「店評価ブログ」を更新しています

1週間近くにわたって繰り広げた「カンテサンス論」でありますが、昨日、当日の予約者より連絡ありました。

電話が行き違いだった岸田氏と連絡が取れ、結構な時間(電話で)話し合った

との事です。詳細は未だ何も聞いていないのですが、来月にでも打ち合わせの時に聞いてみたいと思います。
どうやら岸田氏と追い返しを実行したスタッフとの間に意思の疎通の齟齬があったようで、

岸田氏は予約者に説明するつもりだったが、スタッフが友里にするとのニュアンスを与えてしまった

まあ、岸田さんの耳(目)にもこのブログ内容が届いていると思いますから、スタッフの通達通り友里にも連絡をいただければ有り難いと考えます。

昨日の友里ツイッター(https://twitter.com/TomosatoYuya)でレストランのキャンセル料が話題になりました。
発端は

3つ星から2つ星に降格となったHAJIMEのキャンセルポリシ-

であります。まずはご覧ください。

http://www.hajime-artistes.com/jpn/reservations_cancel.html

当日だけではなく、前日、前々日のキャンセルや人数減少でも

100%のキャンセル料をむしり取る

とHPで堂々と表記しております。
本当の急用、例えば身内や知り合いの不幸、出張、インフルエンザなどの体調不良も100%キャンセル料むしり取りの例外ではないのでしょうか。
友里が知る限り、

ここまでキャンセル料で儲けよう画策する店は日本唯一

ではないか。

HAJIMEは不人気で客が少ないから、2日前でもキャンセルされると大きなダメージをうけると主張したいのでしょうか。
仮にもミシュラン3つ星(今は降格して2つ星)であります。味のわからない関西ミーハーがはせ参じて店は満席が続いていたのではないでしょうか。
もし繁盛していて予約が殺到し、キャンセル待ちの客が控えていたらどうなのでしょうか。2日前どころか当日のキャンセルでも、そのキャンセル待ち客で埋め合わせは出来るのではないでしょうか。

実際、先週のカンテサンスでの友里一行追い返し事件に関して、友里ツイッターでは

なぜ追い返された瞬間にツイートしなかったんだ
すぐ店へ駆けつけ食べることが出来たのに
(要約)

とのツイートがありました。
つまり、ミーハーによる人気店はキャンセル待ちで

ドタキャンくらっても損しない可能性が高い

のであります。
同じ3つ星(今は降格して2つ星)のHAJIMEが、カンテサンスと同じようにキャンセル待ち客を抱えているとしたら、キャンセル客から100%キャンセル料をむしり取る行為は、

二重取りで大儲け

になってしまうと考えます。
二重取りではないとHAJIMEが主張するならば

HAJIMEは予約が殺到しておらずキャンセル待ちがない店

ということになります。

来週から友里はネット環境が異なる(早い話が時差)ところへ移動します。
いつものように3つ星から1つ星まで、いや無星のビストロ系まで予約を入れているのですが

当日キャンセルでもキャンセル料をむしり取る店はほとんどない

のであります。

変更・減員・取消は早めに連絡してくれ

という店がほとんどでして、唯一パリの3つ星店だけ

当日の10:00AM以降のキャンセルや、連絡のないキャンセルについては、一人200ユーロの取消料が発生する

とありました。
HAJIMEのキャンセルに対するこの強硬な対応、想像するに

世界一

ではないでしょうか。
HAJIME、人生の後半へ突入していない若いシェフだと思うのですが、この勘違いは大変なもの。ここまで木に登ってしまった様も珍しいのではないか。

ミシュランだけではなく、フレンチ不毛の関西在住の自称食通やミーハー客の

罪は重い

と断言したら、友里は関西出禁になるかもしれません。(笑

さて「店評価ブログ」に、白金の焼き肉屋「金竜山」と目黒の鉄板&お好み焼き「可らし」をアップしております。
お立ち寄りください。

http://tomosato.net/weblog2/?m=20121020

 

 

新聞に消費税の軽減税率を適用させるな!

昨日ちょっと友里ツイッター(https://twitter.com/TomosatoYuya)で触れた週刊朝日と橋下大阪市長のバトル。
週刊朝日が満を持しての自信連載だったのでしょうか、トップ記事で6ページの大作。

ハシシタ 奴の本性

と題するタイトルだけでも引けますが、実父の親戚などへのインタビューを通して

「橋下氏の血脈」をたどり、「本性をあぶり出す」

という編集方針でしたから驚きました。
橋下嫌いの大マスコミでもこれは「やり過ぎ」との意見が多かったようですが、その肝心の週刊朝日の編集長が緊急連載第一弾発売の数日後にあっけなく謝罪文を発表しただけではなく

弊誌の次号で『おわび』を掲載いたします

と来ましたから、友里、椅子から転げ落ちそうになったのであります。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121018/lcl12101821470003-n1.htm

この編集長は、トップ記事であるこの緊急連載の原稿を発売前に読んでいなかったのか。
昨年の大阪市長選前に出た週刊新潮や週刊文春の出自記事に対する橋下氏の反応を覚えていたなら、今回も大きな反応を示してくることは子供でもわかることではないか。
それなのにこうもあっさりと

白旗

上げてしまって、朝日系シンパはさぞ落胆したのではないかと考えます。

嫌いな奴を徹底的に貶めたい

その気持ちはわからないではないですが、相手は

肉を切らせて骨を断つ

という戦法を厭わない橋下氏。己の出自の開示と引き替えに

落ち目の橋下人気&日本維新の会の支持率のV字回復

を狙ってきたと考えます。
日本の国民性は判官贔屓がメジャーであります。橋下氏を追い落としたいという目論見が、かえって

塩を送ってしまった

結果となったとしたら、アンチ橋下たちは地団駄踏んでいることでしょう。

でもこの週刊朝日、友里も以前大変お世話になりました。例えば

ミシュランガイド総責任者(当時)のナレ氏との対談

をセットしていただいたこともありました。
週刊新潮や週刊文春のヘタ打ち(結果的に橋下氏を利してしまった)の歴史を学んでいなかったとしたら残念であります。

確かに今回の週刊朝日は暴走の一言でありますが、その根底は

権力監視

ではないか。ところが同じマスコミでもその錦の御旗である

権力監視を放棄しているのが大新聞社たち

なのであります。
友里は以下の讀賣社説を読んで腸が煮えくりかえる思いになったのであります。

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20121017-OYT1T01494.htm

案の定といいますか、友里ブログでも以前に予想しましたが、大新聞はしれっと

軽減税率適用を唱えはじめた

のであります。

欧州各国は新聞に対して軽減税率を採用している

と訴えておりますが、友里に言わせると

良いところ取りするな

欧州の中には、相続税や所得税が日本より安いところも多いのではないか。
讀賣が大好きなアメリカはどうなっているんだ!

広告料欲しさに消費税や相続税&所得税と引き替えに法人税減税を訴えている身でよく言うよ

と憤慨する日本国民は友里だけではないでしょう。

消費増税で経営が悪化した新聞社が発行をやめる事態になれば、言論の多様性は失われていく。行政への監視機能は弱まり、住民の政治への関心も薄まって、地域社会の活力低下が懸念される。

おいおい、財務省やアメリカ、いや権力側の言いなりの方針のくせに

行政への監視機能は弱まり

とは笑止千万。

もともと(監視機能が)ないから弱まらないではないか

と友里は考えます。
大新聞は消費税増税法案審議まえのキャンペーンで

このままでは日本の財政は破綻する

と世論誘導をしておりました。
誰も頼んでいないけど、日本の財政、未来をそこまでおもんぱかるなら

消費税は低減と言わず加重して支払って、このままでは破綻するという日本国に貢献したらどうか

日本の危機を煽り、日本の未来のためには痛みを分かち合えと言いながら

自分は痛みたくない

はあまりに自分勝手であると考えます。

讀賣の社説はレトリックというのでしょうか、詭弁を弄した言い回しで本質を隠しています。
彼らの論旨は、

新聞への消費税増税→消費税を売価に転嫁すると売れなくなるので自己負担→新聞社の経営悪化→日本国民の損失

でありますが、友里は言いたい。

日本の平均より遙かに高いサラリーを、それこそ軽減すれば、経営悪化にならないぞ

昔ほどではないでしょうが、大新聞社の記者たちのサラリーが一般サラリーマンよる遙かに多いのは有名であります。
だいたい、何十年も就任しているといっても雇われ役員が親子で

皇居近くの最高級マンション(数億ではなくもっと高額)の2部屋を所有できるという不思議

記者だけではなく、役員たちの報酬も世間並みに落とすことが

町工場や零細企業のオヤジも痛みを分かち合え

と啓蒙した大新聞社の使命ではないでしょうか。

友里はこの時代でもデカイ顔している新聞社社員に声を大にして言いたい。
自分たちの給料を減らしたくないために、こんな自分勝手な理屈をこねて消費税負けてもらって、

恥ずかしくないのか

大新聞社の社員に矜持はないのでしょうか。

 

HPごときと言うなかれ。そこには店主の性格が如実に表れている!

友里ツイッター上(https://twitter.com/TomosatoYuya)で、カンテサンス擁護を続けていた方の発言を紹介します。

確かに細かくいえば、増設する意志が無くなったら文言は変える方が誠実ですが、店のホームページごときにそこまで要求するのは揚げ足取りに近い気がしますよ。
あの程度は社交辞令的なエクスキューズとして流すべきでは?

カンテサンスの予約電話が繋がりにくいことは有名でして、その理由は

予約受付時間を午前午後と1時間半だけに制限している
電話回線が足りない
繋がった予約電話は、キャンセルポリシーの長い説明や、以前訪問したかどうか、訪問したのはいつ頃か、などアラカルトを出す店では必要ないやりとりを店から仕掛けてきて時間稼ぎする

ことが原因。これはひとえに

予約受付時間内を話し中ばかりにして、予約殺到(人気殺到)を演出して集客をはかっている

と友里は判断しております。

以前のブログに書きましたが、今はいない男性スタッフに、オープン当初でありますが、受話器を上げて話し中にしていたことを確認したことがありました。(当時は予約受付時間の制限はなく、当日のランチでも飛び込みで入店できた)

そんな予約電話が繋がりにくいカンテサンスでありますが、HP上ではその改善を長期にわたってほのめかしているんですね。
まずはカンテサンスHP上のInformationをご覧ください。

http://www.quintessence.jp/

電話回線の増設や電話応対のスタッフを増やすなどの改善に努めておりますが、つながりにくい状況が今なお続いておりますこと、重ねてお詫び申し上げます。

この表記は、昨日今日、いやここ数ヶ月のものではありません。いつから表明しているかわかりませんが、かなり前からずっと書いているんですね。
そこで友里は

岸田氏は電話回線の増設の仕方(申し込み)を知らないのか
対応スタッフの募集方法を知らないのか

と問題提起したところ、カンテサンス擁護人の友里への突っ込みが、冒頭の引用文でありました。

店のHPごときに(誠実さ)を要求するのは揚げ足取り

との、この方の書き込みを読んで、友里は何かの間違いかと我が目を疑ったのであります。
この理屈が通るなら客釣りなどのため

HPでは誠実に対処しなくてよい

と言うことになります。
増設や増員する意思がないのにHPでそれを装うのは

誠実さがないというより一種の偽装ではないか

低温ローストを現代フレンチの唯一無為の火入れ法だと熱弁ふるう岸田シェフ(その割には常連に飽きられるのを防ぎたいのか最近はコックオーヴァンなど煮込みを出しているようです)でありますが、この

電話回線増設偽装

を見て、その言を信用できないと思う客が世に皆無だとは思いたくない。

岸田シェフは、詭弁を弄する術でも3つ星

と書くと、岸田シェフ信奉者(擁護者)にまた怒られるでしょうか。

このように、店のHPは「ごとき」ではなく、そのシェフ、経営者の性格が如実に表れていると友里は考えます。
人格を示していると言っても過言ではないかも。
そこでもう1つ、3つ星シェフ(正確には前3つ星シェフ)の店の面白いHPを紹介します。

来年度版関西ミシュランで3つ星から2つ星に降格した「HAJIME」のHPであります。まずは、今回の降格に関する反論(悔しさ一杯)をご覧ください。

http://www.hajime-artistes.com/jpn/hajimenews.html

洞爺湖のミッシェル・ブラスから独立してすぐミシュランの3つ星と認められた米田肇シェフ。アルケッチャーノの奥田政行シェフと同じく、木に登ってしまったというか、完全な勘違い状態に陥ってしまったのではないでしょうか。

現在、以前に比べ食材、技術、さらに表現方法、哲学において、HAJIMEは過去最高のパフォーマンスが表現できていると思います。
料理、サービスの技術、細部にこだわるために客数を少なくし、すべての分野において研究、改善を重ね、レストランとしてのクオリティ、楽しさ、面白さの進化と深化が増しているのを実感しています。
2009年を評価し、2012年を評価していないのは全く意味がわかりません。フランス料理というカテゴリーから抜け出したのが、原因でしょうか。
以前のままの方が、支持をされるということでしょうか。

料理や食後感の評価は、当のシェフではなくミシュランや客が決めるもの。
過去最高のパフォーマンス、進化、深化と勝手に自分で判断することは

単なる自己満足 自己陶酔

であると友里は考えるのですがいかがでしょうか。
こう言っては大阪人に怒られるかもしれませんが

コース代金2万6250円(サービス料10%不含)は、フレンチ不毛の大阪で乖離しすぎていないか

HPでの勘違いはこれだけではありません。

http://www.hajime-artistes.com/jpn/about_world.html

http://www.hajime-artistes.com/jpn/about_philosophy.html

http://www.hajime-artistes.com/jpn/menu_mind.html

宗教家か哲学者かと見紛う大仰な表現が氾濫しております。
まだ若いと思われる米田シェフ、どこまで行ってしまうのでしょうか。ここまでくると

誇大妄想に近いのではないか

とさえ思ってしまうのであります。
問題ばかりのミシュラン、まずは米田シェフを持ち上げてから今回のハシゴ外し。販売部数のこれ以上の激減を防ぐため、降格サプライズを仕掛けたのでしょうが、これを

マッチポンプ

と言うのではないかと友里は考えます。

3つ星取ってしまって周りから持ち上げられすぎたのでしょうか、米田シェフ。勘違いが桁外れになってしまいましたが、これから先の人生が長い未だ若い料理人であります。
本来ならば今回の降格で冷水を浴びて目を覚ますべきでありましょうが、HPの反論を見る限り、その性格は修正されていないようです。

HPはその料理人や経営者の性格を如実に反映している

これでも冒頭のカンテサンス擁護者は

店のHPごとき・・・
社交辞令的なエクスキューズとして流すべきでは?

と言い切れるのでありましょうか。