次から次へと後出し情報

なんで2ヶ月も経ってからこんな情報が発表されるのでしょうか。東電はやっと津波到来前に1F?1(福島第一原発1号機)の非常用冷却装置が停止していたというデータを公表しました。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011051601001091.html

原子炉の温度や圧力が乱高下したため、マニュアルにそって運転員が手動停止した可能性があり事実関係を調査中とのことですが、当該の運転員からの聞き取り調査になんで2ヶ月以上もかかるのか。

ボタンを押したか押さないか、答えは1つ

でありますから、調査は1分で終わるはずであります。事故直後から

運転員の操作ミス

といった噂がネットや裏マスコミを駆け巡っておりました。事実関係の調査に何10日もかかるというのは、当該運転員からもう直接聞き取り調査が出来ないのではないかと疑ってしまいます。
大マスコミは東電の後出し情報を垂れ流すだけではなく、なぜこんな簡単な疑問点を解消しようとしないのか。記者クラブというぬるま湯に長い間浸かりすぎて思考停止状態になってしまったのでしょうか。?

また、細野補佐官が2号機、3号機も炉心溶融があり得るとの見解を述べたと今朝の読売1面にありました。5月になってからも炉内の温度が上昇して300度とかになっている3号機を見て、燃料棒がしっかり原型をとどめて収まっていると思う純粋無垢な国民がいたのでしょうか。

だいたい圧力容器なり格納容器が破損していなければ、毎時900ミリシーベルトの瓦礫が飛び散るはずがありません。高濃度汚染水が外部にたまるはずもない。原子炉建屋で毎時2000シーベルトも示す箇所があるはずがない。東電や政府はそろそろ正式に

原子炉の破壊

を認める時期に来ているのではないでしょうか。

福島原発事故収束の工程表だけではなく、政府は瓦礫撤去のスケジュールもサバ読んできたのか。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110516-OYT1T01211.htm

表題だけ見たら、この8月末で瓦礫がほとんど撤去されるように受け取ってしまいます。
偶然ではありましたが昨夕、廃材処理や瓦礫撤去に関係する業界の人と会う機会がありました。
福島問題で仕事が激減する原発事業の業界とは違って、この業界ははっきり言って当面はウハウハのようです。その理由は、今回の大震災で発生した瓦礫の量が

通常の日本全国の23年分

に値する莫大な量であるからだそうです。この大量の瓦礫を

3年間で処理する

為に、破砕機など瓦礫処理をする機器を含むシステムの引き合いが多く舞い込んでいる言っておりました。
これらの機器の納期は早くても数ヶ月は必要。設置工事も含めると

半年単位

は確実であります。8月末までに撤去と言っても、処分するシステムが完成していない現状でどうやって

23年分の瓦礫を撤去

するというのか。「撤去」であって「処理」ではないとの弁明が聞こえてきそうですが、撤去した瓦礫を一時的にでもどこで保管するというのか。
何しろ「23年分」の瓦礫があるのです。政府が言う「瓦礫撤去8月末メド」、被災者居住地近く優先とありますからごく一部であると私は考えるのです。

針小棒大

な釣りキャッチであります。

昨日のブログに書きました「庄内弾丸ツアー」。読者の方から

塩は5年前でも緩かった

といったメールをいただきました。立地の妙の過大評価店であるとしか思えない

アルケッチャーノ

私は存在をこの数年で知りましたが、かなり前から有名だったのでしょうか。最初に絶賛した

仕掛け人

は誰だったのか。地方の過大評価有名店としては、銀座へ移転してきて見事に失敗した

角館の一行樹

をまず思い出します。山本益博さんがかなり煽っておりましたっけ。gentenをスポンサーに銀座移転を画策したのは有名でありました。
それほど全国区ではないかもしれませんが、友里が昨年訪問した

徳島の虎屋壺中庵

もマスヒロさんよりかなり知名度落ちる古川修氏が絶賛していましたが、仕掛けは関西の日本酒流通業者であると聞いております。
私はこのアルケッチャーノにも絶対に

仕掛け人が存在している

と思うのですがいかがでしょうか。
これらの店が単なる立地の妙だけでまったくの実力不足であることは、わざわざ遠方から訪問した自称食通の方ならすぐわかることでしょう。
「一行樹」が最初から苦戦し、良い夢を一度も見ないで撤退したという歴史もその証左であります。

なぜあの自称奥田料理、どう考えても賄いレベルの田舎自己流料理が全国区的な有名店になってしまったのか。「豚もおだてりゃ木に登る」といったギャグをよく聞きますが、

イタリアンではなく奥田料理だ

と堂々と胸を張る奥田氏を木に登らせてしまった仕掛け人がいたとしたら、

罪は重い

と私は考えます。

クロダイのカルパッチョ(わずか2切れ)

?

お任せコースのスタートはクロダイのカルパッチョ。塩とオイルが簡単に降り掛かっておりますが、小さすぎ、少なすぎで味わいを感じ取れない。この後も石鯛のカルパッチョがでてくるなど被りすぎであります。

庄内弾丸ツアー

福島第一1号機の燃料棒が溶け落ちて底におちてしまったメルトダウン。これによって燃料棒(正確には溶けてしまっているので棒ではなく塊)の取り出しが更に困難になってしまいました。おそらく1年や2年といった単位では無理。廃炉どころか燃料の取り出しだけで5年単位の長期戦になってしまうと考えます。
何年にもわたって

毎時何トンの水を注入し続けている
何千トンの汚染水が又見つかった
魚や野菜から基準値を超える放射性物質がまたまた検出された
燃料棒が相変わらず取り出せない

とまったく原発事故が収束しない報道が続く中、新規の原発建設工事を進められると思うでしょうか。停止した原発の再起動を地元が了解し定検がどんどん履行されると思うでしょうか。諸外国がレベル7の大事故を引き起こした日本からの原発輸入方針を継続し日本メーカーは機器を輸出できるでしょうか。
原発事業で利益をたたき出して原発事業への特化を目論んだ企業トップには、今後更に冷静な判断が必要でありましょう。

さて先週末に、滞在わずか15時間あまり(空港着から空港出発まで)という庄内弾丸ツアーを敢行してきました。この弾丸ツアーの目的はご存じですよね。今年の店訪問の第一目標である

山形のカリスマイタリアン アルケッチャーノ

の訪問であります。
今まで友里は店の訪問時期を明確に記したことはほとんどなかった。まして訪問翌日という速攻で開示することなどあり得ないこと。この快挙?の理由は簡単でして

もう二度と訪問することはない、いや訪問しない

と決めたからであります。
3つ星レストランではないですが、「アルケッチャーノ」を訪問するだけの目的だった弾丸ツアー。飛行機代、タクシー代などその他交通費、ホテル宿泊費、そして肝心の食事代を合算するとなんと

一人分で10万円弱

と超破格の出費額。それでも費用対効果が良ければ何の問題もないのですが、あまりに食後感が悪かった。詳しくは後に店評価などで書くつもりですが、

切り身に塩とオイルをちょっと掛けただけの自称カルパッチョ
素人レベルと見紛うツメの緩過ぎる牛頬肉の煮込み
ウルイとカタクリがわずか1片の緩いバーニャカウダ
臭みが目立つ自家製生ハムと月山ダケのフリット
セロリや蚕豆を練り込んだだけの味のしない自家製リコッタチーズ

など冗談ではないかと思える調理の連続でありました。
なにより重視されているという野菜が

間引いたメロン(メロン子と言うそうです)や綿棒のようなアスパラ(アスパラソバージュより細い山アスパラとか)、干からびた葉もの

とまったく野菜の旨みを感じないもの。とても流通している(商取引される)野菜とは思えなかった。行きのタクシーの運転手さんが

裏庭でとってきたものをポンと出すだけのようなもので、市内(鶴岡市)は別にして市外(山形県人)の人は行きませんよ

と言っていた理由がわかりました。
シンプルな調理と言えばそれまでですが、無調理に近い料理ですから、畑がある家の人は行く必要がないのでしょう。そして何よりも問題なのがシンプルなだけではなく

塩が緩すぎる

ということです。ワイン飲みにはとても耐えられない健康食品でありました。イタリアでの修業歴がない奥田シェフは

イタリアンではなく奥田料理だ

と自信満々のようですが、どこかの仕掛け人が木に登らせてしまっただけの

「草喰なかひがし」の摘み草料理に匹敵する原価率の低い田舎自己流料理

であると私は考えます。地産地消を謳いながら、唯一美味しく感じたのが岩牡蠣に乗っていたパール柑。

何と熊本産

とのことでズッこけました。
店は満席(イルケッチャーノは覗いていないのでわかりません)でありましたが、読者の皆さんの中で訪問された方がいらっしゃいましたら、友里掲示板でご意見をいただきたいと思います。

とはいえせっかく行った庄内空港。空港のお土産物屋で、「あら輝」が絶賛していた庄内米「つや姫」と奥田シェフ監修の

冷凍パスタ

を購入してしまいました。最後に写真を2枚貼りつけます。

冷凍パスタ宣伝吊るし

購入した冷凍パスタ

最近訪問した店 短評編 2011-15

福島第一の3号機がやばくなってきたようです。炉内の温度の上昇が止まらず、自称注水量を3トン増やして毎時15トンにしたと発表してきました。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110514-OYT1T00440.htm

一番簡単に冷温停止できると考えていた1号機でさえじゃじゃ漏れで見通しが立たなくなっている現在、本命とも言われる3号機の実態がわずかでありますが明らかにされてきました。
細野補佐官は1号機のメルトダウンを

想定外

と言っていましたが、1号機はかなり前からじゃじゃ漏れだと叫んでいた友里、3号機についても問題提起です。
3トン増やして毎時15トンの注入と言うことは、今まで毎時12トンの水を原子炉内へ注入(自称)していたことになります。
圧力容器を包む格納容器の容積は7400立米であると先日のブログで紹介しましたから、この大本営発表を信じるなら、何日で格納容器が冠水するか小学生のレベルで計算してみます。

1日の注水量は

12トン X 24時間 = 288トン

ということは、毎時12トンの水を注入(自称)し続けると、7400立米の格納容器は

7400 ÷ 288 = 約26日

で冠水することになるのです。
注入はつい最近ではなく1ヶ月以上前からやっていたのではないでしょうか。原発事故は2ヶ月以上前に起こっていますよね。
格納容器がじゃじゃ漏れでなかったら

とっくに格納容器は満杯になってしまって水を注入できなくなっている

サルでなければ誰でもわかることであります。水が漏れている可能性があるのではなく

しっかり水が漏れている

のは想定内であります。

さて3店です。

エキュレ
新シェフになってから初訪問。週初めだからか、いつものことなのか、その夜の客は我々だけでした。
モダンスパニッシュとの触れ込みでしたが、経験が少ないとは言えスペインへ何回か行って3つ星店も5軒ほど制覇した友里、スパニッシュと思えるのは最初のガスパッチョみたいなものだけと感じたのです。
はっきり言って完全な新シェフの独善料理、もとい、創作料理。いずれも私たちの口に合うものではありませんでしたが、ブヨブヨのえいひれと紅芋チップスの降りかかった禁断のアイスに関しては

近年希に見る不出来な料理

と連れが言っていたのが印象的でした。友里も食べきるのが苦しかった。
前シェフの時に2回訪問して悪くない印象を持っていただけに、ニューバージョンのエキュレにガッカリです。

ルカンケ
前日に続いてこの日も貸し切りかと思っていたら、1組入ってきてホッとしました。相変わらず集客は厳しいようです。
前回なかったシュークルートを食べましたが、ちょっと味付けが変わったのではないかと感じた次第です。前の方が良かった?
シュークルートの美味しさとはどういうものかわからなくなり、確認のため下町のアルザス料理店の予約を直ぐ入れたのは言うまでもありません。

ビストロ タカ
J.C.オカザワとの会食で訪問。意外にオカザワとのやりとりが好評で、今月も会うことになりましたのでご期待ください。
客だけではなく料理も少なかった自称ビストロ。オカザワのつまらない突っ込みも、気の強そうな女性スタッフには肩すかしとなったようです。
選択肢のない料理でこの食後感なら正直言って厳しいのではないか。貧すれば鈍するではないですが、ここは無理してでも料理を増やすことが客を増やす早道であると私は考えます。

速報
昨晩、今年の目標としていた例の店(元ドライブイン)を初訪問。期待に違わぬ食後感であったことをまずご報告します。
だれが最初に絶賛してブレイクさせてしまったのでしょうか。木に登らせてしまって、罪作りな仕掛け人であります。