現代のベートーベンのゴースト問題でTVの報道番組が盛り上がっております。
確かにNHKはじめTVの特集番組などでデカイ顔して能書きたれていた行為は褒められたものではないし、広島をまったくイメージせずにつくった楽曲を鎮魂歌みたいにして売りまくった行為はとんでもないこと。
でもこのゴースト問題、他のジャンルでは日常茶飯事で大手をふるっているのではないでしょうか。
きょうび、有名政治屋とか有名スポーツ選手、有名タレントの書いたと言われる本、本人が書いたと信じている人いないですよね。
そうです、この出版界ではこんなゴーストによる替え玉、何の問題にもなっていないのです。
10年以上毎日ブログを書き続け、夕刊紙などに毎週原稿を書き、本を何冊も書いているこの友里でも
1冊の本の原稿を書くのは大変
なのであります。世界最高峰の頭脳を持ってしても、かなりの知力と体力を消耗するんですね。
そんな大変な原稿書き(偉そうに言うと執筆活動)、
ド素人の政治屋、スポーツ選手、タレントに出来るわけがない
ではありませんか。
これらの本はすべてゴーストライターが書いていると断言しても過言ではないのです。このゴーストライターは、せいぜい本人から口述で取材するくらいでありましょう。
友里も昔、別件であるフリーライターを紹介されたことがあるのですが、彼は2枚の名刺を持っていて、2枚目の名刺の裏には
いままでゴーストライターとして執筆した本の名前(表面的な著者も)が書き連ねてあった
のであります。
これらの本には、ゴーストがいるとか、ゴーストライターの名前は書かれていないのではないか。書いてあったら「ゴースト」になりませんからね。
そこで友里は問いたい。
なぜ出版界では大手をふるっているゴーストが、音楽界では問題になるんだ!
CDなどを回収しているようですが、出版界もそれを見習ったら
本屋に並んでいる本が激減し、フリーライターが失職しまくる
と友里は考えます。
さて3月10日発売予定の友里新書(角川新書)、脱稿というのでしょうか、「まえがき」から本文である6章分、そして「あとがき」まで一応書き終わりまして一安心していたのですが、匿名料理人のアンケートに関する企画の章が内容ありすぎで膨れあがり、加えて
衝撃の音源
の掲載を決定したため、文字数が大幅にオーバー。
190頁ほどの新書にまったく納まりきれず、その修正作業で編集者とも
シッチャカメッチャカ
の状態に陥ってしまいました。
発売日である3/10の直前が土日という不運もあり、配本が3/6、見本が2/Eと予想以上の前倒し工程。
逆算すると、校了が20日前後、とりあえずの入稿は来週はじめになってしまったのであります。
勝負はあと1週間チョイなのですが、俗に言う校正や校閲だけではなく、構成の組み替えなど大幅な大改修が必要な感じでして、友里、焦りまくっているのであります。
とはいえ、自分の感触としましては
「シェフ板黒本」や「グルメの嘘」(新潮新書)をはるかに上回る手応え
目玉企画が法的解釈と匿名料理人とのQ&Aの2つだったところを、入手した衝撃的な音源の起しも加わっただけに、かな~りのインパクトをもたすことが出来たと自負しております。
あと1週間、寝食忘れ、もとい、本業忘れて頑張りますのでご期待ください。