いわゆる「アラ還」の歳に突入してしまった友里、いままで飲むのを惜しんで保管したままだった所蔵ワインの抜栓のピッチを昨年辺りから上げる方針転換をしております。もしかしたら第四コーナーを回ってしまったかもしれない人生、元気なうちに昔買いあさったワインを飲みきらないと後悔すると考え直したのであります。
特に二度と手に入るかわからないワインは絶対に開けなかったのですが、今年になってまずは
‘86 リシュブール アンリ・ジャイエ
を抜栓。もう1本あったから割と気楽に開けることが出来たのですが、飲んだ感想は
もっと早く飲んでおいた方が良かったかも
自分でジャイエは早飲みタイプと言いながら放置していたのですが、もしかしたら飲み頃を逸してしまったかと感じまして、その後もエシェゾーなど87年引退前のものを機会があるごとに開けておりますが、傑出したものに出会っておりません。
昔の思い入れが強いだけの、単なる過大評価ドメーヌなのかもしれません。
友里、ごく一部の方からブルゴーニュの古酒好きと思われているのですが、久々にリストを見たら結構ボルドーも貯まっていたのであります。本日の「ワイン飲んだ自慢」は
‘61 ムートン
先日ある店で下記写真のごとく、各自が持ち込んでの有名ワイン4本を飲む機会がありました。
96年RDはデゴルジュが2006年と近年だからか非常にフレッシュ。96年のクラヴァイヨン(ルフレーヴ お店のもの)は昔の造りに似ていて悪くはなかった。95年ウニコは若干ブショネがありましたがデキャンタで逃げられるレベルでそれなりに美味しかった。
そしてムートン、久々に61年のボルドーものを飲んだのですが、自分的には期待したほどのものを感じませんでした。今まで最高の61年ボルドーは90年代半ばに「ギイ・サヴォア」で飲んだ
ピション・ラランド
ソムリエ風に言わせていただくと、黒スグリの香りと果実味たっぷりで、それは美味しゅうございました。
その後、2級ではなく61年1級を飲む機会が何回かありましたが、これを上回るものがなかった。やはりワインは海を渡って移動させてしまってはダメなのかもしれません。
近々66年のロマコンやDR.BAROLETコレクションものを飲ませていただく会に参加予定の友里。何を持って行くか考えた結果、個人では絶対に開けない(飲みきれない)
’28 イケム
に決定したのであります。ちょっと液漏れしているようにも見えるのですが果たしてどんなお味になっているか。ブログの「飲んだ自慢」でまた感想を述べさせていただきます。
さて先日、東銀座近くにある和食店を久々に訪問したのですが、途中面白い看板の店を発見したのです。「宮下電気」とう店名、実はワインバーでありました。場所は昨年の今頃
閉店詐欺、移転偽装
と友里ブログで問題視した
ル・ジャルダン・デ・サヴールの1階部分
デ・サヴールは地下だけになっておりました。
帰宅して近いうちに訪問してみようかなと調べたところ、なんと昨年8月10日にオープンしたばかりの「宮下電気」
1年経たずこの6月一杯で閉店
というから友里、椅子から転げ落ちんばかりに驚いたのであります。
ワインバーオーナーのブログによりますと、この店の大家は「デ・サヴール」。多分「デ・サヴール」の転貸借なんでしょう。その大家であるル・ジャルダンデ・サブールが
商売の形態を変え移転するとのことで閉店を余儀なくされた
http://ameblo.jp/s-rb/day-20120502.html
というのです。
契約して1年経たずの貸し主からの撤退要求、普通の賃貸契約ではあり得ないことだけに、このワインバーオーナーはかなり不利な契約を結んでいたのではないでしょうか。だいたいこの手のテナントで
転貸借自体が認められるのか
という疑問もあります。
そしてその貸し主と言われる中澤シェフが昨年引き起こした「移転偽装」による集客戦術
NYの和食店に行くから店を5月で閉めると公言しながら、そのまま居座って営業していた
という実績から、今回の移転も素直に信じることが出来ません。
来週からネット環境の異なる地へいく予定でありまして、閉店までにこのワインバーを訪問する時間がないのが誠に残念であります。