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店訪問
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- 2010年10月02日(土)|
今年も残すところあと3ヶ月弱。またまた1つ歳をとることになります。今夏は咽頭炎などで1ヶ月近く棒に振りましたから、特に1年がはやく感じました。
ベッドで苦しんでいたとき、平均寿命まで生きていたとしてもあと20数回しか年を越せないなと考えて更に滅入ってしまいました。
自分の人生も第四コーナーをまわる辺りまで来てしまったのか。東国原ではないですが残り少ない人生
最後のご奉公として国政へうってでる
と考えたとしても不思議ではありません。
これは冗談でありますが、限られた人生、悔いが残らないように全うしたいのですが、タカリ料理評論家、ヨイショライター、そして似非グルメ放送作家の駆逐といった友里の目標を達成することはできないでしょう。
次から次へと沸いて出てくる己の利益最優先のレストラン経営者、口先だけのシェフ・板長、ソースが造れない自称フレンチシェフ、そして満席偽装の寿司屋とこの飲食業界は永田町と同じく改善される傾向が見えてこないのが残念です。
店評価ブログに、喫煙者のパラダイスである「銀座きく」と和食の「井雪」をアップしております。お立ち寄り下さい。
さて本題の週間食日記です。
月曜日
夜:内食
まだリハビリ中として家で大人しくしておりました。?
火曜日
夜:銀座の大箱グランメゾン(フレンチ)
相変わらず客が少なかった。キャパの3割も入っていないのではないか。ホールスタッフの数も減っていて、店内はまったく活気というものを感じませんでした。シェフが替わって以前より良くなったと思いましたが、集客に貢献するほどのものではないでしょう。
京都のお笑い劇場、もとい、「祇園 ささき」とのコラボを企画していますが、コンセプトを土台からぶち壊して再構築しないかぎり、厳しい状況は変わらないと考えます。
水曜日
夜:麻布十番の韓国料理店
昔からの有名店だと思うのですが初訪問。ホルモン鍋とサムゲタンなどを食べました。
ホルモン鍋は不思議な味で、サムゲタンもちょっと不自然な濃さを感じましたが、万人受けする味ではないか。混んでいまして2回転している席もありました。
木曜日
夜:青山のシチリア料理店
オススメ本の確認で再訪。移転後に何回か訪問しての感想は、
神宮前の時の方が良かった
でありまして、今回も食後感は同じ。かろうじてオススメできるかギリギリです。しかし何故こんなに混んでいるのか不思議。東京にはまともなシチリア料理店が他にないということなのか。
金曜日
昼:銀座の地下の鰻屋
夜:赤坂の3つ星鮨店
最近銀座へ進出したようですが、採算がとれているのか。この日は客が私以外はわずか1組。寂しい限りの店内でした。天然鰻も常備しているようですが、本店と同じくここの鰻は天然より養殖の方が美味しく感じるでしょう。30分かからず天然蒲焼き(蒲蒸し)が出てきましたが、あらかじめ割いていたのか。少なくとも客釣りキャッチのように2時間蒸していないのは確実です。
夜は逆に繁盛店へ。客席数が少ないので夜2回転させています。主人は疲れ気味と聞いていましたが結構元気。4店ほどあるグループの中では頭1つ抜けているでしょう。
土曜日
昼:西麻布の天麩羅屋
夜:銀座の3つ星鮨店
旧御三家ホテル出身の天麩羅屋。久しぶりの再訪です。天麩羅コースを頼みましたが、食後感はイマイチ。客が1組しかいなかった訳が理解できました。
夜は移転後初訪問の3つ星鮨店。ちょっと値上がりしたようですが満足しました。
日曜日
夜:西麻布のイタリアン
オススメ本の確認で訪問。当日予約で17:30入店を指示されました。5000円コースは皿数多いけど食後感は価格通りか。しかし1500円でワイン飲み放題などを考えるとかろうじてオススメできるかなと。
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店情報
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- 2010年10月01日(金)|
閉店情報の友里征耶と言われて久しいですが、本日もクローズした店のお知らせです。
一時は芸能関係者など業界人で賑わっていた西麻布の「坊」。
http://www.bigbo.co.jp/
ダイニング和食のハシリみたいな店でした。外から見ると何の店なのかわからない隠れ家的(といっても店内は広い)なところがウケたのでしょうか。
料理のレベル(俗に言うダイニングレベル)にあわせて支払い額は高くなく雰囲気だけの店だったのですが、バー(其の弐)、寿司屋(其の参)まで同じ建屋に併設してしまった。この膨張時期が「坊グループ」の絶頂期だったでしょうか。
友里も話のタネにダイニング和食を訪問したことはありましたが、評価するレベルの食事ではなかったこと、当時はそんなに露出していなかったこと、などを考慮して取り上げることはありませんでした。
そう言えば、せんべろ・居酒屋ライターのJ.C.オカザワと初めて会ったとき、二次会でこのバーへ行きましたっけ。
そんな「坊」に異変を感じたのは今年になってから。結構派手な「小火(ぼや)騒ぎ」を2回ほど起こして大丈夫かなと思っていたのですが、いつの間にか店前には「お品書き(価格付き)」が展示され「隠れ家感」がなくなっておりました。
そして9月になって「坊 其の壱」(ダイニング和食)のドアが閉ざされていることに気がついたのです。「其の弐」、「其の参」は営業を続けておりましたが、昨日9/30付けで閉店(経営会社は休業と称しています)となりました。
板長の顔が見えない(実は居ない?)
厨房スタッフはバイトレベル
料理ではなく雰囲気を一番のウリに考えている
経営者は10年先の営業を考えていない?
と、まともな料理店ではないというのが私の「ダイニング評」であります。最近はかなり減ったようですが、それでも時たまこの手の店がオープンしておりますから、業界には未だに
ダイニング神話
を信じている経営者がいると言うことでしょうか。
料理店で、顔が見えないバイトレベルの厨房スタッフが必要なのは
ファストフードとファミレス
だけで充分。
賢明な(味のわかる)客が増えて、このようなコンセプトのダイニングが世から駆逐されることを私は願っております。
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問題提起
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- 2010年09月30日(木)|
昨日のブログでちょっと予告をした「鮨 三谷」。肝心のツマミや握りではなく、その
予約がとれない
という事に注目が集まっているようです。業界内でも結構注目されているようで、私もある人気鮨店で
変わった創作寿司を出すらしい
と聞いたことがあります。こちらの店は本当に予約困難(1ヶ月先まで)なので、満席偽装の疑いのある寿司屋に関してほとんど興味をもっておりませんでしたが、集客がそれほど順調ではない銀座の店では興味津々のようです。読者の方からの情報ですが、
築地鮪関係者の話では、ネタはたいしたことがない
四谷の寿司屋たちが確認のため行ってみたが他に客がいなかった
マグロを塩と酢で締めたものを出しているらしい
鮪のスキ身を炙ってアナゴで巻いたものを出しているらしい
と少しずつ情報が漏れ伝わって来ました。以前にも書きましたが出身の海鮮系「魯山」ともかなり違った「創作系寿司」を編み出しているようです。
そんな時、ある読者から店との生々しいやり取り(電話)の情報をいただいたのです。簡単に記述してみます。
客:予約をしたいのですが・・・
店:何かを見て電話してきたのか?
客:いえ違います
店:誰かの紹介か
客:いえ以前に伺ったものですけど2人で伺いたいのです
店:2名だと昼なら12月、夜なら来年の4月下旬か5月になる
私がブログで問題提起したからでしょうか、店側がかなり神経質になっている様が伺えます。もしかしたら検証精神旺盛な読者からの予約問い合わせが殺到したのかもしれません。
しかし昼でも12月、夜なら8ヶ月先とは一時期一世を風靡した「エル ブジ」並みではないか。しかし私はこれを素直に信じられないのです。
10席のカウンターで満席偽装していたとして1日に5名の予約を取っていたとします。1月25日営業として、10月から来年4月までの7ヶ月間でその予約数はなんと
875名
になるではありませんか。こんなに街場海鮮寿司店出身の店にスタンバイしている人がいるのでしょうか。
皆さんもまわりの自称鮨通、鮨好きの人に聞いてみて下さい。四谷の寿司屋達のほかは、訪問した、予約出来た、という人を見つけるのは非常に困難なはずです。
そして私はある「仮説」を思いついたのです。その仮説を導き出した読者の方々からの情報は
2名でも1名でも最短の予約可能日が変わらない
予約がとれたらその後に人数を増やすことが可能になる
貸し切りだとカウンターを満席(10名)に出来る?
あくまで私の推測ですが
一日一組しか予約を取っていない?
との結論に達してしまったのです。
1組だから後から人数を増やしても大丈夫。一組だから1名でも2名でも予約可能な最短日は同じ。1組だから10名の入店もオッケー。
そういう結論しか出ないのではないでしょうか。
そこで私は言いたい。世には「一日一組(二組)限定」と謳っている店はままあります。組数を制限しているならはっきりそう宣言すればいいではないか。半年(8ヶ月)先まで一杯とか意味深なことを言って断るのはどうみても
満席偽装
としか思えないのです。
予約困難さではなく、鮪を炙って他のネタと合わせるような「創作寿司」に自信があるなら、
堂々と一日に何組も予約を取って、世間の鮨好きや同業者からの評価を受けてみろ
と私は「鮨 三谷」に提言させていただきます。