうが、どうなりますことか。
彼の人気(TV露出度)を支えている一番の層は「純粋なオバサン層」と「ミーハー若者」だと思います。TVなどで見ますところ、喜々として東国原知事に接触しようとしている人たちですが、その方たちの支持が本当に「投票行動」に結びつくのでしょうか。
数少ない交際範囲ではありますが、私の知るところのこの年齢層の方たちでさえ、今回の「自民党からの衆院選出馬」に引いておりました。
いくら笑顔をつくっていても「目」が全然笑っていない宮崎県知事、飲食店と同じなのですが、「目先」だけにとらわれて2年、5年先を踏み間違える決断を本当にするのかどうか、多いに見ものであります。
さて3店です。
エノテーカ・ピンキオーリ 名古屋
寂しい夜でありました。ホールには我々を入れて客はわずか2組。陰気なソムリエールが更に後押ししたのか、まるでゴーストタウンに居る様でありました。
料理は一番高いコースを頼みましたがまったく美味しくない。この集客数なら厨房のモチベーションを保てないからなのでしょうか。
ただし、この店の最大のウリである「ワイン デギュスタシオン」は健在。
2万円くらいから10万円以上のコースがありますが、一人1本は飲める客が2名以上集まったらかなりお得です。基本的にボトルをすべて飲み明かせる「お代わり自由」でありますので。
2名で3本チョイスのコースを頼んだら、小売価格より安く楽しめることでしょう。
有名造り手のブルゴーニュワイン(しかも特級畑)や有名イタリアワインが目白押し。ブランドに弱いワイン好きには絶対オススメです。
吉兆 名古屋
数ヶ月前の訪問では「閑古鳥」だったのですが、何と昼は満席にビックリ。
その理由は「松花堂弁当」にありました。オープン当初は1万円前後の懐石コースからしか用意していなかったと記憶しておりますが、込み込み(税・サ払って)で5000円の「松花堂弁当」をはじめて活気を取り戻したようです。
この日もホール一杯の客はほとんどこの5000円弁当を食べていました。客は増えたでしょうが採算はとれているのか。1万5000円の全然魅力のない(CPも味も良いとは思えない)懐石を食べて私は心配になりました。
福臨門 銀座店
集客を狙ってのキャンペーンコースと思われる「鮑コース」(1万2000円)を食べてきました。
結果は「この価格なら充分満足」であります。
予約時に知人が「化学調味料は一切使わないように」との確認に異議を唱えなかった店スタッフ。おかげさまで嫌な後味を感じることなく、美味しくいただけたのです。
二階堂ドットコムの主宰者から「福臨門で化調を使っているとデタラメ書いてけしからん」と実名までバラされて批判された友里征耶でありますが、今回の知人の「予約やりとり」をぜひ真摯にお聞きいただきたいものです。
以前から化調をまったく使用していなかったとしたら、「今回は化調を使用するな」という予約客のリクエストに、店側は血相を変えて「弊店はいつも使っておりません」と弁解するはずです。「了解しました」なんて言うはずがないことは、子供でもおわかりいただけると思います。
6名ほどの出席者はみなさん満足、「無化調でもやれば出来るじゃん」、これが今回の皆さんの意見でありました。

東京のフレンチは大丈夫か

未曾有の不景気は飲食店業界にも大きな影響を及ぼしているようです。以前、この1年で東京のフレンチは半減するのではないか、とオーバーな発言をした記憶がありますが、客が半減している店は少なくないようです。
あの勝ち組のトップに位置する「ロオジエ」、土曜の昼を除いて予約が取りやすくなったのではないか。以前のように何ヶ月も前に焦って電話しなくても、割と簡単に予約が入れられるようです。
「ロオジエ」の場合は、不景気だけではなくメナール氏の料理に疑問を持つ客も増えてきたのが一因ではないかと私は思っておりますけど。
そして先日行った銀座のフレンチ。グランメゾン級の規模を誇るビル最上階のレストラン(ベージュではありません)ですが、私は初めてホールの「貸し切り」を経験させていただきました。
客は我々以外ゼロ。居酒屋のような喧騒なホールも何ですが、ここまで寂しいフレンチというのもいかがなものか。
店側は「たまたま」とエクスキューズしていましたが、普段も盛況だとは業界筋から聞いたことがありません。
景気が底を打ったとの大本営発表がありましたが、実際の不景気はこれからだとの話もあります。こんな短期間(半年余り)で底を打って上昇に転じるレベルの不景気ならば、「100年に一度」とまで言われるはずがない。
これからが不景気の本場と考えるならば飲食店、とくにフレンチ(特に大箱)と宴会型中国料理(銀座や赤坂の大箱有名店)の今後は厳しいものがあると考えます。
この2つのジャンル(フレンチと中国料理:辛い四川は除く)は夏場に集客力を失いますから、まずは如何に乗り切って秋冬のシーズンへ繋げるかでありましょう。
フレンチにはもう1つ問題があると思います。
低温調理全盛のフレンチ(イタリアンや和食でも出てきていますが)ですが、この調理法に頼りすぎて大丈夫か。巷では「何を食べてもおんなじ。もういい加減に飽きてきた」といった話を聞くことがあります。東京や大阪の人気店、「カンテサンス」や「hajime」を対象にした話であります。
火入れの失敗を限りなくゼロにするため、そして実際は誰がやってもある程度のレベル(オコチャマもブログで自慢していました)が期待できる低温調理、日本人は熱しやすく冷めやすいのはミシュランガイドの不人気で証明済みなだけに、いつまで持つか興味があります。
今は猫も杓子も「低温ロースト」に奔っていますが、この時期にこそ「逆張り」といいますか「炭火焼き」、「ソテー」、「普通のロースト」など他の調理法で「低温調理」に対抗する料理人が出てきても良いのではないか。(鉄板調理は除く)
真の火入れ技術で「低温調理」に引導を渡す料理人の出現を私は期待します。
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地元の人は「変化球」を求めている?

最近読者の方から、京都在住の外食好きの方が友里が美味しいと思っている店について否定的な意見を言っていたとのお話をいただきました。
本業で関西方面へ出かける割合が多い私は、関東地区在住の一般客より京料理を食べる機会が多いかもしれませんが、所詮よそ者でして「観光客」の一部のようなもの。これが真の京料理というものがあるのかわかりませんが、自分の嗜好はフレンチやイタリアンと同じく、いわゆるクラシック志向であります。
オーソドックスと思われる食材と調理法の融合の中でも、優劣が大きくつくと思っているのですが、ある方のご意見で私はそのとき瞬間的に「膝ポン」してしまったのです。
要は、京都在住の方がわざわざ外で食べたいと思う料理と、我々部外者が京都に行って食べたい料理が、そもそも同じ方向性のものでよいのかと。
何が「本物」かは意見の分かれるところでありますが、観光客(あまり食べる機会のない人)は「本物志向」、普段から慣れている人は「変化球」を求めるのではないかというのです。ここで言う「変化球」は「創作系」のことだと思います。
だから世には、クラシックと創作の店が共存しているとも言えるのですが、そうなると疑問なのが「江戸前鮨」であります。
東京の人は「創作系寿司屋」ばかりを好んでいるのかと言いますとそうでは無いような気がします。内容はさておき「老舗」の店を好み江戸前系の毎日鮨屋通いをしている東京在住の鮨好きの方がいらっしゃるくらいです。
東京在住の鮨好きの方がこぞって「海鮮系」や「創作系」の寿司屋へ通っているとはあまり聞いたことがありません。
それは毎日鮨を食べられる特異体質(資金的にも特異)な方は別にして、東京在住といっても普通の人は鮨を食べる機会が少ないことに起因しているのかもしれません。機会が少ないので東京在住でも食べるときは「江戸前」を好むと言うことでしょうか。
よく考えてみますと、外の料理と家庭の料理は同じ地域でも全く別物のはず。フランス人が皆毎日、星付きレストランやビストロで提供される料理を食べているとは思えません。イタリア人しかり、スペイン人も。
よって京都在住の方でも普段食べられている料理と外での料理の傾向は違うはずですから、単なる慣れすぎで「変化球」を好むというのもちょっと説得力に欠ける気もしてきたのです。
本日は何を言いたいのか書いている最中で自分でもよくわからなくなったのですが、結果的には「料理に対する人の嗜好はそれぞれ」ではないか。
食べ慣れようが食べ慣れまいが、好きなものは何回でも食べるでしょうし、好きでないものはたまにしか食べなくても美味しいとは感じない、というのが結論であります。
自分の嗜好に似た人の意見だけしか参考にならない、副業とはいえ更なるマスコミ露出を目指す友里でありますが、私の嗜好が偏っているとのご意見も多いことから、マスコミへの露出も限界があるかもしれません。
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