最近訪問した店 短評編 24

昨日、一日かけて自分の書斎(といっても部屋のコーナー)の整理をしました。ブログネタのために買い続けている雑誌、毎月5冊、6冊と増え続けて当然格納場所がなくなり、地べたへ平置き状態になっておりました。
いつかは整理しようと思ってずるずる来てしまったこの数年。捨てた雑誌の量は半端なものではありませんでした。古いものだと2004年のものもありました。単行本でも同じマスヒロ本が2冊あったりと、かなり無駄な買い物をしていたことにも気付きました。
一回読んだらまずは再読しないこの手の雑誌、「保存版」だけではなくすべて保管していましたから本当にスペースの無駄遣いでした。
今後は2ヶ月経過したら捨てるなど、ルールを作らなければならないでしょう。
さて3店です。
ブーケ ド フランス
友里掲示板での高評価を見て訪問。ホールはマダムだけではなく、慣れていない女性スタッフもいました。
豚尽くしを入れて3コースありましたが、複雑なシステム(アラカルトメニューからの選択などに制限がある)のなか、客のちょっとした要望に応えてくれるなど柔軟なサービスには感心しました。
料理は選択した料理の問題かわかりませんが、食材自身の旨みより調理の味つけが目立つものが多かった。
しかしカップル客に「殿」、「姫」を連呼するマダム、「ここは赤坂の『ニンジャ』かよ」と突っ込みたくなりました。
ヒロソフィー
「リストランテ ヒロ」の山田ヒロ氏が捲土重来?麻布十番にオープンした小さなイタリアン。なんと1万5000円のお任せです。
骨壺みたいな形状の器でパスタを出したり、カルパッチョにアイスを添えたり、生にしか見えない(低温ロースト?)魚や肉、そしてドライアイスが入った木箱(アクリルの蓋付き)で提供されるロールケーキなど疑問の皿ばかり。
全体に味付けも甘く、私の好みにはまったく合いませんでした。これなら料理が1万円以下だった「チェントロ」のほうが遙かに食後感が良かった。
以前からの常連客が主体のようですが、一回りした後が正念場でしょう。
マノワール ダスティン
口コミサイトの評判通り、サービスにかなり難があるフレンチでありました。
ワゴンで本日の食材を見せるパフォーマンスは否定しませんが、ワゴンの車輪にガタがきているのか非常にうるさい。
ホールスタッフは何人もいるのですが、ワインを扱うのは女性ソムリエだけのようで、他の客に説明している時はずっと待たされてしまいます。リストをみて選んだものを伝えるだけだったのですが、男性スタッフを呼んでも「ハイ」と返事しておきながら席に来ないという態度はいかがなものか。
せめて、「ワインのオーダーはソムリエールしか受けつけていません」と伝えに来るべきでしょう。
有名な人参のムース、コンソメが緩く甘すぎる人参とのバランス悪し。立派な大きさのアスパラと仔羊はまずまずでありました。
サービスが悪すぎたので再訪する気になりにくいですが、再度確認する必要がある店です。

総論と各論

今日の新聞一面はどの紙も、臓器移植法改正案(A案)の衆院可決でしょう。
募金の集まり具合によって小児の海外移植の可否が決まる、臓器まで金で買いに来るのかとの日本に対する海外の反発、中国などでの死刑囚からのダークな臓器移植ビジネス、など現行法では壁に当たっていた問題がいくらか解決することでしょう。
身辺に臓器移植が必要な人も脳死の人もいない立場で合理的な私は、総論として臓器移植には賛成なのですが、異なる立場、つまり各論としてはいかがなものか。
臓器移植が必要と診断された患者関係者だけではなく、第三者の立場の人もよほどの「人権派」でないかぎり心情的には賛成するのではないかと思う「臓器移植推進案」。
しかし、臓器提供側となる立場の関係者だったらどう感じるか。脳死と診断されても「死」と認めたくない家族の気持ちは当然です。
小児の脳死は特に慎重を期するべきとの意見もあるようですし。
私もその立場になったら、「死」を受け入れられるか、移植を考えることができるか、自信がありません。立場が異なれば当然考えも異なるのは当然だと思います。
しかし、この法案が参院で可決し成立したとしても、脳死=臓器提供義務が発生するものではない。拒否というか家族が賛同しなければ現状と大きく離れることはありません。
「脳死を死とする判断は早急すぎる」とありますが、最終的には家族が「死」と認めるか認めないかの判断。プレッシャーにはなりますが、移植を拒否し治療を継続することはできるはずです。
個人的には脳死の適用が現行法(臓器移植に限り人の死)と同じとしてA案とD案の折衷が良いと考えていたのですが、なぜあっさり「脳死は人の死」としてしまったのか。年齢制限の撤廃だけの改正案がなぜ提出されなかったのか不思議です。
臓器移植法改正にかこつけて、「脳死」を死と認めず治療行為を継続されて医療費がふくれあがることを避けたいという政治的(行政的)な思惑があったのではないかと勘ぐってしまいます。
しかしこの法案のおかげで、すっかり過去の人だと思っていた中山太郎代議士、TVでかなり目立っていました。次期衆院選の選挙運動としてはかなり効果があったのではないでしょうか。
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機内サービスのワイン提供温度をシビアに指摘とは・・・

先週末に読者の方から今発売中の週刊文春で、林真理子氏が山本益博さんのことを書いている」との情報をいただきました。
以前から「コハダ独り占め自慢」など有名人であるがゆえの勘違いが目立つ林女史のコラムをチェックしていたのですが、直ぐに読めない環境でありましたので、ブログでも取り上げられませんでした。
やっと昨晩手にとって読むことが出来ましたので、遅まきながら本日取り上げさせていただきます。
先週発売の「夜ふけのなわとび」という林女史のコラム内容は、
JALのファーストクラス接客訓練への参加自慢であります。
この訓練、羽田で機内と同じようなセットを造り、新人CAのため一般人(JAL関係者の知人など)に参加してもらって実際のサービスに近い形で訓練をするものです。
実は私も昔若い頃、JALに勤務している知人からの誘いで参加させて貰い、初めて「ファーストクラス体験」をしたことを思い出しました。
まあ、その練習用の客として林女史のほか彼女のお仲間の三枝成彰氏や山本益博氏が参加したんですね。
コラムの主旨は和田秀樹氏とか吉村作治氏とかの有名人を羅列しての彼女の「人脈自慢」なのですが、最後の方で山本益博さんが登場します。
なんと、その接客訓練で「ワインの温度」について色々と指摘していたというのです。
本職である料理の味わいに関する判断にも多くの人が疑問を持っているマスヒロさん、専門外であまり飲めない(飲まない?)ワインに対して立派な指摘が出来るのでしょうか。
何しろ、古いロマコンと若いラ・ターシュを混ぜて飲んだことを公に自慢するくらいKYな方です。彼にはワインについて偉そうに語ってくれるな、と思っている人は私だけではないでしょう。
だいたいファーストクラスといってもそんなに提供温度に敏感なワインを揃えているものなのか。
最新のデータですが、路線によっては「サロン」を出しているようですが、シャンパーニュは1990年代後半の普通のヴィンテージもの2種。白や赤も2004年前後で、フランスものといっても、ブルゴーニュの1級ものや、グラーヴの格付けといっても「オー ブリオン」など有名どころではなく、専門に勉強した人ではないと知らない銘柄のもの。
この手のワインは、シャンパーニュや白ならただ冷えていればよい、赤は白ほど冷えていなければよい、くらいで神経質に温度に敏感になるレベルではありません。
まして場所は機内であります。ファーストクラスのハードなリピーターである3つ星経営者・デュカスは「機内では料理もワインも飲まない」と言い放っております。
彼にとっては食べるべきレベルではないということなのでしょうが、ファーストクラスと言えども限られた空間での限られた調理での料理。これに合わせるワインの提供温度に一々文句をつける客は無粋な人以外は居ないのではないでしょうか。
レストランなどでとにかく何か「一言」言って、尊敬の目で見られたいマスヒロさんの実態を、お仲間の林女史は図らずも公にしてしまったコラムでありました。
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