多摩ラケでも嫌われていた、石原都知事

昨日の私のブログを読んだ知人から教えて貰った話です。石原秘話と言うには大袈裟かもしれませんが、傲岸不遜、他人のお金に限定しての浪費家である石原慎太郎都知事の人柄がわかるエピソードであります。

石原さん、ヨットだけではなくテニスもやるのはよく知られていますね。今はなくなりましたが、目黒線の多摩川駅(昔は漢字が違っていた記憶があります)前に高級会員制テニスクラブがありました。客が入らず閉園した遊園地跡に東急が「多摩川ラケットクラブ」というテニスクラブを造ったのです。
入会する費用が何百万円もかかるというので私は断念しましたが、後に会員同士の男女親睦活動(不倫も含む)が特に盛んなテニスクラブだと漏れ聞き、独身だった私は入会しておけば良かったと後悔したものです。

その高級テニスクラブに石原慎太郎氏も入っていたそうです。テニスをされる方ならおわかりいただけることですが、コートが横に(縦にも)並んでおりますから、隣のコートからボールが入ってくることがあるんですね。逆にこちらのボールが隣コートへ入ってプレーを邪魔する場合もあります。
プレーが止まった時、普通の会員(礼儀を知る普通の人)はボールを拾って投げるなりしてボールの持ち主に返してあげるのが一般的であります。ボールが隣から来る、隣へ行ってしまう、のは上手い人でも初心者でもお互い様であるからです。

そして石原慎太郎氏。隣へ行ってしまった自分のボールは投げ返して貰うそうですが、隣から来たボールは拾って返さないんだそうです。素晴らしい互助精神の持ち主ではありませんか。会員達は

?アイツに投票する人の気が知れない。

と言っていたと聞きました。

ホント、良い性格(笑)をしている人なんですね。税金をジャブジャブ自分の贅沢に使うのを憚らない彼の行為を、ある意味納得してしまうエピソードであります。
石原伸晃代議士や石原宏高前代議士(落選中)は、オヤジのこのような態度を見ても恥ずかしいと思わないのでしょうか。DNAを受け継ぐ彼らも似たような性格なのではないかと思ってしまいます。

先日、タブーに挑戦する月刊誌「サイゾー」から友里にコンタクトがありました。「裏モノJAPAN」に出てしまいましたから、もう怖いものなしと言いましょうか、たいていの媒体には驚かなくなりまして、オファーを受けさせていただくことにしました。
2月号で1?2ページの記事を担当する予定です。決定しましたらまたブログで宣伝させていただきます。

石原慎太郎よ、どこまで人の金を使いまくるんだ!

驚きました。人の金の場合のみ「浪費家」に変身する石原慎太郎東京都知事でありますが、秘書等ふくめた4人のオリンピック招致に関する4回の海外出張の総費用が1億3000万円を超えているというのです。1回の海外旅行に3000万円以上、一人当たり800万円を超える無茶苦茶な費用であります。

1泊12万円以上の宿泊費、良い部屋へ泊まればこんなものでしょうが、秘書含めてそんな部屋が必要なのか。小さい部屋で一緒に寝泊まりしろ。その方がセキュリティーの面でも安心だ。
使用車(ベンツ)の費用が4000万円と言うことは1回でも1000万円払っているではないですか。ベンツの値付けが高い日本でも、中堅のベンツが新車で買えてしまう金額です。
またプリンター2台に90万円、ファックスに25万と、これまた買うより高いレンタル費。
石原家の費用では絶対しない湯水のごとくまき散らすこの浪費。人の道にはずれていると言いきっても過言ではないと考えます。
しかしコメンテーターの萩谷順氏(法政大学法学部教授)は

海外はレンタル費が高い。しかも買うなら職員が先に訪問しなければならずその費用が上乗せされるから致し方ない。
この時期は各国の首脳が集まるからホテル代が値上がるし、打ち合わせするからスイートルームが必要。
デンマークには国産車はなく、シンガポール含めてベンツは高い。
海外旅行している人ならこれらの費用は理解できる。

というような擁護をしていましたから私は呆れたのです。
まずは根本がわかっていない。

石原都知事とその秘書達に、プリンターやファックスを使用するような「実務」があるものなのか。百万が一あったとしても、5つ星ホテルにはビジネスセンターがあります。プリントなんて、まずは携行しているPCからUSBメモリーに落としてビジネスセンターでプリントすればいいだけのことです。日本語対応のプリンターがあるかどうかしりませんが、ないなら日本から1万円前後の小さなプリンターを持っていけば良いだけのこと。
ファックスはメールで代替できるのではないか。秘密保持の問題とかの言い訳が聞こえてきそうですが、オリンピック招致活動にそれほどのマル秘があるとは思えません。これまたビジネスセンターでファックスできますし。

打ち合わせだってスイートでする必要があるのか。小さな部屋を一つ余計に借りればすむこと。私も利用しておりますが、「一休ドットコム」の海外版というのでしょうか、そのようなサイトを使用すればかなり安く海外の有名5つ星ホテルに宿泊できます。しかも秘書なんて相部屋でいいんです。
移動もベンツなんて借り上げず、タクシーを使え。いや大都市の知事がタクシー利用はみっともないというなら、普通のリムジンサービスのようなものを利用すればいいのです。リムジンサービスを頼んだことがありますが、何日滞在したかしりませんが1000万円なんて桁が2つは違うでしょう。

そして航空運賃。前にも述べましたが、公金でエコノミーセーバーを購入し、自分のマイル使ってアップグレードすればいいだけのこと。見栄張ってファーストに乗りたいなら、ビジネスセーバーとの差額を自腹で払って、やはり自分のマイルでアップグレードすればいいのです。公金で乗った飛行機のマイルを貯め込んでいるはずだからです。

不自然な擁護の萩谷氏、彼こそ本当に海外の5つ星ホテルに泊まって海外旅行した経験があるのか疑問であります。石原家と親しい間柄なのではないかと疑ってしまいます。

長男と三男の石原伸晃氏と石原宏高氏は自民党の東京都連の幹部のはず。オヤジにまったく頭が上がらず意見が言えない息子たちのようですが、ここは傲岸不遜で浪費癖(他人のお金の場合だけ)の自分のオヤジに関しての意見を聞いてみたいものであります。

民主党の批判も良いですが、オヤジを擁護するのも結構、批判するのも結構。4年後の自身の衆院選挙を考えたら、ここは逃げずに第三者的な見解を発表したほうがプラスになると私は考えます。

今年のレストランガイド本は全滅?

本の売れ行きを見たい時、アマゾンのランキングを参考にする人も多いと思います。私も6年前のデビュー時は、拙著「シェフ板」黒本のランキングが気になって、しょっちゅう見ておりました。
しかし実際はトップ100にでも入らない限り、たいした売れ数ではなくそれほど参考にならないと業界の方から聞きました。日本のアマゾンは中堅の取次店が運営しているというのもその理由の1つだそうです。
ただし、売れ行きの傾向をみるにはある程度参考になるでしょう。特に昨年の傾向と比べると面白いものがあると思います。

本日7時前の主なガイド本のアマゾンランキングを示してみます。いずれも今年発売のものです。
ミシュランガイド東京       4,160位
ミシュランガイド京都・大阪   5,754位
東京最高のレストラン     26,347位
ザガット             14,697位
美食の王様ベスト200皿  170,416位

特にその凋落ぶりをあらわしているのがミシュラン。京都・大阪版は最初からランキングがパッとせず日の目を見ませんでした。東京版も最初は1位とか2位になっていましたが、すぐ1000位前後に脱落。昨年は大きく売り上げ数を減らしたといっても1ヶ月は1位を保持していたと記憶していますから、この状態は強気のナレ氏でも想定外ではないか。
私は上陸した2007年の発売時、「近いうちに普通のガイド本と同じ販売数(売れても数万部)になる」と予想しましたが、わずか2年で当たってしまったようです。
「東京最高のレストラン」も今年はかなり苦戦。発売当初から4桁順位を維持しておりました。大きくリニューアルしたと宣伝していましたが、ライターの顔ぶれもたいして変わらず中身も例年と大差ない出来なので飽きられたのかもしれません。
「ザガット」は、お金出して買う人より、タダで貰う口コミ投稿者の方が多いのではないかと思ってしまいます。もう完全に使命は終わったのではないでしょうか。
美食の王様の本に至っては、悲惨以外の何物でもないでしょう。まったく売れた形跡が見えません。理解ある筑摩書房も次の企画はしないと私は考えます。

未曾有の不景気のせいもあるでしょうが、レストランガイド本が軒並み撃沈。多店舗展開の店が集客に失敗するのと同じく、猫も杓子もガイド本を乱発してしまい、読者や一般客の興味を失ってしまったのではないか。
そういえば、売れない本を乱発していた山本益博氏も、今年は本を出していないようです。
ただでさえ出版不況なのに、経済自体の不況が重なり出版業界はまずますきびしくなったのかもしれません。