アイアンシェフ(録画)を見て

パリ&ストラスブール&デュッセルドルフの出張から先週末に無事帰国しました。
今回の往復前に、使用しているエアライン(JAL)でのステイタス、一般に公開されているものでは既に来年も最高位確定となっていたのですが、もう師走だというのに

来年のステイタス毎の詳細なサービス内容が開示されていない

という不思議。一説にはどんどんJALからANAへ客(常連)が流れているとも聞きました。
同業他社の言を借りるなら

税金でなんとか持ちこたえた破綻会社

のJAL、来年以降の自称常連客向けサービスをはやく発表していただきたいものです。

さて友里が帰国後にまずやったことは

11月30日放映のアイアンシェフ(録画)のチェック

でありました。
知人から簡単な内容を記したメールを受け取っていたのですが、やはり実際にこの目で見てみなければなりません。

脇屋アイアンVS本多シェフ(スリオラ)の結果は

5対ゼロで脇屋アイアンの圧勝

それを普通に語っても面白くないので、本日はへそ曲がりの友里流にやってみたいと思います。

確かに皿数(ノミニーは1皿少ない)、盛りつけ、TV画面からの印象をだけをとっても、素人目に

アイアンの圧勝

主宰の玉木氏の発表を待つまでもなかったつまらない戦いでしたが、更に興ざめしたのが

推薦者という下山雄司氏の登場

でありました。
主宰・玉木氏の友人で「食いしん坊」との紹介。画面のキャッチでは

本場のスペイン料理を日本へ持ち込んだ男

とありました。
でもこの下山雄司氏、電通勤務を経て(正確には在勤中?)最初に持ちこんだ(正確にはオープンした)のはスパニッシュではなく

ナポリピザ

だったはず。確か2000年前後、白金の地にピッツエリアをはじめてオープンしてそれが当たったのが始まりでありました。
その後お約束の

多店舗展開

に入りまして、六本木ヒルズにイタリアン、そして今は逃げられた、もとい、円満譲渡の「カンテサンス」などフレンチから蕎麦屋や居酒屋などにまで進出。
肝心のスパニッシュは

日本橋のサン パウ

がはじめてではなかったか。
しかもこの「サン パウ」、番組でもモダンスパニッシュと言われていたように、

本場のスペイン料理

と言えるのかどうか疑問。
実は友里、スペインの「サン パウ」本店へも行ったことがあるのですが(シェフのカルメも居ました)、この地のカタルーニャ、歴史的には色々な国の影響を受けていて、地元料理といっても

クロスオーバー

ではなかったか。
しかもそのカタルーニャの中でも「モダン」に位置するサン パウ、

本場のスペイン料理

と言い切れるのか疑問であります。

まあそんなことより問題だったのは、この下山氏の実際の立場であります。
下山氏、飲食業界では

サン パウや前カンテサンスを運営するグラナダグループの代表者

であることが知られているだけではなく

楽天創業者の三木谷氏の義弟(夫人の実弟)

であることで有名です。
グラナダは楽天傘下と思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。

そしてこのグラナダ運営店の1店が、今回のノミニーがシェフをやっている

スリオラ(麻布十番)

なのであります。
つまり、主宰・玉木氏の友人で食いしん坊と紹介され、スペイン料理を持ち込んだとは説明されていましたが

推薦したノミニーは自分の会社が運営している店のシェフ

なんですね。つまり

自店の雇われシェフを自店の宣伝のためノミニーとして推薦した

と受け取られても反論は出来ないのです。
また番組では本多誠一シェフを

スリオラのオーナーシェフ

と紹介していましたが

自称オーナーシェフで実際は雇われシェフ

なのであります。
オーナーと雇われをごっちゃにしてしまう飲食店業界、まだまだ発展途上と言えるでしょう。

友里にはトノー型のフランクミュラー(高額機械式時計だけど既に人気のピークは過ぎたかも)に見えたデカい時計をつけて、体を揺さぶって「タメ口」のような雑な口調でシェフ紹介や敗戦の弁を語っていた下山氏。如何にも元電通マンの風貌と言えるかもしれませんが

上智大学のイメージダウンに貢献してしまった

と書くと友里、また多くのお叱りをいただくかもしれません。

 

 

 

最近訪問した店 実名短評編 2012-42

おかげさまで無事帰国しました。東京は出国前と違ってかなり寒くなっており驚きました。

久々のTV、総選挙の告示が迫ってきたからか各放送局の番組では同じような顔ぶれで政党の代弁者が議論を続けているのですが、まったく噛み合っていません。
中には政党(党)の広報としてまったく向いていない人も多い。一番ダメだと感じてガッカリしたのは「未来」の嘉田代表でありました。
思ったほど弁もたたず、一番驚いたのは

原発再稼働容認と受け取れる発言

をしてしまったようです。番組終了後に再稼働否定にまわりましたが時既に遅いのではないか。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news1/20121201-OYT1T00914.htm?from=main4

おそらく彼女は当意即妙に対応する能力に秀でていないタイプであると考えます。
今朝の未来は、知名度ない前衆議院議員が嘉田代表に代わって出演しておりましたが、みんなの江田さんや自民の石破さん、公明の高木さんたちと比べると明らかに広報としては人材不足か。
維新も暴走代表では心許ないと思っているのか橋下さんが出ずっぱりであります。

討論はいつの間にか原発問題が中心になっておりましたが、真実がはっきり見えない。いや他の問題も本当の問題点がはっきり国民に開示されていないのが不思議であります。

原発問題に対しては

廃炉費用をなぜ原子力コストに明確に反映させて議論をしないのか

電力→経団連→マスコミの経緯で資金が流れているだけに、讀賣はじめマスコミが偏向するのは仕方がない。
論説委員とか解説委員とかの肩書きを持つ人も、所属会社の主筆なりトップの顔色をみるだけの人ですから、まったくアテになりません。
まともな原発是非の議論が出来ないのは当たり前であります。

TPPに関しては

日本にとって得になるのか、参加する日本は滅びるのか。賛成者と反対者のガチンコ議論がない

これまた財界のおかげで儲けている(高い役員報酬など個人的にも恩恵がある)マスコミはTPP参加に前のめりですが、彼らはTPP参加賛成の世論形成に貢献する見返りとして

新聞の宅配制度や再販制度維持の担保

を取っているのでしょうか。
欧米を見る限り厳密な宅配制度(アメリカは別料金で配達もおおざっぱ)は存在せず、アメリカやカナダは

再販制度すら存在していない

普通に考えたら

新聞社は、農業や医療の業界と同じく、TPP参加でその存在が危うくなる

はずなのです。
アメリカのマスコミが

再販制度や宅配制度が参入障害になる

と訴える可能性があるからです。
それなのに

なぜ新聞社は自分の首を絞めるかもしれないTPPに賛成するのか

狡猾な大マスコミが、己を犠牲にしてまで日本国全体のことを考えるはずがありません。
ということは、自分たちが損しないよう既に手を打っているのではないか。

消費税増税賛成(裏で消費税減免を確約済み)と同じく、アメリカと再販制度&宅配制度を維持してよいとの密約が出来ている

と書いたら、友里の妄想だとまた怒られるでしょうか。

さて本日の実名訪問店、アルザスはイルハーゼンの3つ星

オーベルジュ ドゥ リル(最近は「ローベルジュ」というらしい)

であります。

オーベルジュ ド リル

 

訪問前は、一般のオーベルジュ(宿泊施設とレストランが同じ建屋)だと思っていたのですが、実際は別棟でありまして、宿泊の建屋は奥の別棟でありました。

オテル デ ベルジュ

 

コースにはスペシャリテが入っていなかったので、単品でオーダー。スペシャリテオンリーにチャレンジです。
まずはグルヌイユのムース。

グルヌイユのムース

見た目と違ってかなり塩が強く、ほうれん草(添え物)を食べないと厳しいものでありました。

続いては鮭のスフレ。

サーモンのスフレ

パイ包みでソースもかなり濃厚。ただ肝心の鮭がちょっと生臭く感じてしまった。

そして単なるトリュフの丸揚げだと思ったスペシャリテ。

フォアグラ入り丸ごとトリュフ

なんと中はフォアグラ入りで、ソースはペリグーソース。
これまた濃厚な一皿でありました。

初訪問でありましたが、季節毎の料理というものはないのではないか。ルドワイヤンと同じく、いつ行ってもメニューに大きな違いはないと判断。
話のタネに1回の訪問で充分との結論に達しました。

 

「店評価ブログ」を更新しています

昨晩放映されたアイアンシェフ、結果はどうなったんでしょうか。知人から得たわずかな情報では

ノミニーは麻布十番の「スリオラ」のオーナーシェフ、その推薦者は下山雄司氏

であったとか。

でもその際、下山氏がその「スリオラ」を運営する「グラナダ」の代表取締役であるとの紹介はなかったのではないか。
ましてこの下山氏、楽天の三木谷さんの義弟(つまり奥さんの弟)であるのは業界で周知の事実なんですが、そのことにも触れられていなかったのではないか。

自分が過半を出資していないのに

オーナーシェフとの自称

が通用する飲食店業界、まことに摩訶不思議、時代遅れの業界、そして見栄張り人の集合体であると考えます。

ところでこの麻布十番の「スリオラ」、人気殺到の繁盛店であると聞いたことがありません。
本家筋に当たる日本橋の「サン パウ」でさえ順調であると言えないのですから当然と言えば当然であります。

楽天&グラナダグループは、このアイシンシェフへ自店の

オーナー、もとい、雇われシェフ

を送り込んで集客を目論んだのでしょうが、思惑通りになるのかどうか。検証も必要かもしれません。

さて「店評価ブログ」に、昼間はアジフライで行列の「京ばし 松輪」と白金の鉄板創作料理だと判断した「オー ギャマン ド トキオ」をアップしています。
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http://tomosato.net/weblog2/?m=20121201