飲食店業界の苦悩

一般の方より原発システムの知識が若干ある友里。今回の政府発表、小出しだけではなく肝心なデータが開示されていないので非常に気持ちが悪い。

最初に爆発した一号機ですが、あれは確かGE社が主契約だったはず。他の福島第一原発も設計はアメリカのGEだったと記憶しております。現在のメンテナンスは他の会社へ移譲されているのでしょうが、アメリカに気を遣っているのかこの根本的な契約形態を知っている人は少ないのではないでしょうか。

海水をどんどん注入しているとの話ですが、それでも燃料棒が水に浸からないということは、注入し続ける海水はどこへ行っているのか。
蒸発しているならその水蒸気をどんどん外部へ逃がし続けなければ圧力が高まって大変な事になります。
水蒸気で逃がしていないとするなら、物理的には格納容器は海水で満たされるはずで、燃料棒がむき出しになるはずがない。ということは、海水がどこか(外部)へ漏れているということではないか。

本当に海水を注入しても炉心が海水に浸からないとするなら、注入した海水(水蒸気になったとしても)は原子炉の外へ出ていなければ、理論的にはこの事象を説明できないのです。
TVの解説者がこの根本的な事を指摘しないのが不思議ですし、大マスコミが問題視していないのもおかしい。
現在の空焚き状態(燃料棒露出)を考えると、注入した海水(もちろん放射能を含んでいます)は外部漏洩か、もしくは海水が注入出来ていないとしか考えられないのです。

また建屋が吹き飛んだ1号機と3号機。水素爆発と政府は言っていますから、注入した海水が蒸発して発生した水素が漏洩して建屋内に充満したことがわかります。
つまり圧力容器や格納容器から水素が漏れているということ。この状態でどんどん海水を注入していたら、建屋は吹き飛んでいますからそのまま外部へ垂れ流しになっているのではないでしょうか。

電力会社の技術員を呼びつけて怒鳴りまくる、計画停電の発表を最初に自分がしたいために発表時刻を遅らせた、といわれている菅総理(下記URL参照)、この日本の危機の総指揮官として適切なんでしょうか。
人材不足を指摘され続ける民主党です。この際、自民党はじめ野党の使える人材を抱き込んで

救済政府

をつくるべきではないでしょうか。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110315-OYT1T00086.htm

ここ数日、レストラン関係者の方と話す機会がありました。一連の大惨事で、東京のレストランといえども大変な状態のようです。連絡があれば良い方、電話さえかけてこないドタキャンが続発していると嘆いておられました。

食材の仕入れも大変だとか。太平洋北部側の魚は入らないでしょうし、白金豚や短角牛も流通が途絶えているのではないか。
そして東京の寿司屋はもっと深刻のはず。普段

うちは天然の生しか仕入れていないよ

と宣言している店ほど、開業が難しいと考えます。
また、計画停電も追い打ちです。熱源をガスにしている店はまだなんとかなるでしょうが、オール電化の厨房だと停電時間が営業時間に当たらなくとも

仕込みが出来なくなる可能性?

があります。確かロブションの厨房はオール電化ではなかったか。恵比寿の店の地番は目黒区。第4グループに属するはずで、

9:20?13:00

まで本日は厨房が使えなくなる可能性があります。HPのお知らせを見る限り昼も営業するようですが、どう対応するつもりなのでしょうか。
バックアップでガス熱源も併設していたのか、それともカセットコンロを大量に購入したのか。今回の大地震と津波被害で

経済が更に落ち込み購買意欲(外食意欲)がなくなる
食材の仕入れが厳しくなり、仕入れ価格も高騰する可能性がある
計画停電により営業時間が拘束される

?

関東のレストラン業界も未曾有の危機にあると考えます。

輪番停電など

崩壊現場をTVで見てしまうと、直接の被害を受けていない我々でも呆然としてしまいます。復旧・復興にどれだけの時間と労力、そして費用がかかるのか、まったく想像が出来ません。まして当該地区、被災された方々の深い悲しみは想像の範囲を超えていることでしょう。
今はただ、微力ながらお見舞いと励ましの言葉を送るだけしかありません。

本日からの輪番停電の実施で、通勤通学の足の便がどうなることか。友里の本業も、果たして社員が出勤できてオープンできるか皆目わからない状態です。
このような非常事態ですからいつものように政府批判をするのは避けますが、原発トラブル対応の右往左往、輪番停電の詳細内容告知の遅れ、東証など証券取引の無凍結など、現政府の無策による日本経済への打撃は直接災害以上に膨れあがってしまう気がします。

平時の時と違い有時の場合の適切な判断は凡人や無能人には出来ません。
災害素人がヘリで数時間現場を視察しただけで何の効果があったのか。
巷には、そのヘリ視察を強行するため、1号機のベント排出を遅らせたとの噂も出回っております。
現政権の主要メンバーを見る限りとても頼りになるとは思えない日本。私をはじめ政権交替というキーワードに浮かれた人々、内ゲバを煽った大マスコミ、自民党を堕落させた既得権益者や当該国会議員たちの罪は重いと言えるでしょう。

とにかくまずは節電。そして被害を直接受けていない我々は、出来る限り通常の経済活動を続け、側面から災害地の復旧・復興を微力ながら支えるしかありません。

ここが日本国民の底力の見せどころ、頑張りどころと考えます。

大地震と原発緊急事態

被災された方々、当該地区の方々、心よりお見舞い申し上げます。

二夜明けて被害状況がどんどん大きくなってきました。
全容が明らかになるには時間を要すると思いますが、生存者の方々の救助が速やかに行われることを祈るばかりであります。

第一福島原発の1号機と3号機のコントロールが難しいようです。
建設以上の莫大な費用がかかるとも言われている廃炉を覚悟した海水注入です。
今後の推移を見守るしかありませんが、これ以上の被害が広がらないことを祈っております。