友里掲示板の「料理評論家・グルメライターを語るスレ」で不定期ながら私が楽しみにしている書き込みがあります。
究極のナルシスト、自己陶酔と上昇志向の権化と思われる「さとなお」氏のブログ、表面ではなく彼の深層心理を純粋(実際は単純でただのミーハー)な彼の読者にわかるように平易な言葉で解説しなおした「意訳」のことであります。
さとなお氏の純粋無垢な信奉者は、彼独特の文体と人脈自慢や大物振りから見落としがちなのですが、彼の実態は限りない「上昇志向」の塊、はっきり書くと「成り上がり感」が丸見えです。
まずはベースの3/27付けの「さなメモ」をご覧下さい。
http://www.satonao.com/archives/2010/03/post_2863.html
ここのところ「さなメモ」は人脈自慢に拍車がかかったようで、この「ひまわり弁護士」だけではなく、鳩山総理から山本彩香さん(沖縄料理店の主人だそうでその道では有名な方だそうです)、孫正義社長たちを引用しまくっています。
こんな自慢話を読んで「さすが」と思う信奉者は、マスヒロさんのご高説を信じて二郎さんの握りを、涙を浮かべんばかりに有り難く食べる人と同じタイプではないでしょうか。ヘソが体のど真ん中に固定されており、性善説を信じる方たちであります。
ではその3/27付け「さなメモ」の意訳を貼りつけます。
「ひまわり弁護士とご飯した」
昨晩は弁護士の松本三加さんとご飯した。ご存じない人もいるかも知れないけど、「ひまわり弁護士」(村田信之著)のモデルとして業界じゃ有名な方!
なんでそんな大物とボクが知り合いかというと、エヘン、松本さんがさなメモの読者で、彼女「から」ボクにアプローチがあったから。
最初は誰だろ、このヒトくらいに思って適当にあしらってたんだけど、あとで村田さんと知り合ったときに正体を知って、それからは大親友になっちゃった!
その松本さんが日弁連のシンポジウムで上京するってんで、こりゃ後で使えるかもとお食事に招待したワケ。
なんせ「あちらが」ボクに興味を持って「ボクが」招待するんだから、なんだか弁護士過疎の地で働かせてる自分のカケラを労っているようで悪くない。
・・・でもこんなこと書くと、すぐ他の読者が我も我もと気安く食事に誘ったりしてくるんでちょっと心配。
よくボクが「誰それとご飯した」「ツイッターした」ってさなメモに書いてるから、「何かさとなおってオレ達と同じ世界で生きてね」って気安く誤解するおバカさんが多いから。
でもこういう人たちによく考えて欲しいのは、「キミがボクの立場だったら、はたしてキミはキミと付き合いたいと思うかね?」ってこと。
ウメケンくんにしたって孫さんつながりだから取り上げているわけであって、どんなに優秀でも市井の高校生じゃボクも一緒に食事したりはしない。これは当たり前でしょ?
つまりバリューのある人間同士は自然と引き付けあうし、縁がつかないってことは、まあそういうことなんだ(笑)
「自分が歩むはずがない人生を歩んでいる人と話すのはやっぱり面白い」。これをそのままに受け取らず、「歩んでいる」と「人と話すのは」の間に「同じレベルの」を補足するくらいの謙虚さはないと(笑)。
この言葉知ってるかな「道同じゅうせずば日々に疎し」。この「道」というのは、本当は「社会階層」を意味していると思うな。
さとなお氏、でも昔はこんなに上昇志向や大物振り、そして内秘めた「成り上がり志向」が目立たなかったのです。人間、知名度が上がって人脈が広がってくると勘違いしてしまう人がいるのですが、彼はその典型例と言えるでしょう。彼の幼少時代の教育だったら
他人にやたらと自慢をするのはさもしいことだ
と教わったはずなのですが、電通に入って舞い上がって忘れてしまったのでしょうか。
最後に面白い対比を示したいと思います。
友里がブログデビュー(正確には邱 永漢さんのHPのコラム)したのが2003年の5月。その時の「さなメモ」は今とはまったく違っておりました。アクセスしてくれる読者への感謝の気持ち(2003年5月30日)も書いているのには驚きました。今の彼は、?
ボクは大物で有名人だからアクセスが多いのは当たり前
という感じですから、当時は未だ謙虚だったんですね。当時の一月分をまとめた「さなメモ」のURLを貼りつけます。
http://www.satonao.com/archives/2003/05/
あまりの変遷に驚かれた方も多いと思います。
ここまで書いたら、友里の当時のコラムも引き合いに出さなければ不公平でしょう。
インデックスでしか表示できないので、一々クリックしなければなりませんが、お暇なら斜めでもかまいませんので読んでみてください。
http://tomosato.net/kako/index.html
昔のコラムやブログを読み返し、さとなお氏を反面教師として「初心」を忘れないよう友里は努めていきたいと思います。