サッカーに監督の頭は必要なのか

昨晩のアルゼンチン?韓国戦を生で見ました。20時過ぎからの放送だったので、早寝の私でも何とか最後まで見届けることが出来たのですが、韓国の惨敗、残念でした。
うまくいけば引き分けに持ち込めるかと思っていたのですが、アルゼンチンタレント集団の前には為す術もなかったと言うことでしょう。
メッシ、ドリブルの突破力も凄かったですが、ループパスにシュートの連射(キーパーがブロックしたボールが返ってきたところを反応して再度シュート)も凄かった。得点はしなかったですが、まったくの素人でも充分楽しめた試合でありました。

しかしマラドーナ監督、南米予選では「無能」呼ばわりされていましたっけ。アルゼンチンチームはギリギリで予選通過してきたはずですが、エライ強いではないか。
名選手必ずしも名監督にあらず、はスポーツ界の定説でして、マラドーナの言動を見る限り彼の頭に「戦略」があるとは思えないのですが、結果は強すぎる。
個々の選手の能力さえあれば、監督の「頭」、つまり「戦術」なんていらないのではないか。それともマラドーナの監督能力が図抜けているのか。

4年に一度、W杯を見る度に素人の私が抱く疑問。世界の強豪チームの選手が「ドリブル」で中央から相手ディフェンスを切り裂いて突破しているのに、なんで日本はドリブルを仕掛けないのか。チマチマと中盤でパスだけまわして時間稼ぎをしているのか。
まともなドリブルが出来る選手がいないと言ってしまえばそれまでですが、システムだ、戦術だ、と何だか複雑な競技のように言っているサッカー業界、優秀なドリブラーが一人いれば戦術なしで1点とれてしまうのは、86年W杯のマラドーナが「5人抜き」で自ら証明しております。
言葉だけが先行した「戦術」という亡霊に惑わされ、監督屋に億を超える高額報酬を支払うサッカー業界ですが、まずは優秀なドリブラーを1名でも育てるのが先決ではないか。

監督(日本では岡ちゃん)より低い年俸の選手がJリーグにゴロゴロしているという構図で良いものなのか。野球は

監督で勝つ試合は少ないが、負ける試合はゴマンとある

と言われています。
個人的にはスポーツだと思っていないゴルフでは、「頭」(コース戦略)は必要ですが、サッカーでそんなに「頭」(監督)が重要なポジションを占めるものなのか。私は代表選手招聘と先発メンバーの選考でその役割はほとんど終わるのではないかと考えます。

世界で勝っていくのに必要なものは、高額監督の要請よりもまずはドリブラーの「養成」ではないでしょうか。
カカは大きいですが、マラドーナやメッシは背丈だけなら日本人の平均身長より低いのではないか。大型選手には望めない俊敏性を生かすため、日本選手もどんどんドリブル練習すれば良いと思うのですが、日本サッカーには

ドリブル=悪

といった考えがあるのでしょうか。俺一人で点取ってやる、といったドリブラーの出現を私は期待しております。
ところで本田選手、トラップだけではなくドリブルも上手くないような気がします。

本日はサッカード素人である友里の、あくまで友里的な視点でのサッカー評であります。

「月刊めしとも」発売中

昨日のブログ、岡ちゃんのつまらないコメントに反応してしまい、お世話になっている「めしとも」の宣伝をするのを忘れてしまいました。本日は一昨日発売の「月刊めしとも 7月号」の宣伝をさせていただきます。
J.C.オカザワのコラムと大きく違うところがこの宣伝行為であります。邱永漢さんの土俵を借りている限り、邱さんの営業方針に従わなければなりません。あそこは他の社や人の宣伝は禁止、URLの貼りつけも原則禁止なんです。ホント、シビアであります。

さて7月号の一番の目玉は「創刊1周年記念 読者プレゼント」ではないでしょうか。92、93ページに注目です。
和歌山のリゾートホテル宿泊券やレストラン(ホルモン焼きやハンバーガーです)の食事券、お米券やカレー、お好み焼きのプレゼントの他、執筆陣と食事が出来る「ディナー権」が2つあります。
ただしこの「ディナー権」、メジャーな執筆陣ではなくマイナーなオカザワと友里の2名だけなんです。

私は読み飛ばしていますが居酒屋紹介を担当している田崎真也さん、日本が世界に誇れるメジャーな人だと思うのですが、女性のエスコートに忙しすぎるのか「ディナー権」に参加しておりません。
来栖けい氏も自分の店(エキュレ)の食事券でも出せば宣伝にもなると思うのですが、そんな余裕もないほどの火の車なのか。
よって暇だけはあるオカザワと友里だけが指名されたのでしょう。私の予想通り、オカザワのディナーは彼が常連の寿司屋か老舗洋食店とありますから、「468」とか「鎌寿司」、「香味屋」や「グリルグランド」といった下町店でしょうか。
友里は一応「フレンチ」としておりますので、オカザワと被ることはありません。皆様、「めしとも」を購入して奮って応募してください。

オカザワはどうかわかりませんが、友里のディナーでは所蔵のワインも提供予定です。数少ないファンの方だけではなく、アンチの方もお待ちしております。4名の募集です。
ただし本音としましては、当選者は女性に限定したい。せっかくの食事ですから、素敵な女性に囲まれて鼻の下を伸ばして楽しくワインを飲みながら、美味しいかどうかはわかりませんがフレンチを食べたいと願っております。
「めしとも」編集部には女性に限定してくれとの希望を伝えたのですが返事はありませんでした。
更に少ない存在だと思いますが、女性読者の皆様、ご応募をお待ちしております。

7月号の友里の出番は2箇所。「滅死闘喪一同」(めしともといちどう と読むらしい)の「ニューオープン 土足調査」(ネーミングが攻撃的です)で、ロシアンサーカスとスターシェフのコラボ「ルナ・レガーロ」と、いつもの「銀座“裏”ガイド」であります。
「ルナ・レガーロ」はグラスワインも入れて2万円以上もかかりましたが、その食後感はどうだったか。結果はわかってしまいそうですが、裏ガイドの「お食事処 きく」もふくめて、どうぞ立ち読みではなく購入してお読みいただければ幸いです。

本日はスペースと時間の問題で、来栖けい氏の「30食ウオッチング」は簡単に。
30食のうち「カンテサンス」の料理写真が7枚、「ゴブリン」という店の料理が5枚、自分の造った料理が2枚、「麻布かりんと」の販売品も2枚と今回も手抜き執筆。
楽な仕事やっていて羨ましいです。

インタビューコメント、いつ考えているんだ

昨晩「月刊 めしとも」の企画で恵比寿近辺の店へ行きました。埋没してしまった感がある料理の鉄人「マッサ」がある近くですが、滅多に歩かないこの地域、色々なレストランがあるのに驚いたのです。和洋中と言ったジャンルではなく、最近は食材を限定した専門店があるんですね。?

特に「自然生」(自然薯だと思っておりました)の専門店には驚き。自然生を使った色々な料理があるのですが、腹がふくれるメインは「トロロ鍋」のようです。
その他、黒豚と野菜、焼き野菜などをメインにうたった店もありました。レストラン業界もジャンルがどんどん細分化されてきたようです。

そんな中、「骨太ビストロ」というキャッチの店も見つけました。ディープな味付けでボリュームがあるように感じるではありませんか。いかにも友里好みの店みたいですが、看板通りかどうか検証が必要でしょう。

さていつ頃からでしょうか。試合後、TVカメラの前でスポーツ選手が一人でコメントを発する場面が定番になっています。
しかもそのコメント、勝った時は喜び、負けた時は悔しさを滲ませる、といった「素直さ」を隠し、何か「哲学的」なものばかりで変だと思いませんか。
直近のものではカメルーン戦に勝利した岡ちゃんのコメント。

アウェーのW杯で初勝利だが、我々はまだ何も手にしていない

おいおい、今回の南ア大会では最初で最後の「勝利」を手にしたんだぞ。何格好つけているんだ、岡ちゃん。

ホントはボクも0勝3敗でどうやって1億円の監督報酬貰い逃げ批判をかわそうかと、戦略そっちのけでそればかり考えていたのに、本田のトラップミスが偶然右足に当たって足下に落ち、得点できてラッキー

くらい言ったらどうか。

教養ない、下品だと言われそうですが、アルゼンチンのマラドーナ監督の素直なコメントの方が私はすっきりします。コメントに神経使う暇があったら、その分ゲームで頭を使えと私は言いたい。

この「格好つけ」のコメント、私の記憶では芝生の種馬・タイガーウッズが先駆けではないか。意味深な、もしくは格調高いコメントを連発していましたが、実際の頭の中はセックスばかりだったようですから笑っちゃいます。
細かい文言は忘れましたが、松坂選手の

・・・が確信に変わった

とかいうのもありましたっけ。確信した翌年から、高額年俸貰い逃げになってしまったと思うのは私だけではないでしょう。

私は彼らスポーツ選手に聞きたい。こんな格好つけコメント、いつ考えているんだ。まさか試合中に考えているわけではないとすると、試合前に勝った時、負けた時と二通りのコメントを用意しているということでしょうか。
我々観客は、スポーツ選手のパフォーマンスを見たいのであって、自分の頭を良く見せたい上辺のコメントに期待しているのではないということを自覚してもらいたいと私は考えます。