友里征耶の週間食日記 2011-7

いやー、こんなに感情的で純粋無垢な考えを持つ人が政治評論家や毎日の客員編集委員を名乗って良いのでしょうか、岩見隆夫さん。
自称ジャーナリストの割に、前々から巷のオバサンのように感情的に小沢批判を展開してきた人ですが、今朝のTVでも民主議員2名(殺小沢派と親小沢派)、自民議員(平沢さん)と共に出演して、更にお怒りになっていたのです。
16人の民主党に留まっての会派離脱宣言に対し

意味がわからん。こんな事例は今までなかった

と声を荒げて批判しておりました。まあ小学生でも小沢氏の意向を受けての行動であることはわかるクーデター行動。民主に留まり会派を離脱と宣言したことは?

より菅政権にダメージを与えられる

と考えただけのこと。今までにない新手の戦略をとってきただけなのですが、長く

ぬるま湯の記者クラブ

に浸かってきただけあって、頭も温くなったままのようです。TV朝日の三反園コメンテーターは昨日から

小沢氏が勝負をかけてきただけのこと

と感情的にならず淡々と解説しておりました。いい歳こいてどのくらい私怨を抱いているのかわかりませんが

もっと大人になっていただきたい

と私は岩見氏へ提言したい。

しかし親小沢議員の発言に私は驚きました。予算関連法案が3月末で通らないと国債が発行できないので予算が執行できず、国民生活に多大な影響を与えると言い続けている菅政権ですが、親小沢の川内博史氏は

予算関連法案が通らなくても臨時に政府が国債?(具体名失念)を発行して予算を執行することが出来ることを財務省に確認している

と爆弾発言し、岩見氏だけではなく殺小沢の渡辺周氏、そして平沢氏も言葉を一瞬失っておりました。
私もこのことをまったく知らなかったのですが、大マスコミも知らずに「大変な事になる」と菅政権を応援していたのか、それとも知っていても国民へ伝えていなかったのか。
与党の立場からそのような発言をするのはおかしいとの渡辺周氏の発言に川内博史氏は

真実を言っているだけ

と反論。その時の渡辺周氏の困った顔が印象的でした。政治と金の小沢氏の肩を一方的に持つわけではありませんが、この与党内対立によって

予算関連法案が通らなくても一時的には何とかなる

という真実が開陳されたのです。民主党が菅さん一辺倒であったら?

予算関連法案が通らないと大変なことになる

という真実ではないブラフがまかり通り、菅さんの政権延命に利用されてしまうところであったのです。与党内でもどんどんやり合い、緊張感を維持し続けることが重要だと私は考えます。

国民にとって何が一番重要、必要かを考えて行動すると菅さんは言っております。誰でも(小学生や代表戦で支持した議員でさえ)

器でない菅首相の一刻も早い退陣

だとわかっているはずですが、裸の王様と女王である本人と伸子さんだけは永遠にわからないでしょう。?

さて店評価ブログに、神戸の過大評価3つ星店「子孫」と、態度の悪いホールスタッフで不評だった「ローブリュー」をアップしております。ぜひお立ち寄り下さい。

それでは週間食日記です。?

月曜日
夜:港区の和食店
ここ数年は定期的に訪問している和食店。土日も含めて毎日外食が続いて胃に負担がかかっているからか、コースを食べきるのが大変でした。オススメ本の原稿を書き終えたら、しばらくは精進料理や饂飩、蕎麦だけに徹する必要があるかもしれません。

火曜日
夜:門仲のイタリアン
久々の訪問。出足は遅かったですが、飛び込みも含めてカウンターは満席になりました。次から次へと創作イタリアンを食べまくりました。

水曜日
夜:銀座のすき焼き屋
接待で訪問。それなりの食後感でありました。

木曜日
夜:日本橋のフレンチ
博多にも支店を出したと聞きました。オープン当初と違って料理がまるっきり変わったように感じました。野菜のモザイクテリーヌもなかったのが残念。

金曜日
夜:新大久保の韓国家庭料理
久々の訪問。ラブホ街を通らなければならず、店へ行くまで緊張するのはいつもの通り。アンチ料理人にねじ曲げて目撃されたら大変だと心配です。
相変わらず店内は満席で、まっこり、韓国焼酎を飲みまくり、2種の鍋はじめ他の料理も食べまくった一夜でした。

土曜日
夜:銀座の鮨屋
これまた久々の訪問です。いつの間にか足が遠のいてしまって行きにくくなり、知人に連れていってもらいました。オタクや一人客(男性)が2回転するなど盛況でした。

日曜日
夜:自宅でイチボステーキ
知り合いから焼き方のレシピ付きでいただいたイチボを、私が焼き上げて(フライパン)家族で食べました。プロのレシピ通りに焼き上げた結果は、自分にとってはややレアっぽかったか。家族は美味しいと満足しておりましたが、火力が弱かったのか、もともとこのレア感が最上の焼き上げなのか。味も焼き方の好みも、人それぞれかもしれません。

連日のオススメ店巡りで舌調に異変?

昨日のブログでちょっと書いた民主党の16人会派離脱騒動。是非は別にして、如何にTVの報道がおかしいかを如実に物語るのが、以下のアナウンサーのコメントであります。

菅首相に反旗を翻した16名の「若手」衆院議員達・・・

おいおい、記者会見に出ていた連中の顔を見て発言しているのか。代表役の渡辺衆院議員はじめほとんどの男女議員

どこへ出しても恥ずかしくない立派なオッサンやオバサン以上の歳

ばかりではないか。ある意味、アロマフレスカの料理をイタリアンと称する以上に罪が重い誤報と私は考えます。
菅首相や岡田幹事長はこの似非若手衆院議員たちの行動に対して

理解できない 理解に苦しむ

とほざいておりますが、自分たちがやっている自民党政治への先祖帰り政策が

国民に理解されていると思っているのか

と私は言ってやりたい。己を顧みない面の皮の厚い人は料理人だけではないようです。

さて何回もブログで書いておりますが、ここ半年前から「オススメ店」訪問が友里外食の主体。特に今年になってからはほとんどオススメ本プレリストに挙げた店しか訪問しておりません。
せっかく時間を割いて確認の意味で再訪するのですから、

頼むからクオリティやCPが落ちていないでくれ

と念じながらの訪問です。もしそれらの劣化を認めてしまったら、新たに1店探し出さなければなりません。以前に取り上げた店ばかりですからよほどの面白ネタがない限り、日刊ゲンダイのコラムに取り上げることも不可能。大事な外食が取材としては無駄になってしまうのです。

当初より食後感が落ちたと感じる店も結構ありましたが、それでも「かろうじてオススメ」としていく中、

こりゃダメポ

と判断せざるを得ない店もいくつかありました。原稿締め切りまで残り僅かなこの時期、

掲載店数を減らすか、新たなオススメ店を探し出すか

の剣が峰に立たされることになったのです。
掲載店を減らしても、「一頁コラム」などを増やしてページ数を稼ぐ手段もありますから最終的にはなんとかなるのですが、問題は友里自身の嗜好基準。
普段と違って気に入っている(気に入っていた)店ばかりの訪問なので、悪口、もとい辛口を前提としない訪問ばかり。よってガス抜きが出来ないというか、ストレスのようなものが溜まってしまうのです。連日の「悪口封印」の影響か、不味くもなく性格も悪くはないのですが、以前のように

本当に美味しい

と感じなくなっているようにも思えるのです。
原因は2つ。悪口封印で舌の調子を崩したか、オススメ店の再評価と言うことでアンチ料理人たちからの突っ込みを回避する意味で

より公平にしなければと無意識に判断基準を上げてしまっている

かのどちらか。どちらにしてもあと1ヶ月近くはこの苦しい外食が続くことでしょう。

この状態からはやく抜け出し、あの天下の過大評価店「アル・ケッチャーノ」を訪問し、思う存分悪口、もとい辛口で評価して本来の友里征耶に戻りたいと考えます。

全米第二位書店チェーンが倒産!

今朝の読売新聞には、小沢系の一部議員(衆院単独比例選出の10数人)が、衆院会派を離脱する動きがあるとありました。
連合赤軍執行部(亀井静香代表談)へのクーデターですが、TVコメンテーターの見立ての甘さに私は笑ってしまいました。

執行部が離脱を許すはずがない。処分(次期総選挙で公認しないとか)対法案不成立のチキンレース

と会派離脱は単なるブラフであるかのように解説しておりました。
確かに法案に賛成しないと反旗を翻せば、

次回は公認しない

と言われてポシャるのが普通の議員であります。しかし友里はこの離脱の動きが、比例選出、しかも単独立候補であるところがミソであると考えます。
彼らは単独比例ですから、

自分の選挙区がない

のです。小沢系というレッテルを張られておりますから、次期衆院選を現執行部で戦うとしたら、どっちみち

単独比例で公認されない

のであります。現執行部(殺小沢派)としたら、単独比例なんて誰でも良いわけですから、わざわざ小沢系の議員を再公認するほどお人好しのはずがない。どのみちこのまま衆院会派に残って法案に賛成したとしても

座して死を待つ

のは同じ。破れかぶれでの離脱か、とにかく殺小沢派を倒して新たな局面(新党結成や首長新党との連係も視野に)で次期議席を狙っていると私は(ちょっと考えれば誰でもわかる)考えるのです。
TVコメンテーターや司会者の浅すぎる「読み」に笑ってしまいました。次期当選(次期公認)を望まなければどんな投票行動をとっても平気なのが国会議員であります。

さて、全米第二位の書店チェーンであるボーダーズが連邦破産法11条の適用を申請し事実上倒産したとの報道がありました。
電子書籍への取り組みの遅れ、インターネット販売の遅れなどが原因のようですが、この流れはアメリカだけに止まるものではないでしょう。

最近気付いたのですが、キオスクなど駅の販売所がどんどんなくなっております。日刊ゲンダイを毎日買う友里としては面倒この上ないのですが、それだけ採算がとれなくなってきたのか。
日刊ゲンダイのライバル紙である夕刊フジも大リストラをしたようです。B版の発売もしなくなったとか。

末席ではありますが、単行本、夕刊紙、週刊誌などで一応印税や原稿料をいただいている身の友里としましては、末恐ろしい限りであります。
古い頭と言われそうですが、紙にして読まないと頭に入らないんですね。ゲラのチェックの際は一々打ち出している友里としては、紙出版物のこれ以上の衰退は勘弁であります。