店評価ブログを更新しました

そろそろ大晦日に6時間特番で放送されたアイアンシェフの視聴率がわかる頃でしょうか。
読者の方からは

マッキー牧元の台本が映っていた

との情報をいただきました。
料理へのコメント、フジTV側が用意していたと言うことでしょうか。

レコード会社の営業部長からいつの間にか「味の手帖」の編集者にキャリアアップ(飲食店業界)したマッキーさん。友里と同じような年代だと思うのですが、評論スタイルだけではなく見た目(老けている)もまったく友里と異なるように感じます。

でも年末に撮りだめした録画をチェックできるのは明日以降。アイアンシェフ自体が埋没しているので、ブログで感想などをアップする機会はないかもしれません。

さて久々にヨイショライターたちのブログをチェックしていたら、興味深い記述を見つけてしまいました。
門上武司さんの12/25付けのブログです。

http://www.geode.co.jp/column/kadokami/2012/12/25/boccio_2.html#more

今シーズン2回目だという

白トリュフ食べた自慢

であります。でも

2回しか食べていないくせにわざわざ自慢するな
ピエモンテの郷土色なさそうな店へアルバ産の白トリュフを持ち込んで自慢するな
形状が悪く(つまり質が良さそうではない)、さほど大きくもない白トリュフで自慢するな

と突っ込むのではありません。

毎年アルバへ行く友里は何とも思いませんが、大阪では2回食べただけでも、そしてあの大きさでも凄いということなのでありましょう。
また大阪で真のピエモンテ郷土色ある店を探せというのが罪なこと。東京でも「なんちゃってピエモンテ料理」(田町近辺)があるように、真のピエモンテ料理店は少ないのです。

ではどこに着目したのか。それは

アルバのMORRAという専門店のブツです。

との表記であります。
4年連続でアルバの街を徘徊している友里、この店名の記憶がないのですが、ご丁寧にショップカードまで添えられておりますからMORRAでわざわざ買ってきたものなんでしょう。そこではじめて友里は気付いたのであります。

白トリュフって日本へ堂々と持ち帰ることが出来るんだ!

店の白トリュフはインポーターを経由した業者からの仕入れのはずだからです。アルバの路面店からインポーターが買うはずがありません。そこでネットで植物検疫に関して調べてみたら

イタリアからは検査なしでキノコ類(ポルチーニ、トリュフ)が持ち込める

と知ったのであります。
店評価ではまったく参考にならない門上さんのヨイショブログでありますが、たまには役に立ったのであります。

さて店評価ブログで、ドイツのビアレストラン「IM FUCHSCHEN」をアップしております。
客単価2000円ほどで、ビールも料理もお腹一杯のCP良い店。(日本の物価から考えて)

お立ち寄りください。

http://tomosato.net/weblog2/?m=20130102

 

 

謹賀新年

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
今年は友里征耶にとって2003年の

衝撃的デビュー(笑

から10年目にあたります。
飲食店業界や出版界から大勢の参加者が集まった門上さんの還暦パーティに倣い、友里征耶も

10周年パーティ

をしたらどうかとのアドヴァイスをある人から受けました。
門上さんの場合は、菊乃井の村田さんなど多くの料理人が発起人となったそうなので、ここは友里も10周年パーティの為に発起人を募集したいと思います。本人の希望としては

「しみづ」の清水氏
「嘉瑞」の堀内氏
「カンテサンス」の岸田氏

という友里出禁三人衆と

山本益博氏
門上武司氏
関谷江里氏

のヨイショ店宣伝屋の計6名が発起人になっていただけたら、門上さんの還暦パーティに匹敵するほどの盛況となると思うのですが、皆様はいかがお考えでしょうか。

新年早々つまらない冗談は別にして、今年の抱負を述べてみたいと思います。例年のように

誤字脱字&変換ミスからの脱出

はもう謳いません。今年は出来ることだけの宣言とします。去年から引きずってきた

メルマガ&会員制掲示板
単行本発行

についての決着をつけなければなりません。

実は現在、ある出版社が計画している電子事業(メルマガのようなもの)の参加打診を受けております。
有料メルマガへの参加を検討していたのですが、その企画を聞いていたので決断を先送りしてきました。今春までに結論を出したいと思っております。

また単行本の話ですが、その電子事業とリンクする可能性もあります。まずはメルマガから始まる可能性がありますので、今年中に出版できるか微妙となってしまいました。
これまた展望(計画頓挫も含めて)が見えてきましたら開示させていただきます。

去年1年間で出禁をくらった店はわずか1店。今更その店は

カンテサンス

と言っても新鮮味はありませんが、過去の失敗を繰り返さないよう今年は

名誉毀損敗訴と出禁

を避けながら、スタンス不変で更に切れ味鋭い友里流店評価をしていきたいと思いますので、ご支援のほどよろしくお願いします。

さて最後は元旦恒例の、名誉毀損裁判で高裁逆転敗訴した

芝浦工業大学教授・古川修氏へのイヤミ

で〆させていただきます。

あれは2009年の5月でありました。東京地裁では順調に完全勝訴した友里でありましたが

東大出の年配・・・

との表記が古川さんだけではなく、この名誉毀損裁判を担当していた

東大出の定年間際の高裁裁判長の逆鱗

に触れたのでしょうか。東京高裁で逆転敗訴が確定した時のことであります。

よほど勝訴確定が嬉しかったのでしょう(勿論友里は逆に口惜しかったですけど)、古川教授は代理人を通してメディア関連(ママ)に友里の実名入り(本名ですよ)で以下のような内容を含んだコメントを送付したとブログで公開してきたのです。

このたびの判決を今後の評論活動の修正を示唆するものであるとして真摯に受け止め,社会ルールを勉強し直して再起を図られることを期待いたします。

原文のURLを以下に添付します。

http://superlife.at.webry.info/200905/article_15.html

敗訴を機会に、友里征耶の活動抹殺を狙ったかのようなメディア関連(ママ)へのコメント送付であります。
しかし友里、何度も書いておりますが

再起を図る

という文言に疑問を持ったのであります。再起を図るとは一度地に落ちた状態からのこと。

でも敗訴確定から今まで、古川さんと違って店ヨイショや料理人&生産者との癒着といった「社会ルール」を身につけないにもかかわらず、しっかり副業を維持してきております。
友里の活動抹殺を目論んでメディア関連(ママ)へ送ったコメントは、まったく功を奏さなかったのではないでしょうか。
負け惜しみではないですが、

名誉毀損が確定してもどうってことなかった(あくまで古川氏との間のこと)

逆に古川教授自体の活動がかなり不活性になってしまったのではないか。ブログも実質閉鎖状態、頻度が重要なツイッターもそれほどではないご様子。
読者数や知名度、飲食店業界(特に高額店)の認知度もどんなものやら。古川教授の埋没状態が逆に心配になってきている今日この頃であります。

今年も1年、古川さんの願いはかなわず、初心忘れずスタンス不変で更に友里征耶活動に邁進していく所存であります。

 

 

今年のワースト店 ジャンル別

いよいよ2012年も今日で最後。本日は友里ブログ恒例の

今年のワースト店

の発表となりました。昨日の後半部分に書いた「今年のベスト」を読まれた読者から

毎年代わり映えしない店ばかりなのでもうやるな!

とのご指摘を受けてしまいました。でもこのワースト編はそのような指摘を受けない鮮度であると自負しております。昨年は

アルケッチャーノ

という「ワースト鉄板」な店を訪問出来たのですが、今年はかなり拮抗しておりまして店選定ではちょっと苦労しました。
ワーストを選定するにあたっての店選定条件は

客単価が1万円以上の高額店
食べログなどネットの高評価店
誰もが知っている人気店や繁盛店

の中からの選出であります。
今年も付き合いで入った居酒屋や屋台。料理だけを絶対的に評価したらこちらの方が「ワースト」かもしれませんが、そのような店は除外しております。

それでは日本広しといえども友里征耶しかやっていないと自負するジャンル別「今年のワースト店」発表であります。

和食 神保町 傳
人気や過大評価の点から「京ばし 松輪」と最後まで争った和食店。
味の濃さや食材の質、調理技術は

そこらの居酒屋や小料理屋に劣るとも勝らない

と判断します。
銀杏やチップ、スコップに変な加工(下記写真参照)をする暇があるなら、出汁の挽き方など調理技術を磨けと友里は言いたい。

銀杏に人の顔

 

ベロ出しているチップ

 

スコップに乗せたデザート

 

常連達が主人に向かって絶賛を連発するする様を見て

井の中の蛙は某大学教授だけではなく一般客まで広がっていた

と認識を新たにしたのであります。
昨年大晦日のブログでは、アルケッチャーノで働く若者に対し

こんな料理をイタリアン(美味しい料理)だと信じて修業を続けたら、その後の料理人人生を棒に振ってしまうぞ

と発信しましたが、今年は「神保町 傳」の料理を絶賛する客に訴えたい。

こんな料理を美味しいと信じていては、残りの食人生で悔いを残すぞ

「傳」に3回行く予算で一度「もりかわ」を訪問すれば、目から鱗となると思うのですが、濃い味しか反応しない舌なら無理かもしれません。

 

洋食 紅花別館
カレー編に続いての登場です。スリランカカレーもイマイチでしたが、ここの洋食もダメだった。タンシチューはじめ食べた洋食のすべてが

家庭料理レベル(いやそれ以下かも)

でありました。夜の客が少ないのは当然かもしれません。

 

フレンチ オー・ギャマン・ド・トキオ
フレンチ(ビストロ)ではなく、鉄板料理と自称しているならワーストにはしなかったことでしょう。
味濃くてお忍び系でありますから、年配男性(味蕾細胞がすり減って薄味に反応出来ない)の密会場所としては最適かもしれません。

 

イタリアン イル・ムリーノ
塩が強いだけではなくすべての調理技術にダメ出しです。
ズッキーニのフリットは油でカチカチで、ニンニク強いチップスみたい。自慢のラビオリ(ポルチーニ)も人工的な味付けが濃い味を更に後押ししていました。
鴨のローストも、質をごまかすためかやはり味をつけすぎであります。何度も書いたので飽きられてしまうでしょうが

この料理ではまともな客の訪問は「無理~の」

であります。

 

天麩羅  天麩羅しみず
あの体のデカい新橋の「しみづ」ではありません。(笑
リッツカールトンに入っている天麩羅店。
絶対評価なら「与太呂 六本木」でありますが、食べログ高評価からこの店にしました。
和牛の天麩羅で有名のようですが、すべてが揚げすぎ、脱水のし過ぎ。天つゆも味醂多用で甘過ぎでありました。
主人は和食出身と漏れ聞きましたが、大は小を兼ねる、つまり

和食は天麩羅を兼ねる

とはならないことを証明している店であります。

 

鮨  鮨ありた
これまたリッツカールトンのお店。一応主人(雇われ)はいるようですが、他の職人ふくめ出身店はバラバラ。つまりオープンに際して

流れ職人、もとい、門戸を広げて職人をかき集めてきた

と推測します。

 

中国料理 龍天門
10/20に料理長が交替した影響もあるでしょうが、すべての料理が期待ハズレでありました。
しかも高級店なのに事前にリクエストしていた鮮魚の蒸し物の鮮魚を入手できなかった。頼む客がいないのでしょうか。
5000円の飲み放題(ビールや紹興酒など)ではカバー出来ない出来の料理であります。

今年も大変お世話になりました。あらためて御礼申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

よいお年をお迎えください。

友里征耶