今年のワースト 期待ハズレ&CP編

今年も本日を入れてあと4日。
そこで本日から恒例の、友里征耶十八番の

今年のワースト(ベストもちょっと)

を4日連続で発信します。
まず本日は、期待ハズレとCP編であります。

 

【期待ハズレ編】

海外

LE LOUIS XV

デュカスの店に美味いものなし

これ友里の定説でありますが、その旗艦店であるモナコのこの店は別ものだと信じての訪問。
世界のセレブが集う地だと聞いて、身内共々

重装備(早い話が手持ちの衣装で最高のものを装着)

で臨んだのですが、肝心の料理が他のデュカス店と同じで

傑出した皿は皆無

ここではメインの仔羊とその場で引きちぎるハーブの鉢の写真をアップします。

仔羊

 

ハーブの鉢

 

次点は「LA TABLE D‘AKI」。
ランブロワジーで長年(20年ほど)魚料理部門を担当していた人の独立店との触れ込みでありましたが、

65ユーロの魚オンリーコースではその腕を振るえない

のではないか。
どの皿(アミューズとデザート入れて5皿)も、凡庸なものでありました。

 

国内編

スパイスカフェ

予約困難なスパイス料理店との触れ込みでしたが、評判ビリヤニ(追加オーダー)ふくめ

まったくスパイス感のない過大評価店

と判断させていただきました。
花火大会で激混みの中、地下鉄でわざわざ訪問したのですが、無駄でありました。

彩りだけは綺麗なビリヤニ

 

次点は「デカンタ」。アメリカンクラブ内にあるアメリカ牛のステーキ店でありますが、アンガス牛の良さがまったく出せていませんでした。

 

【CP編】

海外

NELLO

マンハッタンのアッパーイーストにあるセレブ御用達のイタリアン。
高いのは覚悟の上での訪問でしたが、頼んだ料理が悪かったのか

白トリュフタヤリンがなんと250ドル

この他20%のサービス料がとられますので、一皿

3万円超え

という、おそらく世界で一番高い白トリュフのタヤリンであります。
もうこの料理を頼むことはないでしょう。

白トリュフのタヤリン

 

 

国内

瓢亭 本店

詳しくは本日の「店評価ブログ」をご覧ください。

http://tomosato.net/weblog2/?p=1275

3万円のコースで、この皿数と食材に料理内容。ボロ儲けであります。

 

次点は西麻布のキャンティ。
なんちゃってイタリアンなのに、パスタは2500円前後、メインが5000円前後と、高過ぎ。
たいしたワインを頼まなかったのに、2名で5万円を軽く突破してしまいました。

オッソブーコ

 

 

CP編ではベストも書いておきましょう。

海外

Locanda dell’Arco

アルバ市内にも同名店があるので間違えやすいのですが、街中からは離れた山中にある宿泊施設も兼ねているお店。
45ユーロのお任せコースですが、前菜、パスタ、メインと地元ピエモンテ料理としては完成度が高い。
特に今回でてきたメインの牛バローロ煮込み。友里が食べた中では最高に美味しかった。
といいますか、アルバへ毎年行きだして5年以上。東京も含めてこれほど驚いた美味しさのピエモンテ料理は初めてでした。
アルバへ行ったら、ぜひ訪問していただきたい店であります。

牛のバローロ煮込み

 

 

 国内

栄華楼 グランドセントラルタワー店

サラリーマン時代の同期会で訪問した廉価中華店。

ヨサゲには見えない店構え

 

前菜盛り合わせあらはじまって、黒酢の酢豚、石焼き麻婆豆腐、五目炒飯、デザートなど8皿と総量はたっぷり。
しかも瓶ビールに紹興酒まで飲み放題(2時間)で

なんと3,675円ポッキリ

これで儲かるのかと友里が心配するほどのCP感でありまして、おおいに満足して店を後にしたのであります。
(料理も悪くはなく、あの門上武司さんやカオリンが絶賛している魏飯夷堂北新地よりレベルは高かった)

 

 

なんちゃってキャビアでも、他社のものは「ヘラチョウザメ」との表記があるぞ、シンポフーズ

昨日のブログ、ヘラチョウザメの卵の加工品を「なんちゃってキャビア」と称した友里へのクレームに対する反論であったのですが、ツイッターなどを見ますとかなりの反響があったかなと。
また、ブログのPV数も週末&年末で落ちるはずが逆に上がっていたこともわかりました。

そこで味をしめたと言ってしまえばそれまでですが、本日もヘラチョウザメの自称キャビアについて述べてみたいと思います。

まずは件のシンポフーズのヘラチョウザメキャビア、アマゾンでも売っておりました。

http://p.tl/8D6i

俺のイタリアンで出しているのとまったく同じものが小売りで

2256円(20g瓶)

小売りでこの価格ですから、店が仕入れる卸値は数割減が業界の常識なので、おそらく

1500円前後

ではないでしょうか。
よって俺のイタリアンが3800円で売ることはそんなに難しいことではないことがおわかりいただけると思います。
原価率が40%前後だからであります。

俺の株式会社は

原価率は60%だ

と大見得を切っておりますから、この商品は儲け頭ではないでしょうか。

ここに俺イタ、俺フラのマジックがあるんですね。
同じく高級食材だとド素人のミーハー客にすり込んでいるフォアグラやトリュフ、オマールも産地や状態(生か冷凍か)、そして種類で

価格はピンキリ

本物のキャビア、例えば一番安いセヴルーガの養殖もの(普通キャビアを好む人は1ランク上のオシェトラ以上のものを食べるはず)でも5000円(20g)はするはず。最高級の天然ベルーガだと

数万のレベルでは買えないかも

この実態を知ってしまうと、

ヘラチョウザメキャビアに高級食材のキャビアとしてのイメージを持たせるのは無理がある

と誰でもわかると思います。

ではシンポフーズが胸を張って

「キャビア」そのものなのです。

と言い切ってきた、アメリカ産のヘラチョウザメキャビア、本場の価格はどのくらいなのか。友里ツイッターのフォロワーがそのサイトを探してくれました。

http://p.tl/Egi6

1オンスで$14.25とありますから、換算しますと

1100円(20g)

これはサイトの小売り価格でありますから、レストランの実売価格はもっと低いことが予想できます。

そこで友里はシンポフーズに聞きたい。

これでも高級食材のイメージであるキャビアそのものなのか

オマールも同じであります。最高級と言われるブルターニュ産オマール(ブルー)の価格とインド産のオマール(千円以下)では

倍半分どころか10倍ほどの価格差

があるのではないか。以下のURLは小売価格です。

http://p.tl/gUeQ

俺フラ、俺イタがオマールブルーを使うはずがなく、どのようなレベルを使っているかが想像できると思います。

ここで友里、面白いことに気がついたのです。
上述のアメリカサイトにあるヘラチョウザメキャビア瓶詰めの蓋に注目ください。
しっかり

PADDLE FISH(ヘラチョウザメ)

と大きく表記されております。
そこで日本でも売っている他社のヘラチョウザメキャビアをアマゾンで検索してみました。

http://p.tl/kIUd

グルメマルシェという会社が販売しているのですが、これにもしっかり

PADDLE FISH

と良心的に表記されているではありませんか。
それでは件のシンポフーズのものを見てみますと、要冷蔵の表記はありますが、その他は

キャビアとしか書いていない

のであります。シンポフーズの言を信じるなら、ヘラチョウザメは

「キャビア」そのもの

のはず。それならなぜ他社が

わざわざ「PADDLE FISH」と表記するのか

の不思議。
あくまで友里の推測でありますが、シンポフーズ以外の他社(アメリカも)は

ヘラチョウザメは別もの

と考えているからとの結論に達したのであります。

最後に。
シンポフーズの取締役営業部長へ昨朝返信しましたが、この原稿を書いている時点で返事は来ておりません。

 

 

 

ヘラチョウザメを「チョウザメ」と言い切ってしまって良いのか、シンポフーズ

最近の友里スポーツ予想、当たりまくりであります。
一部のスポーツ新聞は誤報となってしまったようですが、ついに

楽天がマー君メジャー移籍を容認

http://p.tl/9cOL

しかもその容認の決まり手は、友里が当初から提案していた

マー君から楽天へのペイバック(一応「寄付」と言っています)

なんですから、自分で言うのも何ですが凄いです。

http://p.tl/27zR

おそらく

マー君(関係者)は友里ブログの読者

ではないかと推測させていただきます。

 

それでは本題。
昨晩、この友里にクリスマスプレゼントが届きました。
といっても、ネタ不足に悩む友里にとって大変有り難い

クレームのメール

でありました。
まずは問題と言われた友里ブログをご覧ください。

http://p.tl/YAgO

俺フラ、俺イタなどで出されているキャビアに関して

なんちゃってキャビア

と書いたことが、この商品を扱っている会社にとって面白くなかったのでありましょう。
シンポフーズの営業部長と名乗る方から以下の要旨のメールが届いていたのであります。

 

(友里は)本当にキャビアの事を理解していない
ヘラチョウザメはチョウザメ目の中のヘラチョウザメ科ヘラチョウザメ属に属している。
そして野生動物の保護と絶滅を目的とした基金の中に、チョウザメの絶滅を防止し、キャビアの輸出規制の項目がありますが、その項目の中にヘラチョウザメ科も含まれています。
弊社はこのキャビアをホテルやレストランを始め、多くのお店に「キャビア」として販売しております。よってこのようなブログがインターネット上で多くの方の目に晒されていることは誠に遺憾。
よって「なんちゃって」ではないので、ブログの削除を願いたい。

 

う~ん、この副業をはじめて10年以上、飲食業界全体を敵に回しても未だに抹殺されていないのは(ド素人並の副業ライターには名誉毀損で負けました)、

(世界最高峰の頭脳なので)脇が甘くないから

こんな当たり前のこと、とっくに知っていての問題提起なんですね。

ウイキペで検索するまでもなく(http://p.tl/PJSg)、普通高級食材と言われるキャビアはベルーガ、オシェトラ、セヴルーガでありまして、オオチョウザメやロシアチョウザメなど魚自体は異なりますが、

いずれもチョウザメ科

ではなかったか。確かにこのヘラチョウザメもチョウザメ目に属しておりますが

立派なヘラチョウザメ科

というカテゴリーを持っているんですね。
高級食材のキャビアとは卵のもとが違うのであります。

この会社の論理を正としてしまいますと、例えば

シマフグ

かなり安いフグでありますが、これも所属は

フグ科のトラフグ属

属まで高級食材のトラフグなんでありますから、

シマフグも高級食材イメージでのトラフグと称して客に提供して良い

ということになるのではないか。
そこで友里は以下のような内容の返事を出させていただきました。

 

普通、高級と言われるキャビアはヘラチョウザメ科ではなく、ベルーガ、オシェトラ、セヴルーガなどチョウザメ科の卵を指すのが一般的です。
友里が言いたいのは、高級食材として認知されているキャビアとしては

           なんちゃって

であるということ。
事の発端は「俺イタ」、「俺フラ」であります。
あたかも高級食材であるキャビアを格安で提供しているような宣伝への問題提起でありまして、

それなりの仕入れ価格(2000円以下と推測)の、高級ではない食材ではないか

ということです。
俺の株式会社があのようなド素人相手の「客釣り」をしなければ、友里も貴社のヘラチョウザメキャビアを取り上げることはなかったことでありましょう。
よって、今のところ、件のブログを削除することは考えておりません。

 

俺の株式会社が、己が提供する「キャビア」なるものは世間で言われている高級品とは別ものとはっきり宣言し

キャビアといっても、チョウザメ科ではなくアメリカ産のヘラチョウザメ科の卵を使った数千円の仕入れのキャビアを提供している

と正直に言っていたら、友里はシンポフーズのヘラチョウザメキャビアについて言及することはなかったことでありましょう。

多くのホテルがこのヘラチョウザメの卵を単に

キャビア

として客に提供しているとしたら問題ではないか。
今日からでも遅くはないので

ベルーガ、オシェトラ、セヴルーガなどチョウザメ科の高級キャビアではなく、ヘラチョウザメ科の卵から加工したキャビア

と表示することを友里は提案します。

絶好のタイミングでのクリスマスプレゼントのおかげで、ブログネタが1日分助かりました。