最近訪問した店 短評編 2010-12

友里掲示板で話題になっている、あの「ピエール・ガニエール」が19日(金)、ANAインターコンチネンタルホテル東京の36階で再開となったようです。
またまた似非グルメで俄な外食経験者である放送作家のわぐりたかし氏が日経トレンディでインタビューしていました。
ガニエールは天才肌だからという理由だけではないでしょうがいわゆる世間知らず、そしてこの放送作家も上辺しか物事を見ていない世間知らずですから、私には二人の会話がかなり浮世離れしているように感じます。

詳しくは、今のネット環境に慣れた今週半ばにでもブログで取り上げようと思っておりますが、パートナー(いわゆる出資者)を変えただけでうまくいくものなのか。
どちらかというと普請が安い部屋を要する中堅ホテルなだけに、宿泊客があの高額なコースオンリーの店へ行くとは思えません。
結構な大箱のようですし、ビル最上階という立地的なデメリットもありますので、私は厳しいと思っております。ワインの値付けも安くはないでしょう。
オペレーションが落ち着いたら、怖いもの見たさで行ってみたいと思います。

さて3店です。

CICADA
料理がうまいわけでもなく、とびきり安い店でもないのになぜか流行っている広尾近くの地中海料理?のお店。久々に夜訪問しました。
タパスは1000円台、メインは2000円前後ですがどれもまったく記憶に残らないほど普通というか凡庸。ウリのタジンも、万人受けするわかりやすいものでした。
ワインも決して安くはない。グラスシャンパーニュが1800円でした。
しかし、4種持ってくるとはいえ、オリーブオイルに380円の請求はいかがなものか。セコイというか、1種でいいからタダにするべきでしょう。

新橋「ビアライゼ’98」
友里掲示板で話題になっているあの古川修氏が「美味しいもの好き」を集めて今年はじめに新年会を開いたというビアホールです。
ビール注ぎの名人とのことでしたが、私には結構雑にサーバーから注いでいるだけに見えました。
期待した料理ですが、1000円以内という値付ですから仕方ないと言えばそれまでですが、すべてが普通のビアホールのクオリティ。
「美味しいもの好き」の方だと満足できる店ではないと私は考えます。

レ・ランデヴー・ド・トキオ
友里掲示板でオススメとあったので知人たちと訪問。ネットでは南仏の家庭料理を出すビストロの位置づけになっておりましたが、お任せにしたのでいわゆるカスレのようなビストロ料理はでませんでした。
持ち込んだワインを飲みながらワイワイやってしまったので料理の記憶がほとんどありません。評価するなら再訪しなければ。
ただしオーナーソムリエールの印象ははっきり記憶に焼き付いております。
好き嫌いがあると思いますが、いわゆる「カマトト」な立ち居振る舞い、しゃべりの方。私は引いてしまいました。
ソムリエ認定を受けているようですが、オーストラリアワイン専門みたいで店にはそれしかありません。抜栓技術も?に感じました。

「店評価ブログ」を更新しています

ネット環境が異なるところへ出かけておりまして、友里掲示板のチェックやブログの更新がタイムリーにできません。
いまやっとネットに接続ができました。しばらくの間ご期待通り(期待していないと言われれば返す言葉はありません)の書き込みができないと思いますがご容赦のほどお願い申し上げます。?

本日は前振りもなく、「店評価ブログ」の自己宣伝でとりあえず終わらせていただきます。
大阪の人気フレンチ「トゥールモンド」と名古屋の超高額鮨店「浜源」をアップしました。ぜひお立ち寄りください。

クロマグロ禁輸案が否決

3/17のブログで取り上げた古川修氏のブログ、コメントが11もつくなど普段とは違って盛り上がっているようです。
今現在最後のコメントとなっている南大路誤算人氏の「まとめ」が傑作です。古川修氏が、吉兆嵐山本店を京料理の名店と表し、親しい名古屋の和食店「京加茂」を吉兆と並ぶ名京料理店「丸冶」関係の店で修業した主人がやっている京料理の店と賞賛していた邱さん時代のコラムに違和感を覚えた「さけのむぞうしょうぐんさま」と称する方が仕掛けた否定的な問題提起に対し、

吉兆嵐山店は京料理の店であっても決して名店ではない
京加茂の料理の写真をWEB上で充分に拝見したが、私にはとても京料理とは思えない
(以上要約)

と結論づけておりました。このお二人から自分のコメント欄で真っ向否定された「吉兆名店説」と「京加茂京料理説」、主宰者である古川修氏は今後どのような対応をされるのか。
このままスルーか、反論するか、自分の主張を修正するか。固唾をのんで見守っているのは友里だけではないでしょう。

http://superlife.at.webry.info/201002/article_2.html

さて今朝のTVで、「クロマグロ禁輸案」が大差で否決されたと報道されていて私は驚きました。
最近のジャパンバッシングを見るにつけ、この案が通ってしまうのではないか、否決されても1/3ギリギリしか否決票が集まらないと思っていたのに、賛成20:反対68と大差がついての否決結果でしたから予想外。

クロマグロの消費を伸ばしている中国が反対の立場になり、親しいアフリカ諸国なども反対に回ったのが原因との見方もあるようですが、白人国の主張に対する抵抗もあったのではないか。リビアの否定発言の影響も大きかったといわれております。
私はそれほど「鮪」に執着していないので、禁輸になって取扱量が減少しても仕方ないと思っていたのですが、世に多い鮪好きな方、そして飲食店関係者の方々には朗報でありましょう。

マグロを食べ尽くすのは「我が国の文化だ」とする日本の主張、世界に通じるのか。会社員になって「我が家ではこう教育された」と世間とは変わった振る舞いをする新入社員を見て温かく見守る会社はないのではないか。
アメリカがよく仕掛ける人権問題も、「我が国は人権を認めない文化だ」と開き直る国が出てきたら日本は納得するのか。
マグロだけではなく鯨やイルカの捕獲抗議に対するワンパターンの日本の「文化論」、そろそろ別の理屈を考えた方がよいと私は考えます。