「店評価ブログ」を更新しています

今回の旅行(実際は本業での出張です)はトラブル続きでありました。飛行機の欠航や遅延だけではなく、行きの機内で原稿を書いていたところPCが突然真っ暗に。
今春購入したばかりのVAIOの最新鋭機だったのですが、どうも調子が悪くなってきまして、今朝には使用しているメイラーがフリーズ。
強制終了して再度立ち上げたところ、メイラーの設定が白紙になっておりました。つまり、過去に受信したログがすべて消滅しただけではなく、アドレスブックも真っ白。誰にもメールができなくなってしまったのです。

帰宅して、デスクトップのPCからメイラーを丸ごとコピーしてインストールすれば解決するとは思うのですが、年末の旅行も控えているだけにこのモバイル、不安であります。旅行中に壊れてしまったら原稿を送付できなくなり、連載に穴を開けてしまうからです。
事前対策として、モバイルを買い直すという手もありますが、「引っ越し作業」が面倒でしかも資金が必要ですから迷っております。

今週は恒例の「友里征耶の週刊日記」をパスします。該当する週にほとんど外食しなかったこともありますが、旅行中なので手抜きで割愛させていただくと言うのが真の理由であります。
そのかわり、本日訪問したアルザス料理店(昼)とジビエ煮込み店(夜)の料理写真を最後に貼り付けますのでご納得下さい。

さて店評価ブログには、過大評価フレンチの「アニュ」と、もはや京料理とは言えなくなった「と村」をアップしております。ぜひお立ち寄り下さい。

それでは料理3皿の写真です。1枚目から

シュークルート(まず皿で提供)
シュークルート(その後鍋で提供)
雌鹿の煮込み

であります。シュークルートは単品オーダーですがこれでも一人分。皿に盛られたものだけでも充分な量ですが、鍋まで出てきてビックリ。さすがの友里も食べきれませんでした。シャンゼリゼ通りに面しているアルザス料理店です。

雌鹿の煮込み、店名に「雌鹿」の単語が入っている、友里掲示板で最近紹介されていた店です。
超繁盛店であり量が多くて安い店(コースが27ユーロほど)でありますが、私的には調理の手間をあまりかけていない料理と判断。造り置き主体の前菜に、煮込みも思ったほどの「ツメ」がない。ジビエの癖(血の臭み?)を出して体裁をとっているだけと思います。
出来合い料理だからか、前菜とメインが30分ほど(前菜はオーダー後数分で出てくる)で出てきてしまいました。
イメージ的には、高田馬場の「ラミティエ」のようですか。でもラミティエの方がまだ手間をかけていると思います。(前菜は葉っぱの上に各種テリーヌやパテを乗せるだけ、といった感じ)

先月訪問したビストロ「LE PETITS PLATS」の方がちょっと高いですが、凝った(手間かけた)調理の皿を楽しめるでしょう。

シュークルート 1

?

シュークルート 2

?

雌鹿の煮込み

雌鹿の煮込み

何とかパリへたどり着きました

いやー、昨日の移動日は大変でありました。
これから荷造りしてホテルを出ようとした9時過ぎ、JALから電話がありまして、予約便(デュッセル→パリ 13時台発)が欠航との連絡。仕方がないので16時過ぎの便に変更してもらったのでした。
雪は小降りになりまして、不安ながらチェックインしてゲートに来たらボードには

オンタイム ボーディングは15:50

とあったので安心したのでした。ただし、ゲートの外を見たら相当する飛行機が見当たりません。それでも

駐機している場所が遠い(バスで移動)のか

と無理に思いこんだのでありました。乗客が列を作り出した15:50過ぎ、なんとゲートにいた女性スタッフが帰り支度をはじめ、男性のアナウンスが始まったのです。何とか聞き取った内容(英語ではなかった)は

2時間遅れ 6時

というキーワード。後から個別に確認して、ディレイであることがわかったのです。やっぱり乗る飛行機が来ていなかった。
ゲートが変わり、17:55発と約2時間遅れとのボード表示。ラウンジが遠いのでそのままゲート付近でPCいじって時間を潰したのです。
もしかしたらこのままデュッセルにもう一泊かと心配でしたが、乗る飛行機も17時過ぎには到着し18時から機内へ乗り込み。このまま出発かと座って待っていたら

出発は2時間後。パリで乗り継ぐ人は無理なので降りて手続きをしてくれ

みたいなアナウンスが流れました。
その夜に予約していた3つ星レストランの訪問時刻を遅らせていたのですが、このアナウンスを聞いて断念。しかし機内なので電話が出来ず

このまま連絡なしのドタキャンか

と観念したのでした。
結果的には1時間後に出発することが出来て、20時15分にはCDGへ着陸。荷物をとってタクシーに乗り込んだのが20:50で、ホテルについたのが21:20分過ぎでありました。

チェックイン手続きだけして、レストラン(ホテルのメインダイニング)へ直行し、何とかラストオーダーの22時に間に合わせることができました。着替えをしなかったので、ちょっと周りから浮き気味でしたけど・・・
ここまで苦労して食べた

白トリュフのスパゲッティとリエーブルのロワイヤル

ですが、期待したほど美味しくなかった。特にロワイヤルは昨年と調理を変えたのか、レバー臭くて(レバーを混ぜて成形していた)ソースも変に味濃いもの。奮発した

‘76 ラトリシエール・シャンベルタン  ルイ・トラペ

だけが印象に残っただけでした。
ドイツの2つ星に続いて、パリの3つ星もイマイチと今回のディナーは散々であります。

さて一昨日の夜に食べたドイツ2つ星レストランの

ロブスター尽くしコース

の4皿の写真を貼り付けます。当然3皿目くらいで飽きてしまいました。
ドイツ人(デュッセルドルフの人)はロブスターがお好きなのでしょうか。

写真は上から

オマールのサラダ仕立て
オマールのビスク(身入り)
フライドオマール(カレー風味)
オマール(牛ベースのソース)

であります。

連日の「Schiffchen」間違い

昨日のブログでは、デュッセルドルフ郊外のミシュラン2つ星レストラン「Im Schiffchen」へ行くはずが、タクシーの運転手とのコミュニケーション不足で、ビアレストランの「Zum Schiffchen」へ連れて行かれた失敗談を書きました。
相変わらずのバタバタ旅行、旅慣れていないとアンチの方々から突っ込まれるのを承知で、本日は再び「Schiffchen騒動」(大げさ)です。

和食テイストなどの不味い創作料理ではなく、せっかくなので地元の料理を地元のビールを飲みながら食べたいとのお願いで、デュッセルドルフに住んでいらっしゃった読者から教わったのが昨夜間違えて訪問したビアレストラン「Zum Schiffchen」。

11:30オープンに入店しようと、しっかり店名と住所を書いたメモをホテルのドアマンに見せてから呼んでもらったタクシーに乗り込んだのです。
ところがこのタクシー、ライン川の方とは逆の方へ走り出してしまった。
ちょっと不安になって

どのくらで着くのか

と間接的に質問した後の運転手の回答に私はひっくり返りました。

混んでいるので50分はかかる

15分の聞き間違えかと再度確認しても「50分」。これはおかしいと「Zum Schiffchen」の住所を読み上げたら

なんだ、「Im Schiffchen」ではないのか

とのお言葉。どうやらメモを見せたドアマンが、2つ星の方と間違えて運転手に指示したようなのです。
昨晩と違ってすぐに引き返して大事には至りませんでしたが、まったく紛らわしい店名。地元民でも混乱するくらいですから、どちらか店名を変更してもらいたいものです。

ところでこのビアレストラン。地元のアルトビールに、ザワークラフトスープ、ブラック プディング(ブーダンノワール?)、そしてライニッシャー・ザイアーブラーテン(牛の酸っぱい煮込み)がまずまずで堪能してしまいました。

今夜は同じく2つ星だったのですがウリの「オマール尽くしコース」、味付けが濃くてオマール料理が4皿連続で、飽きてしまって食べきれませんでした。はっきり言って美味しくない。
ミシュランはホント旅人には

罪作り

なガイドであります。
さて、掲示板にも書いた昨晩の「Im Schiffchen」の

フジヤマ料理

の写真を参考に貼り付けます。
山葵(抹茶かも 舐めていないのでわかりません)の粉末を使ってフジヤマを皿に描いておりますが、山葵のクリームと共にフォアグラにはまったくミスマッチの調味料。二度と食べたくない代物でありました。
皆さん、海外へ行っても

ミシュランガイド

には騙されないよう気をつけて下さい。