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東電経営陣に対してアメリカでは

株主代表訴訟

の動きがあるようです。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110330/amr11033022470007-n1.htm

日本ではなかなか経営陣の「善管注意義務」が立証できず存在感がない代表訴訟でありますが、アメリカで訴訟をおこされたら結果は大きく異なるのではないでしょうか。

会社(法人)は原発事故の直接・間接被害による巨額な損害賠償、経営陣は個人的に高額な損害賠償(株価下落分)というダブル請求。
肝心の原子炉の安定も数年で終わるかどうかわかりませんし、その後の廃炉処理も何年かかるか想像もつきません。株下手な友里では説得力がないかもしれませんが、今東電株を買う動機が私には理解できないのです。

昨日のブログで、サルコジ大統領やアレバ社のCEOが提案した大支援は

日本での今後の原発ビジネスへの布石

であると書きました。
イラクのクウェート侵攻が切っ掛けの湾岸戦争、直接参戦した国々が復興事業で大きな利権を得たのはよく知られております。
ヘソの曲がった友里には、フランスは原発の建設費(4000億円前後らしい)よりはるかに費用がかかると言われている

廃炉処理費用など原発関連ビジネス

を狙っているとしか考えられないのです。第一福島6基を廃炉するとなると、その費用は

数兆円

になると推測できるからであります。
支援は有り難いのですが、合理的な欧米人は必ず見返りを考えているということを忘れてはなりません。
しかし私はこのようなフランスの思惑が悪いとは思いません。独立国として当然の行為、他国ではなく自国の利益を最優先するのは外交の基本であります。
最終的には自国さえよければ良いというのが、欧米諸国の本音であると純粋でない友里は考えているからであります。

さきほど、回りの反対を押し切って菅総理がパフォーマンスのため被災地などの現場視察にヘリで出かけたようです。みのもんたの番組に出演していた東大の御用学者さん、菅さんには義理がないのか

どうせ行くのなら、原発内の線量(放射線量)が多いところへ行けば、原発現場の士気が上がる

と言っておりました。東電には配慮しても、菅さんにはイヤミを吐くところに注目であります。

さて店評価ブログに、博多の鮨店「安吉」、昨年代替わりした「クチーナ・ヒラタ」、そして赤坂の韓国家庭料理「古家庵」をアップしております。

関西の寿司好きの皆さんが喜んで通っている神戸などの過大評価店の主人は、この「安吉」で修業をやり直した方が良いといってはまた怒られるでしょうか。

ぜひお立ち寄りください。

日本の原発は高いところに建設できない

今朝のTVの報道を見て、私は椅子から転げ落ちそうになりました。
なんと仙谷民主党副代表の近辺では、自民党との大連立の動きがあり、その内容は以下のように自民党にも伝えられているというのです。?

首相は谷垣自民党総裁
官房長官も自民党から
仙谷氏は副総理
民主党の代表は輿石氏

という驚嘆な内容であります。
精神的に不安定だと言われておりますが、枝野氏を全面に立てながらも陣頭指揮を執っているように振る舞っている時の首相・菅さんはどうなってしまうのか。この大連立は

菅内閣の総辞職

が前提となっているとのことなので、これは仙谷の保身を賭けたクーデターのようなものでしょうか。それにしても菅さん、足下からこんな画策されているとしたら哀れと言うしかありません。輿石氏を代表に担ぐというのなら仙谷氏

小沢グループと握手

するということでしょうか。

他国から好意を受けるのに文句をつける気はありませんが、今回のフランス・アレバ社の女性CEOが発表した支援内容に私は驚きました。
技術者20名の派遣のほか、万単位の防護服や手袋、マスク、そして環境測定車などなど。
太っ腹と言えばそれまでですが、サルコジ大統領自らも緊急来日しての支援宣言。ヘソの曲がった友里は思わず

日本の原発市場を狙っているのではないか
もしくは福島第一の6基の廃炉処置の受注を狙っているのか

と思ってしまったのです。原子力先進国と言われているフランス。電力の過半を原子力で賄っていると聞きますから、今回の支援でその技術力と安全性を全世界、そして日本に売り込む

絶好の機会

と踏んだのではないでしょうか。今回の事故で原発自体の存在を疑問視され国内の原発メーカーの経営が心配されていますが、仮に原発を今後も造るというコンセンサスが日本国民からとれたとしても、その建設に

アレバ社が参入

してくると想像するのは友里の読み過ぎでしょうか。国内メーカーの悩みは更に深まると考えます。

さて表題に移ります。
今回の大震災による原発事故ですが、直接の揺れに寄るものではなく、その原因は津波にあったと言われています。

想定外の高さの津波

で発電所の緒設備がやられてしまったのですが、それなら原発を高いところへ造ればよいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そもそもなぜ海辺に造るのか。内陸なら津波は大丈夫だとの考えもあるでしょう。

アメリカやオーストラリアでは、海辺ではなく内陸に建っている発電所(火力も)が結構あるんですね。といいますか、海辺の発電所は少ないかも。
これは、タービン発電機を回すために必要な蒸気(ボイラーや原子炉で発生させる)を何で冷却するかで決まってしまうのです。以前のブログで、

原子炉やボイラー(蒸気になる)→タービン→復水器(ここからは水になる)→復水ポンプ&給水ポンプ→原子炉やボイラー

のクローズドサイクルであることは書きました。タービンを回して仕事をした蒸気は、復水器で非接触に他の流体に冷却され水に戻って再び加熱されるのですが、重要なのは復水器でその蒸気を冷やす大量な

冷却源

であります。これを海水にするか淡水にするか、もしく空冷の冷却塔(正確には水冷です)にするかの選択です。世には水をまったく使わず空冷だけのエアコンデンサーなるものもありますが、大容量には対応しておりません。

スリーマイルの原発だとネットの情報もあり良くわかるかもしれませんが、海外の他の火力発電所でも、大きな煙突のようなものから白い煙が出ている写真が見られるはずです。
これは原子炉やボイラーの蒸気ではなく、復水器で使用する冷却水(タービンを回す水蒸気ではない)が冷却塔を介して空気と熱交換した時に出る水蒸気なんです。

ご参考
http://www.nucleartourist.com/systems/ct.htm

海外はこのように土地の広さを利用した、海のように大きい河川や湖の水源を使用するか、大型の冷却塔を設置して蒸気を冷やしているのですが、狭い日本では大きな土地も大量の水源は内陸にはありません。
そこで無限に(実際は有限ですが)ある海水を利用するため海辺に原発や火力を造らなければならないのです。

では、その海辺でも高く土台を造ってその上に原発や火力を建設すれば良いではないかという意見がでてくるでしょう。しかし簡単に言いますと発電所は

海面から10数メーター以上のところには造れない

のです。復水器で蒸気を非接触に冷却する海水は大量に必要なのです。大きな立型ポンプ(循環水ポンプ)で取水口から汲み上げて復水器へ送り込むのですが、そのポンプは

大容量なだけに吐出圧力は高く出来ない

のです。大量の海水を送る循環水管や復水器の細管(冷却効果を高めるため表面積が大きくとれるよう細い菅に海水を流す)による圧力損失も計算しなければならず、高いところまで流せる大容量ポンプは常識的に製作不可能。

ではなぜ海抜10数メートルかと言いますと、簡単に言えば、海面から取水した海水が復水器を通し排水口へ戻すオープンサイクルの循環を

サイフォン効果

でまかなっているからなのです。
サイフォン原理(バケツの水をホースで移動する実験が学校であったはず?)は負圧の効果で発生しますから高さは10メーターが限界。つまり循環水ポンプで何とか海面から数メーター持ち上げて、あとはサイフォン効果で循環させるため

残り10メーター

しか発電所は持ち上げられないのであります。

内陸の土地が狭い、水力に必要な水源もそうはない、と日本の発電環境は非常に制約があるのは事実であります。
このような条件で日本の発電システムを今後どうしていくか。大きな問題だと私は考えます。

ちなみに昨年ブラジルに出張し、ブラジル国内の電力のほとんどを水力で賄っているということを実感してきました。あの無限とも思える水源があればクリーン発電だけでも充分なんですね。羨ましい限りであります。

トップが戦線離脱とは トホホ

昨日知人との電話で、東電・勝俣会長の会見を知りました。ほとんど姿を見せなかった清水社長ではなくなぜ会長が会見するのかと思ったのですが、陣頭指示に当たるべき清水社長は

目眩で再入院

と聞いて、私は椅子から転げ落ちそうになったのです。YOMIURIONLINEでも

しばらく職務を離れる

とありましたが、実際には16日から休みがちだったそうですから、原発事故の陣頭指揮は実際のところ最初から執っていなかったようなものだと思います。
死の危険をかえりみず現場に留り、不眠不休で作業をしている東電職員、プラントメーカー社員、そして協力会社社員に自衛隊や消防隊の皆さんは、この

トップのあっけない戦線離脱

に何を感じるか。最前線の人たちが、目眩などの体調不良でいちいち入院していたら、今の事故原発は大変なことになってしまいます。
柔な精神と体の持ち主と言ってしまえばそれまでですが、特に慶応関係者は忸怩たる思いではないでしょうか。
さて会見では

福島第一の1号機から4号機までの廃炉
損害に対する保障の準備
避難住民が戻るのは数週間では厳しい

などが語られたとか。これに対して避難住民は

?5号機、6号機も廃炉だ

と怒りを表していると聞いております。
何を今更「廃炉」だとあらためて発表するのか。見るも無惨な建屋に加え、未だに収拾がつかない原子炉は廃炉以外に選択肢があるのか。
下手すると何年かかるかわからない事態収拾の混乱の中でも、廃炉の決断を渋っている様を感じて私は驚いたのです。そもそも

原子炉は30年で廃炉と決まっていたのではないか

と誰も突っ込まない不思議。
5、6号機だけではなく、物理的(近辺の汚染)に福島第二発電所も運転再開できず、結果的には廃炉のようなものになるのではないかと私は考えます。

戦線離脱と言いますか、きつい言い方をすれば敵前逃亡みたいな職務放棄の入院。
事態が収拾して清水社長の体調が戻ったとしても、どのツラ下げて出社できるというのか。もはや社内外での

求心力はゼロ

ではないでしょうか。逃げるのは容易いが、それによって失うものがどれほど多いかは想像するに難くないはず。慶応出身の清水氏は

己のリスク管理も甘い

と言われても仕方がないでしょう。

友里掲示板にありましたURLを以下に貼り付けます。
どこまで真実かはわかりませんが、一連の事故の流れなどがよくまとめてあります。

http://shadow-city.blogzine.jp/net/2011/03/by_fd53.html