今週からちょっとネットに繋がりにくい環境になってしまって更新が滞っています。申しわけありません。できるかぎりアップしていきたいと思いますが、環境が変わるまで今しばらくご容赦いただきますようお願い申し上げます。
さて、今回は夜再訪の「イル・カランドリーノ」、久々の訪問一見お断りの「世良田」、そして昼訪れた新丸ビルの「前川」の3店です。
イル・カランドリーノ
本店と同じレシピだという一番高い15000円コースに挑戦。しかし後で気がついたのですが、4500円からある他の安いコースは本店のレシピではないということでしょうか。この新丸ビル店は、イタリア食材などの輸入商社・(株)アークの関連会社が運営しているはずですから、アークが勝手なレシピで料理を出しているということなのか。
ワインリストは拘りを感じず充実しておらず、フランチャコルタが1万円などと高めの値付け。料理も量少なくCP感悪いまま、あっというまの2時間で終わってしまい、足りずに帰りに「こなから」のオデンで補充したほどでした。安めのワインを頼んで一人25000円を超えているのですからたまりません。
スカンピの串揚げに添えられた揚げ蕎麦みたいなスパゲッティのフリット。これでお腹を膨らませるのが狙いか。甲烏賊とジャガイモのピュレも小ポーション(しょっぱすぎで大量には食べられない)、トマトペーストのラビオリは小さいのがわずか3片、小さすぎて味わっていられません。サフランリゾットも量が少なく、イベリコのロースとは70度で24時間ローストをウリにしていますが、ただ長時間ローストすればいいって物ではない。肉の繊維質が壊れ、何の食材だがわからないほど食感がなくなり、肉の旨みも感じませんでした。
オープン当初と違って行列も出来なくなっている昼、夜。もし行くなら安めのコースがいいでしょうが、それだと誰のレシピかわからないか。
世良田
昨年訪問しているので電話で簡単に予約が入りました。平日でも満席で、カウンターは2回転させていますが、予約はそんな先まで埋まっていないと考えます。
後輩を連れての訪問でしたが、素材(野菜含めて)の大きさ、レバーの旨さに感心しておりました。私は元来それほど焼き鳥を食べるタイプではないのですが、〆のソボロ丼も含めて美味しかったです。今回はワインを持ち込んだので(持ち込み料3000円)、結構食べても1万円までいきませんでした。普通の焼き鳥屋よりは高いのは仕方ないか。
前川 新丸ビル
オープン当初は昼でも4500円以上の蒲焼、3000円以上の鰻重が主体で客が入っていませんでしたが、鰻鍋はじめ定食を2000円前後ではじめていくらか客が入るようになったみたいです。
天然鰻は「要問合せ」とメニューにありますが、当日では間に合いません。あらかじめ電話で要請し、本店からわけてもらえる時に初めて食べられるそうです。
4725円の蒲焼を頼みましたが、野田岩より硬いのはいいんですけど、脂があるわりに旨味に欠けるような坂東太郎。タレは辛めで白い皿で温めていないのですぐかば焼きが冷めます。湯煎している野田岩を見習っていただきたい。
これじゃ、定食以外で食べる客いません。CP悪すぎです。確か浅草の本店は炭火でなくガスだと「ダンチユー」にあったと記憶していますから、この店もガス焼きなんでしょうね。
取材でなければ、夜の訪問はないでしょう。
作成者アーカイブ: tomosato
最近訪問した店 短評編 16
最近訪問した店 短評編 15
猛暑が続いています。北極海の氷が観測史上最低のレベルだそうです。温暖化対策が各国の思惑で進んでいないようですが、将来(といっても数十年後という話もあります)大変なことになってしまうかもしれません。その時はもう世にいないから、と各国の首脳、そして国民が目先のことだけを考えているとしたら、その代償は計り知れないと考えます。と言いながら、私も冷房をなるべく入れない(といってもこの猛暑では無理)とか、車を使わないとかしていますが、外食で「マイ箸」を持ち歩いているわけでもなく、何をやっていいのかはっきりしません。アメリカを巻き込んで、世界はもっと真剣に対策を練らなければならないのではないか、欧米は「マグロ」や「クジラ」の数を心配する前にもっとやることがあるだろ、と私は叫びたい。
さて、本日は夏が稼ぎ時の鰻屋「野田岩」とパリ祭の特別メニューを食べた「メゾン ポール ボキューズ」、そして夏には関係ありませんが新丸ビルの「笹岡」です。いずれも昼に訪問しました。
野田岩
しかしこの店の経営者の頭の中がわかりません。街中の鰻屋は「丑の日」のあるこの7月が絶好の稼ぎ場。嬉しい悲鳴をあげているはずですが、野田岩は「丑の日」が嬉しくないのか、わざわざこの「丑の日」に臨時休業するのです。今年は月曜日でしたが立派に休業。他店が必死に頑張っているのを傍で見ながら、「俺んちは普段から儲かっているからいいんだ」とばかりの態度、嫌味というか性格が悪いというか。フレンチがクリスマス イヴにわざわざ休業するようなもので、考えられません。
ほとんど入手していないのに「天然ウナギに拘っている」、「冬は養殖ウナギを出している」とあたかも冬以外は天然ウナギを出しているように偽る「天然偽装」を以前から問題視していましたが、ホント、嫌な考え方をする店であります。
それでも客が連日絶えず、「丑の日」に営業しないでもいいほど稼いでいるのですから、マスヒロさんなどを使った「天然偽装PR」の効果は絶大であります。
当日は白焼きと筏、中串の天然鰻とうな重(養殖)を仲間とシェア。白焼きは肉厚薄くフニャフニャ、パサパサでまったく美味しくないというか旨みなし。箸で食べる際かなり崩れました。筏、中串は時期や獲った場所の問題なのか、脂の乗りが悪く旨みもない。マスヒロさんはじめ色々なライターが「天然ウナギはみな美味しい」みたいなことを唱えていますが、天然より養殖の方が安定していて美味しい場合が多いんです。アメリカ牛、和牛はじめ人の手をかけたものが野生牛(こんな牛いるか)よりおいしく感じるものがあるはずです。何でも天然がうまいという「天然神話」を私は信用しません。
メゾン ポールボキューズ(元シンポジオン)
昼でしたが夜のメニューである「パリ祭特別料理」(12000円)を食べました。
オマール海老のサラダ仕立 トリュフ風味 ソース・オロールは何のことはない、オーロラソース、つまりサウザンアイランドがかかっているだけ。トリュフも気がつかないほどの少量。トリュフのスープ スペシャリテだそうですが、味が濃い割にトリュフ自体の風味が決定的に欠けています。真鯛のロースト ポルトガル風 はしょっぱいだけのトマトベース。傑出さをまったく感じません。牛ほほ肉の赤ワイン煮込みもペッパーきかし過ぎなだけ。
エシレのバターは400円追加ですし、なんかすっきりしません。週末のバンケットがメインターゲットなのでしょうが、「ボキューズ」の名に釣られてわざわざ訪問するほどの価値があるか疑問であります。
笹岡 新丸ビル
恵比寿で評判だった和食との触れ込みですが、主人は「菱沼」の出身ですからどうなんでしょうか。
恵比寿の店は営業していないようで、笹岡氏は双子の兄(弟?)と新丸ビル店を切り盛りしていました。
3500円のコースはほとんど造り置き。造りのカンパチ、カツオは金額通りのもので山葵は×。
ゴマ豆腐、豚の冷シャブ、コショウダイの南蛮漬け、カボチャやコンニャクの煮物とまったく凡庸。恵比寿の地で安めの和食を提供して人気だった店に多くを期待するのは酷でしょうが、わざわざ目立つ新丸ビルへ移転して何がしたかったのか。かえって料理長の腕を公の目に晒すことになり、マイナスになってしまったかもしれません。日本酒、焼酎の選択肢がなく、ワインをメインにしている営業方針も問題です。
「まっくろう」も1年持たずコンセプト変更か
風水が悪いからか、それともただの偶然なのか、店オープン、店閉店、新店オープンを繰り返す建屋が結構目につきます。当然ながらそのような店は普段から客が少ない。西麻布近辺を歩いていると、そんな場所がなんと多いことか。
中華、ダイニング、スープ屋からついに博多チムそば屋になったビル。相変わらず客が入っていません。その近くの小さなオーガニック料理店、以前はイタリアンでしたがやはり閉店してしまいました。地域が悪いということではないでしょう。西麻布4丁目付近では、「鳥よし」や「すゑとみ」、「アッキアーノ」など割と流行っている店が多いからです。特に「アッキアーノ」は狭い階段で3階まで登らなければならずその立地条件は最悪のはず。かたやチムそば、オーガニックは1階ですからはるかに条件がいいはずです。
やはり風水が問題なのでしょうか。
私は両店とも訪問したことがありますが、風水を問題にする以前の、店のコンセプトに問題があったのではないかと考えます。安ければ良いというのではなく、やはり料理店は「料理」を主役にコスト対効果を客に充分感じさせなければだめではないかということです。安かろう、悪かろうでは客は来ません。
さて、本日の本題。やはり西麻布4丁目、日赤通り近くのバブル的な建屋。私の記憶でも、1階、地下と店が定着せず何回も交代してきました。1階部分は今はドッグカフェとして何とか耐えているようですが、問題は地下部分です。昨年このブログでも取り上げましたが、江川卓氏、アーネスト・シンガー氏の祝いの花が届いてオープンした「まっくろう」。六本木で接待族、業界人などに人気だった同名店(ウシオ電機の関連でした)の関係者を中心にした創作料理店と聞きましたが、1年持たず内装工事に入ってしまいました。なんでもあのやはり業界人に人気の「アッピア」が入るとの噂です。もともとこの「まくろう」もアッピア系ではないかといった話もありましたから、子供の不振にいよいよ親が乗り出してきたといったところでしょうか。
キャンティの流れをくむ「アッピア」、パフォーマンスだけで私は好きではないイタリアンですが、今でも予約困難な店だと聞いております。恐らく分店を出してもその勢いは落ちないはず。世に業界人は沢山いらっしゃるからです。オープンして数か月後、この「第二アッピア」が盛況を維持しているか。もし閑古鳥となっていたのなら、風水の存在を私は信じることにします。
また、「オーグードジュール」の分店「ミノビ」も1年と数ヶ月でコンセプト変更して、創作和食から気軽なフレンチになったこともここにお知らせします。シェフが退職したというのが理由のようですが、それならなぜ同じ創作和食を続けなかったのか。今度のシェフは「メルヴェイユ」のスーシェフだった人らしいですが、やはり創作和食は不評だったのでしょう。






