最近訪問した店 短評編 2011-17

先週は年に2回の禁酒ウイークでありました。週末に人間ドックがあったからでして、4日間ほど完全断酒をしておりました。ドックは年2回ですから、体調を壊さない限り1年365日のうち禁酒日はたった8日間であります。
昨年は数週間寝込み、今年も検査入院などがありましたが、それでも年に340日近くは毎日ビール1本とワイン1本レベルの酒量を摂取していることになります。

毎回の検査結果では悪性腫瘍や成人病のチェックが気になりますが、もう1つ関心があるのが加齢による肝機能の低下であります。酒飲みがドクターストップになったら悲劇ですので。
50歳前はγ-GTPが20以下と「鉄の肝臓」を誇っておりましたが、ここ数年は40前後とちょっと数値が上がってきました。まだ上限値には余裕がありますが、そろそろ酒量を落とす時期に来ているのかもしれません。
検査が終わって知人と鮨屋へ行ったのですが、禁酒のせいかビールにぬる燗でいつもより早く酔いがまわってしまいました。

さて3店です。

ブラッスリー・ジョンティ
昨年に続いて2度目の訪問。前回はオカザワが一緒で足をひっぱられたのか、料理の印象がほとんど残らなかったアルザス料理専門店であります。
今回の訪問で集客が順調であることをしりました。昨年は、我々以外は閑古鳥だけだったのですが・・・
フォアグラポワレ、アルザス風ピザ、シュークルート、ベッコフなど頼んだのですが、いずれもボリュームがあって値付けが安い。勿論美味しゅうございました。これでは客が来るのは当然であります。浅草という地であまり一般的でないアルザス料理は難しいと思っていたのですが、今のところ成功のようであります。

都寿司
食べログなどネットで超人気、高評価な寿司屋であります。
店内の壁には、「お任せ1万1000円」と明朗表示。ツマミが追加を入れて9種、握りは干瓢巻きの追加を入れて13ヶほどでてきて酒類を入れての支払いが一人1万5000円ほど。
確かに高額系の江戸前寿司としては、場所を考えてもリーズナブルだと思いますが、タネ質、仕事とトップレベルのものではありません。安いには安いなりの理由があったのです。
酢飯にはしっかり砂糖の添加を感じ取りまして、どちらかというと友里の好みではない寿司屋でありました。
江戸前寿司の入門店としては良いと思いますが、食べログにあるような絶賛の嵐を感じるものはありません。

ヘイフンテラス シェフズテーブル
結論から言いますと、この値付けの高い店で、わざわざ更に値付けの高い「シェフズテーブル」を予約する必要なし。
厨房の一角に無理に区切って造ったこの空間、まったくのプアであります。高級感がないのに、6人で20万円という高額料理。本場の厨師が最高質の食材を使用して調理してくれればこの空間と支払い額でも良いのですが、なんと説明に現れたのは日本のホテル出身の日本人厨師。名刺には2番手とありました。
聞いたところ、原発事故問題で新しい料理長の来日が遅れているとのこと。これを聞いた瞬間に我々の期待は一気にしぼんでしまったのです。
料理は数週間前に訪問した料理とかなり被りまして、北京ダックやアズキハタの蒸し物など。値付けの高い紹興酒(一番安いもの)を飲んで一人4万数千円はあまりにCP悪かったです。

店評価ブログを更新しています

「絶品レストラン」もいよいよ校了間近。最後のチェックを紙ベースでしております。

what is 絶品レストラン ?

と疑問の方も多いと思いますが、ついに友里オススメ本のタイトルをこれに決定してしまったのです。
友里掲示板ではまったくの不評で多くの代案をいただきましたが、結果的に最初の案に決定した経緯をここで述べさせていただきます。

要は、前著までの友里的なタイトル(挑発的なイメージ)では客層が広がらない。初公開のオススメ本ですので、ここは純粋無垢な人を釣り上げるタイトルが必要ではないかと考えたのです。
今までの5冊をお買い上げいただいた数少ないファン(アンチも含め)はタイトルがどんなものでも買っていただけると踏んだのです。極端な話

無題

でも大丈夫かなと。そこで、ぴあ社やマガジンハウス社が扱うような本のタイトルにして

純粋無垢な読者やミーハー読者

が手にとりやすく、そしてヨイショ本と間違えて購入してくれることを狙ったのであります。
アンチ含めディープで一家言持った外食好きな人(マイノリティ)だけではなく、人に勧められたら何でも受け入れてしまう純粋無垢な人(マジョリティ)までを取り込もうとした戦術。このタイトルで、店紹介本として初のベストセラーを狙っていると発言したら、

友里は放射能でやられたのではないか

と判断されてしまうでしょうか。
早い話、タイトルと中身のギャップに賭けたのであります。
ただし副題や帯は皆様の案を色々参考にさせていただきました。ここにあらためて御礼申し上げます。

さて店評価ブログに、熊本の2店をアップしております。まったく期待はずれであった高額天麩羅の「天ぷ羅 政」と馬肉料理の「菅乃屋 上通店」であります。
ぜひお立ち寄りください。

汚染水処理でフランス(アレバ社)に20兆円!

昨日の朝のワイドショーをみてビックリしました。年末までに20万トンになるだろうと言われている福島原発汚染水の処理費用、フランス・アレバ社からの見積もりが、1トンで1億円の請求だと経産省役人からの取材でわかったとのジャーナリストの発言がありました。
1トンで1億円ですから、20万トンだとなんと20兆円をフランスに持って行かれることになります。20兆円なんて想像もつきませんが、日本の国家予算が90兆円くらいですから

国家予算の1/4チョイをフランスへ献上する

ことになります。
日本嫌いのサルコジ大統領が原発事故直後に放射能汚染騒動の中緊急来日したのは「商売」の為だとブログに書きましたが、人の弱みにつけ込んでここまで極悪非道な請求をしてくるとは思わなかった。
ムーリスに泊まれたからといって薄ら笑いを浮かべていないで、菅総理には毅然たる態度でフランスに臨んでもらいたいと考えます。
番組は違いますが、一部のTVで問題提起していますのでそのURLを貼っておきます。

http://www.j-cast.com/tv/2011/05/26096572.html

安全性を高めて原発を今後も維持・存続させようという考えが主流の日本でありますが、「想定外」のことが起こったら今後も未曾有の被害と天文学的な費用がかかるのではないか。
巷では再生可能エネルギーの発電単価は高いとの話が出回っておりますが、今回の汚染水処理費用20兆円と更に何兆円かかるかわからない福島原発の廃炉費用を加えただけで、原発コストが他の発電方式をダントツに引き離して

一番高い発電方式

の王座に就くと私は考えます。

日本と違って世界は変わっているのではないか。消費電力の4割を原発に依存しているスイスもイタリアやドイツに続いて「脱原発」を決定しました。

http://jp.ibtimes.com/articles/18997/20110526/1306375200.htm

アメリカに次ぐ原発大国のボッタクリ・フランスでさえ、原発反対のデモが各地で起こっているとの報道もあります。
4月中旬までは「世界で原発新設の流れは変わっていない」と強弁していた東芝・佐々木社長ですが、ついに24日の経営方針発表で

世界中で原発反対と言われれば成り立たない。不透明感があるが、我々ができることを最大限やる

と原発事業に対する逆風を認めるようになりました。見出しでは

経営方針転換

とまで打たれております。

http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY201105250115.html?

太平洋側と違って日本海側には大津波が発生した歴史はないので、大がかりな津波対策は必要ないと関電は説明してきたようですが、過去の文献から原発銀座の福井県周辺でも大津波があった可能性があるとの記録も出てきたようです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110526-OYT1T01016.htm

原発事業のおこぼれに与っている友里本業でありますが、原発事業の本家・東芝と同じく一部の

事業転換

を真剣に考える時期に来ているかもしれません。
ただし、東芝のように夢や希望と意気込みだけで将来の売り上げや利益が計算できるほど世が甘いはずがありません。会社経営の是非は結果判断であります。問題を先送りするのではなく、現状を受け止め、経営判断の誤りを真摯に認めることも重要であります。

ネットでは「反原発」の発言や行動がスポンサーの逆鱗に触れたのか、山本太郎という俳優が決まっていたドラマから降板されたとの情報が加熱しています。

http://www.cinematoday.jp/page/N0032608

ちょっと調べてみましたら、過去に色々と物議を醸した言動をしていた人のようですが、降板させられた7月・8月のドラマとは何なのか。ネットでは原発メーカーがスポンサーだったからではないかとの噂もありました。