今年のワースト&ベスト 色々ベスト編

今年のブログもあと2回。今日からはいよいよ友里征耶しかやっていない1年の総括がはじまります。本日は

色々ベスト

と称しまして、お店のある面に着目しての友里しかやっていない評価であります。

 

☆味濃い店  ラ・フィネス
正確には「塩味が濃い」であります。世には「神保町 傳」や「オー ギャマン ド トキオ」のように味の濃い店は居酒屋以外にありますが(大市のスッポン鍋も味濃すぎ)、

ここまで塩味が強い店は生まれて初めて

と思ったのが、烏森というグランメゾンにまったく似つかわない地に出店してしまったこのフレンチであります。
とにかく出る皿出る皿みな塩が強すぎ。大酒飲みの友里でも食べきるのが大変でした。
血圧管理をしている方は気をつけてください。

 

☆滑りまくりトークの店主 青華こばやし
主人一人でやっている店でありますが、4名定員のカウンターに座ってしまうと大変であります。
本人は客とのトーク術に優れていると思い込んでいるのですが、実際のところ

聞いていてイタい

と思うほど滑りまくりの連続。友里のようにつまらないシャレや下ネタでウケないのではなく

マジな内容で滑りまくる

のですから、事態はかなり深刻でありましょう。
おそらく必要以上に根が真面目なんでしょうか。料理以外に接客やトークをウリにしたいなら、生真面目さをもう少し捨てて余裕を持った方が良いと考えます。

 

☆性格は良いけど肝心の料理が・・・  与太呂 六本木
友里の定説で一番有名なのが

性格の悪い料理人の店に美味いものなし

美味いというのはCPや食後感を含めての総合評価であります。

フレンチの三鴨氏

の例外がありますが、それ以外ではほとんど当てはまっていると自負している定説。ところがこの逆

性格の良い料理人の店は美味いものばかり

という定説は成り立たない。その典型例がこの鯛飯&天麩羅の店であります。
主人や息子さん、そして女将など皆さん謙虚で愛想が良い。店としての性格は非の打ち所がないと思うほどなんですが、如何せん

肝心の天麩羅が問題外

なのであります。
屋号から推測するところ大阪がベースなのか、天麩羅がカラッとしていないんです。見た目も変でして

衣はアメリカンドッグの表面のように目が細かくツルツル

ミシュラン星付きでしかも繁盛店なのですが、駅ビルの廉価天麩羅屋でも

もうちょっとまともな衣じゃないか

と訪問の度に思ってしまうのです。
おそらく東京の高額天麩羅を経験した人なら誰でも感じる問題点ではないか。しかしその「性格の良さ」から、多くの人が見逃してしまっているのかもしれません。
ここまではっきり書いてしまっては、京都のあの店、完全に出禁となってしまうかもしれません。

 

☆建屋と支払額の乖離が凄すぎ  龍文
客単価3万円近い名古屋の寿司なのですが、その立地というか建屋が凄すぎ、というか酷すぎでありました。まずは以下の写真をご覧ください。

龍文 正面

 

龍文 側面

 

タクシーで店前に乗り付けたのですが、この店だと思わずしばし付近を放浪してしまったのであります。
閉店した市場の一角にまだ居残っているようですが、おトイレがまた悲惨。女性は一人では行かない方が良いかもしれません。
肝心の寿司ですが、その環境に圧倒されて詳細な記憶が残っておりません。

 

☆今年一番の面白ネタ提供  シェ・ミッシェル
今年後半、友里ブログで展開した「カンテサンス」問題で大きな反響を得ましたので、ここでは多くを語りません。
岸田氏のフランス最初の修業先なのですが、店のスタッフ全員が岸田氏を知らないどころか、現シェフが

キシダ、なんだそれは。パティシエか  (要約)

との反応に、友里は仰け反ってしまったのであります。

シェ・ミッシェルの厨房で

 

それでは最後に、ジャンル別の本当のベストを挙げてみます。

 

☆和食 御料理はやし
濃い味好きな京都人や関西人にはウケないのかもしれませんが、東京育ちの友里や知人(自称も含む)が認める

味濃くないクラシックな京料理店

地元民に人気の「未在」、「緒方」、「つか本」、「川口」など創作系とは

まったくの別もの料理

でありますので、そこのところを理解してから興味のある方は訪問してみてください。

 

☆フレンチ Caprice
東京やパリより、香港のこの店の方が美味しかった。勿論

ソースあり

の正統派。低温調理オンリーの引き出しの少ない店ではありません。

濃くない、もとい、国内で考えるとやはり

ルカンケ

を一番に挙げることになります。
同じくソースあり、煮込みありの引き出しのあるフレンチであります。

 

☆イタリアン  トルナヴェント
関西でも郷土色あるイタリアンが出来ていると聞きますが、はっきり言いましてこの店はそれらの「なんちゃって郷土料理」、「自称郷土色ある料理」ではなく

現地より美味しいかもしれないピエモンテ料理

ここ4年ほど連続で現地を訪問している友里の結論です。

 

☆鮨  宮葉
「大河原」、「青空」、「真魚」、「きよ田」など気に入って再訪した鮨屋はありますが、支払額を考えずネタ数や総量を考慮すると、やはりここがトータルで一番か。
若い2番手がお家の事情でいなくなったのが残念であります。

 

☆中国料理 四川
香港以外の本場を知らない友里ですが、いつも安定した四川料理を提供する店。辛さも適度。ただし以前より丸くなってきたような傾向を感じることもありました。

 

☆韓国料理 韓灯
これまた本場を知らない友里ですが、この店でキムチ、焼き肉、鍋類を食して感じたこと、それは

あれ、ひと味足りないぜ

早い話、化学調味料の添加を感じなかったのです。
良く行く焼き肉屋とはまったく異なる食後感。忘年会での訪問でしたが、年が明けたら再訪したいと思った次第であります。

 

☆焼き鳥 鳥しき
皿出し、いや串出しが遅いのが難点ですが、支払額を考えると非常に満足した焼き鳥屋でありました。

 

今年のワースト&ベスト 期待ハズレ編

今年というか、この3年で最大の期待ハズレは

社会人経験ない人が牛耳った民主党

でありました。
いや社会人経験のない松下政経塾出身者のほか、シビアな就労経験がない労組出身者、そして頭を下げたことがない(視野も狭いか)弁護士たちが牛耳ったと書いた方が、より的を射ているかもしれません。
自民党への世襲批判がありますが

世襲も松下政経塾も労組も弁護士も大差なし

と書いたら、また大きな反発をくらうでしょうか。

さて本日は、海外と国内に分けた「期待はずれ ベスト3」の発表であります。

【海外編】

GUY SAVOY
ミシュラン2つ星の90年代訪問時は美味し料理だと記憶していたのですが、サプライズ系の器を使うなど

創作料理化

してしまったのではないか。内装もよく言えばモダン、はっきり言うとダイニング調になっておりました。勿論料理も傑出した皿に出会えなかった。
野ウサギのロワイヤルを頼んだのですが、あの三鴨氏(今まで食べた中で一番美味しいロワイヤルを造っていた)の修業元の割にまったくの普通味。これなら

ブリストルのロワイヤルの方が美味しい

との結論に達したのであります。
ワインサービスも日本とは違って、40年代の古酒でもパニエを使わずサービスするなど違和感。(日本が神経質すぎるのか)
来年以降は、パリで3つ星は訪問しなくて良いとの判断を確定した10数年ぶりの再訪でした。

 

Piazza Duomo
アルバの2つ星(訪問直後に3つ星昇格)。ピエモンテ料理(最悪でもイタリアン)だと思っていたのですが

和風味の創作無国籍料理

であったのです。
友里が嫌いな多皿チマチマ料理であるだけではなく、梅干しや海苔、味噌味、鰹出汁などの皿が主体でありました。
アルバまで来て、こんな不味い料理を食べるとは

まったくの時間と予算の無駄

味のわからないミシュラン調査員や和風味にあこがれる外人専門の店。時代遅れになったエル・ブジ料理みたいなものです。

 

Waku Ghin
オーストラリアで一番有名な日本人と言われる和久田哲也氏の「TETSUYA‘S」のシンガポール進出店。あの屋上の船型プールで有名なMBS(マリーナ ベイ サンズ)に隣接するカジノ区域にある鉄板料理の店であります。
コースは1種だけで邦貨に換算して3万円前後と超高価。
しかし米酢とジンジャー風味の牡蠣は甘過ぎ、さよりのマリネには「あまおう」を和えるなど、食材の取り合わせはミスマッチ。
タラバガニ、鮑、オマール、オージービーフ、和牛と続く鉄板料理は日本のホテルの鉄板焼きに劣るとも勝らない質と調理レベルでありました。
シドニーに行ったとしても、友里の「TETSUYA‘S」訪問はないでしょう。

 

【国内編】

金竜山
予約が取りにくい白金の焼き肉屋。かなり期待して行ったのですが

脂多すぎ&柔らかすぎ

の肉でありまして、50超えた友里の胃腸は悲鳴を上げたのであります。
はっきり言って、肉の味など気にしない、脂味を好む

大味好き専門

のお店。アンガス牛やシャロレー牛といった肉の味がする赤身を好む人は近づかない方が無難であります。

 

ラ・フィネス
アルザスで修業した人がシェフと聞いて期待していたのですが残念な結果となりました。
廉価な居酒屋ばかりの烏森近辺で、普請が安く見えるレジデンシャルの地下という最悪の立地の割に、コースのみしかなく2万円前後との強気の価格設定。
現在はちょっと修正したようですが、訪問当時(5月)はフォアグラを使った料理が2皿でるなどコース構成に疑問なだけではなく、その塩気の強さにも閉口。
蛙などアルザスらしい食材をありましたが、今秋アルザスを訪問しただけの乏しい経験から言わせていただくと

アルザスで修業したと言わない方がよい

立地は変更できないでしょうが、あの立地なら厨房スタッフを充実してアラカルトを提供し価格設定も安くしたほうが良いでしょう。

烏森に高額グランメゾン

まったくのミスマッチであります。

 

京ばし 松輪
昼のアジフライで行列が出来るマスコミ露出の人気店。魚はあの松輪港近辺からの仕入れだというのですが

肝心の松輪鯖も美味しくなかった

アジフライも質が悪いのか火を入れすぎているのか肝心のアジの味がしない。
刺身(混ぜ山葵付き)や煮付けなどすべてが居酒屋料理の範疇でありました。日刊ゲンダイのコラムで

この調理じゃ松輪港の名が泣くぞ、京ばし 松輪

とのタイトルとしたのであります。

 

 

今年のワースト&ベスト CP編

松井秀喜の引退発表が行われました。
ここ数年の成績を考えると、メジャーからのオファーは無理だろうなと思っておりましたが、日本でのプレーを選ばなかったのはゴジラのプライドなのか。
福留しかり、リトル松井しかり。アメリカで通用しなくなっても

なんとか通用する

日本プロ野球界。
彼らと違ってゴジラは潔い決断だと思いますが、一生遊んで暮らせるお金を稼いでいますから(下手な投資や浪費をしていなければ)、後の人生は悠々自適でよろしいのではないでしょうか。

胡散臭い人や取り巻きに利用されてスッカラカンになった元有名スポーツ選手を挙げると枚挙に暇がないのは歴史が証明しております。純粋無垢な人が多いスポーツ選手であります。
今後の松井は、自称「株上手」の友里のアドヴァイスのみに耳を傾けるべきでありましょう。(おかげさまで4年ほど塩漬けになっていたメガバンク株、トータルで含み益がでるようになりました)

さて昨日のブログで

大阪にまともなフレンチはない

と定説を披露したら、早速ツイッターで突っ込まれてしまいました。
「絶品レストラン」でも2店ほどオススメ店を紹介しておりますので

まともなフレンチは皆無ではなかった

とここに修正させていただきます。ただし

ほとんどのフレンチはまともではない

という新定説を出させていただきます。

さて本日はCP編であります。
当然ながらCPワーストからの発表です。

ふく源
東京で最高値のフグ屋と教えられて訪問した店。
「孔雀盛り」(単に刺身の盛りが孔雀を形取っているだけ)が味のわからない芸能人や文化人に人気のようですが、フグ質の良さをまったく感じませんでした。
刺身のフグは旨みなく、天ぷら粉で揚げた唐揚げも不味い。ちり鍋もフグの旨みを感じなかった。
予約時刻より30分早く入店したのに、着席とほとんど同時に

孔雀盛りが出てきた不思議

客の予約時刻より1時間以上前から刺身を引くという

造り置き

をしていると推測します。

登龍
わずか5ヶの餃子が2000円。値付けの高さで有名な繁盛中国料理店。
干しアワビ、ツバメの巣、蘇眉といった高額食材を一切頼まなかったのに、ビールと一番安い紹興酒(6500円)を2本頼んでの支払いが4万円超と破格の請求額。
ヨイショで言えば高額和風中華、はっきり言えば何ら特徴がない中華。中国料理ではなく、中華と言われていた時代の料理であると考えます。
中国料理界のキャンティ(なんちゃってイタリアン)みたいな存在ではないでしょうか。

銀座ゆたか
世界一予約が取りにくいステーキ屋、世界一客単価が高いステーキ屋、と言われている「かわむら」の店主のルーツ(この店の店長だった)を検証しに訪問。しかしステーキはまったく別物でありました。
フィレはニンニク味で蒸し肉みたい(鉄板に敷いたニンニクスライスにフィレ肉を置き、蓋をかぶせて蒸していた)、サーロインは炭火焼きでしたがベチャベチャと仰天の食後感。
添えられたベークドポテトがこの日一番美味しく感じたのであります。
客単価は5万円と「かわむら」より遙かに安かったですが、「ルースクリス」に2回以上行ける支払額(しかも食後感も劣る)だけに、友里の再訪はあり得ないでしょう。

CPベスト

鳥しき
後輩のピンチヒッターで初訪問。超人気店だそうですが、その存在を知りませんでした。
難点は皿出し(正確には串出し)の遅さ(2時間以上かかってしまう)でありますが、世良田の半値でこれだけの高質にビックリ。再訪したい店であります。

ステーキハウス桂 グランドプリンスホテル
プリンスタワーの「桂」は高くて肉がイマイチで再訪ナシと判断しましたがここは別次元か。
鉄板焼きコースにビール(瓶ですよ)やワインなどの飲み放題をつけて

8000円(定価)を早割で7000円ポッキリ

コンビーフ、生ハムのアミューズに、サラダ、それに帆立やステーキ、ガーリックライスという鉄板焼きがついて

7000円ポッキリ

ですから驚嘆のCPでありました。
サラリーマン時代の同期会(総勢6名)だったので割り勘負けしないように(飲み放題だったので関係なかった)、そして元を取ろうとワインを飲み過ぎて二日酔いになってしまった友里でありました。
この支払額では肉質もワイン質も充分。
ただし幹事がある旅行代理店の代表者だっただけに

特別待遇

の可能性も考えられます。同じ条件での検証が必要かもしれません。

グリルK
千石にある炭火焼きカウンターステーキ&ハンバーグの店。どのランクの肉も美味しかったので立て続けに3回訪問してしまった。
でも6000円前後の宮崎牛も悪くはないですが、ここでは

2380円の国産牛リブロース(180g)

で充分。
「ゆたか」の百倍食後感が良かったです。