先日「交詢ビル」の4階を歩いてビックリしました。遅すぎというかやっと決断したかというか、2店ほど経営や店自体が変わっていたのです。
いつの間にやら普通の韓国料理店が「韓国宮廷料理」に変身した「南漢亭」、なんと串焼きの「銀座 匠」に再変身していました。
また人気店「鮨 太一」を輩出した「逸喜優」の看板には「寿司幸 本店」の文字が入っておりました。「寿司幸」がプロデュースする「和食と寿司とワインの店」にこれまた変身していたのです。
どちらも集客に苦しんでいましたから当然の結果と言ってしまえばそれまでですが、私は同様に苦しんでいるトンカツの「かつぜん」が踏みとどまっているのが不思議でなりません。
トンカツが4000円以上、あり得ない高価格で昼も夜も店内にほとんど客を確認したことがありません。家族経営に近いので何とかなっているのでしょうが、オープンしてかなりの年月が経っていますから、そろそろ価格体系なりコンセプトを大きく変更しても良いのではないかと考えます。
さて3店です。
うずら
「めしとも」での鼎談場所として初訪問。さとなお氏が絶賛する鯨料理は、私に言わせるとまったく美味しく感じません。刺身、ハリハリ鍋とその美味さが理解できないのです。
大阪の「西玉水」でもそう感じましたから、私は鯨が苦手なのでしょうか。それとも鯨料理自体がたいしたものでないのか。皆様のご意見を伺いたいと思います。
トルナヴェント
キャパが小さいからか数日前のアタックでは予約が入らない。ある意味使いにくいイタリアンになってしまいました。
クラシックなピエモンテ料理を食べるならこの店くらいしかないだけに、行きたいと思う日くらい空いていて欲しいと自分勝手な考えが沸いてきてしまいます。
桃花源
夜は初訪問。昼の麻婆豆腐がまずまず気に入っていたのですが、夜の料理はその麻婆もふくめてすべて味がボケていてまったくダメ。
料理長が変わったのか、料理長が不在で2番手の腕がイマイチなのかわかりませんが、再訪する気がなくなりました。
「めしとも」の連載に取り上げようと思っていたのですが、とりあえず辞めました。
最近訪問した店 短評編 44
「店評価ブログ」を更新しています
日航が今冬のボーナス全額カットを組合に通達したようです。先日のブログに書きましたが、30年近く前は新入社員(理工系修士出)の初年度冬のボーナスが勤続20年以上の大学講師のボーナスより多かった(確か60万円と記憶)ですから、隔世の感があります。
最近TVには、その高給ふくめて好待遇を享受してきた日航OBが恥ずかしげもなく出演し、年金カットに大声で反対しています。
やくみつる氏に対して「書いた原稿に対するギャラを今さら返せといわれるようなもの」と突っ込み、やく氏は答えに窮しておりましたが、理論のすり替えではないか。
年金は現役の時の給料の一部後払いの意味合いがあると言いますから、やく氏の原稿料に例えると、大部分が既に支払われて残りの分のカットになります。
前に払ったギャラを返還するのではなく、残りの支払いを「負けてくれ」と言っているだけですから、出版社が潰れるかどうかの瀬戸際なのですから、やく氏でなくても友里だってお世話になった出版社の存続のため、カットどころか全額辞退するのではないか。
支払い済みの給料を返せと言っているのではないのです。
老後の生活設計が狂うと彼らは主張していますが、普通の会社の現役社員は、会社が苦しくなったら減給やボーナスカットをされて、老後の生活設計どころか現役の生活レベルを全面的に見直さなければならないのは日常茶飯事。
コメンテーターの中には、「高額給料や高額支給(年金)を妬むのではなく冷静な国民の判断を・・・」と弁護する人もいましたが、その「高給・好待遇」が健全な会社経営の大きな足かせになったということを、OB社員やコメンテーターが自覚していないのが不思議です。
貰いすぎを返せと言っているのではない。潰れるからこれからの支給を減らせと要求するのがそんなにおかしいことなのか。
上から下までこんな自分勝手な社員ばかりだから、JALはダメになってしまったのでしょう。(最初からダメとの意見も多い)
今まで会社(JAL)を食い物にして、他の会社より高給を貰ってラッキーだった、と感謝してもらわなければならないくらいです。
さて「店評価ブログ」に、大阪のスペイン料理「Fujiya 1935」と日本橋の「たいめいけん」をアップしています。
お立ち寄りください。
「店評価ブログ」
http://www.tomosato.net/blog2/index.html
飲食店業界の不景気は回復しないのか
友里掲示板に昨晩書き込まれた情報、友里得意の「閉店情報」ではなく「破産情報」でありました。
先日六本木ヒルズを歩いていて、高額中国料理店「レイ家菜」(オープン当初は3万円以上の夜コースしかなかったと記憶)が1700円ランチを提供している様を見て変だと思っていたのですが、その経営会社である「株式会社ソーホーズ・ホスピタリティ・グループ」が2日に自己破産を申請しておりました。
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3154.html
ただしソーホーズが運営していた店舗と従業員は別会社に既に移管されているそうです。
手を広げすぎたからか2004年に民事再生を申請しましたが、もう再生が終わっていると思っていたソーホーズ、事態はより深刻になって破産を選んだと考えます。
六本木ヒルズオープンで「レイ家菜」含め傘下の店を7店舗も出店した頃が、月川氏の隆盛のピークだったのかもしれません。山本益博氏と共に、「レイ家菜」の日本初進出の過程を描いたTV番組に出ていた月川氏は、正に飛ぶ鳥落とす勢いでありました。
六本木ヒルズに深く関わりすぎたのがいけなかったのかはわかりませんが、ワイズテーブルを除いて複数の店舗を出していた会社はほとんどヒルズから撤退してしまったと思います。
読者の方から、銀座のビル地下の廉価な飲食店もどんどん閉店していると聞きました。先日、夜の西麻布1丁目近辺を歩いたのですが、「茶寮 つくし」や「リストランテ・ダ・サリーネ」が、もぬけの殻のまま。
ある意味この地区の象徴だった老舗イタリアン「カピトリーノ」もいつの間にかスペイン料理店に変身。その他オープンしている店も集客が厳しいのでしょうか、「ラ・グラップ」も客の姿を外から見ることは出来ませんでした。
いつまで続くのかこの不景気。政権交代して景気が直ぐに良くならないのは仕方ないにしても、前政権の「膿」や「暗部」がほとんど暴かれていません。と言うか、機密費(内閣官房費も)の「不透明」さまで前政権から引き継いでしまう体たらく。
こりゃあきまへん。せめて渡した(使った)相手は隠しても、使った額だけでもオンタイムに公表する「度量」がないのか。
公開できなくても国民に対する説明はもっと上手い手法があると思うのですが、現政権には優秀なブレーンや広報がいないようです。何十年も営業や客先からのクレーム処理をやってきた私でさえも、もっとマシな説明が出来ると思うだけに、人材不足のこの様、見ていられません。
国会議員って自己保身や利益誘導には老獪だと聞いていましたが、本当の意味で「頭」を使っているのか。
自民党もダメ、民主党もアホなら、日本の未来は真っ暗闇であります。
小沢氏は2回当選してこそ「議員」と言っているようですが、そんな自己保身ではなく、自分の将来を考えず身を投げ出してこそ国民に奉仕する「国会議員」。
再選とか、この業界で長く生きていこうなんて考えているから、腰砕けになっちゃうんですね。この構図は政治も飲食店評論も同じ。
山本益博氏や「さとなお」氏の変節とまったく同じであることがわかりました。
友里掲示板
http://tomosato.net/bbs/