「モウラ」更新しています

昨日取り上げた神山典士氏、ブログでちょっと反発されております。
http://www.the-bazaar.net/index.htm
低レベル、下手くそ、一面的、思いこみ、と批判していますが、引用しているのはイントロ部分に当たるわずか7行だけ。全体を提示しないで「的を射ていない」と反論するのはいかがなものか。「寄生」や「ヨイショ」の批判には触れたくないのでしょうか。
トモサトブログのリンクを貼れば彼の読者もすぐに判断出来ると思うのですが、その度量はない人なのでしょう。
今発売中の「SPA」のペログリで、田中康夫氏がナレ氏と対談し完全に打ち負かした、といったような記述を見つけました。本日発売の「インビテーション」に載るようなので大いに注目です。
さて、「モウラ」に1つ星中国料理の「富麗華」をアップしております。人気の割に実力は?
一言で言えば「J.C.オカザワが好むお味」。こう書けば何が入っているかおわかりですね。
現時点でコメント欄には2名の方が書き込まれておりますが、興味深い内容ですのであわせてご覧ください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/

またまた料理人を「勘違い」させる寄生ライターが現れた!

「日本フード・ジャーナリスト会議」に関するネタをネットで探していたら、
ノンフィクション作家・神山典士(こうやま のりお)氏のサイトにたどり着きました。まずはご覧ください。
http://www.the-bazaar.net/index.htm
トップページでは男性版「関谷江里子」さんではないかと見紛う強烈な「赤」が目立ちます。かなり自己陶酔と自己顕示欲の強い方のようで、プロファイルにある「大河プロフィール」は頭が下がるというか滑稽というか。まったく知らないライターだったのですが、ある程度メジャーであるならここまで「しつこい」プロファイルを書く必要はないでしょう。書けば書くほど自分にのめり込んでしまうナルちゃんであるとも推測します。しかし私が彼の体型だったら、全身写真をサイトに貼り付けることはしませんが、このKY、自己陶酔、自信過剰、自己顕示欲の強さにはただただ驚くばかりであります。
さてこのサイトの「what’s  new」の6/6のところに「日本フード・ジャーナリスト会議」(なぜ「フー○」と伏せ字をするのか。ノンフィクション作家とは思えない弱気な方)でのナレvs 横川潤 対談のことが書かれています。
ナレ氏に質問をし続けた特定の質問者に対する問題提起、ある意味真っ当なところもありますが、この神山氏、飲食業界のことをほとんどご存じないようです。

どこの世界に「自腹で野球を見ている」ことをいばる野球評論家とかスポーツ・ジャーナリストがいるかっつーの。

この飲食業界で「自腹」の評論家やライターを探すのが難しいのをご存じない。取材にかこつけてグルメ雑誌の編集者達は、レセプションやオープニングパーティ、店訪問をはしごしているはず。可処分所得から支払っている人なんて数えるほどしかいません。
野球評論家やスポーツ・ジャーナリストもチケット買って入場している人はいないでしょう。威張る野球評論家やスポーツ・ジャーナリストが居ないのは、「自腹自慢」が出来ないからなんですけど、そんな世のシステムもご存じない純な方のようです。
しかも、この人、あの料理人に寄生してヨイショ本を出し続け、辻口氏、荒木氏など何人もの「勘違い料理人」を排出した浅妻千映子氏と同じく、ある料理人に寄生して「ヨイショ祭り上げ本」を出版するようです。
日本に凱旋帰国したがっていると以前から漏れ聞いている(一説には来年に出店するとか)松嶋啓介氏のヨイショ本です。
http://www.gillie.co.jp/g_club/seminar2008/0618.shtml
いつから松嶋氏に接近したのかしりませんが、かなりのめり込んでいるというか、これからの飲食業界での人生を賭けんばかりの入れ込み、寄生ぶりであります。
http://the-bazaar.cocolog-nifty.com/
写真を見る限り、すでに松嶋氏の「勘違い度」はかなり高いようですね。
しかし、数ある神山氏の出版本の中で、料理関係は2005年に出した「初代総料理長サリー・ワイル」の1冊しかないのではないか。
http://www.7andy.jp/books/detail/?accd=31586504
早速この本(サリー・ワイル)を購入しちょっと目を通してみましたが、彼のサイトでの発言も含めての感想を言わしていただくと、「レストラン食べ歩きの経験や知識は一般人並かそれ以下ではないか」と思うに等しい方。「日本フード・ジャーナリスト会議」の主宰者と同じく、グルメが「商売」になると嗅ぎつけてこの世界に乱入してきたと思われます。
ミシュラン一つ星をとってからのインタビュー発言やフォーシーズンズホテルでの凱旋フェアでの態度を見る限り、松嶋氏はかなり自信過剰で大言壮語の人のように感じていたのですが、そんな若き料理人に寄生して、こんな「ヨイショ本」を出してしまっていいのだろうか。
まだ30過ぎたばかりの若人の本を、自分の誇大妄想的「大河プロフィール」のように「立身出世物語」、「大河ドラマ」に仕立あげて何を目指しているのか。
ただでさえその素養がある松嶋啓介シェフを完全に「勘違い料理人」に祭り上げてしまうだけではないか。

あ?、やっぱり日本には、料理を批評する文化が育ってないんだよね。ミシュラン出たら新聞の週末に「料理批評欄」ができるかと思ったけれど、今のところそれもないしね。
ぜひ書きたいな?。週末の料理批評。それが出ることで料理人が奮い立つような、そんな批評を書きたいですねぇ。ま、それがボクの仕事なのかどうかはまだわからないけれど。

ここまでの「天唾発言」笑っちゃいます。彼がやっている「ヨイショ」、「祭り上げ」、「料理人寄生」は、「批評」とは対極にあるものだということがわからない自称ノンフィクション作家の神山氏。
日本に料理を批評する文化が育たないのは、神山氏のような人の存在を許すマスコミ業界の「似非ジャーナリズム」と飲食業界の「批判を絶対受け入れない」という閉鎖性が原因なのです。
商売になると思うと介入してくる「嗅覚」だけの自称ジャーナリスト、自称評論家、自称ノンフィクション作家の「駆逐」こそが、料理評論文化の健全な発展になるということが、この方には永遠にわからないと思います。

今年になって訪問した店 短評編 10

人のことだから放っておけばいいのですが、どうも気になるのが喧嘩相手でもあるJ.C.オカザワ。やっと自分の「舌」の実力に気がついたのか、資金繰りが苦しくなったのか最近はランチか定食屋のアップしかしなくなっております。
http://www.9393.co.jp/okazawa/index.html
活躍する場の限界を知り柳生九兵衛さんの職域を侵し始めたようですが、ここでも九兵衛さんの脅威になっているとは思えません。
どうやら近々に「ランチ本」を出す雰囲気ですが、業界では「ランチ本は売れない」が定説となっており心配です。
昼間仕事をしている人はランチ時間が限定されているので、わざわざ「ガイド」を見て遠方の店へいくことが出来ません。勤め先近辺の店が主体で近距離出張時でもなければわざわざ電車や地下鉄に乗って昼時に店を訪問することは不可能。つまりほとんどのサラリーマン、OLはランチ本が必要ない。
ランチの主役は昼時に自由がきくマダム族であります。よって彼女達が接近しない「定食屋」のランチガイドを買う人がそうはいるとは思えないのです。
専門である柳生九兵衛さんのランチ本も苦戦していると聞いておりますし。
さて最近訪問した3店です。
オーベルジュ ド リル トーキョー
ジョージアンをほとんど居抜きでの使用でしょうか。2階のベッドルームなどは個室に改修したようです。
相変わらずワインは高く、料理も決して安いとは言えない値付けでありましたが、通常の株主割引(20%)に加えてオープン記念でボトルワインが更に20%割引されましたので、支払い時、名古屋店の時のような怒りに似た感情は沸きませんでした。
料理は当然ながら名古屋店と同じ。話のタネに一回行けばいいでしょう。
オープン直後の休日だったにもかかわらず予約は1週間前で充分入りましたので、まったく過熱感はありません。ブラッスリー部門の急拡大で利益率の高いバンケット部門の売上比率が落ちた「ひらまつグループ」。この大箱は主にバンケットにフル回転させるつもりではないかと考えます。
やさいや メイ 表参道ヒルズ
平日とはいえ昼時のレストランフロアは悲惨な店が多かった。オープン直後と違ってほとんどの店がガラガラだけではなく、スタッフが店前で呼び込みをしている店もいくつかありました。あの平日の行列は何だったのか。
そんな中で一人勝ちだったのがこの「メイ」です。ヘルシーブームで野菜を全面に出したコンセプトが功を奏したのでしょうか。1500円前後と決して安くはないランチですが、2回転する席まである満席店でありました。味は、まあこんなもの、といった感じでした。
重よし
ミシュラン1つ☆和食。ランチでもコースだけと言われましたが、常連らしき客は焼き物と丼物しか注文していなかった。常連優遇はわからないように対処してほしいものです。
期待したお椀、鱧も出汁もちょっと残念。水が悪いのか塩が足りないのか、深みを感じませんでした。
あとの料理は1万円を考えるとそれ相当なもの。以上でも以下でもありませんでした。
しかしこの価格で〆のご飯が「親子丼」はいかがなものか。早稲田の「松下」を思い出しました。そのうち「モウラ」で取り上げるつもりです。
主人は夜も調理を弟子達に任せ放しなのでしょうか。