最近訪問した店 短評編 2010-8

高橋選手の銅メダル、男子フィギュア陣では初メダルと聞きますから快挙であります。
4回転にチャレンジして失敗してしまいましたが、ライサチェクのように4回転を回避していたら結果はどうなったか。
いや、4回転を成功させ、目立ったミスがなかったプルシェンコがトップに立てないのはおかしいのではないか。観客(視聴者)の大半を占める素人にとって、理解しがたい結果となりました。
4回転と3回転の点数差がそんなにないのではないでしょうか。プルシェッンコも会見で言っていたそうですが、

4回転をチャレンジしなくて金がとれるルールが続くなら、みんな4回転を飛ぶのをやめればいい

と私も考えます。駆け引き、作戦勝ちとと言ってしまえばそれまでですが、銀メダル選手から

僕はいくつもある(金)から良いけど、彼はなかったからね。

みたいな捨て台詞をはかれてもライサチェクは胸を張れるのか。昔ほどの曖昧さはなくなってきていますが、それでもフィギュアのような採点競技は、釈然とこないところがあります。

さて3店です。

ギンザ タッポ
イタリアンのジャンルなのでしょうが、ワインバーと言いますかイタリア風居酒屋のような店です。トイレも外ですし。
シェフ1人サービス1人の店ですから、多くを望むのは無理でしょう。

浜源
名古屋の寿司屋。地方の高額寿司屋巡りで訪問しました。
主人と息子さんの2名が付け場に立っています。息子さんはあの「あら輝」で修業していたとか。
2万円以上の支払いでしたが、「河庄」や「小松弥助」よりは遙かにまともな寿司でありました。主人も謙虚で、若い衆に一々「ありがと」と礼を言っておりました。

オチェーアノ
ホテル・ミラコスタ内にある食べ放題(ビュッフェ)。まあ、これまた多くを望むことは無理な業態であります。
しかしディズニー・シー、この時期夜の水上イヴェントをやらないとはしらなかった。これでは池が見える部屋の泊まっても意味ないではありませんか。

お詫びと訂正
本日(2月22日 10:00 )まで上記店名「オチェーアノ」を誤って「オチアーノ」とか「ベッラヴィスタ・ラウンジ」と表記していました。
ここに訂正し、お詫び申し上げます。

「店評価ブログ」を更新しています

取り巻き連中が無能だと思っていたのですが、どうやら本人自身の資質に問題があったのではないか。あのトヨタの創業家社長の話であります。今週は「オリンピック週間」のはずだったのですが、トヨタに関しても話題が満載でありました。
17日の社長会見では

公聴会には現地法人の社長を出席させ、自分は日本でバックアップする

と言っていたのにアメリカ議会からも招致を受けて自らの出席を昨日発表した豊田社長。どうしてこう二転三転するのでしょうか。
私は戦陣へ打って出たがる若殿を、無能な側近が体を張って止めているのかと思っていたのですが、次の言葉を聞いて考えを変えました。側近ではなく、豊田社長自身の器に問題があると。

繰り返すが、行くか行かないかは私の意思では決められない。あくまでも委員長からのインビテーション(召喚)があって初めて行けるというステップなので、この点は是非とも皆さんにも理解してもらいたい。私が決められる話であれば、先日の記者会見でもそう言ったはずだが、そういうステップではなかった。ただ、これで私も晴れ晴れと行かせてもらえることに感謝申し上げたいし、全面的に協力したい

?昨日の記者会見の詳細な問答は以下のURLをクリックして下さい。

http://gazoo.com/NEWS/NewsDetail.aspx?NewsId=ae01b397-6875-4f2d-b1dd-b433f97120ca

負けず嫌いというか、意地っ張りというか、多分気が小さいのでしょう。素直に認めることをせず、虚勢を張りたがる彼の言動で「こりゃアカン」と私は思ったのです。

呼ばれていなかったから行かないと言っただけ?

よくまあここまで詭弁を弄すると呆れてしまいました。私でも行かないと発言すれば呼びつけられると予想したアメリカ人気質。

「呼ばれていないが自ら出席してアメリカの皆さんに説明したい

と言っておけば良かったのです。

ただ、これで私も晴れ晴れと行かせてもらえることに感謝申し上げたいし、全面的に協力したい

なんて単なる「負け惜しみ」というか虚勢だけではないか。もっと前に

「呼ばれていないがぜひ公聴会へ出席して、トヨタの安全性と正当性を説明申し上げたい」

と言っていれば、それこそ24日は「晴れ晴れ」と公聴会に出席できたはず。こういう後出しや負け惜しみをアメリカが嫌うことを三河の殿様商売はご存じないようです。

今までの人生、御曹司ということで廻りの取り巻き連中(同級生含めたご学友たちも)が気を遣って腫れ物扱いだったのでしょう。
今週発売の週刊文春の特集では、トヨタ入社後、社内イジメで出社拒否になったとありますが、勝手に廻りが「負けて」くれて本気で喧嘩したことがなかったのではないでしょうか。
どちらにしても、気が小さい人であることは間違いないと思います。

?トヨタや豊田家と数十年の付き合いがあるという佐藤正明氏氏(自称ノンフィクション作家)は、週刊文春で豊田章男社長に対し

謙虚さと経験から生まれる「人徳」が今の彼には未だ備わっていない

と言い切っております。50台半ばの大人になっても、謙虚さや社会経験を必要としない作家から「謙虚さや経験が足りない」と言われるほど見下されている豊田社長。世間知らずな文化人にここまで言われてはもうダメなのではないか。グランメゾンのシェフではありませんが、そろそろ次の社長人選に入る時期になったのかもしれません。

さて「店評価ブログ」に、この2/16に銀座移転する「あら輝」の荒木氏とニューオータニのパティシエ・中島氏のコラボイヴェントを開催した「ベルヴュー」と、京都の割烹「やました」をアップしております。
ぜひお立ち寄り下さい。

「エル・ブジ」が和食になって再開?

国母選手、予想通りと言ってしまうと友里は性格が悪いと怒られそうですが、8位入賞でメダルには届きませんでした。
最後のエアー?(ジャンプ?)で失敗しなければメダルだった、といったTVの報道もありましたが、金メダルの選手のパフォーマンスとはかなりの差(日本人以外の他の選手のパフォーマンスを放映しないので銀メダルや銅メダルを取った選手との差はわかりませんけど)がありますから、うまく着地していたとしてもメダルに届いたかどうか。

前回のトリノ大会の時にも問題になりましたが、日本のマスコミはW杯の結果だけを重視してすぐ「金メダルだ」と騒ぐようですが、本当に有力な選手は賞金がもっと稼げる「Xゲーム」に出ていると聞きました。国母選手は今年のXゲームで3位に入ったようですが、所詮その程度の実績しかないのではないか。
彼にとって完璧な演技が出来たとしても、「金メダル」に到達できるパフォーマンスの持ち主ではなかったと思います。

本題に入る前にもう1つ。水に落ちた犬を叩くというお国柄が全面にでてきたのか、来週開かれる公聴会に豊田社長の出席を要請する書簡を、アメリカ議会は正式に送ったと報道されています。
「現地法人の社長に任せるが、呼ばれたら出席する」なんて会見したら、「じゃ呼んでやろうか」となるのがわからなかったのか。
これなら最初から「私自ら出席してトヨタの正当性を理解してもらう」と会見しておけば良かった。トヨタは何度判断ミスをすれば現実がわかるのでしょうか。

さて本題です。読者の方から興味深い情報をいただきました。未確認であくまで「噂」のレベルだそうですが、さもありなんと思うところもありますので、ここに紹介させていただきます。
何と「エル・ブジ」のフェランが「壬生」で修業するという噂があるそうです。
ご存じない方がいらっしゃると思いますので、簡単に「壬生」の説明をさせていただきます。

銀座(プランタン近く)の小さなビルにある「完全会員制和食店」であります。11時、14時、17時と一回8名で1日3回転させる繁盛店。会員は300名ほどとのことで、毎月一回、女将が指定する日に会員は通うそうです。私はたまたま欠員が出たということで、5年ほど前に一回訪問させていただきました。
狭い空間で女将や主人が素材自慢、調理自慢、屏風自慢などを連発し、会員の空きが出ないと言われている排他性が後押するからか、会員達は皆「日本一」と口ずさむ「完全サロン化」した和食店でありました。
この店は酒飲みに厳しく、お酒は4名でお銚子1本だけ。料理を食べた後、封筒などに2万5000円(当時)を入れて机に置いて帰るという、端から見たら変なシステムの店であります。
10年くらい前、この壬生の主人の料理に感銘を受けたフェランがわざわざスペインに呼んで開催した、二人のコラボイヴェントがコミックはじめマスコミで取り上げられておりました。

そんな関係がありますので、ネタ切れ創作料理人(フェラン)としては「壬生料理」に活路を見いだす気なのかと思ってしまったのです。
スペインでは「再開する」と言って「休業」した店が再開した試しはない、とスペイン在住の日本人料理人の方から聞きましたが、果たして休業の2年後に復活するのか。
タイガーウッズではないですが、このままではすぐ忘れ去られるとわずか数ヶ月で慌てて出てくるか、現場には二度と立たないままプロデュース業に専念するか、結果を見守りたいと思いますがその時まで世界の食通の記憶に残っているかは微妙であります。