どうした、過食のオコチャマ

ブログというのはどんなにつまらなくても毎日更新することが重要だと聞きました。つまらない自己陶酔と自慢話ばかりの「さなメモ」(さとなお氏のブログ)も、原稿締め切りに追われていると自慢にもとれるボヤキを書きながら毎日更新しています。
読者の方から元日でも更新するのかと驚かれましたが、この私も無理してここのところ毎日更新(国内外の旅行中も)しているのは、つまらない内容でも毎日発信することに意味があり、注目を保てると思っているからであります。でなければ、さとなお氏も最近の「さなメモ」のようなまったく内容のないものをアップし続けないでしょう。

そこで掲題に戻ります。昨年ある読者から、来栖けい氏のブログ更新が滞っている、との情報をいただきました。そこでウオッチしていたのですが、新しいブログを10月にスタートしてから11月、12月と更新は激減。12月はわずか2回のアップだけで、今現在(1/7  6時30分現在)12月21日が最後の更新のままであります。
http://www.bishoku.no.ousama.co.jp/kuku-diary/

年末年始の挨拶もアップしていないというのは、ちょっと考えられません。
飲食店癒着ライターの身からレストラン経営に乗りだした来栖けい氏。毎日自分の店に出てサービスしているのでブログを更新している暇がないのでしょうか。それとも体調でも崩しているのでしょうか。

彼をよく知るレストラン関係者も「レストラン経営はそんなに甘いものではない」と言っていましたが、店運営に四苦八苦なのか、千客万来で忙しいだけなのか。彼ら「ヨイショライター」の駆逐が友里征耶の活動目的の1つと以前書いたことがありますが、こうもあっさり自粛(自滅)してもらっては拍子抜けであります。「東京最高のレストラン2010」も出版当初からパットした売れ行きでないようですし。

読者の方からの情報だと、「エキュレ」の年末年始の予約は2週間前では入らなかったとのこと。そんなに盛況とは想像できませんでしたが、これを聞いたら興味が沸いてきてしまいました。
単なる忙しさからのブログ更新停滞であると考え、さとなお氏のように意味ない内容でも更新をしていただきたいと考えます。

裏方が表にしゃしゃり出てきたらダメだろ!

銀座の「ラ・ソース 古賀」というカレー店を覚えていらっしゃるでしょうか。代々木上原のフレンチ「コム・シェヴ」の裏メニューであったカレーが好評だったそうで、そのカレーを引っさげて銀座にカレー専門店(末期はビストロ料理も提供していた)を出してきたのです。
さとなお氏や彼の盟友?である伊藤章良氏がオープン当初絶賛していましたが、私は当時から掲題のフレーズを使って疑問を呈しておりました。最初は混んでいましたがすぐさま閑古鳥となり閉店に至ったのをご存じの方も多いでしょう。

先日、読者の方から昨年12月に出版された「あまから手帖」が「裏メニュー」を特集していると教えていただき、アマゾンから購入しました。最近はどんどん便利になって、注文当日に配送されたのには驚きです。

早速中身をチェック。ほとんど知らない店ばかりでしたが、各店の裏メニューを大きな写真と共に紹介する企画であります。
鰻屋の裏メニューが「ハリハリ鍋」には驚きましたが、フレンチ、広東、そして割烹の裏メニューが「カレー」というのには逆にありふれていて能がない。
後半には「裏メニュー」ではなく「まかない料理」の特集までありました。
裏方はあくまで隠れた存在で力を発揮するもの。表に出てきたらそれはもう「裏」ではなくなり、存在価値や力がなくなるものなのですが、編集主幹の門上武司さん、いくらネタがないからといって「裏方」を表に引きずり出して良いのでしょうか。

裏メニューというもの自体私は好きではありませんが、この存在はいつもの料理に飽きた常連客の目先を変えたい料理人が苦肉の策で考え出したもの。
「裏メニュー」を要求する常連客に私は言いたい。その店の料理に飽きるくらい通うより、それなら他のジャンル、違う店へ行ってみろ、と。
引き籠もりのように一ヶ所に留まることなく、内弁慶にならず、色々な店の料理を食べることが視野の広がりになるのではないでしょうか。ジャンルが偏るどころか、裏メニューが食べたくなるほど一店に通い続けるディープな常連客の考えが私には理解できません。他の世界を知る事により、あらためて自分が懇意にする店の再評価が出来るというものです。

そう言えば鮨を毎日食べ、場合によっては連日同じ鮨店に通う鮨オタクもいましたね。彼も実際は食べ飽きるから、鮨屋の後にモツ鍋やラーメンを欲してしまうのではないでしょうか。無理して鮨を食べ続けるのをやめ肩の力を抜くと、違った世界が見えてくると思うんですけど。
だいたい割烹などのカウンターで、カレー臭を漂わせること自体が迷惑。カレーが食べたいなら店を変えればいいだけのことです。

以前交詢ビルの「よねむら」で、初訪問の客が「裏メニュー」を要求して断られている光景を見たことがあります。「何回か通っていただかないと出せません。まずは本メニューを味わって下さい」と店主は言っておりました。
店としては当然の行為だと思いますが、今回の「あまから手帖」を読んでミーハーで純粋な読者たちが「裏メニュー」に興味を持ち、同じような愚行に奔るのではないか。ネタがなかったからといって「あまから手帖」も罪なことをしてくれたものです。

今テレビで、昨日の築地の鮪の競りの結果を放映しておりました。今年も「久兵衛」が香港のチェーン展開寿司屋と競り合って大間の鮪の落札価格を上げてしまったそうです。1000万円を超えたとか。(正確には1628万円?)
出血サービスで1ヶ2000円で提供するそうですが、競り初日の大間の鮪が良質である可能性は低いのではないか。「久兵衛」には売名行為なだけのこの競り上げ愚行、そろそろ辞めていただきたいものです。

混ぜ山葵と本山葵を使い分ける寿司屋

法的整理だ、ANAへ国際線を譲渡だ、と情報が二転三転していたJAL。いままで積み上げてきたマイルやステイタスもパーになると覚悟を決めていた矢先、なんとデルタ航空と提携するというニュースが昨晩出てきました。
アメリカン航空とデルタ航空の違いがよくわからないので(あまりアメリカへ行かないので)、JAL利用客にとってこの提携変更のメリット・デメリットが良くわかりませんが、一利用者としてはすこし希望が見えてきました。?

しかし知人が言っていた話なんですが、「俺がANAの社長だったら、JALのヘビーユーザーを対象に、ステイタスとマイルをそのまま保証してANAへ受け入れると発表して囲い込む」と言うのです。
なるほど、私のJAL存続希望も実は単なる自己都合。税金でも何でも投入して存続してもらいたいなどと勝手な考えを持っているのは、今までのステイタスとマイルをご破算にしたくないだけ。これさえ保証してくれるなら、JALだろうがANAだろうが関係ないというのが正直なJAL常連客の本音ではないでしょうか。
でもこれをやると、本当にヘビーユーザーがANAに乗り換えてしまうでしょうから、JALは存続が更に難しくなるでしょう。
日本企業としてそこまで出来ないのか、法的に無理なのかしりませんが、これをしてもらえば、JAL法的整理(会社更生法)に反対する人がかなり減ると思いますので、日本にとっては最善ではないかと考えます。

さて年末からの北海道旅行であらためて疑問に思ったのが寿司屋の山葵であります。
銀座や西麻布の高額鮨屋で「混ぜ山葵」を使用する店はないですが、銀座でも昼にお決まりを1000円台で出している寿司屋では、混ぜ山葵を使用している店はあります。
私はJ.C.オカザワと違って、数千円の寿司では養殖もののタネなので混ぜ山葵で構わないと思っているのですが、1万円前後の客単価の店で本山葵を使わないのはいかがなものか。

今回、あるホテル(ニセコ)のカウンターに座ったのですが、1万円以上のコースを頼んだのにツマミ、握りの両方が混ぜ山葵でありました。「山わさび」は本物でしたけど。
この店は本山葵を仕入れていないのかと思っていたら、後から来た常連のツマミに本山葵を出してきておろしていたので驚いたのです。この立地でこの価格帯の寿司屋にちょくちょく通う客は確かに神様みたいなんでしょうが、ここまで露骨に差別して良いのでしょうか。隣の家族は、毛蟹、ツブ貝、牡蠣など特別なタネを頼んで売り上げに一番貢献していましたが、混ぜ山葵を使われていました。

面白いのは札幌で超有名な寿司屋の支店。お任せだったから本山葵なんだと安心してツマミを食べていたのですが、握りになったらお任せでも大量にストックされた「混ぜ山葵」を使用し始めたのです。
この使い分け、理解できません。
北海道では本山葵はそんなに高額なのでしょうか。
統一感のない寿司屋でありましたが、本店の半額以下の割に内容は半分以上でありまして、本店よりCPは良かったです。