「店評価ブログ」を更新しています

主宰者の性格に問題があるからか「友里掲示板」に次から次へと登場してくる「刺客」の皆さん。最近では、2ちゃんの書き込みを真に受けて、友里にマジで質問してくる人まで出てきてしまいました。
また、転載ばかりしていて実践がまったく伴っていないのでしょうか、「アミューズ」がどういうタイミングで提供されるものなのかまったくご存じなく友里をやり込めようとする方まで登場しています。入店から40分、オーダー完了してからも少なくとも20分以上「アミューズ」がでてくるのにかかったとわざわざ書いているのに、

混雑時に20分待ちは最悪我慢できる状況。

とは恐れ入りました。アミューズがオーダーに関係なく作り置きで用意され、一般にオーダー完了前ではないとしてもオーダー直後にすぐ提供されるものであるということをご存じない。
もうちょっと骨のある(バーチャルでない)刺客を期待したいものです。
まあ、洋食屋やビストロなどでは「アミューズ」が出ない場合が多いので、ご理解できない方もアンチにはいらっしゃるのでしょう。
さて「店評価ブログ」に、マスヒロさんが絶賛していた広尾(正確には南麻布)のフレンチ「レヴェランス」と、任されていた交詢ビルの鮨屋では集客に苦労していたのに、独立した途端「盛況」になった銀座の「鮨 太一」をアップしています。
店の繁盛はやはり経営者の性格によるんでしょうね。
ぜひお立ち寄りください。
尚、明日25(日)のブログ更新ですが、ネットに繋がる環境に戻るのは夕方から夜近くになりますので、今回は休ませていただきます。
「店評価ブログ」
http://www.tomosato.net/blog2/index.html

コロンボ「別れのワイン」 その2

題材が古かったからか、掲示板だけではなくメールでの問い合わせも思ったより少なかった「別れのワイン」。本日は最終回であります。
(このネタで3回以上引っ張るのは無理でしょう)
犯人であるエイドリアンがコロンボに言った「飲む2時間前に抜栓してワインに呼吸させる」という台詞。ドラマではどんなワインでも2時間前に抜栓して準備した方が良いような流れでありますが、本当でしょうか。
人間でも、幼子がいればはち切れんばかりの若い女性、酸いも甘いも知る熟女、そして老女もいます。ワインも例外ではありません。同じ年代(古くても)でも、生産地(ワイン名)の違いだけではなく保存状態でワインの味わいはマチマチです。なんとかの一つ覚えで2時間前に抜栓するのではなく、物によっては半日、いや何日も前に抜栓しなければならないワインもありましょうし、逆に開けてすぐ飲まなければヘタってしまうワインもあるのです。
このドラマ、非常に偏った視点での構成でまったくおかしい。
またアメリカの高級レストランでは、白ワイン、赤ワインで担当が異なるとは知りませんでした。日本ほどではないですが、そんなにワインの歴史がないアメリカで、フランスやイタリアでもあり得ない「白・赤」のソムリエ分業なんてやっているのでしょうか。
また高額レストランでは料理の価格表記がないとか。経験が少ない友里ですが、私の知る限り欧米でホスト側に対しても価格を表示しないメニューを出す店があるとは思えません。コロンボの居住地区限定の話なのでしょうか。
こんな放映をすると、真に受けてしまう視聴者がでるのではとかなり心配になってきます。
保管中に40度を超えたポートを飲んでクレームつけたエイドリアン。私の拙い知識では、ポートは数あるワインの中で熱に最も強いワインです。たかだか1日や2日45度くらいになったとしても、「酒精強化ワイン」が簡単に劣化するとは思えません。
喫水線の下に置くとのエクスキューズで、リーファー使わないで輸入していたインポーターが昔はかなりいました。赤道超えて40度にならなかったのかどうか、それを有り難く飲んでいたワイン好きも沢山いたのです。
そんな細かい事(40度超えてはダメ)を指摘する前に、牡蠣にモーゼル、肉にジンファンデルを合わせてもらって絶賛する「舌」の持ち主、エイドリアンを私は信用できません。
ジンファンデルを否定しない(料理に平気で合わせる)人に偉そうな事を言われたくないと思う人は私だけではないでしょう。
飲んで確認しないで40度を超えたセラーにあったワインを次々海に捨てたエイドリアン(犯人)。何とかの一つ覚えというか、決めつけが激しいというか、まずは味見をするべきではないでしょうか。
私は昔、中東で寄港中に火災を起こした船に積まれていたワインを予定販売価格の半値で購入したことがあります。
先入観からか、熟成が進んでいるような気はしましたが、飲めないような劣化したワインは少なかった。
少々の加熱は熟成感を増やすだけのこともあるわけです。生半可と言いますか、このドラマはワイン業界の常識から言わせていただくと、かなりいい加減なことを連発していると考えます。
最後の場面。車内でコロンボとエイドリアンがデザートワインで乾杯してから警察(多分)へ向かうところでドラマは終了します。
おいおい、ドラマで「飲酒運転」(コロンボが運転)を推奨して良いのかとここでもまた突っ込みたくなりました。
重箱の隅をつつくイチャモンと言うアンチもいるでしょうが、ワイン好きから見てあまりに「思い込み激しい」、「間違っている」描写の数々。見てしまったからには問題提起せざるを得ない友里でした。
友里掲示板
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コロンボ「別れのワイン」 その1

数週間前、読者の方からワインを題材にした名作「別れのワイン」(刑事コロンボ)が再放送されるので見てみろとのメールをいただきました。
確か電話機が未だダイヤルだった時代のTV番組、私もタイムリーに見た記憶があるのですが、当時はワインに拘っていなかった若い時でしてほとんど記憶にありませんでした。
今回ご意見により再放送を録画したのですが、BD録画だったためモバイルでそのまま見ることができず(BDにしか落とせない)、わざわざBDドライブを購入して今回の旅行中にチェックする事が出来ました。
少しはワインを勉強した身として、ワインネタの傑作と言われているこのドラマについて気づいたことを2日に分けて、友里流に書かせていただきます。
まず犯人(エイドリアン)が弟を殴った直後に「クラレット」(おそらくボルドーの古酒を意味している)を仲間に振る舞う場面です。(番組の後半で‘47年物だとわかりました)
後々コロンボに疑われることになる、他人へのデカンタージュ依頼ですが、なんと布のような物を漉してデカンタしているではないですか。まともなワイン通ではあり得ない行為です。しかも古酒(‘47年物)だというのにパニエ抜栓せず、立てたまま抜栓し、デカンタしております。下から蝋燭や懐中電灯で澱をチャックせずにデカンタしているのもあり得ない行為です。
この脚本家はワインに詳しくなかったと考えます。
またNYでのオークションの描写ですが、スタート値が1000ドルは良いとして、その次のセリ価格(値幅)が1000ドル毎に上がるのはおかしい。普通は100ドルくらいの値幅で競り上がるはずです。脚本家はオークションにも詳しくなかったのでしょう。
犯人が事情を聞きに来たコロンボに振る舞った赤ワイン。カベルネ・ソーヴィニオンとのことですが、画面を見ると限りなく「ロゼ」に近い薄い色。
昔TV局勤務のワイン好きに聞いたのですが、TVでは色が冴えるという理由で、赤ワインの場面でも「ロゼ」を代用するとか。
ワインを題材にした名作と言われていますが、アメリカで造るとこの程度のレベルになってしまうようです。
明日に続く。
友里掲示板
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