昨年9月から週2回(月、水)、日刊ゲンダイに連載していたコラム「行っていい店 わるい店」ですが、この5月27日(水)をもって一時休載となります。昨日最後の原稿を入れました。
2ちゃんの友里スレでは、「打ち切り」、「切り捨てられた」といったアンチの願望というか妄想が又書き込まれそうですが、今のところ9月に再開予定となっておりますのでご安心ください。
予告をさせていただくと、来週25日は京都の創作料理屋「ます多」、27日は「神戸 あら皮」です。
来栖けい氏が大絶賛した「ます多」でありますが、来栖氏とは比較にならないくらい小さい時から海外含めて食べ歩いている食通の知人に「ます多」訪問を告げると、「よくあんな料理の店へ行ったものだ」と白い目で見られました。センスを疑われた訳ですが、友里の副業としての仕事ですから仕方ありません。
秋に発売予定の「新書」の原稿も何とかこなしております。山場を過ぎ、後半部分に突入しておりますので、何とか予定通り今月中には初稿を入れられると思います。個別店評価のない友里新書、新たな読者層の開拓を狙っておりますのでご期待ください。
また6月15日創刊の月刊誌「めしとも」(角川マーケティング)では準レギュラーとしての掲載も決まったようです。今のところ内容はマル秘でありまして、詳しくは入稿してから宣伝させていただきます。
「めしとも」ではあの来栖けい氏もレギュラーと聞いております。私が首になる前に、甘辛コンビの対談が出来ればいいなと思っております。
さて友里掲示板でなぜか取り上げられた埋没ライター・J.C.オカザワ。もはや影響力がほとんどないJC、自分が出資している「ダンドロ」を「庶ミンシュラン2」で取り上げたと糾弾されていますが、そんなに問題でしょうか。わずかなサテライツくらいしか彼を信じている人はいませんから、誰も「ダンドロ」なんかへ釣られて行かないでしょう。
「貧すれば鈍する」というのでしょうか、集客が厳しいのか価格をかなり下げたようですが、これは自殺行為です。値下げをした店へそれでも行きたいと思う客は希ではないか。
「庶ミンシュラン」の第三弾がもし出るとしても、その時この店が掲載できる状態にあるか見ものであります。よって今回のJCの件、目くじら立てるほどのものではありません。
出版したばかりの「庶ミンシュラン2」がアマゾンでまったく反応がありません。
B級店ガイドとしてはいくらか利用価値はあると思いますし、掲載店が10冊か20冊くらい購入するでしょうから数千部は売れるでしょうが、肝心の一般読者の反応が少ないのが残念です。このままでは正に埋没の一途。絶版となる前にぜひ購入をご検討ください。
知名度があり信者も多い山本益博氏なんて、プロデュース料やコンサル料を受け取った店をバンバン宣伝しています。こちらの方が質が悪いと思うのは友里だけではないでしょう。
友里掲示板
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日刊ゲンダイの友里コラム、しばし休載です
インフルエンザで景気悪化に拍車か
ついにというかやはり、国内感染してしまったようです。関西地区の新型インフルエンザの感染者が90名を超えたと聞いて驚きました。
神戸のホテルはキャンセルが続出しているとの報道もありました。確かに「君子危うきに近寄らず」でしょうが、東京?関西はじめ人の往来は凄まじいものがあるので、こちらが近づかなくても「危うき」ものが勝手に近づいていると考えた方がいいかもしれません。
関東圏内での感染も時間の問題ではないでしょうか。
神戸祭りも中止になったということですが、ここで気になるのが京都です。これから夏にかけて、「祇園祭」を目標に盛り上がってきます。観光客は増え続け、特に7月は飲食店はじめ京都の経済にとって絶好の「稼ぎ時」であります。
あと1ヶ月で新型インフルエンザが収束すればいいですが、そうならなかった時、また京都で感染が広がった時、この大イヴェントをどうするか、悩みは大きいのではないでしょうか。
料理店、ホテル、タクシー、土産物屋はじめ不景気の中、この時期を楽しみにしている業界は多いはずです。
いや京都だけではなく、日本全体の景気もかなりのダメージを受けるでしょう。
夏には底を打つと言われた景気でありますが、まだまだ予断は許されないということです。
私は感染しにくい歳に近くあまり気にしていないので、関西出張や京都食べ歩きを封印しないつもりですが、帰宅時に家に入れてくれるかどうか心配です。
感染者が何百人、何千人になっても今のような厚い治療処置がとれるのか私は疑問です。収容できる病院がそんなにあるのか。
我々は腹を据えなければならない時期に来ているのかもしれません。
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最近訪問した店 短評編 19
西麻布の廉価フグ店「たらふく」が閉店していました。「馬春楼」などもあったと記憶していますが、このビルに今も残っているグループ店はオデンの「六根」だけであります。
この不景気で西麻布のビルもかなりの空きが目立ちます。竣工して一回もテナントが入っていない(というか地下にゴルフ練習場が入っただけで、1階、2階はさっぱり)のマンションの横に新たに建設中の大型ビル。
建築主は何を考えているのでしょうか。鳴り物入りでスタートした日赤跡のマンションも売れ残りが続出というのに、この時期、マンションや貸しビルを建ててテナントがバンバン入るはずがありません。借金がかさみ、担保がどんどん入るくらいではないか。
撤退する勇気がないと更に損失が拡大するのは歴史が証明しているのですが、気がつかない人が多いのが残念です。
さて3店です。
京味
久々の訪問。相変わらず予約困難とかで、この日も満席というか2回転目で入店する客もいました。
価格が違いすぎるので一概に比較できませんが、数日前に京都の「あじ花」で食べたのとは全く違う質と調理のタケノコを堪能しました。
銀座 奈可久
移転したのが間違いだったのか、結構集客が厳しいように見えます。
回転が悪くなって、タネ質やモチベーションが下がらないことを祈るばかりであります。
いかにも銀座の高額鮨店といった内装になって、特徴が見いだしにくくなりました。以前の店構えの方が良かったのではないかと考えます。
ファロ
初めての訪問。ロオジエからいつのまにか居なくなったと思っていた人がここで支配人をしていました。
この不景気に2回転するテーブルもある繁盛であります。
料理はどちらかというとフレンチの調理に近いのではないか。非常に塩が強く、私のような酒飲み以外には厳しいような気がしますが、よく行く知人に聞きますとそうでもないとか。私向けに一塩多かったのかもしれません。