最近マスコミでよく聞くワードが「プロ経営者」。
華々しく発表されたサントリー社長就任の新浪氏や個人情報漏洩問題での対処でボロが出かけたベネッセの原田氏、そして新浪氏の転出で後釜についたはいいがユニクロ社長時代の事実上解任問題にかえってスポットが当たってしまった玉塚氏などなど。
玉塚氏はMBAを持っているだけのボンボンで何の実績も示しておりませんが、確かに新浪氏や原田氏は社長就任時に連続で会社の利益を出していたのは事実。
そういう面ではしっかり結果を出しているとも言えるのですが、ヘソの曲がった(アンチは妬みと言いますが)友里は素直にそれを受け入れられないのであります。
そもそもこの「プロ経営者」、創業系の社長や生え抜きの社長との違いを示した言葉でありますが、友里はこの単語を生みだした人に声を大にして問いたい。
トヨタの豊田社長はじめ創業系社長や生え抜きの雇われ社長たちは「プロ」ではないのか
彼らが無報酬で社長職を勤めているはずがなく、大手の会社の場合少なくとも数千万円という一般サラリーマンの5~10倍の銭をポッポに入れているのは間違いない。
金を貰っているから友里はプロだと思うのですが、彼らは経営のプロではなく
単なる個人的な金稼ぎのプロなだけなのか
企業は利益を上げるのが一番の目的でありますが問題はその過程。経営者を後に評価する場合
その人でなければその当時の利益をあげられなかったのか
その人のおかげでその後の利益もあげ続けることが出来たか
を検証することが重要。
単なるフォローの風(円安とか景気が勝手に良くなったとか)に乗っただけ、前任者のリストラのおかげで、といった
無為無策でも結果(連続利益)がでてしまう
ことが良くあるんですね。友里はこのようなケースは
世渡りのプロ
悪運のプロ
であって経営のプロではないと思うのであります。
友里がよく知る会社(たいした規模ではないですが一応上場会社)もこの手のプロを輩出していたようで、当初はリストラと今は反対が多い国のある政策に乗っただけなのに連続での好決算。
しかし現在ではそれらのフォローが途絶えたことから真の実力を問われる結果となり
無為無策の数10年間のおかげで経営力どころか技術や営業などすべてが町工場並が露呈
と同業他社に大きく差をつけられてしまった。
プロの経営者がいなかったと言ってしまえばそれまでですが、人並みの能力がないのにこれまでの経営者は
個人蓄財だけはプロ並み、いやプロ以上
であったのですから呆れてしまいます。
結果は確かに大事でありますが、誰がやっても、例えばサルが社長でも(何もしないで社長椅子に座っているだけという意味)利益がでてしまう場合はよくあるのです。
問題はその貯金を使い果たしてしまうこと。
そんな無為無策な「なんちゃって経営」で未来永劫会社が繁盛し続けるはずがありません。
サル社長の個人蓄財は増えたが肝心の会社はペンペン草も残っていなかった
ローソン、マック、ベネッセ、サントリーにも言えることですが、経営者か本当のプロ経営者だったのかどうかは、
辞めた後10年後、いや少なくとも数年後でないと評価できない
のではないか。
例えばマック。例の中国工場問題で売り上げが落ちてピンチでありますが、これは今の社長の責任ではなく前任者の負の遺産ではないのか。
原田プロの評価は、ベネッセだけではなくマックの今後も考慮しなければならないと友里は考えます。