「店評価ブログ」に先々週掲載の日刊ゲンダイのコラムを3つアップしました。お暇なときにでもお読みください。
さて、掲題の件。友里特有の「自虐ネタ」ではありません。最近、私が書いた週刊現代の記事、「行ってはいけない10店」のイントロでちょっと日頃の店癒着振りを紹介させていただいた山本益博さんのことであります。しっかり目を通されているようで、憤慨されていたとか風の噂で聞きました。
今月発売の「大人の週末」の「食べ歩き手帳」を読まれましたか。相変わらず8月某日と2ヶ月前の店訪問日記をダラダラと書いて原稿料を稼いでいるようですが、こんな時期遅れの訪問日記、意味あるのでしょうか。「菊乃井」では穴子、鱧、鮑、冬瓜など季節感溢れる料理を食べたと自慢していますが、今は10月ですからね。全然読者には参考になりません。
でも、それより問題なのは取り上げている店であります。
「すぱいす」、「えすと」という小さなカレー屋は、もう何回登場したでしょうか。グラナダ経営の「カンテサンス」も最近はかなり力を入れて宣伝しています。ここまで執拗に取り上げると、下山社長に頼まれたのではないかと勘ぐられる危険があるでしょう。
そして今回私がひっくり返ったのは、西麻布の「キッチン ヌノ」。ここは千円以下でランチが食べられて周辺に勤める人には重宝な店ですが、何の変哲もない洋食屋です。麻布十番の「エドヤ」のようなレベルの洋食を出す店ではありません。そのハンバーグが逸品だったとヨイショしていたのですから、唖然としました。欄外には「予約できる」とありましたが、夜でもこの店を予約して行く人がいるとは思えません。
最近はかなりハードルを下げて、たいした店でもないのにベタ褒めするマスヒロさん。傑出した料理や店がそうそうあるわけではなく、完全なネタ切れなんでしょう。このベタ褒め、ヨイショ記事のスタイルを変更しない限り、今後は益々内容がない店紹介となると考えます。
それにしても、白金台の中華へ行って帰り際、またまた主人にスープのことでアドヴァイスしたと自慢しております。1200円の定食のスープが800円のランチと同じものだといった、取るに足らないつまらないアドヴァイスをする前に、あの並木橋の「有昌」で食べたとき、「あまりにシイタケそばのシイタケに化学調味料を使い過ぎている」と言うべきではなかったか。
誰が食べても使い過ぎがわかるほど大量投入しているその「シイタケそば」をベタ褒めしているのですから、彼は化学調味料の有無、多少がわからない、珍しい舌の持ち主なのかもしれません。
本当にネタ不足のようだ
JCがポイントずれて過剰反応
新著「グルメバトル」の販促キャンペーンの一環として「裏話」を書いてきたつもりなんですが、釣れたのは読者ではなく身内ともいえる共著相手のJCではシャレにもなりません。身内で盛り上がっても、販売につながりませんぞ。しかも、ポイントずれて過剰反応しちゃってます。
http://www.9393.co.jp/okazawa/index.html
Q事務局にねじ込んで、掲載順番を変更して本日の「怒りのコラム」を出してきたと漏れ聞きました。JCとの付き合いで、彼の舌に疑問が沸いて来たのですが、文章の読解力もプアだとは知りませんでした。
前回のコラムでは、確かに店選定の経緯をバラしました。グラフ社の方針で広く浅く、そして具体的な店はJC中心で決まったのは事実。本にも書いてありますが、客人として譲ったまでで、私も納得済み。友里特有の自虐的に書いていますが、それを嘆いたり恨めしく思って後から文句を言っているのではありません。あの店選定の経緯部分はあくまで「イントロ」なんですよ。
実はある週刊誌からのオファーで、JCと友里の「バトル対談」の企画があります。週刊誌側としては、互いに突っ込みあうバトルを狙っているようです。近々その対談が行われる予定なのですが、その場でJCの弱点と言うか突っ込みネタを急に出すと反論できないのではないかと慮って、「武士の情け」で突っ込みネタをブログで開陳してあげたのです。
骨子はタイトルにもありますように、なぜ高額和食がないのか、それを説明するためJCの突っ込みネタを引っ掛けて書いたまでです。JC語録である「和食はスシで代用できる」、「お椀が和食の華なんて・・・」という和食の出汁をはじめ鮨屋では代用できない高等な技術を完全否定するところを、対談では突っ込みますよ、とわざわざ教えて差し上げたわけです。メールで伝えれば事済みますが、そこは新著の販促が第一ですから、面白おかしく書かせていただいたのです。
読者より、JCが過剰反応してどうするんでしょうか。順番とばしてコラム書く前に、対談での理論武装の準備が必要だと思います。
私は「出汁問題」などの発言をバラしたので怒ってくるかと思いましたが、肝心の問題提起はスルーして、イントロにクレームでしたので、ちょっと拍子抜けしました。
最後にもう一つ、突っ込みネタを開陳します。最近またまた気がついたのですけど、JCは「リトル マスヒロ」ではないかと。下町の濃い味、醤油味が好きで、本山葵で店判断し、なんとか調味料にも鈍感。結構嗜好が似ているようですね。
読者の皆さん。JCとのコラム上のバトルはあくまで営業の一環であります。実際は仲良い「食べ仲間」ですので、ご心配には及びません。
しかし、自分のHPでコラムをもって良かったです。誰に気遣うことなく、すぐさまアップできるのですから。
グルメバトル 出版裏話 2 高額和食がない?
いよいよ本日は「グルメバトル」の配本日となりました。都内の大手書店では、おそらく明日18日くらいから店先に並ぶと思います。
今回取り上げた72店、前著、前々著の「シェフ板」と大きく陣容が変わりました。カテゴリーとしては、フレンチ、イタリアン、中華、和食、すし、天麩羅、そば、うなぎ、洋食・トンカツ、スパニッシュ、居酒屋、焼き鳥、おでんの13とし、それぞれ3?8店を選んでおります。居酒屋、焼き鳥、おでんなどは、友里本としては初めての試みでした。
店選定は編集者、JC、友里の3名で行ったのですが、条件は23区内の店。港区や中央区に偏らず、新しい店だけでなく老舗も取り上げる、そしてジャンルは満遍なくというものです。これはグラフ社としては、はじめての出版のJCに多分に配慮した結果だと私は思います。どうせ共著なら、今までの友里本にないものを示したい、そしてJCの得意(ただ店をよく知っているというだけですけど)なジャンルを増やして新鮮味を出そうとした思惑だったようです。
よって店選定はJCの意見を中心にすすめられました。私が行ったことがない店がかなり入ってしまい、短い期間での訪問の連続で時間的、資金的負担はそれは大変なものがありました。
よって友里単独本としてはありえない店が取り上げられております。「キャンティ」、「プティ ポワン」、「桃花林」など友里に言わせていただければ、シーラカンス、もう世の食通やグルメが相手にしていない店が入っています。いずれもJ.C.オカザワが「素晴らしい店」と高評価している店。私がその言葉を聞いてぶったまげたのは言うまでもありません。なんと言うセンスなのかと思ったのですが、そこは「人それぞれの嗜好」ですから仕方ありません。
また、和食のジャンルでは「龍吟」以外の高額和食が入っていません。この理由も私には驚嘆モノでした。
JC曰く、「居酒屋でない高額和食は『鮨屋』で代用できるので行く必要がない」。
なんと、和食は「刺身」がすべてということです。確かによほどの高級料亭に行かなければ、和食屋は鮨屋の刺身の質に負けるかもしれません。でも、和食は「造り」だけではないんです。お椀、焼き物、煮物、炊き合わせなどの総合体。鮨屋ででる、煮物、焼き物、お椀、たき合わせは、和食の料理人と比べたらはるかにレベルが落ちるのは周知の事実。そのような修業をしていないのですから当たり前です。
以前、JCから「お椀が和食の『華』なんてちゃんちゃらおかしい」との発言を聞いた意味がわかりました。出汁をまったく重要視していないんですね。
和食は「刺身」だけなのか、出汁は意味がないのか。その辺の両者の考え方の違いを考慮に入れて「グルメバトル」を読んでいただければ他のジャンルの店の批評もより面白く比較できると思います。
同じく高額フレンチも洋食で代用できるとの考えがあるのでしょうか。グランメゾンは「ロオジエ」と「ベージュ」しかありません。
よって、この「グルメバトル」には、「京味」、「と村」、「幸村」、「かどわき」、「ガニエール」、「ラムゼイ」など有名店、人気店がないのです。
「キャンティ」や「プティ ポワン」よりこれらの店へ行ってみたいという人の方がはるかに多いと私は思うのですけど・・・