最近訪問した店 短評編 2011-20

最近これほどPC画面のクリックで興奮したことはありませんでした。下手な株取引で損切りするときのことではありません。レストランでのことで予約であります。
先日のブログでちょっと取り上げたNYの予約困難2つ星店のmomofuku ko。ダメ元で予約の画面へログインしてみたら、なんと滞在期間中で

Available

と出ている日があるではないですか。キャンセルが偶然でたのでしょう。再度滞在中の日時であることを確認し、そのマークをクリックしたのです。
次にとんだ画面には日時の確認のほか、AcceptかDeclineの選択ボタンがあるのですが、なんと60秒スタートでカウントダウンが始まってしまうではないですか。
予約済みのレストランを変更できるか、もしくはキャンセルするかを焦って悩んだ末、こんなチャンスはもう来ないだろうとAcceptをクリック。これで一安心かと思ったのですが、次にまた入力画面がでてきたのです。

キャンセルポリシー(24Hr以内だと150ドル徴収)の了承の他、クレジットカードのデータ入力を求められるのですが、なんと180秒からまたまたカウントダウンがはじまってしまいました。
利用カードを財布から取り出し、残り時間を見ながらカードデータを入力したのですが、時間以内に誤入力なく打ち込まなければとそれは緊張し、また興奮した瞬間であったのです。

私が思うに、現地時刻で昼から午後にかけてキャンセルが出るのではないか。特にキャンセルポリシーからランチ、ディナーとも24時間前辺りが狙い目。もしNYでこの店を訪問してみたいと思われる方はぜひお試してみてください。
私はその翌日も同じ時間帯で試しに予約場面を開いてみたのですが、最初は向こう一週間満席。しかしその数分後更新クリックをしたら3ヶ所の空席がでてきました。勿論そのまま画面操作をせず権利を失効させましたが、時間帯によっては結構キャンセルが出るとわかった次第であります。?

さて本日はワシントンでの3店であります。

MISS SAIGON
ミュージカル名と同じベトナム料理店。機内食からリセットしたかったのか、体が東南アジア系の味付けを妙に欲してしまい飛び込みで入りました。
生春巻き2本にレモングラスとシュリンプのスープ、そして海鮮系の鍋を完食しました。生春巻きにはセサミソースでもの足りずチリソースで味付け。スープ、鍋と期待したほどの辛さはなかったですが、たまには食べたくなるジャンルの料理であります。

MISS SAIGON 海鮮系鍋

SEACATCH REST & RAW BAR
前日にオープンテーブルで予約しての訪問。かなりの大箱でありました。
オイスターは、クシ、クマモト、ニューポイントを2ヶずつ。ニューポート以外はまずまずでありました。
ウリのクラブケーキのあと、シーキャッチのリングイネ(トマトベース)をオーダー。ホタテ貝柱、トマト、エビなどが入っておりましたが、トマトクリームが緩くてイマイチ。でもアルケッチャーノよりはレベルが上でありました。

SEACATCH オイスター

SEACATCH リングイネ

BOURBON STEAK
同じくオープンテーブルで予約。最初に出てきた突き出しのフライドポテトに驚きました。これだけでお腹一杯になってしまう量であります。
昨晩に続きオイスターを頼みましたが種類はお任せなのが残念。モッツァレラと野菜のサラダもイマイチ。
そしてUSDAプライム・エイジド・ビーフにしようか悩んだ末に決めたサーティファイド・アンガス・フィレミニオンの登場です。しかし結果は期待はずれ。やけにネットリ感があり、外側もカリッとしていません。低温焼きステーキみたいな食感なのです。肉自体も温くて味も野趣を感じないもの。NYでのステーキハウスに期待するしかなくなりました。

BOURBON STEAK フライドポテト

肝心のステーキはピンぼけで失敗しました。

再び宣伝! 絶品レストラン(鉄人社)

読者の方から驚くべき情報をいただきました。3つ星店など有名レストランの閉店情報ではありません。あのペテン師、嘘つき、居座り、精神がまともでない、官邸の瓦礫と歴代首相としては史上最悪の評価をされている菅総理がなんと

反原発を掲げて解散・総選挙にうってでる

と言うのです。
小泉さんを見習ったのでしょうか、イタリアの国民投票結果を参考にしたのか

あなたは原発に反対しますか、賛成しますか

とアフォ国民にイエスかノーだけを選択させる総選挙で、反原発を旗印にして総理延命への活路を見いだそうとしているというのです。
民営化に賛成するなら自民党へ、民営化に反対なら野党へ投票しろと迫った郵政選挙を真似て

原発やめたいなら民主党へ、危険な原発を続けたいなら野党を選べ

とのシンプルキャッチで惨敗必至の次期総選挙の起死回生を狙っているというのです。
次期選挙結果では100議席を割るとも言われている民主党でありますが、イタリアの国民投票結果で原発反対票が94%に達したことから

民主の圧勝、少なくとも負けはしない

と菅さんは考えているのでしょうか。政権政党の選択をわずか1つの争点で決定するのはまさに衆偶政治の極み。でも過去には

自民党の郵政選挙
民主党の政権交代選挙

という立派な実績があります。自民党の機先を制して菅総理が

日本の将来を考えて、脱原発か原発推進かを国民に問うため衆議院を解散する

と暴走してしまったら、民度の低い日本国民のことですから、菅政権の度重なる失態をすっかり忘れ

イタリアもそうだから原発はやめておこう

となって、民主党に票が集まってしまう可能性は高い。先に民主が脱原発を掲げたら、未だに自己総括していない自民党や公明党が同じく

脱原発

の幟を掲げることは難しい。
百万が一選挙に勝つため野党も脱原発を掲げたら、選挙結果の如何に関わらず日本は原発から撤退となりますから、民主が勝とうが負けようが、菅総理は日本を原発廃止に導いた

英雄

として歴史に名を残すことができるというものです。
こんなシンプルな争点だけで解散総選挙をするとは普通思えないのですが、小泉さんと同じく変人に近い菅さんですから、私はもしかしたらと思ってしまったのです。

延命どころか辞任も白紙に戻し総理の椅子に座り続けるだけではなく、民主政権を継続して次期参議院選も圧勝してねじれ国会解消。左巻き政権が今後も続いてしまうと想像しただけで

日本はおしまい

と考えるのは友里だけではないでしょう。

次期選挙で自分の首が危ない民主党議員たちは、親小沢も殺小沢も関係なくこの脱原発解散総選挙に諸手を挙げて賛成するのではないか。なんとも末恐ろしい元市民運動家首相であります。

さて、いよいよ来週20日には、うまくいけば書店に拙著

絶品レストラン(鉄人社)

が並ぶことになります。早めに予約を入れていただいた方のおかげでアマゾンでは未発売なのにランキングは200番台半ば。一昨日は100位を切りそうになるところまでいっておりました。
数少ない友里読者だけではなく、アンチや飲食業界関係者の方にもぜひご購入いただきたくお願い申し上げます。

ところで「グルメの嘘」(新潮新書)では☆1つと無茶苦茶なレビューを投稿していただいたベスト1000レビュアーの

ゆりさ信介さん

自分の本業の詳細を明かさないヘタレな友里は信用できないと、己も本業(医者か?)を明かさない棚上げをしての友里を批判する天唾レビューでありました。過去にも、マスヒロさんの本はベタほめしながら友里本を批判し続けたゆりさ信介さん。

http://www.amazon.co.jp/review/R1AIJV1W0QNV22/ref=cm_cr_pr_cmt?ie=UTF8&ASIN=4106103370&nodeID=&tag=&linkCode=#wasThisHelpful

前回のレビューではアマゾンとして異例の否定コメントが7人もついただけに、果たして今回の「絶品レストラン」に対しても、同じ論点で☆1つの批判レビューを投稿する気概を持っているか。それとも今回はスルーしてヘタレさを晒すのか。
実際はヘタレな人だと感じるだけに友里として大いに楽しみであります。

カモーン、ミスターゆりさ信介

購入する価値もない本だと言って逃げる気ならば、何十冊でも友里は自腹で進呈させていただきますので、メールをいただければ幸いであります。

オープンテーブルは便利だった

正確には「OpenTable」と書くようですが、みなさま、このレストラン予約システムを利用したことがありますか。
私は過去に1回だけあるフレンチの予約で使ったことがありました。過食のオコチャマ・来栖けい氏経営の「エキュレ」でも取り入れているオンライン予約システム。このシステムが便利なのは、店が休みだろうが夜中だろうが、時間外でも即座に予約の可否がわかることであります。
客サイドとしては便利でデメリットはないと思うのですが、店としては予約状況が他人(同業他店にも)にわかってしまうところが問題点でありましょう。

利用した人はおわかりだと思いますが、予約したい日時と人数を入れてクリックすると、即座に予約の可否がわかるのです。
たとえその指定時刻が一杯でも、前後で空いている時刻が表示されます。つまりその日、その時刻、どのくらい予約がはいっているかが、ライバル店にはやりようによってわかってしまうわけです。利用者の個人データを入れる前に空き状況がわかってしまうのが、そのシステムの難点だと私は考えます。

今回ワシントンで友里は2店、このシステムを使って予約して店訪問をしました。店情報を得るためHPを見たらこのOpenTableがあったのです。慣れない英語を使って電話やコンシェルジュ相手に交渉するよりいたって簡単でありました。

予約を確定させるには、名前と連絡先の電話番号やメールアドレスを入れるだけ。嘘の電話番号と捨てアドレスつかって偽名でも予約が出来る可能性もあります。
というのは、携帯の電話番号を入力しようとしたら、10桁以内と注意が出て日本の国番号を入れることが出来なかった。よって10桁だけ入力したのですが、実際には繋がらない電話番号でも予約が出来たのです。
日本のOpenTableのシステムでは、このような問題点が解決されているかわかりませんが、気に入らなかった店や同業者がライバルの店に

連絡なしのドタキャン目的

で不正予約を入れることが可能だとしたら大きな問題となるでしょう。
そこで私は以前、流行っていた店やミシュランに掲載された店の主人たちが嘆いていたことを思い出したのです。

僻んだ同業者らしき人のドタキャンが増えて迷惑している

自分の店が閑古鳥ばかりなので、悔し紛れに繁盛店を困らせようとする人が存在するということでしょうか。
それでもこのOpenTableを取り入れるのはどのような店なのか。数ヶ月先まで予約が入らない(わざと入れない偽装繁盛店も含む)人気店がこのシステムを導入するメリットはないでしょう。百害あっても一利なしであります。要は

猫の手ではなく、OpenTableの手を借りてでも客をかき集めたい店

が主流ではないかと。
少なくとも数ヶ月、半年先まで予約が入れられない

鮨 三谷やくろぎ

などが導入するとは思えません。またリピーター優先で一見に厳しい

かわむらやカンテサンス、アロマフレスカ

も導入しないでしょう。
滅多にないですが、知人の要請や接待相手のためにそのような予約困難な店を予約するため、朝の9時30分から電話をかけ続ける己の姿を顧みて

よやくやるよ

と感心する友里。日本人はなぜこんなに同じような行動をとるのか、自分を棚に上げて不思議に思うのであります。
世にはネットで公平に予約を受け付けるという変わった店も存在します。NYにある2つ星レストランでありまして、私はこの存在を知ってチャレンジしようと思ったのですが、システム上の問題でこの2年断念してきました。

momofuku ko

というカウンターレストラン。

http://www.momofuku.com/restaurants/ko/

わずかな席をネット予約だけで受けている店であります。ただしその予約受付日が確か1週間前。でも、もし1週間前になって予約に失敗したら、代替の店の予約をとることが出来るのか。
とりあえず保険をかけて他店を予約しておく方法もありますが、どの店でもキャンセルを嫌う融通性のない性格でありまして、そのようなチャレンジができないのであります。

読者の方の中で、この店へ行った方がいらっしゃったら情報をいただければ幸いであります。