最近訪問した店 短評編 27

本日は「都議選」の投票日です。今回は衆院選の投票日が近いからか、かなり盛り上がっていると聞きましたが、選挙期間中ほとんど立候補者の選挙カーを見ることはありませんでした。候補者の皆さんは、本当に選挙活動を地道にやっているのか疑問ですが、都内の方はぜひ投票へ行ってください。
さて「短評編」の3店ですが、本日はニューヨーク編であります。
ジャン・ジョルジュ
トランプタワーホテル1階のメインダイニング。ジャン・ジョルジュの本店の位置づけでしょうか。
セントラルパーク前の絶好のロケーションではありますが、夜景を求めて「最上階」にはせず、1階に配置したのは「世界の常識」(日本の非常識)でしょうか。
日本人は一人もいなかったですが、不景気だというのにホールは満席。
148ドルの「旬の食材のコース」を頼みましたが、真鯛の刺身がべちゃべちゃでひどかった以外は、まずまず満足しました。
香辛料や香草を多く使った皿、一皿に「甘」、「辛」「酸」を盛り込んだ調理など最近流行の調理ですが、想像したよりも悪くはない。
ワインも98年もののポマール1級(有名造り手)が155ドルでしたからそこらの日本の店より安い。
一人1本以上のワインを飲んでの支払いが400ドル以内におさまりました。
以前、「ブーレイ」、「ダニエル」でもそこそこの満足感を得ましたから(ワインを含めた支払いが日本のグランメゾンより安い)、フランスからのビッグネームシェフの「出稼ぎ提携店」へ行くよりマシだと思います。
マサ
最悪のツマミと握り、そして人生最高の「支払い額」を経験させていただきました。
コース400ドルとは知っていましたが、安めのワインを頼んでの支払いが800ドルを超えるとは想像できなかった。
店内にやはり日本人はいません。
酸っぱいだけのジュンサイ、キャビアの塩味で質をごまかしているとしか思えないトロのたたき、造り置きか固まってしまっている鱧ソーメン、カリフォルニア産のウニやサマートリュフも質悪く、途中で勧められた近江牛の叩き(追加で120ドル)もヌルヌルで塩昆布の味しかしません。
最悪は鱧しゃぶ。とても技量があるとは思えないスタッフが骨切りした鱧はボロボロで、胡瓜酢で食べさせます。鮎は西瓜や胡瓜の香りがするといわれますが、鱧に胡瓜が合うと思っているのか。鱧自体もまったく旨みがありませんでしたので、そのあとの鱧スープもまったく味わいを感じませんでした。
握りは「ほしな」より小さいかと思う世界最小レベル。築地からほとんどのタネを空輸していると聞きましたが、流通の限界でタネはみなベチャベチャ。
ひどかったのは焼きの技術です。奥のスタッフが焼いた鰻を持ってきたのですが、串がはずれません。焼きが足りないので、再度焼き場で再加熱していました。
水が出てベチャベチャのタネの握りが美味しいはずがなく、安いバローロ(100ドル)に抑えたにもかかわらず寿司屋としては人生最高額の支払いとなりました。
使えるカードも制限があり、こんな強気を続けて100年に一度の不況を乗り越えることができるとしたら、NYの寿司店のハードルはかなり低いと言えるでしょう。
再訪はありえません。
ウルフ ギャング ステーキハウス
手違いで「ピーター ルーガー」(超満席)へわざわざ行ったのに入店できず、マンハッタンへ引っ返して飛び込みに近い形で入店。ホールは客が半分もいなかったか。なぜかカウンター上に大リーグを中継しているTVがありました。
「ステーキ for 2」を一人で食べましたが、タリアータ状に既に切られている肉、期待したほどの肉の旨みを感じません。
スタッフに「純正のアンガスビーフか」と聞いたところ、奥に戻って確認しての回答は「シークレット」。
「企業秘密」と回答したら、「これは純正アンガスではない」と白状したようなものではないですか。
100ドルチョイのカリフォルニアワインと前菜やサラダを頼んで300ドルになりました。
もう行かないぞ!

西麻布にこれ以上ビルを建てて大丈夫なのか

西麻布交差点から広尾方面に向かった外苑西通りに直接面するビルを見てみてください。テナントの入っていないビルが何と多いことか。
ざっと見ただけで、「マイモン」や「たらふく」が撤退したビル以外にも、古くは男性ストリップで活況だった奇っ怪な形状のビルなど、虫食い状態であります。
「社長 島耕作」に他社の首脳との密談場所として「シミュレーション ゴルフ練習場」が出てきます。おそらく広尾学園近くのレジデンスのB2にある店がモデルだと思いますが、このビルのテナント棟は竣工以来ほとんどがまったく埋まっておりません。正面から見るとそれは寂しいゴーストビルに見えるのです。
また、この近辺(広尾学園から西麻布交差点まで)にある外苑西通りに面した飲食店は、「分とく山」と「cicada」を除いてかなり苦戦しているのではないか。
閉店→新規オープン→閉店→新規オープン→閉店→別業態オープンとなった場所もありました。
人の流れが少ないのでしょうか、それとも風水が悪いのか。
どちらにしても、無理してビルなど建てなければいいとおもうのですが、人間は歴史を学ばないというか、脳天気なポジティヴ志向の塊というか、「分とく山」の隣(広尾側)にまた大きなビルを造っているのを確認して私は驚きました。近くには前述した「ゴーストビル」が立派に存在しているのに。
レジデンス(マンション?)が主目的なのかもしれませんが、鳴り物入りで売り出された日赤病院のマンションも返品の山(キャンセル)で完売が大変だとか。
未曾有の不景気で高額マンションの売れ行きが厳しいのに、なぜ計画を見直すことをしないのか私には理解できません。
計画を中断することによる損の方が、推し進めた後の損よりはるかに小さくすむはずですが、責任を「先送り」する体質が更なる悲劇を生むことをわかっていながら現在の責任を明確にしない人間の性、無責任きわまりないと思います。
再開発ビルに出店し続ける飲食店業界、テナントが入らないビルの隣にまた新しいビルを建設する会社、彼らの辞書には「歴史から学ぶ」という言葉はないのでしょうか。
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銀座の人気ケーキ店

甘いものにまったく興味がない友里でありますが、先日銀座で知らない行列店を発見してしまいました。
パーキングに並んでいてふと横を見ると客が一杯のケーキ屋らしき店。行列ケーキ店は「ヨロイヅカ」くらいしか知りませんでしたので興味が出て、帰りに入店してしまいました。
「キル フェボン」、ネットを検索するとかなりの人気店、高評価店であることがわかりました。全国で10店ほど支店がある「多店舗展開ケーキ店」であります。
http://www.quil-fait-bon.com/shop.php?tsp=1
なぜ店内が混んでいるのか。答えは簡単。わざわざ混むようなシステムにしているんですね。
各ケーキを並べたショーケースのところでは、注文をうけるだけ。整理券のようなものをもらってあらためてレジで品物と交換で精算するシステムであります。
手渡す時には、普通のケーキ屋では言われない「生ものですので・・・」という時間稼ぎの口上もありますから、客一人にかかる時間は即売のケーキ店とは段違いにかかるのです。
行列を作り出す見事なシステムに感心してしまいました。
人は閑古鳥より客で溢れかえっている店へ入りたいもの。なかにはマクドナルドのように「サクラ」を使ってまで行列を演出した店もありました。
その点、この店の「混ませ方法」は「ヤラセ」ではないので批判を正面から受けるものではないと思いますが、なかなか狡猾な営業方法だと思います。
この手法が効率的なら、デパ地下などあらゆる店が採用するはずですが、そんな店は見たことがありません。
店運営の効率をとるのではなく、「ぎょうれつ」をとってトータルで客数を確保するビジネスモデルに脱帽しました。
タルトがウリと並んでいた人から聞いた友里、いくつかのタルトとショートケーキらしきものを買って帰り味見しましたが、私が甘いものに不調法だからか、それとも何ら違いのないケーキだからか、ただの甘いだけのスイーツと感じたことを付け加えさせていただきます。
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