パリに無事到着

6時間前ほどに無事パリに到着しております。チェックインしてネットにつないで掲示板を見たら、かなり盛り上がったスレがあるのに驚きました。周回遅れで参加できない雰囲気です。

無事着いたのは当たり前で、無事でなかったらニュース沙汰になっておりますからたいそうなブログタイトルを付けるまでもないのですが、なにぶんまだ当地は25日の23時頃でしてかなり眠い。さきほど夕食から帰ってきたばかりで寝る前に26日分のブログをなんとかアップしようと頑張って(無理して)いるところであります。

現在進行形でありますので、宿泊しているホテルや訪問したレストランをオンタイムで詳細に開示することは出来ないのですが、行数稼ぎに今夜行ってきたレストランについて一言。?

今夜行ったのは、友里が好きでない元料理人がプロデュースしている(レシピは提供しているそうですけど)ホテル内のレストラン。日本の支店を何回か閉店させている空飛ぶ料理人の店です。

月曜だというのにさすが3つ星、満席でしたが17卓くらいあるホールで日本人は私を入れて4組いました。欧州も中国人に占領されていると思っていたのですが、それらしきグループは居ませんでした。おかげさまで、料理が美味しいかどうかは別にして、静かに(うるさくなく)食事が出来きたのはラッキーでありました。

デギュスタシオンというのでしょうか、シェフオススメのコース(なんと360ユーロ)を頼んだのですが、正直イマイチ。しょっぱいだけ、コライユ味だけ(オマール)と単調な味わい。強いていうなら最後の鶏料理、白トリュフが旨みのない鶏肉をカバーしていてなんとか楽しめました。
添え物含めて野菜が多く一見ヘルシーに見えるのですが、味わいの浅さに反してバターや塩の使用が多く実際はヘルシーではありません。これなら最初からはっきりクラシックな調理にした方が客も納得するのではないか。
機内での食事を極力控えてのぞんだのですが、チーズやデザートに行き着く前にお腹一杯になってしまいました。

友里には、どこが3つ星料理なのかまったく理解できないパリの初日ディナーでありました。

本日は簡単でありますが、これで終わりとさせていただきます。

さよなら福家書店 銀座店

本日これからちょっと出かけてきます。来週はじめまで時差、ネット環境と異なる地域に滞在予定ですので、普段のように定時でのブログアップやメール返信、掲示板への書き込みが出来ないかもしれません。出来るかぎり日本時間に合わせるつもりでありますが、行き届かないところがありましたらご勘弁下さい。

毎日のように羽田国際空港がTVで紹介されておりますが、友里は時代に乗り遅れておりまして残念ながら成田からの出発であります。

羽田は便利だ

と言われておりますが、そんなに便利なものなのか。車での所要時間では東京からだと成田までスムーズに行けば60分。羽田だってヘタしたら30分はかかります。費用は倍半分でしょうが、便利さではそんなに大差はないのではないかと思ってしまいます。

さて昨日のブログでちょっと触れたミシュランガイド関西版。購入したのは銀座の福家書店でありました。
銀座のイタリアンへ行く用事がありまして、その時スタッフが何気に言った言葉に驚いたのです。

福家書店が閉店するようです

そこで直ぐさまミシュランの購入を兼ねて確認しに行きました。
イタリアンスタッフからの情報は確かでありまして、本日25日をもって閉店となるようです。

思えば、この福家書店銀座店に友里征耶は大変お世話になりました。デビュー本「シェフ、板長を斬る 悪口雑言集」(グラフ社)などシェフ板シリーズ(といっても2冊だけ)を大々的に取り扱っていただいたのです。かなりの部数を売っていただいたようで、デビュー本は週間ベスト3を飾ったこともありました。?

順調に「グルメバトル」(グラフ社)まで応援していただいたのですが、潮目が変わったのは「ガチミシュラン」(講談社)の時からか。
福家書店はミシュランガイドを大々的に扱う方針だったようで、その大事な商品を真っ向否定した「ガチミシュラン」は邪魔だったのではないか。いつもなら目立つ所へ置いてくれるのですが、「ガチミシュラン」は奥の目立たないところにだけの展示。

つづく「グルメの嘘」(新潮社)では、新書だというのに発売直後でありながら新書の棚に常備されていなかった。有楽町の三省堂や八重洲ブックセンターでは、新書部門やノンフィクション部門で売り上げベスト10に入っていた時期でありましたから不思議に感じたのです。

これらの友里本の扱い(不遇)はたまたまだったのかもしれませんが、そこはデビュー当時大変お世話になった書店。閉店となることを知って、何とも言えない寂しさを感じております。
一応閉店の理由は

ビルの建て直し

とされているようですが、近隣の情報では建て直しされてももう銀座へは戻ってこないとのこと。
数寄屋橋の旭屋書店、新橋の大型書店(店名失念)とここ数年で都心の大型書店閉店が続いております。
書店業界(出版業界)は慢性不況と言われて久しいだけに、ライターと言えるかどうかわかりませんが印税をもらっている身としまして、この業界の将来が心配であります。

あと数時間で自宅を出ます。今回は体調不良にならないよう、食事を含めて行動に充分注意するつもりであります。去年のようなドタバタ劇がないよう気をつけて行ってきます。

最近訪問した店 短評編 43

ようやくミシュランガイド京都・大阪・神戸版を手にしました。大手書店で購入したのですが、買うどころか手に取っている人は私の他に誰もいませんでした。
詳しくはブログで一度か二度取り上げたいと思いますが、今日は簡単に。家に帰ってまずチェックしたのが、先日のブログで取り上げた2つ星寿司屋「鮨 生粋」のページです。
大変な投資をして大改装した内装が写真に反映されているかどうかを見たかったのですが、何百万円もかけた甲斐がありました。相変わらず発色が悪い写真ですが、改装後のものが載っております。

さて6店です。

よこ田
移転後に初訪問。一応夜は2回転営業のようで18時を指定されました。主人は以前より丸くなったのではないか。昔ほどの威圧感がなくなり、トークも饒舌になっておりました。息子さんも手伝っているようで、支払い額を考えるとまずまず満足した食後感でありました。

くろさわ 麻布十番店
麻布十番のある饂飩店。オーナーがあの黒澤監督の息子のようですが、最近週刊誌で「黒澤博物館」の設立をめぐる不透明な資金運用が問題になったからか、客は少なくすぐ入れました。近くの蕎麦屋はどれも行列が出来ていたんですけど。

ベージュ トーキョー
寂しい店内。シェフが日本人に変わりましたが集客には影響がなかったようです。これだけの大箱でわずか数組ですから客は不安になってしまいます。でも少ないのは客だけではありません。売り上げが少ないからかホールスタッフも疎ら。まともなソムリエ職の人も見当たりません。
料理は前シェフの時より良くなっていると感じたのですが、コンセプト自体が根本的に間違っていますから、シェフの交替だけでは問題は解決しないでしょう。

ドン・チッチョ
オススメ本の確認で訪問。この地へ移転してから来る度に思うのが、

本当に美味しいのか

という疑問。相変わらず超満員でありますが、神宮前にあった「トンマズィーノ」の時の方が食後感ははるかに良かった。オススメ本に載せるかギリギリで判断を保留しております。

鮨 さいとう
ミシュラン3つ星ハンターとの訪問。昼、夜(2回転)とほぼ満席で予約は1ヶ月後でないと入らないようです。
かねさかグループでは最近「真魚」へ行きましたが、こちら(鮨さいとう)の方が支払い額は安く食後感は上。かねさかグループでは頭1つ抜けているでしょう。

鮨 水谷
これまた移転後の初訪問。夜は2回転営業のようですが、1週間前でも予約が入りましたから昔ほど混み合っていないと推測します。
ツマミが鮨タネ中心でありますが、タネ質、握りとこの支払い額では充分満足。週末だったからかサロン化が進んでいるように感じたのがちょっと心配ですが、オススメです。