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感想
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- 2009年11月18日(水)|
既にご覧になっているでしょう2010年版東京星付き店。
「濱田屋」の2つ星降格が話題になっていますが、もともとこの「濃い味料亭」、接待専門で3つ星取得後も予約が簡単に入りましたから、降格されても集客にさほど影響は出ないでしょう。一番無難な店を落としたと言えますが、大きな話題(つまり販促になる)となる「降格ネタ」は、もっと効果的に活用した方が良かったと思います。
小さな店には死活問題となるでしょうが、「かんだ」や「次郎」を落としたならもっと話題になり、更に売れる(現段階では書店に予約が入る)と考えます。
しかし3つ星だけではなく、2つ、1つも良くここまで乱発したと呆れを通り越して感心してしまいます。
貧すれば鈍するというのでしょうか、断末魔の足掻きと表すると言い過ぎかもしれませんが、何を血迷ったのかナレさん。ここまで星付き店を増やしたら、「有り難み」が激減するではないですか。
まわりの人がみんなエルメスやランゲを持っているようなものです。高いお金を出してまで買う気がなくなるように、わざわざ予約してまで行く気がなくなると言うものです。
朝方放送されたあるラジオ番組で語ったのですが、ますます売れなくなったので、せめて店関係者やその常連客に1冊でも多く買って貰おうと星を乱発したのではないでしょうか。
読者や一般客の目線で考えますと星乱発はクオリティの劣化だけを感じますが、該当する昇格店は別物。星付き店が増殖して価値が下がったことに気がつかず、嬉しくて経営者や料理人は縁者・親戚、そして関係者に配りまくるのではないか。常連客にも配布するかもしれません。
店関係者の購入に頼るのは関谷江里さんやJ.C.オカザワだけではなく「ミシュランよ、お前もか」であります。
個別に昇格店の感想をちょっと述べます。
?CPがウリの「えさき」、似非京料理の「幸村」などあり得ない3つ星。「鮨 さいとう」も悪くはないですが、6席しかない小キャパの店を掲載すること自体が間違い。
?アイコニック(1つ星)なんて「結婚披露宴会場」だと思っておりました。セレモニースペース(教会式の結婚式をあげる会場)まである凄いところです。私はランチで「ハンバーガー」を食べた記憶がありますが、過食のオコチャマを真似するならば「ありえなーい」であります。
アイコニックも客が少ないですが、閑古鳥のメッカ「タテルヨシノ 銀座」の1つ星も驚きです。オープン以来の客は友里征耶とミシュラン調査員だけではないか、といったジョークを言いたいです。
?初年度の選考に漏れて週刊誌に「恨み節」を吐露した早乙女さん。六本木店とともに見事1つ星になりましたが、選に漏れて批判していたのに1つ星をちらつかされて尻尾を振ったとしたら呆れるばかりであります。
まったく旨みのない奥久慈軍鶏の「バードランド」、弱い火力で焼き上げる「たかはし」、ミシュラン調査員は高額和食だけではなく「焼き鳥」の経験も不足しているようです。
今回は居酒屋も選ばれたということですが、日本の調査員は和食系ではもっとも得意(訪問している)なジャンルが「居酒屋」と聞いております。「居酒屋」ならまともな評価が出来るのではないか。
サービス業に長年従事していたから仕方がないのですが、ミシュラン掲載和食は、いっそのことすべて「居酒屋」に特化した方が良いと私は考えます。
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書評
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- 2009年11月17日(火)|
飲食店に関与している人(関与しようとしている人も)がレストランを公平に評価出来るはずがない
山本益博氏 、犬養裕美子氏、来栖けい氏、横川潤氏たちにむけて友里が終始提起している問題点です。
逆に言えば、本を出版している友里が他のレストラン評価本を評するのは自己矛盾ではないかと突っ込まれることを覚悟の上、先週発売された「東京最高のレストラン 2010」(発売日に購入しました)にちょっと触れてみたいと思います。なるべく客観的に述べることにします。
大きくリニューアルしたとありましたが、点数表示から王冠数評価(5つが最高)にしただけで、構成やコメント、座談会の質はそう変わっておりません。
ということは2010年版でも、この座談会を完読する人はいないのではないか。リストアップされた店名と各ライターの店コメントをチェックすればそれで充分ではないかと思います。
2名以上、3名以上が王冠5つ(満点)をつけた店を大きく取り上げているのが今回の目玉であります。しかし今回も5人のライターがすべて訪問していない店を多く掲載しているのが私には理解できません。
まあライター達のスケジュールがありますから、1名欠けて4名で評価したというならまだ許せるのですが、寿司屋の「入船」なんて、来栖けい氏一人が王冠5つ付けただけで半ページ掲載の「特別待遇」。
この状態がもう何年も続いています。
一人だけの高評価で、いかにも「良い店、美味しい店」みたいに掲載していいものなのか。
まともな考えの出版社なら、せめて他のライター1名か2名を強制的にでも訪問させて、その評価も掲載すると思うのですが、「ぴあ」にはその考えがまったくないようです。
?来栖けい氏と「入船」の親しい関係は周知の事実。彼はデビュー本で「入船」を
色々と寿司を食べ歩いた結果たどり着いた日本一の寿司屋
と評していました。「次郎」、「水谷」、「さわ田」など高額鮨店を訪問することなく断言してしまった「若気の至り」と私は考えますが、いまさら引っ込みがつかないのでしょう。?
ここからは私の推測でありますが、他のライター4人も一度くらい「入船」で食べたことがあるのではないか。
ではなぜ評価しないのかというと、採点すると来栖けい氏とまったく異なる評価をせざるを得ないので、仕方なくスルーしていると考えるのが自然であります。評価に少々の下駄を履かせても高得点にならない寿司屋という意味です。
1名しか評していないのですから、本来「入船」は巻末の「推奨店ガイド」のところへまわすのが自然だと思うのですが、それでは王様のプライドが許さないのか。
そんな強権を許すとしたら、「ぴあ株式会社」に対する美食の王様・来栖けい氏の影響力はオコチャマレベルではなく、かなりのものだと思います。
なぜそこまで気を遣うのか、私には理解できませんけど。
今現在、この本のアマゾンランキングは「1157位」でありました。
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情報
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- 2009年11月16日(月)|
山本益博氏の「365日食べ歩き手帳」を取り上げるということは、お世話になっている「めしとも」のライバル誌「おとなの週末」を間接的に宣伝してしまうことになるのですが、本日はご勘弁ください。
購入して最初に目を通すこの「食べ歩き手帳」、月を経る毎に訪問する店が廉価店に集中してきているように感じます。12月号は「魚がし日本一」、「釜めし春」、「築地すし好」、「牛肉食堂 カウベル」、「回し寿司 活」、そして千葉の地魚屋やイタリアンなど。
5000円以上の客単価の店は「全聚徳」と「Hajime」くらい。すっかり主旨替えしてしまったようです。
柳生九兵衛さんも大変ではないでしょうか。J.C.オカザワだけではなく、マスヒロさんまでも自分のフィールドに参入してきたのですから。オカザワと同じく仕事が減ったからかわかりませんが、この数年、確かに訪問する店のカテゴリーが変わってしまったマスヒロさん。きっかけは幻冬舎の「タダ飯疑惑」キャンペーンだったかもしれません。
その幻冬舎の見城社長に対し、今回の山本益博氏はこの「手帳」で反論を展開しています。
「ミシュラン 京都・大阪版」について書いている部分。星付き店発表の1時間前に関西のジャーナリスト(ヨイショライターの間違いでしょ!)たちが星付き店を特定していたことについて、
?これがジャーナリストの取材というものである
と述べております。
ミシュランから招待状を受け取っている店へ張り込んで、星の数を伝える電話を待ち伏せしていち早く星数を把握した行為を「ジャーナリズム」と判断しているマスヒロさん。驚きです。
1時間や2時間早く星数を知ることのどこが「ジャーナリスト」なのか。こんな頓珍漢な思考回路だから、見城社長はじめこの友里にまで突っ込まれ続けられるのです。
2年前、幻冬舎から「星付き店を予想できたのはミシュランと癒着していたからだ」と批判されたことを根に持っているのでしょうか。今回のこの関西のヨイショマスコミの取材方法を例に挙げ、ご自身のHPに2年前の自身の取材方法を書いているそうです。
?確たる証拠もないのに、ただの憶測で、自分の会社の雑誌を使ってまで「癒着」と言い切った出版社長にぜひ読んでいただきたいと思う。
?と結んでおります。
しかし、見城社長(幻冬舎)の山本益博氏への糾弾の主体はミシュランとの「癒着」ではなく、品行下劣と断言した「タダ飯要求体質」ではなかったか。
週刊誌での反論で、見城氏と幻冬舎に対する「法的対応」のみならず、「領収書の開示」を声高に叫んでいましたが、両方とも未だに実行されておりません。まずは、マスヒロジャパンで5年間保管義務がある飲食の「領収書」の開示をすることが、すべての疑惑を払拭できる唯一の対策だと思うのは、友里だけではないでしょう。
出来ないこと、やりたくないことを口に出してはいけません。
おまけ
今回の「おとなの週末」には「旨い店ガイド」という小冊子がついています。ところがこれが挟んであるだけ。
「めしとも」は創刊号から小冊子がついていたと記憶していますが、きっちり本誌に仮ドメされています。「おとなの週末」も見習ってもらいたいものです。