「店評価ブログ」を更新しています

1月下旬から上場企業の3四半期の決算と共に、2010年3月期の決算予想が発表されています。
銀座のブランド店や飲食店を見る限り、景気が回復しているようには見えないのですが、各社の発表では増益拡大、減益幅縮小、黒字転換、赤字幅減少など上方修正が目立ちます。大企業では景気が良くなっているのでしょうか。昨年度が昨年度ですから、前年比では数値的に良くなるのはわかりますが、予想を上回る好決算?の記事を見ると、日本は不景気から脱却しつつある錯覚を持ってしまいます。

リコールやプリウス問題の影響を織り込んでいないようですが、あのトヨタも2000億円の赤字予想から黒字転換。
レクサスはいっこうに売れている気配を感じませんが、200万円台のプリウスの活躍だけで2000億円の赤字をカバー出来るということなのでしょうか。現社長の英断で価格を抑えたと言われているプリウスですが、製造原価はかなり安いのではないか。200万円からディーラー取り分はじめ製造原価に営業経費や一般管理費を引いても、かなりの粗利を確保できる孝行息子ではないかと思ってしまいます。

あくまで推測ですが、小型車中心の営業でも利益が改善されるようですから、1000万、1500万するレクサスが売れてしまうと、それこそ折れて曲がるほど儲かってしまう収益体質(価格設定)であると言えるでしょう。前経営陣が、前のめり経営と贅沢体質へ舵切った理由が少しはわかったような気がします。

さて「店評価ブログ」に代々木の人気店であるビストロ?(仏風創作大盛り料理)の「煮込みや なりた」とトマトおでんで有名な「銀座 力」をアップしています。
札幌の有名高額寿司屋を訪問し、クリスマス期間のサービス(無料)であるグラス提供のフランチャコルタ(スプマンテ)を店はシャンパンと称している、と日刊ゲンダイや「店評価ブログ」で暴露したからか、友里掲示板の「友里ブログを語るスレ」が久々に盛り上がっております。
「店評価ブログ」と共に、友里掲示板へもぜひお立ち寄りください。

トヨタ、小沢不起訴、朝青龍引退、床屋談義もろもろ

昨晩出張先で水炊きを食べながら、サラリーマン時代の先輩や同僚と仕事絡みの打ち合わせの合間、旬の事件に対する水炊き談義、もとい、床屋談義に話が弾みました。
床屋だけではなくどこでも聞かれる内容だと揶揄される友里のこの手のブログですが、最後の「お茶屋商売」について二人は知らなかったので、ある意味有意義な談義だったと自負しております。

?トヨタリコール問題など
あの奥田氏の資質に対する疑問が噴出。社長の器であったのかどうか。前社長の急病で急遽就任したはずだと聞きました。プリウス発売の立役者との評価もありますが、たまたまその時棚ぼたでトップをやっていただけではないかと。
昔、アサヒドライの成功は住友銀行から来た樋口氏の投入決断だと巷で言われていました。アサヒ躍進の立役者となってかなり持て囃されましたが、小料理屋だったか偶然隣り合ったアサヒビールの中堅幹部から、「最初はドライの発売に反対していたのにいつの間にか生みの親になっていた」とのボヤキを聞いた記憶がよみがえりました。世の中、社長はいいとこ取りするものなのかもしれません。

小沢不起訴
予想通りと言っては何ですが、検察、小沢氏とうまく着地点に落ち着いたということでしょうか。
元同僚は、「一回目の聴取でこの絵図が出来たのではないか。2回目の聴取は世間向けのポーズでシナリオ通り」との大胆予想。
まあそう考えると、元秘書3人の起訴と小沢起訴断念で小沢・検察両者の痛み分け。特捜部長の将来も保証する形で上級庁(高検、最高検)の指導に従ったという床屋談義の結論に3人とも達しました。

朝青龍引退
暴行問題以前に、相撲協会の幹部連中の常識や能力に疑問が噴出。若い頃から狭い業界に閉じこもり(引きこもり)すぎて、まともな判断力が形成されていないのではないか。
協会には事務方として外部から優秀な人を招聘しているはずですが、朝衆龍ではないですが舐めきって協会を正すのではなく、世間知らずの親方連中を適当におだて上げて取り込んで利用し、旨い汁を吸っているだけではないかとの意見も出ました。世の中で理事長を前面に出しながら、牛耳っているのは事務方(裏方)のトップ、というのはよく見る構図です。

それから貴乃花親方の改革案。特に枡席チケットの販売オープン化は実現が難しいでしょう。
一般に売り出されているチケットも多少はあるでしょうが、私が銀行から接待されていた頃までの経験では(10数年前)、枡席は接待用として15日間まとめて企業が購入していたはず。しかも野球の年間シートと同じで、席数や席位置は毎年同じ。しかもこれらの枡席チケットは国技館の中に設置されている20軒くらいの「お茶屋」との契約です。
枡席の値段ですが、位置や土産の質や量によって異なると言われていますが一人だいたい3?4万円と言われていました。4席の枡席1つの価格は少なく見ても10万円。1場所で一桝数百万円かかると言われてたのです。
ところが貰ったチケットにはしっかり入場料が書かれていたんですね。確か5000円前後だったと記憶しております。それではこの数万円の差額は何なのか。
相撲協会が数千円でお茶屋へチケットを卸し、お茶屋が冷めた焼鳥やアンミツ、お茶碗、酒類などの付加価値をつけて何倍にもして企業に販売しているのですね。

しかもこのお茶屋、とても素人とは思えない女将さんのような方が仕切っていることからも、権利は親方や部屋や一門が持っているということが想像できます。
貴乃花グループはおそらくお茶屋の権利を持っていないのでしょう。ですから既得権益を破壊する枡席のオープンな販売を主張していますが、既得権益者である親方達には見過ごせる改善提案ではないのです。
お茶屋の権利を持っていない親方が理事の過半を占めない限り、この改善策は実現しないと思います。

初めての香港 その3 龍景軒

世界で初めての3つ星中国料理店。フォーシーズンズには、この店の他にフレンチも3つ星をとっているようなので、世界唯一の3つ星2店保持ホテルと言えるでしょう。
ランチでの訪問でした。今回も現地集合でありまして、なんとか地下鉄に乗りまして最寄り駅(確かセントラル? 失念)へたどり着いたものの、そこからホテルまでがかなり遠く大変でした。

しかし香港はバブリーであります。高級ブランドのショッピングモールの大規模なこと。銀座は閑古鳥ですから、中国の底力を感じました。
フォーシーズンズホテルもバブリー。低層階は吹き抜けのようになっていてあまりに天井が高くてかえってガランとした寂しさを感じてしまいます。
「龍景軒」もおよそ「中華」のイメージではありません。モダンな内装で、しかもかなりの大箱でした。ここへ12時超えるとひっきりなしにセレブ然とした男女が入ってくるのですから驚いたのです。

着席してメニューを貰ったのですが、2名に1冊しか持ってこないのでみんなで同時に料理を選ぶことが出来ません。中国人にサービスを期待してはいけないということがあらためてわかりました。
ところが事態は急変したのです。とりあえずシャンパーニュということで、人数を考えてボトルを2本頼んだ直後、スタッフは私の前になにやらファイルみたいなものを置いたのです。手にとって見るとそれはメニュー。顔を上げれば2名に1つだったメニューが全員に配布されているではないですか。非常にわかりやすいと言いますか、中国人の思考回路を垣間見た瞬間でした。

スペシャリテのトコブシのタルトはじめ点心数点、衣笠茸と蟹身のダブルボイルスープ、牛肉料理や炒飯などを堪能しました。
昨晩と同じく、初訪問、初体験の高揚感からか、魚料理がイマイチに感じた他はどれも満足のものでありました。
普段は合わせないワインもしこたま飲んだからか、良い客と思われたのでしょう。終わりにはシェフがテーブルまで挨拶に来てくれまして、ミーハーだとは思いましたが写真を撮ったりしてしまいました。
これでも料理代は邦貨換算で1万数千円。銀座の感覚なら安すぎです。

しかし香港のセレブは見栄っ張りなのでしょうか。この時期でも現地は結構温かくコートなしで充分なのですが、ファーをまとった女性客を店内で結構目にしました。
買ったから着なければ、私はもっているんだ、という見栄心理なのかもしれませんが、不必要なものを買える購買力にも感心した次第です。